♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

鼻歌のススメ

2006年03月16日 | 演歌・歌謡曲
★若手男性演歌歌手で、超人気者の氷川きよし、そして昨年紅白初出場を果たした北山たけしも一応別格として、頑張っているが人気がいま一つの歌手として上げられる何人かのうちで、山内恵介と黒川真一朗の二人が最近相次いでレトロな雰囲気の新曲を出した。

●まず山内恵介は、『船酒場(ふねさかば)』である。NHK歌謡スクランブルの曲目紹介では、「平成の『昔の名前で出ています』をイメージした」とのことだった。舞鶴から小樽へ向かうフェリーの中にある酒場のママが主人公で、客との一夜の他愛のないやりとりを描いている。メロディーは何となくのんびりしていて、なつかしい雰囲気がただよってくる。歌詞は簡単な話し言葉が中心で親しみやすい。そんなところが『昔の名前で出ています』との共通点だともいえる。

●片や黒川真一朗は、『グラスの氷』だ。あるネット通販サイトのコピーでは、「ぴんから兄弟の時代を彷彿させるノリの良い歌謡曲路線の楽曲」とあった。確かにこれも昔どこかで聴いたようななつかしいメロディーだ。
出だしは山田太郎の『新聞少年』に似ていなくもない。歌詞の内容は女歌で、男にふられた女がひとりでグラスの酒を飲んでいるという情景なのだが、先日も書いたように、衣装は明るく振りも派手で、少しも暗い感じのない曲だ。

★これら2曲に通じるのが「鼻歌」のイメージである。風呂につかりながらちょっと唄ってみたくなる。そういえば最近はそんな曲が少なくなった。大衆の歌謡曲はやはり「鼻歌」なのではないだろうか。
若くてルックスもいい男性歌手が「鼻歌」で口ずさめるような親しみやすい曲を唄う。それもなかなか面白いものだ。彼らがもっと売れれば、演歌界も活性化するのだが。

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