ISLAND日記

点在する日々のつぶやき…

まぼろし小学校

2005-05-23 15:01:03 | 
パン屋さんにアゲパンが並んでいた。
油で揚げたコッペパンに砂糖をまぶしたもので給食に良く出ていました。
「昔懐かしい給食の…」とプレートに書いてある。
でも自分が知っている味とは微妙に違うんだけどなと食べてみて思う。

「まぼろし小学校~昭和B級文化の記録」 串間努 著 小学館 刊
自称「日曜研究家」が昭和40年代の小学生の生活を、資料収集・取材・アンケートなどで纏め上げた懐古的日常の記録の“モノ”がたり。
駄菓子屋の糸引きアメ・くじせん・カード引き・ロウメン…。
学校では電子ロック式の筆箱や象が踏んでも壊れない?アーム筆入れがはやり、プリントは謄写版(ガリ版)印刷。
理科教材の話から学研の「科学」と「学習」を思いだし「科学」の変な付録に話が盛り上がったこともあったっけ…と読んでいくほどに自分の記憶も次々と蘇るというもの。
アゲパンについての記述ももちろんあってそれによると昭和20年代後半にはもう給食のメニューにあり、振りかけられていた砂糖も上白糖→グラニュー糖→パウダーシュガーと変わっているのだそう。
私の時代は何だろう?上白糖かグラニュー糖と言ったところかな。
パウダーシュガーは覚えがありません。ココアやきなこ味も知らないなあ。
他にも一時期だけだったテトラパック牛乳、さき割れスプーンの解明、なぜか学校で売られていた肝油、など実に懐かしくも興味深い話が並んでいます。

ところで裏表紙折込部分の著者紹介文に、『趣味は純喫茶めぐり・戦前を求める散歩・ガロ・ムードミュージック・少年ナイフ・粘土細工・紙くず集め』とあるのだけれど、この「ガロ」って?もしかしてあのGARO?

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