去る5月25日、岩手県平泉の毛越寺(もうつうじ)にて行われた
「曲水の宴」(ごくすいのえん)に行って参りました。
「曲水の宴」とは、奈良・平安時代の歌遊びで、
女性は十二単(じゅうにひとえ)や袿(うちぎ)、
男性は衣冠(いかん)や狩衣(かりぎぬ)姿にて、
遣水に座して和歌を詠むという、なんとも風流なものです。
毛越寺近くには私の親戚もおりますし、
前から一度実際にこの目で見たいと思っていました。
前の晩から雨降りでしたが、
宴の始まる頃には止んでくれて本当にラッキーでした。
毛越寺は有数の浄土庭園で知られ、大きな池があります。
歌人らは、本堂のある向こう岸から船で渡ってきます。
お目当ての十二単は遠目で、詳細はよく見えませんでしたが、
「山吹の匂い」という重ね色目でした。
「匂い」とは、いわばグラデーション。
新緑に映える美しい色目です。
歌のお題は、「浄」(きよらか)と発表され、
雅楽「催馬楽」(さいばら)に合わせて舞「若女」(じゃくじょ)の披露。
その後、杯を乗せた羽觴(うしょう)を遣り水に流し、
水辺の歌人は、その流れに合わせて和歌を短冊にしたため、
流れてきた杯を受け取ります。
羽觴を追う童子が愛らしく、微笑ましい。
最後に、講師(こうじ)が、披講して終了します。
およそ1時間半の王朝絵巻でした。
私も十二単を着させていただいたことがありますが、
さすがに肩にずしりと重みがありました。
ずっと座っていても相当肩のこるものでしょうし、
座った姿勢から立ち上がるのも容易ではないと思われます。
しかるに、昔のお姫様たちは、運動等はしないように見えて、
かなり丹田が鍛えられていたのではないか、と、ふとそんなことを思い、
我が身の背筋を正したのでした。
「曲水の宴」(ごくすいのえん)に行って参りました。
「曲水の宴」とは、奈良・平安時代の歌遊びで、
女性は十二単(じゅうにひとえ)や袿(うちぎ)、
男性は衣冠(いかん)や狩衣(かりぎぬ)姿にて、
遣水に座して和歌を詠むという、なんとも風流なものです。
毛越寺近くには私の親戚もおりますし、
前から一度実際にこの目で見たいと思っていました。
前の晩から雨降りでしたが、
宴の始まる頃には止んでくれて本当にラッキーでした。
毛越寺は有数の浄土庭園で知られ、大きな池があります。
歌人らは、本堂のある向こう岸から船で渡ってきます。
お目当ての十二単は遠目で、詳細はよく見えませんでしたが、
「山吹の匂い」という重ね色目でした。
「匂い」とは、いわばグラデーション。
新緑に映える美しい色目です。
歌のお題は、「浄」(きよらか)と発表され、
雅楽「催馬楽」(さいばら)に合わせて舞「若女」(じゃくじょ)の披露。
その後、杯を乗せた羽觴(うしょう)を遣り水に流し、
水辺の歌人は、その流れに合わせて和歌を短冊にしたため、
流れてきた杯を受け取ります。
羽觴を追う童子が愛らしく、微笑ましい。
最後に、講師(こうじ)が、披講して終了します。
およそ1時間半の王朝絵巻でした。
私も十二単を着させていただいたことがありますが、
さすがに肩にずしりと重みがありました。
ずっと座っていても相当肩のこるものでしょうし、
座った姿勢から立ち上がるのも容易ではないと思われます。
しかるに、昔のお姫様たちは、運動等はしないように見えて、
かなり丹田が鍛えられていたのではないか、と、ふとそんなことを思い、
我が身の背筋を正したのでした。