とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

住民ホール廃止に反対

2010年10月22日 | とだ*やすこの町政報告
9月議会において、住民ホールを閉館とする条例改正は否決されました。人びとの新しい歩み(平野・澤嶋・戸田)は反対しました。共産党(河野・高山・富永)、外村議員が反対。公明党は、総務文教委員会で賛成した川島議員は保留、岡田議員は反対でした。民主党は藤原議員が反対しました。

「文化の薫る町」として、新たな文化施策の展望と覚悟が示されるまでは、容易に賛成することはできません。来年1月には庁舎の耐震診断結果が発表される予定。役場庁舎のあり方などが総合的に検討されるなかで、住民ホールの今後について判断します。

以下、本会議での戸田の討論をUPします。多くの自治体がホームページ上で議事録を掲載しています。検索システムにより、特定の議員の発言や調べたい内容が簡単に手に入る時代に、島本町の「議会だより」は一般質問も覆面、すなわち無記名です。敵は本能寺にあり、です。

本議会での議事録(事務局より送信された未公正原稿を転載)

第40号議案 島本町ふれあいセンター条例の一部改正について、私は委員会審査で保留とさせていただいてました。従いまして、本会議における採択では、再提案を求めまして反対の討論をさせていただきます。四つの視点から、述べさせていただきます。

文化施策の理念が全く示されない、今回の住民ホール廃止提案でした。深い芸術議論なしに、維持管理費の金額や建物の耐久性をもって議論しても、文化・芸術を享受しようとする住民にとっては大変不幸な結果を招きます。経済状況が厳しい、人々の暮らしが厳しいときこそ、行政は文化・芸術に力を注ぐべきと私は考えています。

成熟した社会を迎えた日本が、グローバル化とローカル化を同時に重要視しなければならない今、製造部を海外に移した後に、世界で、あるいは地域で活躍できる人材を育てるためには、付加価値の高いもの、高いことを創造する力が必要であり、その付加価値を形作るのが文化力です。

これを身につけるためには、子どもが小さいときから本物の芸術、優れた文化に触れる機会を豊かに与えることが大切で、先に成熟社会を迎えたヨーロッパの豊かさ・強さを支えているのは、まさに、この文化力だと思っております。

住民ホールが中学生の文化祭に使われてきたことは、本町の誇るべき特色ある教育の一つでした。財政状況の悪化は、若者の将来に負担と不安を強いることであり、それによって、これ以上の存続は無理という判断をされたならば、私は今回の英断を理解し、指示いたします。

しかしながら、芸術的・理科的教育効果に優れた住民ホールでの文化祭は町の教育的な財産であり、島本育ちの子ども達にとって、将来にわたる財産となっております。成人祭が和やかに、厳かに営まれるのも、この中学時代の教育の成果だと考えております。

お金がないから住民ホールではもうできませんよと、若者に説明するだけでは許されません。知恵を絞り、維持管理費として費やされていた300万円相当の一部を、学校教育における文化的教育事業に手厚く措置するべきであると考えます。ご検討等を添えたうえで、今回のふれあいセンター条例の一部改正について、再提案していただくべきと考えております。

私個人といたしましては、設備よりも人、プロの芸術家の指導のもとに体験学習する。そういった新事業で、希望あるサポートをしていただきたいと考えておりますので、伏してお願い申し上げます。

二つ目.島本町のイベントは実に数が多いうえ、多くが非常に似通っています。主催部局の枠組みを超えた吸収合併・統合を考える、いわばイベント仕分けを実施する必要があると思います。住民ホールという大きなものを失うことをきっかけに、町内行事のあり方を総合的に検討することが可能になったと考えます。

地域の人材を活かし、本格的に活躍されている、あらゆるジャンルのプロフェッショナルな人材を迎えて検討委員会を設置するときと考えます。これが、2点目です。
  
3点目は施設のことについて、アスベスト、それから老朽化について、簡潔に述べます。今後、例えば地震の揺れや、そして老朽化による天井の落下などにより、アスベストがまとまって飛散する可能性は否定できません。閉鎖すると決めた場合の解体工事においても、このことは同様です。

近年、新たに開発されている固化による飛散防止・無害化は、解体する際にも効果的と思われ、これは検討に値すると思います。また、有料の使用については「老朽化による雨漏り」という目に見える不都合がありますので、これにより、申し込みを一時的に休止するという選択も一定可能かと思います。ご検討ください。
  
最後に、4点目です。「来年1月以降に示される庁舎の耐震診断の結果を受け、庁舎を含めた検討の中で、住民ホールの問題を早期に解決していきたいと考えている」と、ご答弁されています。老朽化が始まりつつあるふれあいセンター、土地使用料が伴う体育館や町営プールも含めた町内の総合的な公共施設のあり方を、中長期的に示していただく計画案をお示しいただかねばなりません。

限られた財源の中で何を活かし、何を諦めるのかを選択するのは住民です。住民の良心が、町の将来像を決定いたします。情報公開なくして、正しい判断はできません。よい情報も悪い情報も、誠実に情報公開していくことで得られた住民からの信頼が、職員のやる気を促し、島本町にとって真に必要とされている、まちづくりの鍵になります。

今回のご提案には、総合的な公共施設についての検討と、情報公開が不十分でありました。とうてい、賛成することはできません。




幻の将棋「中将棋」のこと(2)

2010年10月21日 | もっと文化を!そして歴史を!
本日午前中、小雨の中、年長者学級の講座に、ふるさと島本案内ボランティアの一員として参加しました。水無瀬神宮を朝10時に出発、みなさんとともに郷土の歴史に思いを馳せながら町内を歩き、お昼前にサントリー山崎蒸留所で解散しました。戸田は、平成20年の12月に発掘調査され、後鳥羽上皇の水無瀬離宮に関連する建造物の遺構と判断された「広瀬・国木原(くぬぎはら)遺跡」解説を担当しました。

さて、前回に引き続き、中将棋について、中将棋連盟会長・武田穣氏の講演をもとにご紹介します(文責:戸田)。

中将棋は、大胆な走り駒が多いうえ、取り駒が使えないこともあって、終盤にあっという間に駒が取られてしまう可能性が高いそうです。そのことから、駒をチームで展開、スクラムを組んで動かさないといけないといわれています。ここが最大の面白みですが、なにせ駒の総数92枚、現代社会においては若干時間がかかり過ぎる(2時間~3時間)のが難点です。

一方で、取り駒が使えないので盤上の展開は次第にシンプルになっていきます。これは有難いかもしれませんが、駒の動きが多種多様で覚えるのに相当の苦労がいる!という現実(先入観)があります。「盲虎」(もうこ:前以外どこでもいける)は「飛鹿」(ひろく)になり、「猛豹」(もうひょう:横以外の6方向へ一マス)は「角行」(本将棋と同じ)になり・・・う~ん複雑多様!!!

「麒麟」は「獅子」に、「鳳凰」は「奔王」(ほんおう・ほんのう:チェスのクイーンに匹敵)に、「龍王」は「飛鷲(ひじゅう)に、勇ましいことこのうえない個性的な駒が、それぞれの威力を発揮し、迫力に満ちた対局が展開されます(金銀の動きも覚えられないのに、知ったことを言い^^)。これはゲーム世代に向いている?!と感じます。

中将棋においてもっとも特徴的とされるのは「獅子」。なんと動かし方が3つもあるというのです。島本町教育委員会が作成したルールブックを参考にご紹介します。このルールブックは、非常にわかりやすく、シンプルにまとめられています。

蛇足ですが、「中将棋セミナー」当日はNPO再生塾のセミナーと重なってしまい、「町の行事」があり欠席とメンバーに告げました。すると、ある方が「個人的なお願いで恐縮。実は将棋ファン。中将棋セミナーへの参加を楽しみにしていた。再生塾のセミナーと重なり残念。当日配布されるルールブックを入手していただけないか。中将棋のルールブックは貴重」とのメッセージが届きました。

島本町の、あるいは将棋連盟のホームページで、今回の催しを知っておられたようです。「将棋」を縦軸にした町の元気UP!に、成功の芽をみたようで元気が出ました。さて、最強の駒「獅子」をご紹介しましょう。

「獅子」
1)全方位に一マス=玉将(王将)と同じ動き
2)全方位に二マス。そのとき相手駒が隣接する一マス目にあっても飛び越せる
3)玉将(王将)の動きが一手で2回続けて可能
  ・1)と1)、あるいは1)と2)の組み合わせ⇒敵駒2枚獲得可能
  ・1)で敵駒を獲得し元のマス目に戻る
     結果的に元のマス目にいながら敵駒を取るので「居食い」と呼ばれる
  ・敵駒のいない1)のマス目に動き、元のマス目に戻る=一手で往復
     結果的に動かないことになり「じっと」と呼ばれます=パスと同効果

図解なしでは理解しにくいものの、とにかく「獅子」は中将棋の花形と呼ばれる豪快な駒。序盤で盤上から消えてしまうと後々の展開がつまらなくなるので、「獅子」を盤上に残しておくための特別なルールが工夫されています。これは次回に譲りますが、先人の智恵と遊び心に感服します。

任天堂ゲームが世界を駆け巡っていますが、従来、日本人にはこういった想像&創造力で「ソフト」を開発する国民性があるのでしょうか。中将棋は、「ルールはあるが戦法はまだ整備されていない将棋」ということです。しかも過去にも現在にもプロ棋士が存在しません。

21世紀に相応しいゲームと信じ、この島本町で地道に地域密着で復興しましょう。このゲームを愉しみ、地域が人でつながることが町の幸せへの一歩。その環境を丁寧に創造することが大事です。戸田は、円高や景気に左右されない地域力!で、島本町の元気UPに務めます。

画像は、水無瀬神宮
この奥に後水尾天皇が愛された「灯心亭」(重要文化財)があります(一般非公開)
左手にある「客殿」(重要文化財)は神宮に現存するもっとも古い建物で、
豊臣秀吉寄進と伝えられています

「客殿」では、23・24日の華道「洗心流献花展」の活け込み準備と
「中将棋公開記念対局」の打ち合わせが同時に行われていました
「文化の秋」は生涯学習課にとって「イベント・トライアスロン」!


大阪版地方分権って?

2010年10月19日 | とだ*やすこの町政報告
第4回 しまもと広域行政・合併問題学習会

合併をすすめる橋下知事の「大阪版地方分権」って何?

講師:初村尤而(はつむらゆうじ)さん 
大阪自治体問題研究所理事・主任研究員 
大阪経済大学非常勤講師(地方財政論)

10月2日(土)午後2時~4時 
ふれあいセンター3階 視聴覚室
資料300円 申し込み不要

高槻市・島本町の「広域行政勉強会」について、「合併を前提にしない限り全面的なバックアップはしないと言った」とする橋下知事の発言(4月23日報道)は、地方分権を叫びながら、実は高槻市・島本町の自治を尊重しない問題発言です。主権在民、決めるのは住民です。
ともに学び、知恵を出しあい、自ら行動することに意義があります。ご参加をお待ちしています。

≪スタッフ≫ 畑中、宮前、平野、澤嶋、戸田、外村

幻の将棋「中将棋」のこと(1)

2010年10月19日 | もっと文化を!そして歴史を!
今日は珍しく一日中自宅にいることができました。他市町村の議会改革や国の公共交通施策に関して、インターネットで資料収集。あっというまに一日が終わりました。島本町議会は議会改革特別委員会を設置していますが、所属する第2部会では「住民と議会の関係」を軸に「議会説明会」「アンケート調査」の実施について検討、議論しています。

さて、話題の中将棋です。去る10月16日に開催された「中将棋セミナー」(主催:島本町教育委員会)講師の武田穣氏のお話から、中将棋について戸田のレポートをお届けします。速記メモによるもので必ずしも正確ではありませんが、興味深いお話ばかりでしたのでご紹介します。

武田氏は、名古屋大学の教授でご専門は生物学、現在同大学の「産学連携」を担当されています。武田先生と中将棋の出会いは、1970年代。当時既に指す人が少なくなっていた中将棋について、大山名人が雑誌「将棋世界」にその復活を願う文を寄せられたことがきっかけだそうです。

マイナーゲームの宿命で対戦相手をみつけるのは簡単ではありませんでした。ところがインターネットの登場により、2000年頃から「復活」の動きが生まれます。やがて愛好会ができ、武田先生もこれに参加されました。愛好会は中将棋連盟と名称を変えられ、現在、武田先生が会長を務めておられます。

中将棋の大きな特徴は「取り捨て」です。インドを発祥の地として中国、朝鮮半島、マレーシア、日本などに伝わったアジア系の将棋ゲーム、西洋に伝わったチェスゲーム、実は日本の本将棋以外は「取り捨て」が主流です。この点において、中将棋こそ国際標準により近いということになります。

海外ではチェスのプレイヤーが中将棋を指しているとのことで、中将棋は国際交流につながる可能性を有するものと武田先生は講演の冒頭で述べられました。取った駒が使えない特徴として、引き分けになりやすいというのがあるそうで、盤を大きくして駒の数を増やそうという工夫がされてきました。そうして大将棋やビックチェスが生まれたそうです。

駒の動きや名称にさまざまな想像&創造力が注がれ、大、小があれば中もあるという流れで登場したゲームが中将棋と考えられます。一例をあげると、「酔象」(すいぞう)は、うしろに動けない「王」。しかも成ると「太子」(たいし)=王子になり、「王」が2枚という展開に発展します。2枚とも取ってはじめて「勝ち」です。なんか面白いですね。

次回は、駒の動きについてもう少しご紹介します。

画像は、教育委員会が作った「中将棋ルールブック」(無料)
冊子「水無瀬駒」は有料です(200円)
歴史文化資料館・教育委員会で入手できます。


ある日の議員活動

2010年10月18日 | とだ*やすこの活動日記
午前は会派代表者会議(主に平成23年度予算要求について)を傍聴(東洋的整体施術の先約あり1時間弱で退出)、午後は議会改革特別委員会第一部会(主に議会基本条例についての「調査研究」)を傍聴。その後、議会控え室で会派ミーティング&資料等のコピー。自治防災課で情報公開を請求(三島救命救急センター関連)して帰宅。

急ぎ、谷町四丁目、大阪合同庁舎(都会的!)・近畿運輸局へ。「交通基本法」に感心があるならとお誘いいただき、関西で交通施策の実務に携わっておられる方対象の懇話会に参加させていただきました。話題提供は、国土交通省近畿運輸局企画観光部交通企画課長(長い!)。

「交通基本法及び地域公共交通確保維持改善事業に関する情報提供」ということで、来年度導入が予定されている新たな予算制度について説明を受けました。交通実務に従事する自治体職員(京都府、大阪府・兵庫県・近畿圏市町村)、JRをはじめとする鉄道会社や観光関係からの活発な質問がありました。NPO再生塾のセミナーでお知り合いになった方が複数参加されていました。

地下鉄・阪急電車を乗り継いで、大山崎駅前の白いカフェで遅い夕食をとりました。2階の大きな窓ガラスを、高架を走る阪急が斜めに横切るのをみながら非日常的時間を過ごします。資料に目を通しながら、都会的疲れを抜きました。古民家を改造した店内は異国的雰囲気があり、一瞬トルコにいるような錯覚を覚えました。

気がつけば23時、閉店は24時。帰路、夜半の道路工事現場に遭遇。昨日も今日も明日も、昼夜たくさんの方が働いておられます。朝は役場への道中、工場や保育所で働く方の制服姿に労働の原点を感じました。比べて、議員が委員会や会議で行っている議論のあり方は、労働者の労苦や歓喜とは異質のものです。正直、情けなく、腹立たしさを超えて、ときに笑えます。

けれども、わたしは政治をあきらめない!!明日は議会改革特別委員会、所属する第2部会のはじめての会議です。議題は「部会の進め方」。午後は議会だより編集委員会、事務局によって準備された「次号のレイアウト原稿」をもとに話し合います。決算議会を終えながら、議会活動報告「いまここ島本」に着手できないままです。


将棋研究家・熊澤良尊氏

2010年10月18日 | もっと文化を!そして歴史を!
水無瀬駒に注目、研究して来られた熊澤先生の講演が、思えばわたしと「水無瀬駒」そして「中将棋」との出会いでした。あの日から1年も経たない内に、将棋の駒のふるさと・島本町として一連の事業が実現するとは正直、夢にも思いませんでした。

今日再び熊澤先生と会場でお会いすることができました。熊澤先生のご尽力、日本将棋連盟のご支援、水無瀬神宮のご協力を得て充実した企画。多くの方の熱い思いが町に集まりました。

以下、熊澤先生に敬意を表し、2009年11月21日「いまここ@島本・将棋の水無瀬駒」(当時ライブドア)を転記させていただます。

町立歴史文化資料館で開催された講演会「水無瀬駒について」(講師:将棋研究家・熊澤良尊氏)と、熊澤先生による「水無瀬駒関連資料」の解説を拝聴しました。たいへん興味深いお話でした。水無瀬駒とその関連資料は歴史的にも文化的にもたいへん価値のあるものであると、将棋を知らないわたしにもよく理解できました。

水無瀬神宮に現存する水無瀬駒(小将棋一組&中将棋一組と中将棋4枚の駒)は、平成20年7月に施行された「島本町文化財保護条例」に基づき、町指定文化財の第1号に指定されました。能筆家として知られた水無瀬兼成(1514年~1602年)の作で、高級材である黄楊(つげ)を用い、作者と制作年が特定できる最古の将棋駒といわれています。

以降、水無瀬家は四代にわたって将棋の駒銘を書き、「駒の銘は水無瀬家の筆を以って宝とす」といわれたそうです。「水無瀬駒」は水無瀬家で作られた将棋駒の総称ですが、兼成は特に有名で、89歳で亡くなるまでの間に天皇や公家、大名などの依頼により、70歳代からの記録に残るだけでも700組以上の将棋駒に字を書いています。

水無瀬駒の字体は現代の将棋駒の文字の手本となっており、「水無瀬」という書体が今でも使われているそうです。また、関連資料として併せて文化財指定した「象戯圖(しょうぎず)」は、同じく水無瀬兼成の書いたもので、6種の将棋の初期配置、表裏の文字、駒の進め方などが図面で示され、この時代の将棋の指し方を具体的に示す資料として大変貴重なものだそうです。

さらに関連して指定されるべき重要資料「将棋馬日記」(依頼主、進呈先の控え)も水瀬家に保存されています。

さて、JR島本駅が開設されてから「島本町の魅力を内外にPRする」という言葉がよく使われています。ゆかりの水無瀬神宮で将棋に関連した格式のある、なおかつ連続性、発展性のある催しを行うことで、町の知名度をUPすることは充分に可能と思われました。

財政は厳しい。しかし物語(ストーリー)を活かし、対象の絞込みを明確にして(マーケティングというのでしょうか)、人材と人脈を活かし、智恵と情熱と集めて使命感をもって望めば、素晴らしい企画が生まれるような気がします。講師はもちろん、町外から参加してくださった方との出会いに感謝した一日でした。

以上です。

画像は、JR島本駅前の花壇
住民の手づくり、緑と花いっぱい活動です

島本・水無瀬で将棋をたのしむ

2010年10月17日 | とだ*やすこの活動日記
島本町教育委員会は町制施行70周年を記念して「中将棋公開記念対局」を開催します。

とき  10月31日(日)午後1時30分~
ところ 水無瀬神宮       ※JR島本駅・阪急水無瀬駅より徒歩15分
対局棋士 神崎健二七段 中田功七段
立会   木村義徳九段
聞き手 室谷由紀女流一級


会場となる客殿(国指定重要文化財:豊臣秀吉寄進)の縁側(といってよいのかな?)に大型テレビを設置し、境内に臨時に設けたテント内で椅子に座っていただけるよう準備します。

おそらく羽織袴での対局になるかと思いますが、想像するに、客殿での対局はさぞかし格調高い雰囲気となるでしょう。解説の木村九段と室谷女流棋士の人気も高く、おふたりの進行でダイナミックな中将棋の対局を愉しんでいただきます。

公家社会で嗜まれたといわれる中将棋。後鳥羽上皇ゆかりの水無瀬神宮、水無瀬駒発祥の地で、昭和時代に伝承が危ぶまれていた古将棋が復活します。記念すべきこの初対局に、多くの方のご来場をお待ちしています。

会場では、この度島本町教育委員会が作成した「中将棋ルールブック」を無料配布する予定です。
問い合わせは島本町立歴史文化資料館まで 075・961・3411

画像の鰯雲は、9月に島本町で撮影しました

講演会「幻の将棋を指そう」

2010年10月16日 | もっと文化を!そして歴史を!
島本町歴史文化資料館で行われた「中将棋セミナー」に参加しました。定員77名の会場はほぼ満席、町内外からの参加者がちょうど半々くらいという印象でした。遠くは東京、九州から、セミナーのために島本町に来てくださった方がおられたようです。

中将棋連盟(旧中将棋愛好会)の会長、武田穣氏(名古屋大学教授:ご専門は生物学だそうです)の講演「幻の将棋を指そう」で、そもそも中将棋とはなにか、どのうようなルールで指すのか、特徴はなにかをおおまかに学びました。追って整理してお知らせします。

次いで10組の中将棋(島本町が国の補助金を活用して購入)を参加者が囲み、日本将棋連盟に所属する棋士(中将棋愛好者)の指導を受けて対局を体験しました。将棋はかろうじてルールを知っている程度のわたしですが(小学生の息子せがまれ、彼に教えてもらいなが指したものの、あまりの覚えの悪さに見捨てられた過去がある)、この際、思い切って挑戦してみました。

指導していただいた先生はとても優しく(若い!)、必要最小限の指導で、うまく導いてくださいました。しかし「獅子」「盲虎」「龍馬」など本将棋にはない駒の動きは多様かつ複雑。対戦相手の背後に立つ町職員の佇まいに、「将棋好き!」と直感して強引に交代してもらいました。(後に二段の腕前と聞き及びました)

ほんの少しの体験ではありましたが、中将棋は非常に面白い!!というのが正直な印象。長丁場で現代に向かないだろう、普及しにくい、複雑すぎるのではないか、というお声を実は多くの方からいただいていたのですが、むしろ「ハマル」人が必ず出ると確信しました。ダイナミックな展開は、むしろゲーム世代の若者に受けるはずです。

地域伝統文化総合活性化事業として、平成24年度まで3年継続して国の補助金を得て行う事業。町外の将棋ファンからの注目度が高いのは予測していましたが、今日対局を体験された町内の参加者にこそ温かい感心を寄せていただき、町を挙げて「将棋の駒のふるさと・島本町」を盛り上げ、育ててていきたいです。

今日の活気が、31日、日曜日の水無瀬神宮での「中将棋公開記念対局」開催にいい感じでつながると思います。当日の指し手、神崎七段も会場におられました。将棋という伝統的な「和」のゲームで「地域をつなげる」ことができるよう、これからの3年間、わたしも力を尽くします。

復活!!「水無瀬駒」でまちおこし

2010年10月15日 | もっと文化を!そして歴史を!
復活!!「水無瀬駒」でまちおこし・・・というなら商店街のご協力が必ず必要になる日が来ます。なおかつ、駅前の商店街が元気になる「まちおこし」でなければいけない!と思います。

駅から降りられた町外の方はその多くが商店街で「水無瀬神宮はどこですか」と尋ねられると聞いており、ひとつひとつのお店が観光大使になっていただく必要を感じます。

実は、昨日より、できる限り商店街などのお店にこの取り組みを知っていただきたいと、町内を自転車でまわりました。説明すると、みなさん興味を示され、チラシを貼りましょう!と申し出てくださったり、アイディアを提供してくださったりと好意的でした。

JR山崎駅周辺、つまり大山崎町エリアの郵便局・ホテル・喫茶店などにも広報しました。大山崎町のエゴマを軸とした取り組みに注目し(交流のある同世代の方たちが活躍しておられます)、島本町にも地域がつながるなにかがきっとある!と中将棋に熱い思いを抱いていたからです。

さて、「島本・水無瀬で将棋をたのしむ」という美しいポスターがありながら、町内にポスターがないのは淋しすぎます!ということで、歴史文化資料館にポスターをいただきに行きました。お蔭で「島本の戊辰戦争」の展示を見逃すことなく観ることができました。

議員ですから、ついつい足りない点ばかりが目につきますが、それはすべて来年の課題、今は批判している暇はありません。でしゃばりすぎとの批判も恐れず行動。今、島本町に必要なのは「元気出していきましょう!」の掛け声です。

画像は、鳥羽伏見の戦いで淀川対岸から島本町に飛んできた砲弾
町内の民家で保存されていた貴重な歴史遺産を町に寄贈していただいたもの
傷のついた柱、当時の状況を記し伝える漢文の軸装も資料として遺されています
これらは、島本町立歴史文化資料館の「島本の戊辰戦争」で展示されました(本日最終)

高槻市のし尿処理場周辺を歩く

2010年10月12日 | とだ*やすこの活動日記
高槻市の唐崎クリーンセンターには、高槻市の市民派議員のみなさんにお世話になり、大阪府議会委員の小沢福子さんとともに、6月2日に施設視察に行っています。以来、施設内部だけではなく施設周辺の状況を目でみておく必要があると感じていましたので、平野議員、外村議員とともに現地周辺視察に行ってまいりました。

施設視察では、こういった施設の運営に関しては、周辺住民のご理解を得るための努力が、想像以上であると拝察しました。理論上、特に処理量に関しては島本町の処理量(平均して一日に4tバキュームカー2台)であれば、高槻市で充分受け入れ可能であるという認識は間違ってはいないと感じましたが、一般的に近隣住民に疎まれる施設(忌避施設)については、ことはそう簡単ではありません。

島本町も高槻市も、そのことを真摯に受け止めて誠意ある対応ができるのか、これが、合併問題に関連した交渉になってしまった「し尿処理問題」の最大課題であるといえましょう。学習会「し尿処理施設の現状と課題」での意見交換で、ある住民の方が、し尿処理施設の近隣住民やそれに従事する職員が社会的に受ける差別的印象を指摘されました。

また「水と緑の島本町」として自らは環境のよさを享受しながら、し尿処理は他市に委託する姿勢を厳しく問われているのではないか、という内容の発言もありました。とにかく歩いてみよう!と行ったのですが、感じること、わかったことは多々あり、実りある行動になりました。

午後は役場で、人事課に情報公開制度を利用して閲覧を希望していた広域的な研修に参加した職員の研修報告を拝読しました。係長級の若手職員の熱い思いが伝わってくる報告に希望を感じました。かなりのボリュームでしたが、わたし自信の仕事にも活かせる貴重な内容でした。

画像は、唐崎クリーンセンターの裏の歩道
左が施設側で右は水路になっている
周辺にはテニスコートや児童公園などがありました