とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

女性議員50%、西日本で唯一

2013年10月26日 | とだ*やすこの活動日記
26日は午前、インドヨガでリフレッシュして(身体が堅い!!!)、阪急神戸線・武庫之荘駅、尼崎女性センターへ。NPOフィフティ・ネットのフィフティサロンに平野かおる議員とともにお招きいただき、「女性が50%いる議会 ~島本町からの発信~」としてお話する機会をいただきました。

日本経済新聞の女性記者が取材に入られました。また、来月、平野かおる議員と外村敏一議員がパネリストとして招かれる「ジェンダー平等日本一 その成功への道のり」の主催者である「NPO法人ジェンダー平等福岡市民の会」から、久留米市の男女平等政策審議会委員の方が来られていました。

わたし自身、このような場でお話させていただくことで、なぜ自分が議員になったのか、なれたのか、振り返る、たいへんよい機会になりました。

まず、ふたつの職歴(企業の人事部・国際交流任意団体の事務局)と香港での生活(妊娠・育児)を通じて、女性の視点から社会に対する問題意識が育っていたこと。特に一票をもたずに暮らした海外で、政治が暮らしは暮らしそのものであると実感したことをお話しました。

帰国して、島本町に住み、複数の女性議員との交流から政治を身近に感じたこと、選挙応援を通じて政治に希望と責任を感じたこと。やがて、天地人、すべてが揃ったとき、自分のなかで既に決断の準備ができていたこと、などをお話させていただきました。

決意ではなく決断。当然、反対する人もありました。でも決めるのは自分自身。ただし、生活をともにする家族の理解は必須と考えます。そのうえで、離れていく人、失うものがあっても、それはもともと「真のもの」ではなかったと思うことにしました。事実、今、得たものの方が多いと実感できます。

ご一緒した平野かおる議員のお話からは、島本町議会を客観的にみつめることができました。男女共同参画推進条例にリプロダクティブヘルス(生涯を通じた性と生殖に関する健康)の概念が記載されていることや、観光や宴席を中心にした議員研修の改善などは、女性議員が多いからこそ実現したものといえます。

外村議員からは女性議員の「まじめさ」と「正しさ」で判断する力を評価する発言がありました。実は、わたしの場合、議員になって、自分自身が「女性議員」であることを特に意識したことはありません。市民派議員の意義、議会改革の必要性、女性の視点を活かした施策にもっと敏感でありたいという危機感はあっても。

町長、執行部と距離を置く女性議員(つまり、わたし)にのみあからさまに怒鳴ったり、恫喝したり(お前、黙れ!とか、〇〇しいや!とかね)する議員は男女ともにいますが、それは相手側の資質の問題で、これを女性問題とするには、いささか次元が低すぎて哀しいものです。

それよりもなによりも、女性が50%になっても、議会内には理不尽がいっぱいです。町政運営、議会運営は、政党や会派がモノをいう世界。なぜ、こんな不平等、理不尽なことを平気で許しておけるのか、既得権を手放そうとしないのか、政治家という生き物への不信感は、決して性差によるものではありません!

それでもなおかつ、50%は自然なあるべき姿。ただ、目標ではない。性差や年齢に関係なく、議員本人をみて、仕事ぶりや政策で判断することが大事で、その結果、まじめでクリーンな政治家がひとりでも増えること(=女性が増えると思う)が議会改革の最たるもの、とわたしは確信しています。

今回、フィフティネットで、草分け的存在の市民派女性議員のみなさんに直接お目にかかれて、新たな視点から自分の立ち位置がみえました。議会においてたったひとり、たった二人で日々、しなくてもよい苦労をしている女性議員がまだまだ多いことをわすれてはいけない。若い世代の感性を受入れつつ、諸先輩方の歩まれた道のりを忘れないで活動していきます。
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育児×まちづくりカフェ、ワークショップは大成功

2013年10月23日 | とだ*やすこの活動日記
7月から毎月、ほぼ1回のペースで行ってきた「育児×まちづくりカフェ5回連続ワークショップ」、10月20日で第一ステージが終わりました。主催は、コミュニケーション育児カフェ準備委員会(戸田もメンバーの一人)。

5回のワークショップでは、人が出会い、つながり、語り合い、気づくことを目標にしていました。講師を引き受けてくださった檀上祐樹さん(大阪産業大学の准教授・各地でコミュニティデザイナーとして活躍)は、「ゆるやかなチームビィルディング」と表現されました。目標達成!です。

大山崎・島本町から市民が京都、大阪の府域、天下分け目の天王山を超えて(!)集まりました。5、6人ずつ、三つのグループに分かれて、どんな育児をしたいか、どんな子に育ってほしいか。どんなことで悩んでしまうかなど、思いを共有しあうことからはじめました。

大山崎町、島本町両町の育児中のパパ、ママ、既に子育て世代ではない方、まちづくりに興味のある方も加わって、未婚、既婚を問わず、次世代になにを伝え、残していきたいか、自分たちになにができるかを語り合いました。共感したり、批判はしないが反論したり、違う意見に納得したり・・・結論を出す必要はありません。

そのうえで、まちの資源(公共施設、公園、神社、里山、企業、店舗・・・そして人)を活用して、自分たちでやってみたいことを考えました。理想を語り、大風呂敷を広げ、盛り上がって抱腹絶倒のチーム、組織運営を真剣に語りあうチーム。同じテーマでもグループによって全然違う「場」ができていきます。

最終的に、「竹、竹林、筍をテーマに体験学習」を行いたいグループ、「アート、ダンス、歴史探検などでまちの元気を創造」したいグループ、「恒常的ではないがある程度定期的に育児カフェを運営」したいグループに分かれ、今後は参加者が主体的に、実現に向けて動き出します。

来年3月まではグループ活動を軸にして、途中進捗状況を報告しあいながら「思いをカタチに」していきます。簡単ではないかもしれない。実現しないかもしれない。でも、そこには必ず学びがあります。

準備委員会のメンバー(学識経験者、都市計画プランナー、行政職員、地域で活動している市民)が、引き続きサポートします。他市から準備委員会に加わってくださったメンバーが関心されるくらい、参加者の意識、意欲は高く、もしかしたら(!?)ほんとうに実現できるかもしれません。

わたしは、育児カフェの運営に携わります。同時に、素敵な「仲間」と出会えた「育児×まちづくりカフェ」全体の運営にも引き続き関わっていきたいと願っています。


画像は、9月の育児×まちづくりワークショップのKJ法

KJ法は、文化人類学者の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)が
データをまとめるために考案した手法で
考案者のイニシャルにちなむもの(英語の頭文字じゃなかった!)

思いのままをカードに記述し、カードをグループごとにまとめ
図解して、共有しながらまとめてゆく

共同での作業にもよく用いられ
創造性開発、創造的問題解決に効果があるとされている



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子ども・子育て会議、はじまります

2013年10月14日 | とだ*やすこの活動日記
昨日12日は、水無瀬川緑地公園で町民スポーツ祭が開催されました。雲ひとつない青空の下、ラジオ体操の気持ちよさ!子どもたちにとって、とてもよい思い出になるでしょう。

式典終了後は、近年、京都岡崎・平安神宮で開催されている「第11回京都学生祭典」(同実行委員会主催)に行ってきました。「京炎そでふれ!」で躍動的な踊りに元気をもらい、竹を使ったワークショップの様子、グランドの芝生を踏めるキッズコーナーなどをみてきました。

平安神宮で行われたグランドフィナーレでは、参加者みんな、一緒に踊りましょう!という場面があり、そこには控えめに身体を揺らす老若男女、一般市民の姿が・・・踊りが好きな人って潜在的に町に隠れている!と確信しました。スポーツ&ダンスの秋です。

さて、標題の件
第1回「島本町子ども・子育て会議」が開かれます。
16日(水)13:00~
役場地下・第4会議室

傍聴定員は10名、委員長・副委員長が選ばれたのち、会議の公表するかどうか、すなわち傍聴を認めるかどうかが諮られます。基本的に傍聴可能な委員会のひとつですので、ぜひ傍聴をお願いします。会議開催後の傍聴は原則認められません、開催前に申し込みが必要です。

この会議には、特に当事者である子育て世代のみなさんにも関心を寄せていただきたいと思います。子ども・子育て新支援制度の概要や支援事業計画についてのニーズ調査などが話し合われます。わたしたち50代以上が経験から、願望から描く理想像と、若いみなさんの実情、願い、理想にはズレがあるかもしれません。

子どもの育ちに普遍的に必要なものと、時代によって異なるものがあり、後者をみなさんの力でつかみとってほしいと願っています。役場庁舎の1階、文化情報コーナーの掲示板に会議開催の情報が貼られています。(議員もまた、基本この掲示板をみて会議の開催を知るのです。これでは町政への市民参画の道は嶮しい)

なお、高浜に新設される民間保育所について、事業者とその事業内容を審査する「社会福祉施設整備審査会」も近日中に開かれる予定です(こちらは非公開)。17日(木)午後2時からは、役場3階委員会室で都市計画審議会も開かれます。平野議員(人びとの新しい歩み)が出席、戸田は傍聴します。


島本町都市計画審議会
17日(木)14:00~
役場3階委員会室

ふれあいセンターに隣接する町営鶴ヶ池住宅跡地(青空駐車場になっているところ)を含むエリアの用途地域(2.6ha)を、第2種住居地域→準工業地域に変更することについて審議されます。

同時に、周辺の特性に配慮するためのルールである「地区計画」を決定、これについても審議されます。当該地は小野薬品が研究所棟を新設するための用地として取得を希望されています。

将来のまちづくりを考える計画ですから、若い世代の目線は欠かせないはずですが、審議会委員の高齢化が気になります。女性の数も非常に少ない。若者、女性が参画できる町政をめざして頑張りましょう。



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水清ければ月宿る

2013年10月12日 | とだ*やすこの活動日記
水清ければ月宿る。月の綺麗な季節です。大型台風24号の直撃を受けなかったのは幸いでした。さて、あれこれと走り抜けてきた数年間ですが、自分自身のインナーチャイルド(潜在意識)や暮らしの足元をみつめなおす必要があるとを感じています。実りの季節だからでしょうか。

インナーチャイルド、自らの心の声に添って選び、いただいた議員という職業に迷いはありません。ただ、少し変化を感じています。自らの活動を実のあるものにするためには「静寂」のエネルギー、そして「調和」と「創造」が必要と感じます。自然の摂理に合った生き方ができるように、少し自分の意識を変えてみよう、そんな気持ちでいます。

好きなこと、憧れていたことを取り入れることで、より多くの調和をもたらすことができる・・・「育児×まちづくりカフェ」で、20代、30代の女性、男性、若い世代のみなさんが語り合う場に身を置いて、わたしなりに感じ取ったことです。5回連続、出会いに満ち溢れたワークショップでした。今月が最終日です。


議会活動における戦闘モードのエネルギーも大事にしたいけれど、うまくチャンネルをON&OFFできるように意識のトレーニングをしたい。島本サイズの物差しも大事ですが、トルコとの関わりでで感じた多くのこと、香港での異文化体験の記憶を引き出して、自分のなかで、今一度統合、熟成させたい。

素晴らしい車の走行が、どんなにパワフルでも一見物静かなように、議員の活動も、わたし自身の人生も物静かでよいと思っています。筋肉トレーニング的なものから、骨格の動きや心配りで活動するようなイメージでしょうか。太陽、風、木々、神羅万象からヒーリングのシャワーを浴びるような「静寂」をめざしたい。

もし、わたしが、議員活動を通じて若い人に伝えたいことがあるなら(当然あるわけですが)、このことがとても大事と「育児×まちづくりカフェ」の連続ワークショップで気づきました。大山崎町&島本町の府域を超えたひとのつながりや、JR山崎駅周辺の資源(企業、公的施設、お店、歴史)などを活かしたまちづくりの具体化も大事ですが、この気づきを得たことがわたし自身のワークショップの成果です。

明日は水無瀬川緑地公園でスポーツ祭が行われます。式典に参加したのち、京都で行われる学生の祭典に行きます。空も月もきれいな季節ですが、空気が乾燥して火災が発生しやすい季節でもあり、心して「火の用心」しなければ。

今年の全国統一標語「消すまでは 心の警報 ONのまま」

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9月の定例会を終えて

2013年10月08日 | とだ*やすこの町政報告
10月というのに残暑です。明日の大型台風24号の動向が気になり、今朝は山崎地区のエンマ沈砂池の現状を確認しました。8日現在、沈砂池は既に空っぽ、きれいに掃除されていました。沈砂池の機能を果たせる状態と確認しました。

役場に向かう途中、改めて百山の法面崩落、地すべりの現場の工事状況を確認しました。工事はまだまだこれから、ブルーシートで覆われたままです。役場で情報公開といくつかのヒアリングを行った後、若山台調整池(ABふたつの「暫定」調整池)の様子もみてきました。台風18号で満杯になった雨水はほとんどない状態、調整機能は確かなものです。

現場に立つ度、埋め立てて開発するなど、決して許されることではないという思いが沸いてきます。議場でひつこく訴え続けていますが、この件については超少数派、民意なくして戦い抜くことはできません。開発が絡むとなおさらです。

さて、10月2日に終わった定例会9月会議、平成24度会計決算はすべて賛成多数で承認されました。9月の定例会では、総務建設水道委員会が終わった週末、近畿地方を襲った台風18号により、町内各地で土砂崩れや洪水、護岸崩落による被害がありました。

百山地区の住宅地法面の崩落(地滑り)は、緊急を要するものとして予備費で対応したとの報告を受けました。通常の入札とは異なり、平成19年に抽選で決められた順番に基づいて町内の事業者に随意契約で工事を依頼(約1000万円の事業)しています。

当該箇所は、道路公団が高速道路の工事に関連して切土にした後、町に譲渡したものと聞き及びます。当時の工事に瑕疵(かし)があったのかどうか、正直、今のわたしには判断できかねますが、議論の余地なく、町の責任において迅速な対応が必要でした。

沈砂池・水路の浚渫など、急ぎ工事が必要な6ヶ所、約300万円~600万円の5つの工事請負については、過去に抽選で順番が決められている町内業者5社によって抽選が行われ、随意契約によって発注されました。台風18号の大雨により沈砂池はほぼ満杯、次の大雨に備えて、浚渫工事はすみやかに着手する必要がありました。

専決処分の場合は報告を受けて質疑、討論採決は行いませんが、戸田、平野議員(人びとの新しい歩み)は、入札の手法、工事費の妥当性、浚渫後の残土の処理(不法投棄していないか、町が確認する手立て)など、議場で明らかにしておくべきと判断したことを質疑しました(単なる質問ではなく事前にヒアリングをして把握して質疑する)。

公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)では、公共下水道高槻島本雨水幹線の接続工事やゴミ・落葉などを取り除くための除塵装置を設置するための検討業務委託について質疑しました。質疑のなかで設置を検討している電動除塵機が一機5000万円もするらしいということがわかり、驚きました。なぜ、そのようなことを隠して議案をあげるのでしょうか。

多数派が賛成すれば問題ない=少数派には説明しなくてよい=訊かれない限り説明する必要なし=多数派議員が与党であるかのような錯覚(地方議会に与野党なし:二元代表制)=民主主義の不幸。これがわが町の現状といえます。

いずれにしても対処療法的な防災まちづくりに多額の費用が必要になっています。そもそも、なぜ流木や土砂が流れてくるのかを考えれば、高度成長期時代の都市計画、住宅開発など、もっと大きな問題がみえてきます。国づくり、防災まちづくりを考えれば、里山の整備こそ国の重要課題ではないか。

9月会議において、島本町議会は、議長を除くすべての議員が提出者となり、国に「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保」を求める意見書案を提出することを可決しました。最後まで読んでくださってありがとうございます。


画像は、台風18号の翌日のエンマ沈砂池
山崎地区、椎尾神社横にある
10月8日現在、浚渫は完了(水のないプールのような状態)

浚渫には数百万円規模の工事費が必要で
その積算根拠は大阪府が決めた基準によるとのこと

作業手法、人員数、細かくは土砂を運ぶ距離などによって算定する
過去は手計算、現在は職員の入力作業で積算が可能

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あかん!若山台調整池売却

2013年10月01日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
明日10月2日、10時からは9月の定例会最終日、役場庁舎3階、本会議場にて行います。平成24年度各種会計決算について討論採択を行います。

台風18号の災害復旧費総額約2300万円(河川や水路の浚渫工事)の予算計上の専決処分報告もあります。専決処分とは、議会の議決を経ることなく予算計上などを行うことで、島本町では災害に関する緊急の予算措置などは議会の委任によって町長が専決処分できると取り決めています(議会改革のひとつ)。

さて、台風の災害に関連して、数年来、戸田と平野議員で保全活用を訴えている若山台調整池のことを書きます。戸田が平成24年度一般会計予算に反対した理由のひとつです。平成24年度の当初予算で、雨水影響調査の結果が出る前に、土地活用検討業務の委託費が予算計上されていて非常に驚きました。

昨年8月14日の浸水被害が深刻であったことから、島本町執行部は、予算計上していた若山台調整池の土地活用(=埋め立て)検討業務の委託費を一旦マイナス補正して、8月14日の大雨を踏まえた調査を再度委託しました。

昨日、委託先の国際航業株式会社から提出された、その二度目の報告書(膨大)を閲覧しました(情報公開請求により入手)。まだ詳細に目を通せてはいませんが、ふたつある調整池を「統合して縮小する」(「統合」とは、正直、意味がわからない・・・)というのが基本的な方針と読み取れます。

しかし、今回の台風18号では山間地にも大雨が降り、水路への土石流は昨年よりも厳しい状況です。売却の対象となってるふたつの「若山台(暫定)調整池A・B」が、減災に一定以上の役割を果たしているのは明白。なのに、なぜ、町は売却にこだわるのでしょうか。

昨年の8月14日の大雨に関して町が作成した「災害の記録」によれば、被害総額は12億7662万9141円、災害復旧費は30,621,568円です。財政的視点からみても、無邪気に売却益を充てにするのはどうかと中学生でも理解できると思います。

当初、町は売却益で財政赤字を埋めると説明していましたが、災害後は、売却収入を町内全域の水路整備(超概算で60億円との試算あり)に充当するとの方針を示しています。敗れた障子を直すのに隣の部屋の障子を破いて貼り付けるようなもので、子どもでも、なんか変だなと思える政策ではないでしょうか。

売却ありきで影響調査を重ねている、少なくともわたしにはそう思えてなりません。あるいは、将来、万が一なにかあっても「我々は充分に慎重であった」という証拠のための調査とさえ思います。

町が頑なに方針を変えようとしないのは、必ず売れるという自信をもっている=既に売却先が決まっている=購入を希望されている事業者があるということなのかもしれません(たぶんそうでしょう)。このことに関して自民・公明・民主の議員がほとんどといってよいほど質疑しないのも不可解です。

防災・減災、安心安全のためのまちづくりとは、口先だけのものなのでしょうか。そうではありません。職員は今も復旧業務を行っています。いざとなれば防災服を着て土砂降りの雨のなか町内を駆け回るのは基礎自治体の職員です。議員ひとりひとりがこの問題にどう向き合っているかが問われています。


画像は、台風16号の大雨が止んだ後、16日午前の調整池(若山台住宅に隣接)
近隣の方「昨日までは水はなかった、一夜でこのようになった」
大量の落葉を黙々と静かに掃いておられました

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