新しき庁舎若葉の風そよぐ 靖子
暦は5月。若葉、新緑の季節です。4月29日で任期を終え、議員活動に幕を閉じました。お支えいただいたみなさんの一票、一票の重みを改めてかみしめています。
選挙告示日、ポスター掲示板をみて「あら?」「なぜ?」「どうして?」と思われた方、ご挨拶が後になって申し訳ありません。3月17日の本会議を終えるまで引退は固く伏せておりました。
もう少し頑張って欲しかったという思いを寄せてくださる方には、ご期待に添えずに申し訳ない思いです。自身の仕事だけを考えれば、むしろ益々これからとも思えましたが、新庁舎も含めて町が、そして世の中が大きく変わっていくなか、ここが潮時でした。
これまでも多くのレジェンドが惜しまれつつ議会を去っていかれましたが、議会という歴史あるシステムが新たな議員を育て、わたしもまたそのうちの一人に過ぎません。
活動を通じて市民派と呼ばれる議員の在り方のひとつを示してきたつもりですが、それもまた時代とともに変化していきます。この人がいなければダメという仕事は、実はその成果は半分にも満たないというのがわたしの持論です。
気がついたら自分も家族も友人もみな歳を重ねました。なにをどのように頑張っても人生は常に道半ば、自分が人生の、今どの地点にいるのかを考えての決断です。
4月は町長選の応援に主体的に巻き込まれ、まだどこかで候補者気分が抜けない自分に苦笑しました。マイクを握れば、まだまだやれそうな気がしました。「未練はあっても悔いはない」を目標にしてきましたが、最終的に未練なきところまで辿りつくことができています。
ふりかえって、NPO法人再生塾(特定非営利活動法人 持続可能なまちと交通をめざす再生塾)、龍谷大学「自治体議会議員のための質問力研修」(終了)への参加が議員活動に大きな影響を与えてくれました。
また、女性議員が多い町(全国で先がけて西日本はじめての男女同数を実現)として、各方面からの取材や講演依頼に応じたことも貴重な経験となりました。写真嫌いなのに動く自分がTVに映る苦痛に耐え(-_-;)、島本町のPRになるならと常にベストを尽くしました。働く女性記者、新人記者に協力、エールを送りました。
NHK『クローズアップ現代』、朝日放送『キャスト』、朝日新聞の特集記事など、取材を通して改めてメディアリテラシーについて考える機会になりました。報道は「嘘ではなくても常につくられたものである」ということに身をもって気づくことができました(報道批判ではない、受け取る側の姿勢・心得として)。
一期目から関心を持ち続けていた主な政策課題(保育環境の改善、域内交通の充実、景観まちづくり、建物の高さ制限、山崎ポンプ場のポンプ増設、ウイスキー文化の薫るまち、庁舎耐震化対策、新体育館建設など)が動きはじめたことが引退への花道となりました。
公益通報制度の再構築、福祉ふれあいバスの増便、放置竹林とファミリー竹林、消費者行政の充実(国政課題)、子ども基本条例の制定など、関心がありながら取り組めなかった課題も少なくありません。今後、機が熟し、必要があれば動くでしょう。
政治にプレイヤーとして関わった経験から思うことは、議員であることのみに価値を見出し、就職先として、その地位にしがみついたり居座ったりする議員を見抜く力が有権者に求められているということです。
議会&議員リテラシー、これぞ住民自治のスタートラインとわたしは考えています。議会は市民に開かれている、いえ、議会は市民のものであって議員の就職先ではありません。新しい庁舎の新しい議場傍聴席に、市民の新しい風を吹かせてください。
最後に。とだ*やすこが自らの活動を通じて伝えたかったことは、政治は誰にとっても身近なものであるということ。身近どころか主権者は市民です。
引退を知って送ってくださったメッセージから、ひとつご紹介します。
▸中学給食の意見交換(注:ともに米飯中心をめざしました)、小学校の通学路の確認(注:いっしょに一小校区を歩いて課題を確認、積年の安全対策に取り組みました)など、島本町に引越し、島本町の良さが垣間見えました。
町民の意見を聞いて実行してくださるまでは大変なエネルギーが必要だったと思われます。これからも政治は身近なものとして私も関心を持ち続けます。*抜粋
画像
『十人十福 人それぞれの幸せ~』
作品の素材は紙粘土です
ユーモア造形作家 江口宏さん
郵政民営化に大反対した仲間です
暦は5月。若葉、新緑の季節です。4月29日で任期を終え、議員活動に幕を閉じました。お支えいただいたみなさんの一票、一票の重みを改めてかみしめています。
選挙告示日、ポスター掲示板をみて「あら?」「なぜ?」「どうして?」と思われた方、ご挨拶が後になって申し訳ありません。3月17日の本会議を終えるまで引退は固く伏せておりました。
もう少し頑張って欲しかったという思いを寄せてくださる方には、ご期待に添えずに申し訳ない思いです。自身の仕事だけを考えれば、むしろ益々これからとも思えましたが、新庁舎も含めて町が、そして世の中が大きく変わっていくなか、ここが潮時でした。
これまでも多くのレジェンドが惜しまれつつ議会を去っていかれましたが、議会という歴史あるシステムが新たな議員を育て、わたしもまたそのうちの一人に過ぎません。
活動を通じて市民派と呼ばれる議員の在り方のひとつを示してきたつもりですが、それもまた時代とともに変化していきます。この人がいなければダメという仕事は、実はその成果は半分にも満たないというのがわたしの持論です。
気がついたら自分も家族も友人もみな歳を重ねました。なにをどのように頑張っても人生は常に道半ば、自分が人生の、今どの地点にいるのかを考えての決断です。
4月は町長選の応援に主体的に巻き込まれ、まだどこかで候補者気分が抜けない自分に苦笑しました。マイクを握れば、まだまだやれそうな気がしました。「未練はあっても悔いはない」を目標にしてきましたが、最終的に未練なきところまで辿りつくことができています。
ふりかえって、NPO法人再生塾(特定非営利活動法人 持続可能なまちと交通をめざす再生塾)、龍谷大学「自治体議会議員のための質問力研修」(終了)への参加が議員活動に大きな影響を与えてくれました。
また、女性議員が多い町(全国で先がけて西日本はじめての男女同数を実現)として、各方面からの取材や講演依頼に応じたことも貴重な経験となりました。写真嫌いなのに動く自分がTVに映る苦痛に耐え(-_-;)、島本町のPRになるならと常にベストを尽くしました。働く女性記者、新人記者に協力、エールを送りました。
NHK『クローズアップ現代』、朝日放送『キャスト』、朝日新聞の特集記事など、取材を通して改めてメディアリテラシーについて考える機会になりました。報道は「嘘ではなくても常につくられたものである」ということに身をもって気づくことができました(報道批判ではない、受け取る側の姿勢・心得として)。
一期目から関心を持ち続けていた主な政策課題(保育環境の改善、域内交通の充実、景観まちづくり、建物の高さ制限、山崎ポンプ場のポンプ増設、ウイスキー文化の薫るまち、庁舎耐震化対策、新体育館建設など)が動きはじめたことが引退への花道となりました。
公益通報制度の再構築、福祉ふれあいバスの増便、放置竹林とファミリー竹林、消費者行政の充実(国政課題)、子ども基本条例の制定など、関心がありながら取り組めなかった課題も少なくありません。今後、機が熟し、必要があれば動くでしょう。
政治にプレイヤーとして関わった経験から思うことは、議員であることのみに価値を見出し、就職先として、その地位にしがみついたり居座ったりする議員を見抜く力が有権者に求められているということです。
議会&議員リテラシー、これぞ住民自治のスタートラインとわたしは考えています。議会は市民に開かれている、いえ、議会は市民のものであって議員の就職先ではありません。新しい庁舎の新しい議場傍聴席に、市民の新しい風を吹かせてください。
最後に。とだ*やすこが自らの活動を通じて伝えたかったことは、政治は誰にとっても身近なものであるということ。身近どころか主権者は市民です。
引退を知って送ってくださったメッセージから、ひとつご紹介します。
▸中学給食の意見交換(注:ともに米飯中心をめざしました)、小学校の通学路の確認(注:いっしょに一小校区を歩いて課題を確認、積年の安全対策に取り組みました)など、島本町に引越し、島本町の良さが垣間見えました。
町民の意見を聞いて実行してくださるまでは大変なエネルギーが必要だったと思われます。これからも政治は身近なものとして私も関心を持ち続けます。*抜粋
画像
『十人十福 人それぞれの幸せ~』
作品の素材は紙粘土です
ユーモア造形作家 江口宏さん
郵政民営化に大反対した仲間です