とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

再び、JR島本駅西のまちづくりを問う

2015年08月31日 | とだ*やすこの一般質問
9月3日から、平成27年9月会議がはじまります。通告した一般質問の内容をお知らせします。概ね次のように質問し、持ち時間内で(質問&答弁トータル60分、質問時間20分)島本の未来像について問う予定です。

1年前、平成26年年9月会議において、わたしの一般質問に答え、大成建設との円満解決に向けて努力をしている、関係者に対しても丁寧に説明し、一定の協議の場を設けながら、今後の事業進捗に向けて問題を整理し、地権者の意向も踏まえながら進めてまいりたい、全力をあげて支援をしていきたい、そのような内容の発言がありました(都市創造部長)。

今回の質問では、1年経った現在の状況を確認します。大成建設との事業協力を前提としたまちづくりが困難となった場合、今後、当該地の土地区画整理事業において、大成建設の描かれた構想案に基づいた計画を進めることはできません。

再度構想を練り直す場合も、大成建設からご提案のあった構想案に類似したゾーニングは、社会通念上、許されないとわたしは考えています。これについて町の見解はどのようなものかを問います。タイトルは「JR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況を問う(その4)」。

また、医療法人清仁会(水無瀬病院)が当該地への病院移転新築事業を実現したい、敷地の位置や形状については、現行の計画どおり進めて欲しいと要望されていたことや、この問題は単に地権者の土地活用の問題ではなく、島本町の社会基盤の問題(地域医療・福祉に係る)であると指摘されていた(当然です!)ことを踏まえ、この問題への「島本町としての考え方」を問います。

もうひとつのテーマ、Ⅱ)も実は上記に大きくかかわります。JR島本駅西について、5年刻みの大阪府の都市計画を待たずにいつでも市街化調整区域(現在)から市街化区域に変更できる「保留区域」とするよう、島本町は大阪府に申請しています(二度目の申請)。その是非を含めて北部大阪の都市計画について審議するのが都市計画審議会です。

Ⅱ)都市計画審議会に複数分野の研究者を
①都市計画審議会審議会の委員構成について問います。学識経験者として(近隣自治体のように)複数の大学、複数分野からの専門家を委嘱していただきたいと従前より申し上げていますが、どのように検討されましたか。(現在1名のみ:専門分野は景観工学・都市環境デザイン)

②近隣自治体の事例を拝見すると、同審議会にどのような研究者を委嘱するかには、自治体としてのまちづくりへの理念が現れています。都市計画、自然環境、農政、公共交通などの研究者と、地域事情に詳しい町内各関係機関の代表、双方の参画があってはじめて地域の未来像が描けるはずです。見解を問います。

以上です。戸田の質問は初日9月3日の午後になるはずです(進行の状況で若干前後することもあります)。なお、JR島本駅西地区については、同じ会派の平野議員が別の視点から質問されます。


各議員の一般質問
一般質問
村上議員
1.プレミアム商品券の販売について
2.その後の「まちづくり事業推進プロジェクトチーム」
関 議員
1.図書館の広域利用について
2.認知症高齢者の行方不明者の対策について
田中議員
1.生活困窮者自立支援法に基づく事業の実施状況について
2.高齢者、障害者等の住宅セーフティネットの充実について
3.しまもとプレミアム商品券について
4.島本町の魅力のさらなる発信をめざして
川嶋議員 防犯対策について
戸田議員
1.JR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況を問う(その4)
2.都市計画審議会に複数分野の研究者を
外村議員
1.し尿中間処理施設の町内建設決定過程の問題点と今後の方針について問う
2.マイナンバー制度に対する住民説明会実施を改めて強く求める
佐藤議員
1.町の防災の取り組みについて
2.避難体制について
河野議員
1.介護保険改悪 第6期計画を問う
2.島本の年長者の尊厳ある暮らしを問う
3.ふれあいセンターの青少年コーナー等の充実について
平野議員
1.JR島本駅西側開発がもたらす防災・交通・環境・農業・景観・教育保育・財政問題と住民合意の視点から問う
2.自衛官等募集のための中学3年生の住民基本台帳の閲覧は制限すべき
平井議員
しまもとプレミアム付き商品券の発行について


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茨木のまちをぶらぶら歩く手づくりのツアー参加して
住んでいるまちへの想いを熱く語り合った日
昼食をいただいたオーガニックなお店の愉快な看板
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糸とんぼ*夏・主に初夏

2015年08月19日 | 花鳥諷詠☆いまここ俳句
夕暮れの風に透けたる糸蜻蛉
子らの声風に流るる糸とんぼ
遠き日の水辺の記憶糸とんぼ
糸トンボか細き草に隠れをり  靖子


幼い頃毎日のように遊んだ賀茂川の記憶を
カメラのシャッターを切るように五七五に収めました

一昨年縁あって誘っていただき
島本文化協会の俳句「紫水会」に参加させていただいています

毎月第3水曜日午後1時~ふれあいセンターにて
七句を詠み、互選、ご指導をいただきます

そのなかから五句を
わたしは同人誌「未央」に投句しています

上記の句は
5月の「紫水会」でご指導いただいて
「未央」8月号で拾っていただきました
選者の先生の添削が入っています

句会には日本独自の民主主義が生きています
わたしはこれに感動して40代で俳句をはじめました

その後長く中断していましたが
俳諧の祖・山崎宗鑑ゆかりの地・山崎のある島本町で
俳句を詠むことにありがたいご縁を感じています

花、鳥、風、季節、自然、暮らし、そして命を詠む俳句
初心者も経験者も老いも若きも生みの苦しみは同じ

俳句があったからこの歳まで楽しく生きられたのよ!と90歳
約50年前発足当時は第4水曜日、だから紫水会なのよと85歳

はじめて俳句を詠まれる方と超ベテランのみなさんとが
互いの句に分け隔てなく感動しあえる紫水会は
島本文化協会に属する大人のクラブ活動です

ご興味のある方はご一報ください
ぜひご一緒しましょう

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7月の水無瀬川・東大寺
糸トンボはいるのでしょうか
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どう描く!第3小学校の将来像(Ⅴ)

2015年08月18日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
ようやく議会活動報告の原稿を書き終わり(憲法特集)、お墓参りや京都の五山の送り火でお盆らしい週末を過ごしました。昨日は山崎保育園を訪ね、保育現場の課題、経年変化、保育方針など平成26年度の事業報告書をもとに園長より過不足なく説明していただきました。

今朝は10月1日から番号通知がはじまるマイナンバー制度の説明会(議員対象)でした。マイナンバーについて町執行部は住民説明会を開かないという方針を貫いています。残念に思います。みなさんからの窓口、電話での問い合わせにわかりやすく的確に対応できるよう心して取り組んでほしいです。

さて、表題の件、第3小学校の耐震化対策に係る基本設計の構想について、検討報告書に提案されている案なら、わたしはD案に賛成です。A・E案に比べて5億円弱の負担増になりますが、後々のことを考えると極めて妥当、必要な投資と判断しています。

ただしD案を採用して小学校の校舎を新設し、保育所を敷地内に配置すると、たとえば小学校の運動会のときに保育園児がお昼寝できなくなったり、なにかと互いに気をつかったりということが起こり得ます。ここは小学校と保育所の発展的な連携について、なんらかの具体的な説明が欲しいところです。

なにより「島本町立第3小基本構想検討報告書」にある児童数・学級数の将来推計には、数年後、住宅開発事業による増加があると記載されています。これまでわたしが見聞きしてきた情報や6月議会で出された町道認定、土地の等価交換に係る議案などから推測すると、百山において(第2・3小学校区)大型マンション建設の話が具体化している可能性があります。

今年7月1日からは、今後予想される大規模な住宅開発による就学前人口の増加に伴い、新たに発生する保育ニーズに対応するために、教育子ども部は一定規模以上の住宅開発を行う事業主に対して、開発の規模に応じた子育て支援協力金(寄附金:一戸あたり10万円)の納付を求めることにしました。

一定規模以上の住宅開発とは、一戸建住宅又は共同住宅の建設で総戸数(共同住宅については、1戸当たりの専有面積が40平方メートル未満の住戸の数を除く)が50戸以上の開発です。具体的には関西電力テニスコートやグランド跡地利用、あるいはJR島本駅西の農地における開発計画、場合によってはサントリー研究所跡(既に精華町に移転)などを視野に入れたものと思われます。
 
現在、島本町の子どもの数は小学校や中学校を統合しなければならない状況にはありません。若い世代の転入定住と保育ニーズの高まりにより保育所は過密状態、待機児童が発生しています。この春からは学童保育にも待機児童が発生しています。

なおかつ、先の述べたようにさらなる開発事業計画があるとしたら、第3小学校の運動場が今よりも狭くなってしまって果たして大丈夫なのでしょうか。大型集合住宅の開発計画が事実ならば、この基本構想そのものをみなおす必要があるのではないかと、わたしは考えます。

わたしの考えは間違っているのでしょうか。現場の声が財政的理由でかき消されていないでしょうか。対案が出せないからと言って望ましくない案に賛成するのは無責任なこと、とわたしは考えます。誤りのない判断をしたいと思います。

「第3小学校整備基本構想」「第3小学校整備基本構想検討報告書はHPで公開されています。みなさんの質問、ご意見をお寄せください。また「私の声」を活用して、教育長、町長にみなさんのお声をお届けください。保護者のみなさんの声はもちろんのこと、専門的な知見でのご意見をいただけるとありがたいです。


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京都五山の送り火
今年は従兄弟の家を訪ね
妙法の「妙」をみました

京の夏亡き人の過去妙と燃ゆ  靖子
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どう描く!第3小学校の将来像(Ⅳ)

2015年08月10日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
こらからの公共施設整備は、必ず必要なものはなにか、限られた財源を投資するに値するものはなにか、あきらめなければならないものはなにかを検討して優先順位をつけることが避けて通れない課題です。

単に削減を目的とするものではなく、島本町としてなにを大事にするのか選択していく政策的な課題となります。そのことを踏まえたうえで、第3小学校の校舎の問題に話を戻したいと思います。

検討の結果もっとも望ましいと考えられるD案を採用して、小学校の校舎を全面的に建て替えたとしても、保育所を小学校の第3小学校敷地内に移設することを前提にした基本構想が、果たして島本町の子ども・子育て環境として将来的に望ましいといえるのか、悩ましい課題がのこります。

それは、ひとつに第3小学校のグランドの広さ、面積の問題です。今よりもさらに狭くなります。ふたつに理念的な課題です。現在、示された構想では、単に施設を一か所にまとめるだけで、小学生と保育園児が同じ敷地内で過ごすことの教育的効果が示されていません(わたしはそう受け止めています)。

みっつ、維持補修管理における財政効果が期待できません。初期投資を節約するだけで維持管理にかかる将来的な財政削減効果が示されていません。単に学校と保育所を同じ場所にまとめて節約するという発想になってしまっています

適切な公共施設整備、総合管理計画という中長期的な課題と、校舎の耐震化、保育の老朽化、過密状況という喫緊の課題を同時に解決しようとするところに無理があるのかもしれません。【つづく】


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清掃工場の保守点検工事個所を視察(2011年8月)
毎年9月議会に億単位の工事請負契約の議案が提出されます

8月7日には9月の議会の議案説明を受けました
お盆があけたら平成26年度の決算審議の準備にかかります

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どう描く!第3小学校基本構想(Ⅲ)

2015年08月08日 | やります!子ども・子育て・人びと支援


公共施設の統合は自治体における課題であり、全国的なトレンドです。島本町でも「公共施設適正化基本方針(平成26年6月)」をつくり、現在は総務省の方針に基づいて「 公共施設等総合管理計画」の策定にとりかかっています。

一度公共施設等を建設すれば、以後数十年にわたって維持管理経費が発生します。たとえ今は人口が増加していても、将来、公共施設が過剰供給とならないよう、整備や維持管理に関する方針を定め、共有しておく必要があります。

その場合、施設の設計費・建設費などの初期投資(イニシャルコスト)と、維持保全費・運用管理費(ランニングコスト)や解体処分費まで建物の生涯に必要な総費用=ライフサイクルコストを考えなければなりません。

公共施設の新設にあたっては、その設計費・建設費のみを対象として評価しがちですが、設計・建設費はあくまでも初期投資であって、その施設の利用が終わる時期までの総費用=ライフサイクルコストのたった2割程度でしかないと言われています。

つまり、維持保全費、運用管理費、解体処分費など施設の建設後に必要となる費用は、設計・建設費のおよそ4倍になります。このことを踏まえた施設整備を行わないと将来に無理な財政負担を強いることになります。

住民ホール、町立プールの廃止条例、ふれあいセンターの維持補修管理に関する予算審議などを経て、果たしてこのままでよいのか?!とわたしは思いました。

そして、今後は場当たり的に廃止するのではなく、財政的課題とリンクさせて「なにをあきらめなにを大事にするのか」「そのためにどうするのか」を住民とともに考えなければならないことに気づきました。

そして、そのためには、各課でバラバラに管理している公共施設の情報を整理して情報公開し、政策的に考える必要があると訴えてきました。当時は「パブリックアセスメント」「アセットマネジメント」と呼ばれ、主に首都圏で先進的に行われていたものです。

今では総務省の方針として自治体に課せられた課題になっています。先進事例として神奈川県秦野市が有名ですが、秦野市の場合は、地域コミュニティを形成する学校の統廃合は行わないという方針を掲げておられます。

幼保小中学校は地域活性化の要とわたしは考えます。地域に施設の統合を課す一方で、国は斬新なデザインでオリンピックを誘致、維持補修管理どころか技術的にも財政的にも建設が危ういと今さらに言い出して、世界的に活躍されている建築家との契約を白紙撤回しました。

国際社会で活躍できる人材を育成したいのならば、日本全国、入札による安価で個性のない校舎を建て続け、狭い運動場で学校を運営するのではなく、文化的成熟と建築的インテリジェンス、スポーツ科学のある教育環境を整えることが最優先されてよい!はずです。が政治はこの点極めて貧困です。

話を戻すと、島本町がつくっている「公共施設等総合管理計画」は「単に投資を抑制するための計画ではなく」厳しい財政状況の中「必要な投資を確実に実施するための対応方針」をでなければなりません。

そのことを踏まえたうえで、第3小学校の校舎の問題に話を戻したいと思います。【つづく】


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小野薬品工業㈱の新研究棟工事に伴い
平成26年5月に埋蔵文化財試掘調査が行われました

その際、後鳥羽上皇の上御所と思われる遺跡
水無瀬離宮に関連する庭園跡などが現れました

この度、京都造形芸術大学・仲 隆裕教授のご協力を得て
歴史文化資料館前庭に庭園を移築するプロジェクトが始動!
教育委員会・生涯学習課の事業です


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どう描く!第3小学校の将来像(Ⅱ)

2015年08月06日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
表題の件、引き続き、「島本町立第三小学校整備基本構想検討報告書」についてお知らせします。

同報告書が最適と考察しているのは、既にある校舎3棟をすべて解体・撤去して、グランドの北西側に新設校舎を建て、保育所(第4保育所が移動します)を既存校舎跡地に配置、小学校と保育所の入り口を分ける案。

すなわち示されたA~E案のうちのD案です。わたし自身も一見してD案が最適と考えました。島本町執行部は、町財政への影響を考えて、耐震補強と新築棟を組み合わせたA案またはE案が「現実的なプラン」としています。

残念ながら、わたしはこれに賛成することはできません。以下、その理由について述べます。

いちばんの理由は施設躯体の老朽化です。耐震化しても老朽化は修復できません。ふたつは分けて考えなければなりません。連続する校舎棟の一棟だけを新築し、のこりは建て替えずに耐震化し、新しく建てた校舎と接続するのがA案、E案です。

これでは、近い将来、老朽化にともなう建て替えと財政難、改修工事中の授業への影響という同じ悩みを次世代に課すことになります。教育の現場にも職員の職務内容にも、なにひとつよいことはありません。財政的数字合わせを優先して課題を先送りするだけです。

その意味で報告書がもっともふさわしいとしたD案以外は賛成できません。校舎の新築には国の財源も得られ、起債もできます。起債する=子どもたちが将来納税により負担するのですから、防災対策同様、小学校の施設整備は最優先されてよいとわたしは考えているのです。【つづく】

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市民に開かれた議会傍聴席

2015年08月05日 | とだ*やすこの議会報告
今朝、議員全員協議会にて、町議会の会議規則に「議員が出産のために出席できないときは、日数を定めて、あらかじめ議長に欠席届を提出することができる」という項目を追加し、女性の政治参加をより具体的に後押しする内容に改正しました。(全国町村議会の標準機即に則るもの)

他にも、傍聴席に入ることができない者とされていた「杖を携帯している者」を削除しました。また、傍聴人の「帽子・外とう、襟巻の類の着用」も認めました。高齢者や障がい者の傍聴を妨げる表現として、本来ならばもっと前に改正する必要がありました。

また、「児童及び乳幼児は、傍聴席に入ることができない。ただし、議長の許可を得た場合は、この限りでない」という項目も削除。現状、小さいお子さん同伴の傍聴を理由に傍聴をお断りすることはありませんが、その現状に沿うよう改正したものです。

泣き続ける赤ちゃんや動き回る子どもさんを同伴された場合、どうするかという問題もあり、先に議会運営委員会で議論した際(傍聴しました)、その「書きぶり」については議論がありました。

最終的には「議事を妨害することを疑うに足りる顕著な事情が認められる者」は傍聴席に入れないことになっているので、議長判断で退席していただくことが可能(平野議員が発言しました)と判断、島本町議会は児童・乳幼児の同席を事実上、規則で認めました。

議会が市民にとって身近なものになるようという思い、それはこのブログを書き続ける最大の理由でもあります。選挙で選ばれたからといって、すべてを任されたわけではありません。

まして、すべてに正しい判断ができるとは限らない。数の力でものごとが決まるならば、生活保護を受けている方や障がいを負って生きる人の声は、そうでない圧倒的多数の人びとの声にかき消されてしまいます。

日本国憲法があってこその基本的人権、幸福追求権の保障。多数決でよい判断ができないことは、実は思っている以上にたくさんあります。だからこそ、多様な意見が反映される議会、気づきのある議論がが必要です。

今日の議員全員協議会では会派制についても議論しました。女性が半数をしめる島本町議会ですが、実は、会派(多くが党と同一)の方針、会派としてまとめた意見に性差が埋もれてしまうことが少なくありません。

会派に所属しない議員は改選後4名。改選前は16人定数の内1名、改選後は14名定数の内4名が会派に所属していません。(無所属2名、維新1名、民主1名)

市民から選ばれた議員が、会派に所属しないという理由で議会運営委員会や会派代表者会議の構成員になれない=発言権がまったくないというのは平等性に欠け、市民意見が正しく反映されない、というのがわたしの意見です。

かといって会派制をなくし、例えば、議員全員のなかから委員会の構成員を選ぶと、数の論理と水面下の交渉が働いて、結果としてひとつの委員会に自民・公明・民主のみという状況が生まれる可能性も否定できません。

これまで島本町議会が培ってきた会派制を維持しつつ、より多様な意見が生かせる議会運営に実績を積みながら改革していく。これが、今、会派「人びとの新しい歩み」(平野・戸田)としての共通認識です。


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「河豚助」
ユーモア造形作家・江口宏

江口氏の川柳
なんとでも言える出来るの多数決

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どう描く!第3小学校の将来像

2015年08月04日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
7月から8月のお盆までは、比較的公務が少ない時期。とはいえ議員セミナー、議員全員協議会、傍聴すべき委員会、町の催し、ブログ更新などは常にあり、参加したい勉強会や講演会もたくさんあります。

加えて、安全保障法案は違憲!の抗議行動も続けています。ほぼ全戸配布をしている議会・活動報告の原稿も書かなければなりません。いよいよ8月7日には9月定例会の議案内容について説明を受け、お盆以降は議会対応がはじまります。

さて、そんな毎日ですが、今回は6月1日の議員全員協議会で説明を受けた「島本町立第三小学校整備基本構想」(以下、ときに3小基本構想)について書きます。

この夏、2中を除く各学校で一斉に行なわれている施設耐震化工事ですが、第3小学校では、第4保育所の3小敷地内への移築や学童保育室の充実を含めた施設整備を検討、耐震工事には着手していません。

島本町立第三小学校は、昭和48年から昭和52年に建築されました。校舎はABC棟に分かれ、なおかつその3棟が連続しています。校舎耐震診断の結果(平成21年度から22年度実施)、建て替えも視野に入れた検討が必要であることがわかりました。

具体的には、下足室やピロティ(1階)職員室(2階)ランチルーム(4階)などのあるA棟は、耐震補強しても教育施設としての機能確保ができないとされ、A棟は解体撤去して新設する必要があるとの判断です。

一方、校区内にある島本町立四保育所(同時期の昭和51年建築)も、平成24年度に実施した耐震診断で耐震補強が必要との結果が出ています。保育所の場合、夏休みがないため、仮設園舎のための別途用地の確保が必要になります。

現在の島本町は、まとまった規模の町有地がなく(鶴ヶ池住宅跡地は売却。住民ホール跡地はその一部をし尿中間処理施設の候補地としている)、保育所の移設や仮設に適切な用地確保の目途はたちません。

また3小では、校舎の教室を活用して学童保育事業を行っていますが、児童福祉法上、将来は6年生まで受入れることとなっているため、対象学年の拡大とそのためのハード面の整備が課題となっています。

そこで町は、第4保育所の移築や学童保育室の充実を含めた施設整備について検討。平成26年度、㈱阿波設計事務所に委託(入札)、平成27年3月「島本町立第三小学校整備基本構想検討報告書」を作成しています。

教育子ども部はこれをHPに公表していますので、まずはこれをぜひご覧ください「島本町立第三小学校整備基本構想」(【つづく】



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第3小学校の近くでオクラ・トマト・インゲン豆を育てました
「楽農クラブ」の親子農体験、初心者コースに参加
土がよく、日常の面倒もみてもらえるので豊作でした
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思いつきを夢に、夢を目標に

2015年08月04日 | とだ*やすこの活動日記
暦は8月、猛暑酷暑が続く中、熱中症、クーラーによる体の冷え、光化学スモッグ、熱帯夜による睡眠不足など、体調を壊しやすいことばかりです。みなさん、くれぐれもご自愛ください。

7月から8月の上旬、9月の定例会(主に平成26年度の決算審議)の準備期を迎えるまでのこの時期は、議会人にとって1年のうちで比較的公務がない時期になります。暑さとともに日頃の緊張がしばしゆるむ時期といえます。

独自の活動を行ないやすい貴重な期間を、今年のわたしは商店街を楽しむ試み「商店街に福来たる! ユーモア造形作家・江口宏の華麗(curry)なる福助(fukusuke)展 ~目と口にスパイシィ~」「ふくすう福助展2015」の準備開催に費やしました。

企画(=思いつき)、準備、調整、広報、開催まで多くの方のご理解、ご協力を得て無事、成功裡に終えることができました。正直ほっとしています。作家のユーモア造形作家さん、協力店のカレー屋さんと本屋さん、かかわってくださった方それぞれに、再会、出会い、語らいがありました。

今回、ある方(女性・島本在住)から「気になってたけど入りづらかったお店。思い切って入ったら料理が美味しい!」という感想をいただきました。実は、これが今回の試みで最も伝えたかったことです。

彼女とは、まちには光のあて方でよさが際立つ人やお店が溢れ、なおかつ埋もれているね、と意気投合。勝手にgalleryを創る会を発展させていきたいね、ということになりました。

島本町にはギャラリーがありませんが、既にある店舗のご協力とご理解、なにより遊び心があれば、ささやかながらも作家や作品との出会いの場をつくることができます。

鉄道駅の改札前という地の利を活かし、町外から作家さんのファンに来ていただけたことも狙いどおりでした。「普段通り過ぎる駅としてまったく歩いたことがなかった」と高槻市の方がおっしゃたことが印象に残ります。

住民にとって交通の便がよいことは、他市町の方にとっては通過する町=必要性に欠ける町ということです。住んだ者にしかわからない住みやすさが、わが町島本の特徴です。

島本町「定住促進・観光振興計画推進事業」を受託した関係者が「個性の弱いまちです(泣)」とSNSで嘆いておられるという情報も入っています。個性の弱い町とう外部からの印象は事実として受け止めておく必要があります。

一方、道に迷っていたら民芸品の素晴らしい店をみつけた!(=お店のクオリティと町の規模のミスマッチ)、民芸店でカレー屋さんのことを親切に教えてもらった(=店舗での対話、地域のぬくもり)など、会話の端々に島本の魅力をみいだすこともできました。

商店街galleryは、わたしのなかでは2年越しの企画(=思いつき→妄想→夢→目標)です。時間をかけてあたため、諦めていたものを弾みで実行に移したものです。準備の課程で賛同、協力してくださる方が現れました。

そうであれば、今、わたしが描いている夢、妄想、目標もまた、機が熟せば実現するのかもしれない。希望をもとう。初心にかえり「西国街道おもてなし拠点」も「島本ゆるキャラ構想」も「和の伝統芸能ワークショプ」もすべて諦めることなくクオリティを高め、大事に温めていよう。


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「花福助」作家曰く
タカラジェンヌの華やかさを表現
印度人のお店にあると印度的

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酷暑の日、憲法白熱教室!

2015年08月03日 | 日本国憲法と立憲民主主義
熱風のなかを歩いているような日が続きます。8月1日、暑さのピークを迎えた午後1時30分、島本町ふれあいセンターで開催した学習会「憲法白熱教室!施行68年 若手弁護士と語りあう日本国憲法」に、町内外から40名もの方が参加してくださいました。ありがとうございました。

講師の諸富健弁護士と3月に京都96条の会が主催された憲法サロン(浜矩子さん講演会)でお目にかかり、5月に日時とタイトルを決めて講演を依頼したときには、このような酷暑も、6月4日の安保関連法案を憲法審議会が「違憲」と明言することもまったく想定していませんでした。

質疑応答も含めて約2時間はまさに憲法白熱教室!でした。そもそも憲法って?、簡単なクイズで知る日本国憲法、紙芝居で理解す立憲主義。諸富弁護士ナレーションの紙芝居はわかりやすく素晴らしいものでした。あすわかオリジナルはこちら 

「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)」がつくられたリーフレットを使って、自民党改憲草案のどこかどう問題なのかをお話してくださいました。「あすわか」は自民党改憲草案への危機感から生まれた新人・中堅弁護士の組織で、改憲派も護憲派も包括するものです。

自民党改憲草案では、国家と国民の関係が逆転します。国民が自由と権利を宣言し、政府が独裁的な政治を行わないようにするという近代民主主義の国としての形を崩し、国家が国民に対して「この範囲の自由なら認める」と「お上目線」で「国民に授けるもの」になっているからです。

国民の行動をおおきく制限するもので、なおかつ戦争放棄・平和主義をやめて国防軍を創設し、同盟国が起こした戦争に参戦できます。衆院を通り参院で審議されている安全保障法案は自民党改憲草案を先取りするものになっています。ここは見逃せません。

「戦争法案」がレッテル貼りといわれて批判されるのであれば「平和安全保障法案」の「平和・安全」もまたレッテル貼りであるとわたしは思います。「立憲主義」という視点からみると安倍政権は実に問題、近代化をめざした国際社会の列の最後に並びなおすようなものです。

なんでこんなことになってしまったのか。。。政治に距離をおいて斜めに構えてきたツケか。。。平和の党・公明党はどうなってしまったのか。。。政府与党としての包容力はなきに等しい。。。敗戦を終戦と呼んで誤魔化してきた結果か。。。

学習会には60年、70年安保を経験した方も少なからずおられ、その経験から行動しても変わらない、虚しいというような発言もありました。実感だと思います。でも、高校生・大学生・子育て世代が当事者として行動しはじめています。

今、わたしは民主主義というものはこういうことなのかと肌で感じはじめています。安全保障、護憲、改憲、さまざまなアプローチからさまざまな議論が可能ですが、まずは「知権」から!「立憲主義」は人類が生み出した近代の英知!

政治に距離をおいて高度成長期時代の経済的な繁栄を享受できた50代のわたしは、嘆かず、退かず、想像力を働かせて若者の未来に貢献していたい。それがわたしの民主主義、みなさんとともにある民主主義です。


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