12月10日(火)から平成24年第4回定例会を開きます
初日、二日目に行う一般質問で、とだ*やすこは三つのテーマに取り組みます
Ⅰ)桂川水位上昇時、安全に避難するために ~ 山崎地区の課題として ~
夏に台風第18号が本州に上陸、9月15日(日)夕刻から16日(祝日)未明にかけて大雨が降りました。16日未明5時5分、8月30日に運用が開始されたばかりの特別警報が、京都府・滋賀県・福井県において発表されました。桂川の水位が上昇、嵐山や伏見羽束師付近で堤防を越えて水が溢れだし、大きな被害をもたらしましたが、下流に位置する大山崎、島本町でも、桂川、宇治川、木津川の三川合流河川敷は、ほぼ完全に水没してしまう状況でした。
隣接する大山崎町では、桂川氾濫により浸水の危険があるとして、午前3時50分、JR線路より東側の約3200世帯7800人を対象に、避難勧告を発令されました。また、特別警報の発表を受けて、より緊急度の強い避難指示に切り替えられています。
1)島本町においても山崎地区の一部において、本来、同様の対策が必要であったと考えていますが、桂川の水位上昇についての危機管理体制がとれなかった背景には、どのような問題があったとお考えですか。また、緊急時における大山崎町との情報交換、京都府からの情報収集などは、どのような状況でしたか。
2)17日以降に、大山崎町と意見交換の機会をもたれていると認識していますが、それにより明らかになった今後の課題をお示しください。
3)島本町においては、その地理的要因から、大阪府だけではなく、京都府の発表に基づいた対応、対策が必要ではありませんか。また、地域防災計画の見直しに際して、このことを明記しておく必要があると考えます。町の見解を問います。
4)商業・観光的な賑わいの創出、道路ならびに公共交通政策など、島本町と大山崎町の府域を越えた広域行政の効果、必要性を訴えていますが、災害時においても、両町の連携は非常に重要です。大山崎町は総務課に危機管理課を置かれています。今後、災害時の連携という課題にどのように向き合っていかれるのか、町の認識を問います
5)地域に密着した避難経路について
16日未明、大山崎町の避難指示のサイレンが鳴り響くなか、山崎一丁目、関戸裏公園周辺の住民は、このような場合どこに避難すればよいのか、近隣の避難所は開かれているのか、なんの情報も得られないまま、不安な時間を過ごしました。一旦、桂川、淀川が溢れだせば、またたくまに大規模、広範囲な水害になります。命に係ります。
事態が深刻になる前に、すなわち道路が冠水したり、河川が決壊したりするまえに、要援護者やお年寄り、妊婦、子育て世代のみなさんが、より安全に避難するにはどうしたらよいのか。災害時の避難には、隣近所の連携や日頃の情報交換が重要であることを痛感しました。
しかしながら、現在のところ、わたしたち住民は、そのノウハウをもちあわせていません。防災意識を高めつつ、住民参画により地域に密着した避難経路を共有できるようなしくみが必要です。来年の雨期を迎える前に、より地域に密着した出前講座の開催などで、町による積極的なサポート体制が構築されることを望みます。町の見解を問います。
Ⅱ)若山台調整池保存活用で恒常的な防災機能の向上を
平成24年度2012年8月14日には、局所的集中豪雨により町内全域で内水被害を経験しましたが、今回の台風18号は、近畿地方ほぼ全域に及ぶ広範囲な大雨をもたらし、前年の8月14日とは状況が異なっていました。島本町においては、百山での土砂崩れ、府道の護岸の崩落などの被害が発生しています。
若山台調整池は、土砂災害が危ぶまれるイエローゾーンに指定された地域に位置するもので、台風18号大雨の際には、隣接する住民に避難指示を出されています。防災・減災対策は、日常不断に取り組まなくてはならない、まちづくりの重要施策です。
しかしながら、議員全員協議会でお示しいただいた若山台調整池雨水等影響の再調査報告書には、「防災・減災」「安全・安心のまちづくり」への理念的欠如があると言わざるをえません。
1)近年の降雨状況が従来の想定をはるか超えるものである以上、机上の計算や分析に基づいて、縮小しても問題がないと判断してしまうのは防災・減災上望ましくありません。いやそうではないというならば、少なくとも、台風18号の際の雨量を考慮した、さらなる分析が必要なはずです。台風18号の影響を踏まえて、さらなる雨水等影響調査をされる予定はありますか。
2)島本町として、町長が、暫定調整池は恒常的に防災機能を高めるものとして保存活用すると、確固とした方針を立てられたらそれですむことではありませんか。それができない理由があるのではないですか。当該地の購入を希望される事業者があるのですか。あるいは過去にありましたか。
Ⅲ)町営鶴が池住宅跡地の売却に関する事務事業について
1)売却面積4,837.65平方メートル、最低価格 737,000,000円という町にとって重要かつ規模の大きい売却土地について、底地整理の際の鑑定書と同じように地域分析に間違いがあるのではないか、同じ鑑定士なのかという指摘に誠実な答弁はなく、事実が明確にされていません。底地整理の鑑定書の間違いにチェック機能が働いていたというご答弁でした。では、売却する土地の鑑定についてどのように対応されたのかお示しいただかなければなりません。時系列でお示しください。
2)制限付き一般競争入札は、議会の議決を経ないもので不安がありました。落札業者からどのような開発スケジュールが示されていますか。
12月議会では11人の議員が一般質問を行います。
各議員の質問テーマは島本町議会HPをご覧ください
春の改選後、議員の構成が変わりました。議員ひとりひとりがどのような課題に、どのように取り組んでいるか。島本町が直面している課題はなにか。一般質問で確認していただけると思います。傍聴をお願いします。戸田は今回11人目、二日目、11日(水)になる予定です。当日の進捗状況は議会事務局にお尋ねください。
画像は、大阪水上隣保館「ゆりの礼拝堂」に収められた
野村義照画伯の日本画「百合」
巴里郊外に自生していた花を描かれたものだそうです