とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

豪雨のあとに

2010年07月30日 | とだ*やすこの町政報告
7月7日、役場からの帰路撮影しました

豪雨の後、町道山崎2号線の側溝の様子です
なにかビニールが張り付いています

お隣の側溝は落ち葉でほぼ完全にふさがれていました
この日は先を急いでおり、写真だけ撮って通り過ぎました

翌日、昼ごろ確認したときには、すでに片付けられていました
ご近所の方に聞いた限りでは役場の担当課が清掃したようです

豪雨時の緊急の対応に加えて、土砂崩れの後片付けなど
わたしたちの安全と安心を守る仕事に感謝しなければなりません

水の被害が拡大しないため、ひとりひとりにもできることがあります
路上のゴミがこんなふうになるのかと、改めて水の威力を思いました

クリーンピア沢

2010年07月29日 | とだ*やすこの活動日記
学習会「し尿処理の広域化って何?~施設の現状と課題~」(7月17日・主催:しまもと広域行政・合併問題学習会)で、島本町が抱えるし尿処理の現状を、平野・澤嶋・外村・戸田、4人の議員担当を決めてお話しました。

質疑応答・意見交換の際に、住民の方から「通勤途中で通る『沢クリーンピア』を見学されてはいかがですか?」と提言があり、急遽、その方とご一緒に4議員で視察して参りました。「クリーンピア沢」は「城南衛生管理組合(一部組合方式)沢第1清掃工場」の名称です。

宇治市・城陽市・八幡市・久御山町・宇治田原町・井手町の3市3町で運営されています。
平成9年の開設で、島本町とは異なる方式で処理されていました。将来的に処理量が減少することを見込んで、一日あたりの処理能力を115キロリットルとして施設を開設されていました。

そのうえで、まかないきれないし尿については、京都府との委託契約で、隣接する洛南浄化センターに希釈処理して配管によって送っておられると知りました。当然のことながら、契約量は年々減っており、向こう数年で委託契約は終了するという計画を立てておられます。

たいへん興味深くお話をおききし、続けて、隣接する洛南浄化センターを視察。敷地面積を、島本町役場前の関西電力グランドの7・5倍、一日の処理量を第3小学校のプール450倍というようにご説明いただきました。

行政職員の公務員としての覚悟と職人魂、優れた技術力によって、わたしたちが安全で衛生的な生活を送れていると、感謝の気持ちが湧いてくる視察でした。現場に出向き、顔を合わせて話をきき、はじめてつかめることは多く、「現場」へ足を運ぶ大事さを再確認しました。

画像は、クリーンピア沢の水質検査室

「し尿処理」学習会報告

2010年07月25日 | まさか!まさかの「合併議論」
八幡市まで家族の運転する車で出かけました。固定電話の子機が壊れてしまって、新しく購入する必要がありました。手伝いに来てくれる母が使い易い、軽めのアイロンの購入したいとも思っていました。わたしが使っている(年に数回^^)のは業務用の本格的なもので、重くて疲れるのだそうです。

男山から対岸の島本町の姿をみて、愛おしい、新鮮な感動を覚えました。

しかし景観という点ではおおいに考えさせられました。男山からみる天王山は、その男山同様に山肌をえぐり取って開発された姿でした。淀川の向こうに並ぶ、ゆるやかな山並みを分断する大型高層マンションの存在は、高度成長時代ならまだしも、景観の価値が重要視されつつある今になって、なぜ・・・という思いを新たにするものでした。

夕方には高槻市内で、今後の活動に関する打ち合わせの会に出席。帰宅して夕食の準備に追われながら、するべきことが山積している状況に追いつかない、やりたいことが溢れているのに手がつけられない現状に、心理的パニックになりそうでした(もうなっていたかも)。

しかし、ふり返れば、人とのつながりに支えられ、さまざまな活動ができていることも事実です。以下、17日の「し尿処理施設の現状と課題」についての学習会(主催:しまもと広域行政・合併問題学習会)の報告をさせていただきます。

「し尿」という地味なテーマながら、およそ30名の参加者が、議員(平野・澤嶋、外村、戸田)の解説に熱心に耳を傾けてくださいました。戸田は島本町・衛生化学処理場(東上牧)と高槻市の希釈式中間処理施設(唐崎クリーンセンター)について、6月2日視察時に撮影した画像を活用して説明させていただきました。

質疑応答、意見交換では、参加者の方から核心をついた質問やご提案をいただき、今後の課題が確認できました。いつも厳しい視線でアドバイスしてくださる方が、「たいへん勉強になりました」と声をかけてくださり、学習会としてはまずまずの合格点をいただいたと思います。

合併問題とリンクさせるまでもなく、「し尿処理施設」は必ず解決しなければならない島本町の課題でした。歓迎されない施設という印象を住民自ら払拭する必要があること、使った水の行方にも思いを馳せてこその環境であることなど、意見交換のなかで参加者が共有したことの意義は大きいと思います。

同時に、こういった「住民自治を育てる場」が町にも、多くの議員の活動にも欠けていたことが悔やまれました。

合併議論の有無に関わらず、避けて通れない町の最重要課題「財政の現状把握と分析」が次回の学習会のテーマになります。8月21日午後2時、専門家を講師に招き、ふれあいセンター第4学習室で行います。追って詳細をお知らせいたしますので、ぜひ、みなさんの予定に入れておいてください。お願いいたします。

総合計画に「合併」を盛り込む?

2010年07月24日 | まさか!まさかの「合併議論」
暑いです。驚きの暑さです。「水無瀬川ウオッチング」の賑わいが気にかかりましたが、参加することができませんでした。熱中症など深刻な事態が続いており、休日を返上して現場に赴く職員のみなさんの重責を思います。過日の集中豪雨の際に、被害が危ぶまれる現場に駆けつけたのも同じ部の職員のみなさんです。

さて、去る22日の総合計画審議会のご報告です。過去数回、ふたつの部会に分かれて基本計画(案)を審議していましたが、今回は久しぶりにすべての委員が一同に集まり、第7章「構想実現に向けて」について審議しました。

「第1節 時代に対応した行政運営」の施策内容にある「市町村合併問題については、今後の地方分権の進展や近隣自治体の動向を踏まえ、引き続き情報収集に努めます。」とあります。これに対して、「今の段階でこういう表現で適当か。住民は一歩進んでいる。過去であればこれでよかったが・・」という内容の発言(府森林組合・総代)がありました。別の委員(公募)からは、合併に「対応します」という表現が提案されました。

文言はすべてメモによるもので正確ではありませんが、明らかな推進派である委員(議員・自民党)は「勉強会をしている。情報としてとらえ、きっちり集めたものを説明する必要がある」と言いました。議会において合併問題に言及する議員に対し、激しく野次を飛ばす様子とはうって変わって、厳かな雰囲気での発言です。

この後だったと思います、高槻市との広域行政勉強会を主管する総合政策部から、部長の説明発言がありました。極めて曖昧、かつ揺らぎに満ちており、「ここで少し取り入れ(なにを?!)」「垂直・・・水平・・・近隣自治体・・補完性の原則・・・」「課題として考える必要ある・・・」など、わたしの理解力を超えており、メモをとることもできませんでした。

「小から大へはお願いすることになり、合併に近いものになってくる。入れたほうがよい」との発言(連合島本地区連絡会・副代表)に至っては、巷の現状は想像以上であると知り、自らの甘さを思いました。し尿処理の課題を表面上の理由とした、住民不在の合併議論再開に疑をとなえるわたしたち会派の議員は、「推進派」の議員から「先走りすぎ」「みっともない」「住民に不安を与えるだけ」と冷笑されてきたのです。

「水面下で」が議会の現実ですが、こと合併となれば大問題です。法人格を失う=なくなるのですから。

議会から選出された委員(公明党)が「部長に賛成します」と元気よく断言しました。信じがたい光景でした。我々の合併問題に関する発言に非公式発言を投げかける議員が、今ここで、いったいなにに賛成したのか。担当部長の揺らぎ発言の真意が理解できなかったわたしは、もう一度説明して欲しいと言いました。が、やはり、2度目の説明も理解できませんでした。追って会議要点録をみます。

もとより、総合計画審議会は合併の是非を議論する場ではありません。

わたしは、住民の間で行われているのは新聞報道が先行した議論であること、町長は「広域行政と合併問題は別である」「勉強会は合併の是非を議論をする場ではない」と繰り返し発言していることを述べ「現状の表現に留めおくべき」と主張していました。

さらに、合併となれば島本町は法人格を失うことになり、町のお財布は無くなる。合併した方がよいと考える方がおられることも理解しているが、町の計画の最上位に立つ総合計画の審議会の良心にかけ、合併について、ここでこれ以上踏み込んだ表現は避けるべきであると、毅然として発言しました。

ようやく「審議会として行きすぎであり、合併について盛り込むのはよくない」「我々は知らされていない。判断する材料を持ち合わせていない」「広域行政を踏まえたうえで現表現に留めるべき」(町人権啓発施策審議会・会長)という発言があり、さすがに胸をなでおろしました。もちろん、立ち上がってでも、ひとり最後まで粘る覚悟でした。

さらに同委員は「(しかるべき)その時点で住民投票し、住民の意思でもって決定されるべきもの」「町長の方針の中で示されることはあっても、住民に決定権がある」ときっぱり発言。先に「部長に賛成」とした委員(議員・公明党)は、「理解できているが、4,5年前の計画からは前向きな動きがある」と言いました。

まとめると、表現として「対応する」「情報を公開することについての文言を盛り込む」「現行のまま」という意見があったことになります。「情報を公開する必要がある、ということでどうか」という委員長の提言に、自民・公明党の議員から賛同発言(言い訳?!)があり、異議なしという雰囲気になりました。

続いて別の内容での発言を求められ、わたしは、第3次総合計画基本計画「構想実現にむけて」の第1節「地方分権・地域主体形成」にあった「地域固有の活力を見いだすことの重要性が求められています」という表現が、第4次(案)ではなくなっていることを指摘しました。

地域固有の活力を見いだす必要を放棄すれば、すなわち合併ということになりかねません。特別な意図はなく、節をまとめたことによるものであるとして、審議会委員の意見により文言を入れることは可能という総合政策部次長の説明があり、この表現は残されることになりました。

以上は、あくまでも、わたしの目から見た審議会の様子であり、正確には町の文化情報コーナーで公開される要点録を後日ご確認いただきたいと思います。

合併反対派であれ、賛成派であれ、まずは島本町の現状と課題についてしっかりと把握し、「主権が自らにあること」を自覚しなければなりません。いうまでもなく、その「自ら」は「自らの利」ではなく「住民自治」を意味しています。総合計画審議会に既成事実を盛り込むことで合併推進に利用するとしたら、それは許しがたいことであり、恥ずべき行為なのです。

住民ホール、文化の未来

2010年07月23日 | とだ*やすこの町政報告
去る15日、総務文教委員会では、住民ホールの廃止についての議案を審議しました。戸田は、いくつかの理由で賛成しかね、委員会での判断を「保留」とさせていただきました。「住民自治の殿堂」「文化活動のシンボル」を閉鎖するという決断が、若者の将来に負債を残さないという英断であるならば、理解、支持します。

ですが、ふれあいセンター前・町営鶴ヶ池住宅跡地に、「多目的ホール」を併設した建物を民説民営で考えているという町の発言には納得できかねます。収容人数と階段状の客席のよさから、ふれあいセンターのケリヤホールでは代替できないという点で、町のさまざまな行事に利用されてきた住民ホールを閉館し、新たな建設を模索するというならば、その計画についての説明は必須。しかし「民説民営」というだけで内容がありません。

平成8年開設のふれあいセンターは既に多額の補修修繕費が必要になっています。贅沢な構造からでしょう、維持費は年間1億円を超えています。今後の整備計画も示されないまま、また新たなホール開設案を委員会なかに盛り込み、これをもって議会の意思(承認されている案件)とされたのではたまりません。

一方で「住民ホールの維持もできない財政状況の島本町」という印象を、「合併やむなし」という世論形成への口実に使われかねないタイミングであることも見逃せません。いささか感情的に過ぎると自戒し、また「穿ち過ぎてはことの本質を見失う」と思うのですが、市町合併推進派の動きをみるに、決して気は抜けません。

「このままでは大阪の夕張に」などと発信しているのですから・・・

それにしても、住民ホールの閉館でもっとも気になるのは中学校文化祭です。島本町立中学校の文化祭の歴史と教育的効果を大きく失うことになるからです。生徒たちにとって、特に現2年生にとっては、まさかの唐突な閉館であり、説明しなければならない先生方のお気持ちと現場の混乱を思うと胸が痛みます。

万一閉館とするならば、伝統継承を補う予算措置として、現場の先生方が柔軟に、計画的に使える文化的予算があるべきと要求しました。ホールというモノを失うのなら、「モノから人へ」、つまり専門家の派遣などにも使える予算を計上、理科的・芸術的教育的効果が保障されるべきと考えました。

また、町の催し(文化祭、福祉大会、YYワールド・・・)を横断的に検討する委員会を立ち上げ、縮小・合併も含めた見直しをする時期がきているのではないかと、わたしは考えています。テントを張って屋台を出すという画一的なスタイルからの脱却が必要ではないかと思うからです。

同時に、子どもの頃から「本物の文化芸術に親しむ」機会の提供が必要です。これからの時代、経済と暮らしに潤いをもたらすのは「付加価値」であり、それを生むのは「文化」と考えているからです。

大きくは、自然と融合調和するアジア的な文化を再生、JR島本駅周辺を含めた地区を「歴史・自然環境の文化地域」とみなして活かしていく必要があると考えます。住民ホールの閉館を新たな文化の発芽につなげる理念なくして、また新たな多目的ホールを建設しても、住民ホールの老朽化と同じことの繰り返しになると、訴えました。

委員会では、民主・自民・公明が賛成で3、反対は共産党と人びとの平野議員で2。本会議でも判断が拮抗すると予想され、保留とした戸田は、たいへん重い判断を背負うことになりました。9月議会で「保留」にすることは基本的に考えていませんので、悩ましい夏を過ごすことになります。ご意見をお寄せください。


画像は、舞台機構の一部。産業文化遺産のような機材ばかりで、部品の調達もままならないながら、中学生の文化祭では、一眼レフで写真を学ぶような理科的・芸術的効果があるといわれています。しかし一方、開設以来、機材の更新がされていないという現実は重く受け止める必要があります。

猛暑の近況報告

2010年07月22日 | とだ*やすこの活動日記
講演会(11日)、総務文教委員会(15日)、し尿処理についての学習会(17日)と一連の取り組みを終え、週末に「衛生掃除」を兼ねて、部屋の大移動をしました。その際、パソコンの位置を移動したことが原因で回線に不具合が生じ、固定電話とインターネットがつながらなくなっていました。

ご迷惑をおかけしましたが、昨日、回復しました。

暑いなかのお部屋大移動、書類と本との格闘で疲れましたが心機一転、環境も多少は整いました。昨日は、議会だより・一般質問の原稿を入稿。次は自身の議会報告「いまここ島本」の原稿作成に取り組まなければなりません。

今日は午後から総合計画審議会。役場に登庁して気分を改めます。


画像は17日の水無瀬川・東大寺周辺


し尿処理課題と合併議論

2010年07月17日 | とだ*やすこの活動日記
京都は祇園祭です。今年は祇園さんの鉦の音を聴くことができずに夏を迎えます。何百年も続いているお祭りです。悠々と、また来年鉾町を歩くのを楽しみにして、一年を無病息災で過ごせるよう精進したいと思います。

さて、本日の学習会のお知らせです
「第2回 しまもと広域行政・合併問題学習会」を開催します

「し尿処理の広域化って何? ~ 施設の現状と課題 ~」
 
本日7月17日(土) 午後6時30分~8時30分
ふれあいセンター3階 第4学習室
申し込み不要  資料代300円

主催 しまもと広域行政・合併問題学習会

し尿処理の課題が、なぜ高槻市との合併問題に関連することになったのか。し尿処理の広域行政とは、どのようなものなのか。合併すればこの問題は解決するのか・・・

現在、高槻市東上牧にある島本町の衛生化学処理場と、高槻市の唐崎クリーンセンターを視察したときの映像を紹介し、し尿処理の現状と課題を踏まえたうえで、みなさんと意見交換したいと思います。ご参加をお待ちします。

画像は、東上牧にある島本町の衛生化学処理場外観
淀川堤防から撮影(6月2日:高槻市議会議員&島本町議会議員の有志による視察)
人びとの新しい歩み 平野・澤嶋・戸田が参加(視察要望も同会派による)
 

 

鉾町

2010年07月17日 | とだ*やすこの活動日記
鉾町の暑さを払ふ笛と鉦  靖子

画像は、鯉山の装飾(2007年撮影)
今年の調査研究で、鯉山の鯉の彫り物は左甚五郎の時代と同時代であると検証されたとか。
もっとも左甚五郎は実在の人物ではなく、名匠の総称とも考えられるという説もあるらしい。
西洋東洋の文化を融合した動く美術館。祇園祭の期間は、四条界隈、町全体が美術博物館になります。

住民ホールを審議する

2010年07月14日 | とだ*やすこの町政報告
明日は総務文教委員会です。10時から、役場の3階、委員会室で「住民ホール」閉館について審議します。老朽化による改修工事が必要で、最小限の舞台機構の更新に概算で3億300万円を要するという状況が示されています。解体するにも1億1千万円。比べて昨年度の有料使用実績は年間7件、46万円の収入。維持費は約300万円でした。

昭和47年建設時の住民センターには、住民ホールと「中央公民館」を包括した生涯学習機能としての機能がありました。役場機能も含めて、当時、将来の都市にふさわしい住民自治の殿堂としていこうと、「住民センター」という名称を付けらたとのことです。

平成8年7月にはふれあいセンターが建設され、住民の生涯学習、地域交流の広場としての役割は、現在名実ともに、ふれあいセンターへ移行されたといってよいと思います。

しかしながら、住民ホールの衰退、閉館やむなしという判断に至る道筋は、町の文化行政の遅れの象徴的な存在といえます。平成14年1月には整備計画を策定し、この時点で既に老朽化が問題になっており、7億4000万円の改修費という結果が業者によって算定されていました。

これは内容的にちょっと手厚すぎました。7億円が一人歩きした感もあります。新たに第2案として、もう少し現実的な整備計画を策定し、今回示された、一定最小限必要とされる3億円300万円の舞台機構改修のうち、たとえ一部でも、この8年間に計画的にひとつずつ実施されていたら、今後も使用は可能だったのではないかと思ってしまいます。

文化祭の発展に長年貢献してこられた方の「残念さ」に触れると、なんとかしたいという思いが捨て切れないでいます。また、住民ホールが、中学生の文化祭に使用されてきたことは、島本町の誇るべき文化教育のひとつでした。

住民ホールでの中学生の文化祭開催の教育的効果は、ここで生まれ育った子どもたちにとって、将来にわたる財産となっていると思います。ひとことでいうと、一眼レフでカメラを学ぶような教育的効果でもって、住民ホールで「舞台芸術」を学んでいたということです。

もちろん、1年から3年生までが一同に集まって、3年間を年度ごと、先輩の成長をみながら目標にして成長するという成果は絶大なものでした。特色ある教育として、英語とならぶ、いえそれ以上に歴史のある当町の誇であるということがご理解いただけると思います。

成人祭が若者の自主的な運営で粛々と和やかに行われるのも、義務教育における地元中学校での教育の成果のひとつ、とわたしは思います。中学の文化祭を失うことになるのが、住民ホール・クローズの最大の損失と考えます。

また、廃止ということになった場合、解体工事の財源も確保できずに当面放置するとのことですが、これは島本町の印象と名誉を著しくおとしめる、忌々しき事態です。内外に与えるマイナスの印象は、計り知れないものがあります。

いずれにしても、明日の審議に向けて、新聞が配達されるような時間になって、もっと調べておくべきことが、さらにいろんな立場の方の意見を聴いておくべきだったと悔やんだりしています。町の文化行政のシンボルを廃止する議案です。未来に向けて、なにが残せるか、十分に審議したいと思います。

詳しくは、平野議員のブログをご覧ください(なぜか最近、URLが添付できません)

画像は、住民ホール2階、入り口前の廊下の天井
アスベストがむきだしになったままで、簡単に手が届く状態は問題
しかし、工法がみつからずやむなく放置されていました
国が定める基準を上回らない飛散なので、人体に影響はないと判断されてはいますが・・・

講演会は学びのライブ

2010年07月11日 | とだ*やすこの活動日記
「まなびとひろば」講演会は「感動」ある学びのライブをめざしています。お蔭様で大成功でした。講師の四方さんより勇気と元気をいただきました。わたしも今日からまた一歩前進します。同時に取り組むべき課題も増えました。「言うてるよりも行動する」「議員は言動に責任をもたなければならない」ということです。

四方さんは、強力なレーダーシップ、スピード感、時代を一歩先取りした洞察力で注目されておられた首長でしたが、当事者の理解や協力を得るために何度も何度も足を運ばれ、自らの思いを語り、周囲の「意識」を変える努力をされていたことが、お話の節々でわかりました。

四方氏のリーダーシップを和語にするなら、わたしは「ぬくもりある政治の英断」としたいと思っています。また、四方さんは、ある大学での講演会で、事業をはじめるにあたって一番考えないといけないこととして、京セラの稲盛さんの「動機、善なるや」を紹介されていました。わたしはこの言葉が非常に好きです。

まず「動機が善であること」。そして、自らの政策とそこに至る過程を、自分の言葉で丁寧に語れる。このことは非常に重要です。スピード感のある取り組みで、綾部の元気を創造、クリエートしてこられた秘訣は、逆説的ですが、この丁寧さだったのではないでしょうか。

そして今日感じたこと。島本町では、住民も、行政も、議員も、そして町長も自ら「小さな町」と表現することが多いのですが、人口も世帯数も綾部市とは実はそんなに変わるわけではありません。むしろ、居住地がまとまっていることで、行政的効率は非常によいのではないかと思えます。

基礎自治体としての町の輪郭を、しっかりとらえておかなければならないと改めて思いました。さらに「地域の課題解決の鍵はその地域にある」ことを改めて思いました。地域の歴史を掘り起こし、そこにあるものを活かし、興し、そして育てていくことに意味があります。

綾部にあるものと島本にあるものは異なります。ここ島本で、島本が自ら再発見しなければなりません。

四方さんとのご縁を紡いでくれた「トルコ」ですが、トルコを知ることはイスラームへの扉を開けることであり、西洋か東洋か、アジアかヨーロッパか、仏教かキリスト教かという2局的な思考から解き放たれることでもありました。日本と東アジアとの関係をみるときにも、これは重要な視点だと思います。

高槻市と島本町、このふたつだけで物事を考えると、ともすれば煮詰ってしまいがちです。こうして他の自治体を知ることは、とても意義のあることだと思います。特徴のある自治体として自立し、地域の歴史を活かし、一方で広域行政で連携していくことが大事であること。よく似た10万人都市ばかり増えてもつまらないでしょう、ともおっしゃってくださっています。

綾部市では、定住を促す政策と平行して、農業体験や里山の自然探索、「NPO法人里山ねっと・あやべ」(ホームページをぜひご覧ください)の取り組みなどが盛況で、観光地としても人気が高まっているそうです。高速道路の無料化でさらにアクセスがよくなったとのこと。これからの時代、都心に住む人間に必要なのは「第二の故郷」です。温泉もある!綾部に行ってみたい!そんな講演会でもありました。