とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

議会改革特別委員会

2010年04月30日 | とだ*やすこの町政報告
朝、議会報告「いまここ島本」を入稿しました。ようやく黄金週間後に配布することができます。前回は全戸配布にはほど遠く、配布半ばで3月議会を迎えてしまいました。合併問題で議会への関心は高まっています。説明責任を果せる能力はまだまだ不十分ですが、5月30日には、とだやすこの議会報告会「ひと・まち・語らいひろば」を開催します。

さて、午後2時より、第2回議会改革特別委員会を開催しました。3月議会の議員提出議案で全員一致で設置が決まりました。議員16人全員が構成員となり、法的に基づく「特別委員会」で議会改革が進められることになります。

3月議会の休憩の合間に開き、正副委員長の互選を行ったのが第1回ですから、今回が実質初回ということになります。検討課題についてはすでに会派代表者会議において議論され一定の合意に至っており、今回の案件は「今後の進め方について」でした。

検討する項目として確認された内容は、①議会基本条例の制定②議会改革

①議会基本条例について
議会の説明責任としての「議会報告会」、「住民アンケートの実施」「反問権の設定」「申し合わせ事項の見直しと、議会基本条例へ含む移行(この意味が分かりかねた)」議決案件の拡充

②議会改革について
「通年議会」「政務調査費」「議員定数及び議員報酬」


当日配布された資料「特別委員会設置にかかる経費等(案)」(6月補正予算に計上するための予算要求)に沿って、戸田は、今後の進め方について提言しました。「この条例のエンドユーザーは住民であり、制定のプロセスに住民とともに学ぶ機会と住民への意識調査(アンケート)、直接対話(説明・交流会)、継続的に関心を寄せていただくモニター制度等を導入していきたい」

費用弁償として6万円×議員16名・職員2名分、合計108万円が予算請求されようとしている反面、住民アンケートに関する経費などは含まれず、住民参加のプロセスに必要な経費が予算に反映されていない点が気になりました。既に延々と議論が繰り返されてきた研修費6万円の妥当性はともかく(近いところ、遠いところ、泊まるか、日帰りか)、「議会改革」を進めようとする姿勢としてあまりにも工夫が足りないと思いました。

先進事例に学ぶことは必要ですが、既に4月の時点で議会基本条例を制定した自治体は100を超えています(4月5日朝日奈良版の新聞記事)。行き先として半日で行ける自治体を選択することも可能です。

また、全国初の制定であまりにも有名な栗山町の場合、制定当時の議会事務局長・中尾修氏は、現在東京財団に所属する研究員として活躍されています。過日WTCで行われたシンポジウム(関西若手議員の会主催)で、中尾氏のお話を聴く機会に恵まれました。

島本町では、昨年平成21年2月に大阪市立大学・阿部昌樹氏の講演を行いましたが、たいへん有意義なものでした。改選前には、議会運営委員会研修として、京都府内で初の制定となった京丹後市にも行っています(委員外議員として平野議員が参加)。

当然わたしは参加していませんが、運営委員の報告書を読めば概ねの内容は理解することができます。ちなみに、報告書の内容は議員の力量を明白にします。中学生の感想文と大学生の論文くらい差があるといっても過言ではないかもしれません(心して報報告書を作成しなければ!)。

現地での研修は必須と考えます。その一方で、多方面からの講師(制定を経験した議員や事務局長・シンクタンク・識者・NPOスタッフ等)を招き、市民に開かれた勉強会を計画的・継続的に開くことにより「改革」に相応しいプロセスが創造できると思います。

住民の意思が反映され、住民にわかりやすい生きた条例になるだけではなく、そのプロセスで近隣自治体からの議員や市民の参加も可能になると考えます。これこそ税金の合理的、効率的な使い方とわたしは思うのですが、奇抜で筋が通らず、従前の常識では受け入れがたいのでしょうか。案件と違うと判断されたのでしょうか、まったく議論されませんでした。

思うに、費用弁償に関しては、議会基本条例を既に制定している自治体の取り組みのなかで、どこでなにを学びたいのかを議論、それに対して幾らの経費が必要なのかを算定して予算請求するという感覚がまず必要。

わたしは、宿泊を伴う行き先も含めて学ぶべき事例を選択するのではなく、町の公用車を利用して日帰りで行くことによって削減できた経費を、町内で市民に開かれた研修会に充てたいと考えています。それにより、後に行う(であろう)パブリックコメントが充実します。

議員のための改革条例ではなく住民のための議会基本条例。この条例の意義をよくよく理解してもらった上での住民意思が反映できるよう、工夫しなければなりません。次回の日程は決定次第お知らせしますので、ぜひ傍聴をお願いします。

画像は能勢町・長谷の棚田 ガマと呼ばれる水路が特徴
景観とともに貴重な文化遺産であり、生産者の「糧」です(28日撮影)

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緑立つ能勢町へ

2010年04月28日 | とだ*やすこの活動日記
市民派議員のネットワークによる勉強会で能勢町を訪ねました。テーマは「第1次産業の就農について」(呼びかけ人:八木能勢町議、池渕吹田市議、中本吹田市議)。八木修能勢町会議員の案内で「能勢町交流促進施設内の吹田市交流センター」「新規就農の若者の農場」「能勢町物産センター」「長谷の棚田」などを訪問。

その後、センターで購入した食材を持ち込み、古民家を移築した民間交流施設の釜戸で自炊。あまりの美味しさにご飯を3杯、残してはいけないとお味噌汁も3杯、おかずは生卵と手づくりのお漬物。昼食後の交流会で能勢町の課題について説明を受けました。

能勢は「農業」という産業を抱え、豊かさへの無限大の可能性を秘めていながら、現実には、丁寧に手を加えた農業で得られる収入は少なく、農的暮らしへの憧れを超えた「就農」による移住、定住の実現は簡単ではないという現実が実感できました。

合併問題、財政再建課題、議会改革、どれひとつ住民の願いをかなえるような活動に至っていないもどかしさと書類の山に囲まれた日々。そんななかで遠足気分を満喫、風景、空気、食事、すべて素晴らしく、精気を取り戻す感覚を味わいました。

参加費は実費負担でひとり1,500円。借りたマイクロバスを議員自ら運転、案内と買い物と釜戸の火起しをして、能勢町の課題をレクチャーしてくださった八木議員。このような男性議員は島本町にはいません。近隣自治体議員との横のつながり、広がりをもち、視野を広げて、合併問題をコップ(議会)の中の争いにしないようにしなければなりません。

画像は、農業での自立を目指してひとりで一反半の農地を管理、多品目の農作物を丁寧に育てておられる20代の女性
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泳げ!鯉のぼり!

2010年04月27日 | とだ*やすこの活動日記
午前、4歳児までのお子さんを週1、2回、午前中の一定時間保育するプレスクール「プチぱれっと」の体験説明会にお邪魔しました。東大寺の自治会集会所を利用して、この春、2箇所でスタートされる予定です。一時的に子どもを託すことで、普段買えない食材の買い物に行ったり、ゆったりと美容院に行ったり、思い切って映画をみたり、ケーキを焼いたり、あるいは二人目、三人目の子どもとじっくり向き合ったりする時間をもつことが可能になります。

そういった時間をもつことができないままに、育児に専念するつらさや不服感と母性とは別です。また、子どもにとっても、さまざまな大人、子どもと接するよい機会になることでしょう。島本町の子育て支援を超えた独自性を創造、あるいは隙間を埋めるきめ細やかさで、時代のニーズに応えていただきたいと思いました。

「プチぱれっと」は1998年、高槻市の市立幼稚園の抽選にもれてしまったお子さんの居場所として「ようちえんごっこくらぶ さくらぐみ」としてスタート、2003年に「有限会社office ぱれっと」を設立されたとのこと。現在、高槻市、吹田市、茨木市と北摂エリアで複数のクラスを運営しておられます。

午後2時、ふれあいセンターにて、俳誌「未央」の高槻句会に参加。ご指導いただいた「未央」主宰の子鹿先生が過日思いもかけず急に鬼籍に入られ、参加者一同、黙祷を捧げました。ご指導の収子先生を含めて十数名の方が小雨の中、朝から島本町内を歩き、町の花鳥風月を詠まれました(吟行といいます)。

みなさんがどのように島本町の花鳥風月を詠まれるのかも知りたくてお邪魔しましたが、れんげ畑、鯉幟、ケリ(田に生息する鳥)、ヒバリが圧倒的に多く、いずれも桜井周辺、JR島本駅の風物詩です。出句した七つの内、躑躅(ツツジ)と山吹の二句をかろうじて拾ってもらいました。

山吹や一重一重と楚々と揺れ  靖子
刈り込まれ躑躅の紅は毬のごと 靖子

句会は途中で失礼し、午後3時半からは役場で会派のミーティング。さらに水道部へのヒアリングを行いました。5月13日午前10時より、継続審議中の建設水道委員会が開催されます。水道料金の改定について審議されますので傍聴にいらしてください。

画像はJR島本駅西側農地の風景(25日撮影)
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快晴のYYワールド

2010年04月25日 | とだ*やすこの活動日記
快晴!午前10時、YYワールドの開会式に参加させていただきまました。高槻市長とともに訪れた大阪府橋本知事の応接室で交わされたよいう合併問題にからむ会話など、どこ吹く風。「町政70周年を迎える島本町の発展を願って」「小さな町のよさを活かして」と川口町長は挨拶しました。

昨日の小雨のなか、黙々と会場設営の準備にかかっておられた実行委員のみなさんや今日を楽しみに集まってきた子どもたちを前に、雲ひとつない青空の下、町長の挨拶がまるで映画のシーンのなかにいるような実態のなさで通り過ぎていきました。

住民を欺いているではないか!と怒りが込み上げてきましたが、昨日YYワールドの準備の様子を偶然に拝見していたこともあり、実行委員のみなさんに敬意を表して堪えることにしました。

YYワールドは、手づくりのフィールドアスレチックや竹をのこぎりで切る体験が子どもたちに人気です。それにしても、竹をあしらった小粋な会場設営には、毎回感謝の気持ちでいっぱいになります。天気に恵まれ、山崎の緑地公園には子どもたちの歓声が響いていました。

午後は桜井のふれあいセンターへ。「島本国際交流協会」の総会に参加しました。ここ数年、行事にも新年交流会もご無沙汰していたので、久しぶりにみなさんとお会いすることができ、懐かしい気持ちでいっぱいでした。非営利組織の地域に密着した活動と会員相互の交流の継続は、これからの島本の発展の軸となるものです。
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服部良一参議院議員

2010年04月24日 | とだ*やすこの活動日記
大阪府庁方面へ出かけ、参議院議員・服部良一さん(社民党)の講演会に参加しました。「日米安全保障条約」と「日米地位協定」についてお話を伺いました。戦争も安保闘争も知らないわたしたち世代が、沖縄基地問題や憲法第9条の問題とどのように向き合えばよいのか、ずっと気になっていました。

平和運動も反戦活動もしていない、日の丸にも反対しない、安保条約も闘争の意味も、基地移転問題の現実も理解できていないわたし自身が、さらに若い世代、あるいは「基地は必要」「憲法改正はやむを得ぬ」と思っているだろう多くの人に関心をもってもらうには、いったいどうすればよいのだろう。服部さんに素直にお尋ねしました。

服部さんは「人権」というキーワードをおっしゃいました。沖縄で暮らす人びとの現実を知ると、他人事とは思えない、思ってはいけないことがわかります。米兵が起こす事故事件は、ひき逃げを含む交通事故・殺人事件、レイプ等で年間1000件規模だそうです。そのほとんどがが「うやむや」「泣き寝入り」になっているそうです。

「地位協定」によって基地に逃げ込んだ米兵を日本側が逮捕、拘束、起訴することはできません。それにより、被害者やその家族はなんの補償もなく、今日も明日も、基地を闊歩する米兵の姿を目の前にして暮らさなければなりません。小さな町で小学生の少女がレイプさる悲惨さ。いうまでもなく、米兵が日本国土や日本国民を守るための教育を受けているはずはありません。

今日の講演会が学びの入り口になりました。海軍隊はいつでも世界のあらゆる地域に出動する類の戦力で、特定地域の防衛につく軍ではないと指摘している専門家があるそうです(元内閣官房副長官補、安全保障・危機管理担当)。抑止力としてグアムか沖縄かという軍事的正解は存在しないことになります。

「極東」の平和を守る目的の日米安保条約により、中東地域に戦略的に出向いている冷戦後のアメリカが日本国内に基地を置いていることについて、正しく考えなおす必要もあるでしょう。米中が本格的に衝突した場合、国内基地からの出撃に日本は「イエス」というのだろうか。場合によっては核兵器の使用が、現実として日本国土に迫ってくるということになり、安全保障どころかたいへんな危機にさらされてしまう気がします。

平和は祈るだけでは到底実現できません。「政治」に向き合う必要があります。

画像は「吉田山荘」内の喫茶店(4月17日撮影)
服部良一さんは京都大学で学園紛争の渦の中に身を置き2年で退学。労働運動に関わって西成に住む生活をはじめられたそうです。気さくで穏やかな九州男児。いつもごくごく自然体で接してくださいます。




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広域化勉強会は合併前提?!

2010年04月23日 | まさか!まさかの「合併議論」
報道で既にご存知の方が多いと思います。4月22日の夕方4時過ぎ、川口町長と高槻市長が大阪府橋本知事を訪ねました。同日夜、その概要が事務局を通じて議員にファックス送信されました。「高槻市長、島本町長の知事訪問(概要)」と称する文書の内容を抜粋してお知らせします。

来庁の主旨のひとつとして、「市と町の広域行政勉強会に対する府の参画と支援を要請(勉強会へのオブザーバー参画と人的なサポート)」とあり、高槻市長・島本町長・大阪府知事の主な発言が次のように報告されています。

高槻市長
・島本町と本市とは、歴史的にも同じ文化圏にあって西国街道を通じた人的交流が盛んであったなど、両者の地域的なつながりは深い。
・し尿処理施設の課題だけでは、高槻市としては受け止められない

島本町長
・町としては、この勉強会で広域連携の様々な課題について、しっかりと議論していきたい。ついては、大阪府としても、勉強会への参画など支援をお願いしたい。

大阪府知事
・府としては。平成30年に府内市町村を「中核市」程度に再編していくこととしており、合併は不可欠。この勉強会で合併を前提に議論をまとめてもらいたい。そのため、府としても人的サポートを進める。

・高槻市長が合併も考えると言っていただいているのであれば、この機を逃すことはない。是非とも島本町には合併を考えてもらいたい。

以上です。島本町からの出席者は川口町長と総合政策部長、高槻市からは奥本市長と政策統括監兼市長公室長(国からの出向:「府」の記載は誤りでした)大阪府は橋本知事、総務部長、市町村課長でした。

先の議員全員協議会で「民意を無視した合併議論再開」に怒り、呆れ、抗議を含めた質問をする議員に対し、「合併するとは言っていない」「先走るな」「これは単なる説明会」などと言い、あからさまに嘲笑したり、口汚い野次を飛ばしたり(議会の品格を保てない!)していた議員や一部の理事者は、この流れについてどのように思っているだろう。

合併の議論を含めた広域化行政勉強会の再開を「お願いする」文書(川口町長名で高槻市長に提出しています)に、先のアンケートで島本町民が高槻市に対して記述した内容について「詫びる」文章を盛り込み(住民に責任を転嫁するな!)、川口町長と高槻市長との会合の実現を水面下で計らった自公民議員の中には、確信犯的に合併を望んで動いた者とそうでない議員がいると思う。

しかし、自公民・仲良しクラブの根回しの罪は重いです!

さて、わたしは「もし、わたしが高槻市長ならば、島本町は絶対に欲しい」と折にふれて発言してきました。そんなはずはない、高槻市は痛くも痒くもない、なにも困っていない、借金まみれの島本町はお荷物、というのが概ねの意見です。しかし、それは表面上のこと。

中長期的にみれば高槻市にメリットがある合併とわたしは考えています。島本を内包することで市としての魅力は確実に増します。その場合、どう考えてもまずは気のないそぶりをみせ、合併協議会発足後の具体的手続きに、より有利で既存の住民に負担の少ない条件を整えると思います。

独立した自治体が消滅し、他に身を委ねるということは、なまやさしいものではないということです。高槻市が合併をメリットとするためには、島本町がよりスリムである必要があり、職員削減を含めた行財政改革が必須と思われます。

わたしは昨日から「市町村議会議員短期研修」に自主参加していました。全国からの参加があり、今回は特に町会議員の参加が多かったように思います。小さな町の議員との交流を通して感じたことは、どこもみな合併の必要性を感じることなく、町としてとても幸せに存在しておられるということです。

住民の強い反対により合併を見送った大阪府内のある市で推進派であった議員は、いまなお信念を曲げない一方で、島本町の場合は独自運営がよく、広域化行政による課題解決をめざすべき、規模の小さな町としてその魅力を活かすべきです、と断言されました。島本町政にたいへん詳しい議員でした。

一夜明けて四国の議員から「昨日の夕刊(22日産経夕刊)に島本町の合併、載っとったで」と声をかけられました。施設内の図書館で新聞を読み、事態は予想したとおり、しかし思っていたよりも速い展開で進んでしまっていると知りました。今日、副町長と面談した平野、澤嶋議員からの報告によれば、町からのプレス発表はしていないということです。

府から、すなわち橋本知事からの恣意的な発表による報道ということでしょうか。

大切なのは「民意」です!しかしムードに流された民意からよい結果は生まれません。公正公平に情報を共有して判断する必要があります。報道が先行しています。まして、一部町職員の「このままでは島本はやっていけない」という不用意な発言に惑わされてもいけません。情報収集に努め、よくよく議論することによって民意を形成しなければなりません。

画像は滋賀県唐崎の「全国市町村国際文化研修所」(国際文化アカデミー)
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ただいま議会閉会中

2010年04月18日 | とだ*やすこの活動日記
15日午前は、文化推進委員会傍聴。実りある傍聴でした。16日午後は議員全員協議会。高槻市との広域化勉強会で「合併の議論はしない」「合併も含めた調査研究を行う」という内容の担当部長の発言があり、迷走しています。会派「人びとの新しい歩み」は文書にて、きめ細やかで迅速な報告を町に要請するよう議長に要望していました。

具体的な情報を手にしない住民が、ムードに流された合併議論してもよい結果は生まれません。調査研究の報告だけではなく、住民対象の説明会、勉強会の開催が近い将来必ず必要になります。そのときまでは随時、議会への報告が丁寧にされること。ここは重要です。

17日土曜日は「和の身体技法」を研究しておられる矢田部英正氏の講演会に参加しました。京都の吉田山周辺の住宅街を島本の着物友だちとそぞろ歩き、帰路、先斗町のバーで晩餐、大人の遠足を満喫しました。

矢田部先生のお話は心に沁みる感動がありました。服飾、西洋スポーツ、日本の伝統文化、比較文化人類学などの視点から、着物を纏うことの身体性を正しく「学問」として研究しておられる若い学者さんとの出会いに勇気と希望をいただきました。

「うちくい展」と称する会場(個人宅の剣道場を改修したギャラリー)には、沖縄の伝統的な織を継承しておられる若手作家の作品が展示されていました。芭蕉布に触れて、その素晴らしさを実感。着物の基本は「農」。繊維も染色も植物の恵みをいただき、命を纏うのものです。着物が現代に受けるのは当然です。

18日日曜日は、関西若手議員の会主催のシンポジウム(「議会基本条例」について)を拝聴するためWTC(ワールドトレードセンター)に行きました。栗山町の元議会事務局長(現在シンクタンク職員)のお話を聴く貴重な機会となりました。

大阪府庁のWTC移転は反対。その心は「風水」です。こと「政」に関して、この視点をあたやおろそかにしてはいけません。お城の近くが適しています。わたしは風水師ではありませんが、ここに移転すれば大阪は滅ぶだろうと心を痛めました。経済効率、合理性だけでものごとを考えるのは非常に浅はかであると、WTCを訪ねて思い知りました。

画像はWTC44階、女性トイレの窓から撮影
災害、特に地震津波にいかにも弱そうな埋立地
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第4次総合計画審議会

2010年04月14日 | とだ*やすこの町政報告
第4次総合計画審議会は基本計画(案)策定を進めています。わたしは第一部会に所属し、「人間尊重」「保健・医療・福祉」「教育・生涯学習」を担当しています。3回目の今日は、福祉・医療・生涯学習の分野について審議しました。

高齢者支援、介護予防、地域ケア、障害者福祉について積極的に発言しました。特に、ひとり暮らしになる前、介護に携わる以前の男性が日常生活に自立するための支援と啓発が必要であることを訴えました。担当部では、すでに身をもって知り尽くしておられるはずです。

育児の分野で先行してる意識改革を、介護の分野にも活かして広げる必要性があります。また、障害者支援に関しては、いかにして管理、支援、養護するかという視点からの脱却、つまり当事者の視点を施策に活かしていく感覚が不可欠です。

概して島本町の総合計画は、こうあるべき、こうあって欲しいという「願望リスト」といえます。

顧客や地域のニーズに合わせてメニューには載せているものの、イタリアンは材料が手に入らない、フランス料理は腕のある料理人が雇えない、トルコ料理は機材が購入できないなどの理由で、実際には多様な要望のすべて応えるのは無理というレストランの経営方針みたいなものです。

このままでいいのかどうかどうか考える余地はあるものの、審議会での議論はそのプロセスが重要です。現状では、まず参加者ひとりひとりが手入れのゆきとどいた筆を手に「絵に描いた餅」を完成していくことが大事。発言せず、ただ座っておられる委員が多いことが残念でなりません。

審議会委員に議員が加わることには疑問をもちはじめているわたしですが(その根拠については勉強する必要あり)、席についている限りは、丁寧に意見を述べていたいと思います。

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「ごみ・し尿処理問題」と広域化

2010年04月12日 | ごみ問題学習会・島本PJ
「一般廃棄物(ごみ・し尿)処理基本計画(案)を読み解く」というタイトルで原稿を執筆しました。「ごみ問題学習会・島本プロジェクト」でお世話になっている森住先生が理事をされている「NPO大阪ごみを考える会」の会報から転載させていただきます。

以下、先生の許可を得てご紹介します。合併問題とからみます。

去る2月6日(土)、森住明弘先生を講師にお招きし、「ごみ問題について学びましょう」と称する学習会を開きました(主催:平野かおる・澤嶋真紀子・戸田靖子 於:島本町ふれあいセンター)。5年ごとに見直す一般廃棄物(ごみ)および生活排水(し尿)処理基本計画の素案に対するパブリックコメント募集に先駆け、島本町のごみ問題の課題について住民とともに学ぶ機会を持ちたいと考えました。

島本町の「清掃工場の更新」と現在高槻市東上牧地区にある「衛生化学処理場の移転問題」は、既に新聞報道などでご承知のように、高槻市との合併議論を含む広域化行政の最重要課題となっています。そういったことから今回森住先生は講演のテーマを「島本町の広域化・合併問題にどう関わるかを考えよう」とされ、市民が「ごみというモノ」ではなく「お金の流れ」=「経済」に関心を持つことの重要性を説かれました。

自治体財政を厳しくチェックする立場にある議員である我々主催者も、「透明性」だけにとどまらない「効果的な財源の使い方」が提案できる活動を目指す必要があります。しかし実力は伴わず、また政治家の仕事は人々の暮らしの多様性に比例して多岐にわたっており、自らが個々の課題に専門性をもつにはなかなか厳しい現実があります。

そこで、森住先生のお力をいただき、住民の智恵を集めて、まずは基本計画案の策定作業に支払われた委託料409万円(生活排水計画を含む)に値する計画案かどうかを学習することからはじめることになりました。2月14日(日)、先の学習会の参加者10数名の中からこの日都合がつく5名(内議員2名)が集いました。

人口比率でみるとお隣の高槻市ならば10倍、約30名の市民参加があったに等しいと森住先生に励まされ、「家電リサイクル対象品に、液晶テレビ・プラズマテレビ・衣類乾燥機が加えられていない。平成21年4月1日に改正施行された『家電リサイクル法』に基づいた見直しがされていない。さらに担当課による校正もできていない」という鋭い指摘が飛び出しました。暮らしの目線で住民側から「法令の検討が不充分である」という指摘ができることに気づき、座は一気に盛り上がりをみせます。

初歩的な分析の誤りも多数見受けられ、たとえば「世帯数は減少の傾向にあります」とある同じ章の表で、平成19年以降、世帯数が増えている数字が示されています。総合計画で定めた将来の人口目標(平成31年)32,000人は現人口を約2,000人も上まわっており、世帯数減少という変化動向はこの点でも整合性がないといえます。

「収集体制は委託によって行っています」という一文に至っては、委託品目、委託条件、委託単価、現在の問題点とその対策を記述することが最低条件ではないかという指摘があり、もっともなことです。全般的に、経済面・技術面・制度面の観点からの現状分析を欠いたまま「考えられる」「思われる」等の「伝聞」に基づく「推測」が殆どであり、具体的施策が不充分で計画と呼べるに値しないと評価されてしまいました。

業務委託先のコンサルタント能力が疑われ、委託料409万円の成果品としてはあまりにも杜撰すぎました。加えて素案をチェックできていない担当課の意識が問われており、実はこの意識こそ、高槻市との広域化行政勉強会再開に際して「合併の議論を含めた」という文言を織り込まなければならなかった要因につながっているとわたしは考えています。

ひとことで言うならば 「課題解決に導く視点が抜けている」ということです。ご承知のように、ごみ処理の広域化については、ダイオキシン発生防止のために一日100t以上の処理で全連続運転を基本とし、人口規模の小さい市町村においては隣接市町村と連携して一定規模以上の全連続炉への集約化、広域化を図りなさいと国が通知しています。

循環型社会形成推進交付金の交付対象が人口5万人以上、面積400k㎡以上であることから、島本町の施設更新には交付金が適用されません。平成11年3月に定めた大阪府の「ごみ処理広域計画」でも、ごみ処理施設は日量100t以上、可能な場合は日量300t以上の全連続炉と規定されており、広域化は島本町の取り組むべき最重要課題であるにもかかわらず、このことがまったく記載されていません。ことの重さがまったく認識できていない。あるいはそういう「ふり」をしているのかもしれません。

平成19年7月、大阪府により「高槻市の前島クリーンセンターの更新計画に参加するなら今」と指導(アドバイス)を受けた後も、高槻市との実りある話しあいの実現には至っていません。「島本町衛生化学処理場」は老朽化が進んでおり、地元住民からの要望により高槻市から再三の立ち退き要請があったにもかかわらず、町内での候補地を粘り強く模索したという事実がありません。

忌避施設の設置には、すべての自治体が苦労して智恵を絞り、努力を重ねています。そのことを放棄したまま、委託による広域化を単純に望む「高槻市へのお願い」が島本側の基本姿勢である限り、「それならば合併も含めて」と高槻市は明確に述べているのです。

そもそも「広域化」には、「高槻市民のごみ・し尿の処理が島本町内の施設で行われる」という可能性が含まれています。また「合併」となれば、「かつて島本町であった高槻市の一区域」(合併により名称が変更する可能性は少ない)に、新しい基礎自治体である「高槻市の市民(現在の高槻市民&島本町住民)のごみ・し尿処理施設」が設置される可能性を含んでいるのです。

島本町の認識は、議員も含めてあまりにも甘すぎるのではないかとご指摘を受けています。
しかし、今回示された「生活排水処理基本計画」(案)の基本方針には、驚くなかれ「島本町衛生化学処理場にて処理を継続するものとします」と堂々記載されています。こういった担当課のあり方を住民側がどこまで糾せるのか、パブリックコメントはそのほんの入り口にすぎません。

一般廃棄物処理施設は、人の営みがある限りどこかでだれかが負わなければならないものです。単独で施設を設置運営できないならばまずは広域化行政に真摯に取り組むべきであり、合併にからむ問題となった場合は、住民に正しい情報を提供した上での議論が必須です。「ごみ問題学習会・島本プロジェクト」を引き続き定期的に開催し、縦横のつながりを大事にし、経済的な視点を盛り込んだ解決策を示せる活動をめざしたいと思います。

画像は一重のヤマブキ 町の花です 4月9日我が家の庭で撮影
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ブログUP休業宣言?

2010年04月11日 | とだ*やすこの活動日記
議会報告も活動報告もお知らせしたいことも、なにもかもが追いつきません。更新しないとずっと気になり、書きたいことも山とあります。でも、ここで一旦、徒然なるブログは「お休み」するくらいの勇気をもち、町の課題解決を再優先する活動へとシフトチェンジします。

取り組みたい課題がこの一年で「理想」から「現実」に変わりつつあります。たとえひとつでも「実現」の実感をつかみたいという「欲」が湧いてきたのかもしれません。評論からの脱却です。

「歩いて暮らせるまちづくり」に必要な「小さな公共事業」「地域巡回バスの運行」「文化の薫り」「島本駅前の魅力発信」など、取り組みに関して自らが学ぶ場を、自らつくる努力をしながら発信していける力を徐々につけていきたい。

ブログ更新に費やす時間をアナログの世界に移していく必要性を痛感します。直接人と会い、双方向性で意見交換します。実は今までも行ってはいますが、残念ながら個々の出会いを公表することはできません。司法書士の知人の力を借り「暮らしの司法相談」も行っていきたい。

人びとの深刻な悩みの延長線上には、行政サービスの必要性だけでなく法律、金銭の問題がからんできます。情緒的な悩みごと相談では到底解決できない問題を自ら解決する力をひとりひとりが身につけていくことが、これからの日本社会には必要です。実は既に行っていますが、当然ブログにおいては公表できません。

町で声をかけてくださる方はどなたもそれぞれに厳しい。「議員は山崎地区の現状を足で歩いて把握していますか」「なぜ役場前の歩道が綺麗になって自分たちの要望が財政を理由に先送りされるの?」「ボランティアで整備した竹林、植えた桜をいっぺんみて欲しいなぁ」「JR島本駅の西側、開発反対しているだけでは駄目ですよ」

これらの声を寄せてくださるのは、みなさんパソコンとは縁のない方ばかり。町を歩き通学路を見守り、里山を整備し、史跡を案内し、日々汗を流しておられる方たちです。議会での議論に腹を立てたり、呆れたりしているうちに、本当に困っておられる方から遠ざかっていくような恐怖感と虚しさを感じます。このままではいけない。

もちろん、ブログはまったく閉じてしまうわけではありません。訪問してくださる方の存在は、なににもまして有難い支えです。更新が停滞しても引き続き訪問していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

画像は椎尾神社 町の花「一重のヤマブキ」が咲き乱れていました(4月10日撮影)
絶滅の可能性を危惧して、数年前に山崎在住の方がご夫婦で植えられたものです
コメント (1)
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