平成23年度「ことしの予算」が全戸配布されました。みなさんのお手元にも届いているでしょうか。「わかりやすく解説します」とありますが、どのような印象をもたれましたか?ぜひ感想をお聞かせください。そして、ぜひお手元に大切に保存してください。
なお、「ことしの予算」の冊子費用は、予算ベースで一冊60円弱(73万5千円)。宅配(委託)が約20円(26万3千円)です。職員の事務作業は数字には表れませんが、町のお財布の中身をわかりやすく公開、お知らせする試みとしての頑張りが伝わってきます。今後、よりよくするためにも、評価、ご意見をお寄せください。
さて、平成23年度、島本町は「避難勧告マニュアル」を作成します。予算額は519万円(府の財源260万円)。避難勧告を発令する場合の判断基準や、情報収集方法、伝達方法などをまとめたマニュアルの作成を外部に業務委託します。
さて、ここで、弘前大学人文学部・社会言語学研究室が行っている「やさしい日本語」活動をみなさんにご紹介したいと思います。以下、弘前大学のホームページから転載します。
◇ ◇ ◇
「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。これは、地震などの災害が起こったときに有効なことばです。95年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本に来ていた多くの外国人も被害を受けました。
その中には、日本語も英語も十分に理解できず必要な情報を受けとることができない人もいました。そこで彼らが災害発生時に適切な行動をとれるように考え出されたのが「やさしい日本語」なのです。
下の2つの文章を読み比べてみてください。
文章A
けさ7時21分頃、東北地方を中心に広い範囲で強い地震がありました。
大きな地震のあとには必ず余震があります。
引き続き厳重に注意してください。
皆さんおちついて行動をお願いします。
ガス臭いようなところがありましたらマッチを擦ったり、
照明のスイッチをつけたり、消したり、ということはしないでください。
弘前市は断水や停電となり、市民の生活は麻痺しています。
中心部の雑居ビルが完全に崩れ落ちています。
文章B
今日 朝 7時21分、 東北地方で 大きい 地震が ありました。
大きい 地震の あとには 余震 あとからくる地震が あります。
気をつけて ください。
火を 使わないで ください。
火事に 気をつけて ください。
弘前市は 水と 電気が 使えません。
地震で 倒れた 建物に 気をつけてください。
文章Aは、阪神・淡路大震災のときに実際にラジオで放送された文をもとに作成したものです。詳しく書いてあってたくさんのことがわかります。文章Bは、文章Aよりも情報量は少ないですが、読んですぐに内容がわかります。
文章Bの方が理解しやすく、日本語に不慣れな外国人にもわかりやすいと思われます。なぜなら文章Bは、一つひとつの文章が短くすっきりしていて、難しいことばを使っていないからです。
文章Bで使っていることばが「やさしい日本語」です。
◇ ◇ ◇
もし、わたしが外国人だったら・・・
たとえ日常会話に支障がなくても、「余震」「厳重」「照明」「断水」「停電」「麻痺」「雑居ビル」どれも、はじめて耳にする言葉だと思います。外国人だけではありません。下校時に、子どもたちがひとりで聴くことも考えられ、文章Aならば、小学生には内容が理解できません。
島本町にも、わたしたちが思っている以上に、たくさんの外国人が住んでおられます。平成22年3月現在で160名。多くは韓国・朝鮮の国籍の方(113名)ですが、中国16名、ブラジル5名、フィリピン5名、インドネシア4名、タイ4名、ベトナム2名、ポルトガル1名・・・データにはないインドの方もおられ、今は170名ほどに増えているとのこと。
島本町の避難勧告マニュアルにも「やさしい日本語」の視点が絶対に必要です。
画像は、庭の小さな花
アジサイの一種みたいです
今日から暦は6月です
なお、「ことしの予算」の冊子費用は、予算ベースで一冊60円弱(73万5千円)。宅配(委託)が約20円(26万3千円)です。職員の事務作業は数字には表れませんが、町のお財布の中身をわかりやすく公開、お知らせする試みとしての頑張りが伝わってきます。今後、よりよくするためにも、評価、ご意見をお寄せください。
さて、平成23年度、島本町は「避難勧告マニュアル」を作成します。予算額は519万円(府の財源260万円)。避難勧告を発令する場合の判断基準や、情報収集方法、伝達方法などをまとめたマニュアルの作成を外部に業務委託します。
さて、ここで、弘前大学人文学部・社会言語学研究室が行っている「やさしい日本語」活動をみなさんにご紹介したいと思います。以下、弘前大学のホームページから転載します。
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「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。これは、地震などの災害が起こったときに有効なことばです。95年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本に来ていた多くの外国人も被害を受けました。
その中には、日本語も英語も十分に理解できず必要な情報を受けとることができない人もいました。そこで彼らが災害発生時に適切な行動をとれるように考え出されたのが「やさしい日本語」なのです。
下の2つの文章を読み比べてみてください。
文章A
けさ7時21分頃、東北地方を中心に広い範囲で強い地震がありました。
大きな地震のあとには必ず余震があります。
引き続き厳重に注意してください。
皆さんおちついて行動をお願いします。
ガス臭いようなところがありましたらマッチを擦ったり、
照明のスイッチをつけたり、消したり、ということはしないでください。
弘前市は断水や停電となり、市民の生活は麻痺しています。
中心部の雑居ビルが完全に崩れ落ちています。
文章B
今日 朝 7時21分、 東北地方で 大きい 地震が ありました。
大きい 地震の あとには 余震 あとからくる地震が あります。
気をつけて ください。
火を 使わないで ください。
火事に 気をつけて ください。
弘前市は 水と 電気が 使えません。
地震で 倒れた 建物に 気をつけてください。
文章Aは、阪神・淡路大震災のときに実際にラジオで放送された文をもとに作成したものです。詳しく書いてあってたくさんのことがわかります。文章Bは、文章Aよりも情報量は少ないですが、読んですぐに内容がわかります。
文章Bの方が理解しやすく、日本語に不慣れな外国人にもわかりやすいと思われます。なぜなら文章Bは、一つひとつの文章が短くすっきりしていて、難しいことばを使っていないからです。
文章Bで使っていることばが「やさしい日本語」です。
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もし、わたしが外国人だったら・・・
たとえ日常会話に支障がなくても、「余震」「厳重」「照明」「断水」「停電」「麻痺」「雑居ビル」どれも、はじめて耳にする言葉だと思います。外国人だけではありません。下校時に、子どもたちがひとりで聴くことも考えられ、文章Aならば、小学生には内容が理解できません。
島本町にも、わたしたちが思っている以上に、たくさんの外国人が住んでおられます。平成22年3月現在で160名。多くは韓国・朝鮮の国籍の方(113名)ですが、中国16名、ブラジル5名、フィリピン5名、インドネシア4名、タイ4名、ベトナム2名、ポルトガル1名・・・データにはないインドの方もおられ、今は170名ほどに増えているとのこと。
島本町の避難勧告マニュアルにも「やさしい日本語」の視点が絶対に必要です。
画像は、庭の小さな花
アジサイの一種みたいです
今日から暦は6月です