とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

ある日の議員活動

2010年10月18日 | とだ*やすこの活動日記
午前は会派代表者会議(主に平成23年度予算要求について)を傍聴(東洋的整体施術の先約あり1時間弱で退出)、午後は議会改革特別委員会第一部会(主に議会基本条例についての「調査研究」)を傍聴。その後、議会控え室で会派ミーティング&資料等のコピー。自治防災課で情報公開を請求(三島救命救急センター関連)して帰宅。

急ぎ、谷町四丁目、大阪合同庁舎(都会的!)・近畿運輸局へ。「交通基本法」に感心があるならとお誘いいただき、関西で交通施策の実務に携わっておられる方対象の懇話会に参加させていただきました。話題提供は、国土交通省近畿運輸局企画観光部交通企画課長(長い!)。

「交通基本法及び地域公共交通確保維持改善事業に関する情報提供」ということで、来年度導入が予定されている新たな予算制度について説明を受けました。交通実務に従事する自治体職員(京都府、大阪府・兵庫県・近畿圏市町村)、JRをはじめとする鉄道会社や観光関係からの活発な質問がありました。NPO再生塾のセミナーでお知り合いになった方が複数参加されていました。

地下鉄・阪急電車を乗り継いで、大山崎駅前の白いカフェで遅い夕食をとりました。2階の大きな窓ガラスを、高架を走る阪急が斜めに横切るのをみながら非日常的時間を過ごします。資料に目を通しながら、都会的疲れを抜きました。古民家を改造した店内は異国的雰囲気があり、一瞬トルコにいるような錯覚を覚えました。

気がつけば23時、閉店は24時。帰路、夜半の道路工事現場に遭遇。昨日も今日も明日も、昼夜たくさんの方が働いておられます。朝は役場への道中、工場や保育所で働く方の制服姿に労働の原点を感じました。比べて、議員が委員会や会議で行っている議論のあり方は、労働者の労苦や歓喜とは異質のものです。正直、情けなく、腹立たしさを超えて、ときに笑えます。

けれども、わたしは政治をあきらめない!!明日は議会改革特別委員会、所属する第2部会のはじめての会議です。議題は「部会の進め方」。午後は議会だより編集委員会、事務局によって準備された「次号のレイアウト原稿」をもとに話し合います。決算議会を終えながら、議会活動報告「いまここ島本」に着手できないままです。


将棋研究家・熊澤良尊氏

2010年10月18日 | もっと文化を!そして歴史を!
水無瀬駒に注目、研究して来られた熊澤先生の講演が、思えばわたしと「水無瀬駒」そして「中将棋」との出会いでした。あの日から1年も経たない内に、将棋の駒のふるさと・島本町として一連の事業が実現するとは正直、夢にも思いませんでした。

今日再び熊澤先生と会場でお会いすることができました。熊澤先生のご尽力、日本将棋連盟のご支援、水無瀬神宮のご協力を得て充実した企画。多くの方の熱い思いが町に集まりました。

以下、熊澤先生に敬意を表し、2009年11月21日「いまここ@島本・将棋の水無瀬駒」(当時ライブドア)を転記させていただます。

町立歴史文化資料館で開催された講演会「水無瀬駒について」(講師:将棋研究家・熊澤良尊氏)と、熊澤先生による「水無瀬駒関連資料」の解説を拝聴しました。たいへん興味深いお話でした。水無瀬駒とその関連資料は歴史的にも文化的にもたいへん価値のあるものであると、将棋を知らないわたしにもよく理解できました。

水無瀬神宮に現存する水無瀬駒(小将棋一組&中将棋一組と中将棋4枚の駒)は、平成20年7月に施行された「島本町文化財保護条例」に基づき、町指定文化財の第1号に指定されました。能筆家として知られた水無瀬兼成(1514年~1602年)の作で、高級材である黄楊(つげ)を用い、作者と制作年が特定できる最古の将棋駒といわれています。

以降、水無瀬家は四代にわたって将棋の駒銘を書き、「駒の銘は水無瀬家の筆を以って宝とす」といわれたそうです。「水無瀬駒」は水無瀬家で作られた将棋駒の総称ですが、兼成は特に有名で、89歳で亡くなるまでの間に天皇や公家、大名などの依頼により、70歳代からの記録に残るだけでも700組以上の将棋駒に字を書いています。

水無瀬駒の字体は現代の将棋駒の文字の手本となっており、「水無瀬」という書体が今でも使われているそうです。また、関連資料として併せて文化財指定した「象戯圖(しょうぎず)」は、同じく水無瀬兼成の書いたもので、6種の将棋の初期配置、表裏の文字、駒の進め方などが図面で示され、この時代の将棋の指し方を具体的に示す資料として大変貴重なものだそうです。

さらに関連して指定されるべき重要資料「将棋馬日記」(依頼主、進呈先の控え)も水瀬家に保存されています。

さて、JR島本駅が開設されてから「島本町の魅力を内外にPRする」という言葉がよく使われています。ゆかりの水無瀬神宮で将棋に関連した格式のある、なおかつ連続性、発展性のある催しを行うことで、町の知名度をUPすることは充分に可能と思われました。

財政は厳しい。しかし物語(ストーリー)を活かし、対象の絞込みを明確にして(マーケティングというのでしょうか)、人材と人脈を活かし、智恵と情熱と集めて使命感をもって望めば、素晴らしい企画が生まれるような気がします。講師はもちろん、町外から参加してくださった方との出会いに感謝した一日でした。

以上です。

画像は、JR島本駅前の花壇
住民の手づくり、緑と花いっぱい活動です