とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

9月議会:大綱質疑

2011年08月29日 | とだ*やすこの町政報告
9月定例会、平成22年度決算についての大綱質疑の通告を済ませました。一般質問の通告(質問の運びを予想、構築して質問を作成)、はじめての決算大綱と、定例会開催前の山場を迎えました。一年間の広範囲にわたる行政の仕事をふりかえる作業は、正直、簡単ではなく、さらに「大綱的に質問する」ことに苦労しました。しかし、この作業こそが非常に重要ということが理解できました。

議会運営委員会(人びとの新しい歩みは平野議員が委員)で、あらかじめ抽選をして質問順を決めています。


人びとの新しい歩み 戸田議員
1.島本町まちづくり基本条例
2.JR新駅西側「まちづくり勉強会」
3.島本町都市計画審議会
4.公共整備・公共施設のストックマネジメント
5.ふれあいセンター指定管理者制度について
6.若山台・雨水流量調整池の活用は防災・減災で!
7.一般廃棄物処理の広域連携
8.町制70周年記念事業 むかしの写真展
9.史跡・桜井の駅跡
10.歴史文化資料館
11.水無瀬駒のふるさと
12.小学校・普通教室の冷房
13.高槻市・島本町広域行政勉強会の中間報告
14.生活保護被保護者ケースファイル誤廃棄
15.介護保険・調整交付金の損失
16.福祉ふれあいバス検討会

外村議員
1.中長期財政収支見通しについて
2.「きょねんの決算」などの説明会実施について
3.タウンセールスプロジェクトのその後の成果について
4.クラウドコンピューティング導入の検討状況について
5.本町のラスパイレス指数について
6.住民ホールのその後の処置について
7.保育所入所ニーズの増加に対する対応策について
8.消防の広域化の見通しについて
9.ゴミ処理の広域化について
10.若山台調整池の跡地活用について
11.阪急水無瀬駅バリアフリー化工事について
12.JR島本駅西側地区の農地開発について
13.公共下水道への未接続解消に向けた取組について


各会派の質問内容はこちらを
島本町議会ホームページ




画像は、東京都杉並区の区役所の緑のカーテン(8月18日総務文教委員会調査研修にて撮影)
巨大カーテンは名物になっています
自動給水が巨大化の秘密(特許:業者委託)


9月議会:議員の一般質問

2011年08月25日 | とだ*やすこの町政報告
8月25日、9月議会で行う一般質問の通告を行いました。10名の議員が自らひろった課題解決にむかって質問を行います。質問時間は、議会運営上の取り決めにより、ひとり50分。(質問に20分、答弁に30分)となっています。

試行的に行っていた一問一答制(以前は全部質問をしてからまとめて答弁されていた)でしたが、今後は正式に導入するという合意に至っています。質問時間もトータル60分から質問時間と答弁を分けて50分に変更、正式に導入します。なお、議長判断により時間延長を認めることは不可能ではありません。

戸田は7番目です  ※7日(水)午前中と推測します
1.若山台バスターミナルに音響信号機を!
2.よりよい「福祉ふれあいバス」実現に向けての提言
3.JR島本駅西側周辺の将来像を問う


9月定例会の一般質問(届出順)

伊集院議員
1.年長者福祉バス
2.中学校給食の導入について No.2
3.中学校教科書採択の決定について No.2

高山議員
1.島本駅西側開発 町は町政への影響を示せ
2.教職員の多忙化を解決するために
3.高齢者福祉バスの実現を求めます
4.予算審議で町長提案以外の内容も質疑できると考えるがどうか

河野議員
1.高齢者を泣かせ、ひきこもりを増やしかねない移送サービス改悪は改めよ
2.介護保険制度の充実を求める
3.学童保育室-障がいのある児童の拡充を求めます
4.中学校給食の精力的な検討を求める

山口議員 自然災害について

外村議員
1.高槻市との広域行政勉強会の軌道修正と今後の進め方について
2.本町の節電計画について
3.来夏までに小学校の全教室にエアコン設置実現を

冨永議員
1.島本町役場前交差点で事故多発、安全対策急げ
2.ソーラー発電の積極的な導入を

戸田議員
1.若山台バスターミナルに音響信号機を!
2.よりよい「福祉ふれあいバス」実現に向けての提言
3.JR島本駅西側周辺の将来像を問う

平野議員
1.JR島本駅西地区開発について町の考えを問う
2.住民の知る・学ぶ権利を保障するために町立図書館の充実を
3.高槻市・島本町広域行政勉強会に関する住民説明会の録音データの非公開を問う

菅 議員
1.第五次行財政改革プランを遂行すれば、島本町の財政は安心できますか?
2.第五次行財政改革プランの遅れについて
3.第二保育所で発生しました給食アレルギー事故について



画像は、ふれあいセンター1階正面入り口横
手作り緑のカーテン(8月16日撮影)




都市計画マスタープラン(案)

2011年08月22日 | とだ*やすこの活動日記
明日、都市計画審議会が開催されます。
8月23日(火)午後2時より
役場3階 委員会室

島本町都市計画マスタープラン「素案」の内容が審議されます。その後、あっというまに「パブリックコメント」が募集されるとのこと。「まちづくり協議会」で検討が進められている学校法人・西大和学園の大学立地ですが、町の将来像を左右する問題についてどのよいうに影響するのか、注視する必要があります。

とはいえ、「傍聴を!」というには、あまりにぎりぎりのお知らせになってしまいました。
申し訳ありません!

「有効的な土地活用は開発である」という既存の価値観や、利権がらみの開発推進から抜け出せない都市計画が自治体を疲弊させる時代になりました。広く民意が反映される必要を痛感しながら、まだまだ議会や各種審議会へ関心をもっていただく活動が充分ではありません。

島本駅西側への大学立地、若山台調整池の売却・開発を可能にするかもしれないマスタープランは、島本町の未来を幸福に導くでしょうか。みなさんとともに考える必要があります。主権者は住民のみなさんで、行政は執行機関、議員はそれを監視、質し、糺していく役割を果たしています。いただいたご意見や願いを町政に届けるべく、重い一議席を預かっています。

若山台調整池は防災・減災という意味で、今なお、いやむしろこれから非常に重要な役割を果たす!というのが戸田の基本的な考えです。住民の方からは、都市型集中豪雨の過去記事の提供を受け「絶対に埋め立てたらあかん!」とお声をいただいています。技術者の勘で数字に頼る判断は危険!と判断されたとのことです。調査研修に努めますが、さらに詳しい方のお知恵をいただく必要があります。

大学立地については、町の重要施策と考え、決めるのは住民であるべきで、そのための情報公開が必要と考えています。地権者のご意向を軽視するのではなく、住民の民意の把握をおろそかにしない政策決定が必要という、議員としてあるべき立場に立たねばならないと考えました。いただいた多くの意見をもとに、自らの方向性は「農地保全の可能性を追求する」と定めています。

市民派議員の活動の軸は調査と傍聴。情報をみなさんと共有できるよう努めます。明日の審議会には、議会選出委員として、会派「人びとの新しい歩み」から平野かおる議員が参加します。どうか関心をお寄せください。


画像は、8月6日のJR島本駅西側風景
猛暑とはいえ、稲の生育はやがて来る秋を告げています

小学校教室に「冷房」!

2011年08月20日 | とだ*やすこの町政報告
総務文教委員会の所管事務調査で、東京都杉並区と神奈川県・湯河原町に行ってきました(18、19日の一泊二日)。充分な資料提供と丁寧な説明をしていただき、たいへん感謝しています。議会事務局からの事前のすり合わせも的確だったと思います。杉並区では、前日の夜に報道ステーションで紹介された巨大な「緑のカーテン」(業者に委託。業者は水の常時補給システムによって特許を取得されているとのこと)のある役場庁舎にて、学校の暑さ対策「エコスクール」についての説明を受けました)。前区長の方針により、校舎屋上と壁面の緑化、校庭の芝生化の三つを達成した小学校に冷房設備を「補助的に」設置するとしていた杉並区でしたが、既にすべての小中学校普通教室に冷房を完備されていました。

実際に訪問させていただいたある小学校では、校庭の芝生化・屋上緑化・壁面緑化(これらは基本的に維持管理を委託されており年間経費がトータルで約500万円)に加えて、天井扇が各教室に4つ、さらに夜間に冷えた外気を教室内に取り組む「ナイトパージ」もあり、それによって前区長の政権下で冷房完備の対象となっていた学校ということでした。エコ対策の効果の検証は、今後の課題とされており、現時点ではされていないとのことでした。

芝生は春と秋に約1か月間の養生が必要で、その間は運動場を使うことができず、体育の授業は屋上か体育館で行われると説明を受けました。休み時間も屋上で躰を動かすことになります。冷房があることで子どもたちが外で遊ばなくなるということはあるか?という問いに「まったくそういうことはないですね」と即答され、安心しました。芝生化により運動会の騎馬戦などや組体操にかつてない競技の雰囲気が生まれたこと、周辺の住宅が砂埃で悩まされることがなくなったなど、いくつかの効果を挙げられていました。

しかし、冬の朝は芝生に霜が降りるのを避けるため、夜間にシートを被せて翌朝に取り除くという作業が必要で、主に6年生が担当するそうです。校門を抜けてはじめてめにする芝生運動場に「緑のなごみ効果は侮れない・・・」という印象をもちましたが、予想以上に芝生の維持管理は困難であることが理解できました。今回、屋上から拝見させていただいた芝生はところどころに広範囲な「抜け」があり、夏の暑さに非常に弱いこと、虫の発生には薬剤が使えないことなど、日本の気候風土に「芝生化」は適さないかもしれないという印象をもちました。

訪れた学校の校庭芝生の維持管理委託料は、年間300万円を越えていました(初期費用:3,200円/㎡)。広さからすると島本町は倍近い費用がかかるでしょう。もちろん島本町の場合は、地域住民が一部世話をするという方法もありますが、スプリンクラーで常時水をまく必要もあり、財政状況からして島本町での採用は限りなく不可能に近い。もとより、議会での議論は「普通教室へのクーラー設置」であり、校庭の芝生化・屋上・壁面の緑化などは、具体化に向けての議論になってはいません。

小中学校の普通教室への冷房完備の是非が問われているときに、敢えて東京でエコスクールを視察する意図が理解できないままの委員会調査研究でしたが、訪れたふたつの自治体では既に冷房が完備されていた・・・という所管事務調査に反省する必要があります。校庭の芝生化なら2008年に向日市内の小学校が取り組まれています(管理は教職員。夏休みの水やりは当番制で校庭の一部650㎡を芝生化)。

湯河原町への視察の目的は通学路に遮熱舗装を取り入れた「学校の暑さ対策」でした。またコミュニティバスを運行されていることも事前にわかりました。産業構造が全く異なる温泉町での運行事例が、福祉ふれあいバスの対象者拡大を検討中の島本町にどこまで参考になるのか疑問視していましたが、結果的に、検討過程や社会実験の活用、初期費用が極端に少ない(実証実験事業委託費約177万円・実証実験事業バス停の設置や時刻表作成など約40万円)、有料化(一律200円)しても現時点では採算がとれている(町は赤字補填として5万円を予算計上、決算額は現在ゼロ)など、今後の参考になることが多々ありました。

湯河原町では、昨年の猛暑の影響もあって保護者からの要望が強く、保護者より議長・副議長へ陳情を受けて、議会において「特別委員会」を設置されたとのこと。これこそ学ぶ点と感銘しました。一年間議論されたそうです。杉並区は人口50万規模で財政規模が比較になりませんが、人口3万弱の湯河原町の財政状況が島本町に比べて特別によいわけではありません。耐震化との関係を議論するなかで、老朽化が進んだ中学校については、廃校になった県立高校の校舎を借り受けて移転し、一定の期間を経て譲り受けることにされたそうです。困難な課題を克服する力が「議会」にあり、この点においてたいへん有意義な視察になりました。

比べて島本町では、小学校の冷房完備が「政争の具」になってしまったという印象があります。なぜこの時期に「エコスクール」の調査研究にはるばる東京・神奈川まで出向かなければならないのか!納得できず(年間研修予算ひとりあたり6万円、今回10人60万円)、重い腰を上げて出かけた調査研究でした。わたし自身は、専門家の技術的指南を得て、福祉バスをコミュニティバスに「市民参画」で移行された富山県・射水市への視察を希望、資料を添えて提案していました。しかしながら、資料が共有されることはなく、視察の希望を「コミュニティバスについて」(テーマのみ一行で記載)としていた他の議員(自民・民主)が、多数決では民主党の議員が提案した「暑さ対策」をテーマにすることに賛成挙手。

研修の行き先まで「政争の具」とする島本町議会に「小ささ」を感じずにはいられません。「正しさ」を追及するあまりに結果として小さくなっていないか・・・考えさせられました。

今日から、大都市近郊都市(長岡京市)をテーマにして、持続可能な公共交通とまちづくりを学ぶため、連続したワークショップに参加します(計4回&グループの自主的活動)。近畿の府県や近隣市町村の行政職員(町長がコミバス導入を宣言されている大山崎町からの参加も)、NPO関係者、コンサルタント会社の技術者がテーマを自分たちで決めて学びあいます。コミバス「はっぴいバス」にも試乗したい。わたしの所属するチームは、長岡京市からの情報提供やフィールドワークをもとに、「にそと」と連携する阪急新駅と既存の駅、三つの駅の個性を生かしたまちづくりを大きなテーマすることになりました。島本町と地理的状況が似ている長岡京市から学ぶことを活動に活かします。

画像は、杉並区のある小学校
校庭と校舎壁面の緑化がされている
落ち着いて品のある佇まいの学校


お墓詣りと京都府立総合資料館

2011年08月15日 | とだ*やすこの活動日記
朝早く実家を出て京都・東山と山科と堀川元誓願寺に墓参。午後は、京都府立総合資料館に出向き「中将棋全集」についての資料を調べました。右も左もわからないわたしに、職員の方がたいへん親切に対応してくださいました。全集の存在は、昨年の公開対局でお世話になった神崎七段から教えていただきました。この度、資料館で現物を目にして「中将棋を幻の将棋にしない」として11巻を手書きされた松田正一先生の思いを受け止めました。大きなテーマですが、心して取り組みます。

明日、午前中は「ふるさと島本案内ボランティアの会」の勉強会(テーマは水無瀬神宮。水無瀬駒も関連します)。大文字の送り火はあきらめ、朝一番に実家を出て島本町ふれあいセンターに向かいます。実家からは徒歩5分で鴨川の出雲路橋周辺に出られますが、そこからの「大」の字はとても綺麗。子どもの頃は松ヶ崎の「妙」「法」を拝むこともできましたが、次々とビルが立ち並び、とうとう川沿いからは見えなくなってしまいました。

「妙」「法」は送り火が仏事であることを思わせ、この年になると「大」よりも有難く思えます。「送り火」に思うのは、昔の人は今よりも「宇宙観」をもって生きておられたのではないか、ということです。セシウム検出をめぐる京都の右往左往。現実は人を小さくしてしまう。被災地の木材で送り火を、という京都の思いには、思いもかけずに、どこかしら傲りがあったのかもしれません。原子力発電所の事故は、核の平和利用が不可能なこと、生命と核の共存は望めないことを告げています。


画像は、京都府立総合資料館の入り口にあった洛中図
山紫水明
わたしの通った小学校は「紫明小学校」と言います

元氣堂の均操法

2011年08月12日 | もっと文化を!そして歴史を!
数年前、ふれあいセンターの軽体育室で開催した「見た目が大事バランスセラピー!」でお世話になった、元氣堂・梅田整体研究所(高槻市・富田)の梅田先生を訪ねました。「均操法」と名前を変えた梅田先生の整体法とその理論に興味がありながら、ここ2年間、訪ねることができていませんでした。5月黄金週間にJR摂津富田駅から徒歩1分以内の便利な場所に2件目の整体院をオープンされたのを機に、ときどきお邪魔しています。

パートナーのJ子さんとは着物がご縁で知り合った着物友だち。お互い、着物が実は躰にやさしい衣服で、草履こそ素晴らしい履物であるという考えを広めたいと願って、それぞれの持ち場で活動しています。出版関係のお仕事を長くされていたJさんは北摂の事情に詳しく、ちょっとした匙加減で、人の琴線にそっと触れる粋な企画を大小さまざまに編み出してこられた女性。視野は大きく行動は足元から。現在は元氣堂を拠点に地元で活躍されています。

「TONDAこもれびMAP」、女性店主数人ではじめられた「ミニコミ誌・ふうりん」、元氣堂JR駅前院開店をめぐるお話など、教えて欲しいこと、わくわくするエピソードが山とあり、念願かなって富田の街での会食が実現しました。地域再生の鍵は地域にあり、再発見して活かすことができるのは「よそもの・若者・ばかもの」などといわれます。天・地・人がそろって機が熟したとき、島本町の魅力を伸ばす企画が「よそもの・若者・ばかもの」らによって同時進行的に生まれるとわたしは信じています。そのために、あれこれと、いつも夢を描く毎日です。

平成元年に引っ越してきたわたしなどは、先祖代々この地にお住いの方にとっては一種の「よそもの」になるようですが、人口32,000人をめざすという町が、転入者を「よそもの」扱いするとしたら不思議なはなし。風土は、文字通り、風と土があって生まれるもの。よそものはさしずめ風です。視野は大きく、行動は足元から。島本町で、島本町のために頑張ります。


画像は、昭和時代の民家を活用した元氣堂JR駅前院
近代日本伝統建築のよさを生かしたリフォームが素晴らしい!

居るだけで幸せな隠れ家的整体院は、小さいお子さん同伴が可能
灯りの傍のテントウムシは子どもさんが乗って遊ぶおもちゃです

均操法は無理のない、痛みのない、正統派の整体術で
梅田先生の理論と技に、わたし自身は熱い信頼を寄せています


若山台調整池の活用

2011年08月11日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
災害に強いまちづくり  をめざすならば、若山台調整池は「調整池」として活用しなければなりません。財政の健全化をめざす島本町は、若山台の調整池を売却する方針で、財政収支見通しの歳入に一定の売却益を見込んでいます。埋め立てれば土地活用が可能になるとして、企業誘致などに有効的という考え方です。平成22年12月に高槻島本雨水幹線が完成し、平成23年度に、上下水道部で高川水路からの雨水を高槻島本雨水幹線に接続する工事を計画。下流部の水路負担が軽減され、調整池は不要になるとしています。とんでもないことです。

これらはあくまでも「下水道計画上」「10年に一度の雨量」で算定し(河川は「100年に一度」)、島本町の場合は1時間あたり最大48mmの雨量に対応できる管が通されているだけです。「48mm」ですよ。流域面積、到達時間、流水係数、流量計算書、流量表など、データや資料も大事ですが、直観的に「48mmでは無理だ!」と思いました。記録的な豪雨、予測不可能なゲリラ豪雨、都市型集中豪雨は、既に頻繁に起こる「想定内」の自然現象。

一時間降水量50mm以上の年間発生回数(アメダス観測点1000地点あたり)が、1998年以降急激に増加しています(年間170~350回)。
気象庁資料 

調整池を埋め立てての土地利用は時代遅れといえます。新たな雨水貯留施設を学校単位で設置しようとする自治体があるなか、せっかくあるものをわざわざ壊す(=埋め立てる)必要がどこにあるでしょう。安心安全のまちづくりの基本は「防災」「減災」です。目先の経済効果を求めて(しかもその多くが「幻想」ということも)、失うものが多すぎるということがないようにしなければならない。高度成長期には期待できた「挽回」はないと思った方がよいからである。

昨年、会派で行ったヒアリングのなかで「まずは専門家に調査を依頼するべき。そのための予算計上が必要」と要求、本年度100万円が予算計上されていました。6月議会で、高山議員の一般質問に答えて、念のため影響調査業務を行うなかで改めて検討すると都市環境部長が答弁しています。加えて、上下水道部長は、公共下水道の雨水計画の時間雨量を超える局地的なゲリラ豪雨により各地で浸水被害が発生していることに言及。雨水流出抑制対策として有効活用できるか、高槻市との担当レベルでの協議を進めると答えました。

8月に入って、若山台調整池雨水等の影響調査業務は、国際航業(株)大阪支店が入札(945,000円)。平成23年12月末までには調査結果が出される予定です。


画像は、駅ホームからみた桜井農地区(7月20日)

土地活用=開発という時代にピリオドを打つのは市民です
「有効的」かつ「友好的」活用は「農地」と考えます

語り合う住民自治

2011年08月06日 | まさか!まさかの「合併議論」
「しまもと広域行政・合併問題学習会」は、WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」として、「ふるさと島本案内ボランティアの会」のご協力により、スライド上映を行いました。プロジェクターなど機材を持ち込み、資料を準備してくださった「ふるさと島本案内ボランティアの会」のみなさん(3名)、ありがとうございました。参加者は、会員・非会員とふるさとスタッフで23名。スライド上映終了後は総会を行い、ここでは活発な議論が交わされました。

当学習会の今年度の方針(案)は
・住民自治をめざす自立したまちづくりに学ぶ(一例:阿智村・梼原町)
・住民投票について基礎知識を学ぶ
・し尿処理問題の検討などです
・WE KOVE❤しまもと(町の魅力を知る) 例「島本の自然に親しもう!」

今後は、6回の学習会や交流会を通じて以前にも増して町政に関心が高まった方と、これから新たに参加してくださる方と、そのどちらにも魅力的な発信をしていくことが課題になると思います。高槻市・島本町広域行政勉強会の中間報告を受けて、広域行政・合併問題の行方をしっかり見据えていくだけにとどまらず、町政に参画するための基礎知識を共有していく必要があるというご意見もあり、会の発足に際してスタッフと話し合った方向性に、ようやく近づきつつあると感じています。

学習会の準備、繰り返した議論、発表などを通じて学ぶことは多く、参加者からいただいたご意見によって、わたし自身も成長しました。


画像は、山崎・勝幡寺の薬師如来
鎌倉時代 立像 木造(ヒノキの寄木造・漆箔)
148.8cm
日光・月光両菩薩を脇侍とする
12神将を従える
保存状態もよく、姿の美しい仏像です

案内ボランティア養成講座で訪れ
許可をいただいて撮影した画像

町の歴史文化を知ろう!

2011年08月05日 | まさか!まさかの「合併議論」
明日の「しまもと広域行政・合併問題学習会」は、WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」として、ふるさと島本案内ボランティアの会によるスライド上映を行います。意外と知られていない島本町の豊かな歴史文化と自然。歩いて知るのが楽しみですが、暑い夏です。まずはスライドでお楽しみください。ご参加をお待ちしています。

WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」
~ ふるさと島本案内ボランティアの会によるスライド上映 ~

明日8月6日(土)午前10時~11時  開場 9時45分
ふれあいセンター1階 健康教育指導室  
参加費 無料(チラシに300円としていましたが無料です!お詫びして訂正します)
申込不要
主催:しまもと広域行政・合併問題学習会


以下、同学習会のチラシより転載します

3月17日に公表された「高槻市・島本町広域行政勉強会の中間報告」は、本来の目的であったし尿処理の課題解決が述べられていない一方、「高槻市・島本町は合併を重要な課題と認識」と明記されています。合併を目的として再開された勉強会であったと言わざるをえません。また、去る6月11日には中間報告についての住民説明会(主催:島本町)が開催され、100名を超える参加者がありました。

質疑応答では、合併効果額や両市町による共同事務処理効果額の試算根拠の曖昧さを指摘する声や、歳入についての試算(合併すれば交付金の額は縮小する)がまったく示されていないことへの疑問の声が寄せられ、この問題への関心の高さ、深さがわかりました。

さて、今回は、町の魅力を再発見する「WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」を開催し、豊かな町の歴史文化に注目してみたいと思います。「ふるさと島本案内ボランティアの会」のみなさんのご協力を得て、町内にある史跡や里山の天然記念物をスライド上映でご紹介いただきます。地域再生の鍵は、本来その地域のなかにあるものです。すでにあるものを再発見、再認識し、今現在の島本町に欠けているものを補っていくという発想こそが、持続的なまちづくりのスタートラインではないでしょうか。

はじめてご覧になる方も、すでにご覧になったことがある方も、ぜひご参加ください!お待ちしています!

午前11時からは第2回総会を行います(12時終了予定)
内容:2010年度活動報告・会計報告 2011年度活動計画案など
一口500円の会費を募りますのでご協力ください


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■第6回学習会「高槻市との広域行政勉強会・中間報告を受けて」 ※中間報告は町のHPからダウンロードできます

4月23日、高槻市・島本町が発表した中間報告の内容をもとに座談会形式でフリーな討論を行いました。焦点であった「島本町し尿処理課題」のワーキング(作業部会)が二回開催されているものの、一回目は島本町の現状、二回目は高槻市の現状が書かれているだけで、どのような課題の解決策を議論したのかが示されていません。一方で、合併効果額として「約5億円~約20億円」という数字が明示されていることに多く疑問の声が出されました。

また、合併効果額の試算も広域行政の共同事務処理効果額も、その根拠や内訳が実に曖昧であるにもかかわらず、「最後に」として「高槻市・島本町は合併を重要な課題と認識しており」と明記されています。全般的に、島本町を知るうえで参考になる資料がよくまとめられているという声もあり、高槻市と比べて財政状況が著しく劣っているわけではないということが確認できたことは成果といえます。

画像は、関大明神社(山崎一丁目)(2008.11撮影)
創建不詳。社地は古代山崎関跡といわれている
平安時代には関戸院(公営宿泊施設)が設けられ、貴族や官人が宿泊した

近くの民家には俳諧の祖とされる「山崎宗鑑ゆかりの井戸」や
長州藩士を追った幕府軍の砲撃(禁門の変後)をかろうじて免れた
「焼け残りの門」などが現存している

府の「大阪ミュージアム構想」にふさわしい歴史的建造物として
戸田は文書にて、この関大明神社を町に推薦、申請を依頼しました
以来、西国街道・山崎地区まちづくりの夢プランをあたため続けています