とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

高速道路で足利市へ

2010年10月11日 | とだ*やすこの活動日記
3連休、栃木県の足利市に行って参りました。義母の一周忌の法要が営まれ、ごく身近な親戚縁者が集いました。同じ日本人でも生まれ育った土地、家庭によって風習が異なることを実感。異文化との遭遇は新しい価値観の創造になります。

北関東に新しい高速道路が新設されており(上信越自動車道・一部未完成)、夫の実家のすぐ近くまで高速道路を利用できるようになったというので、家族の強い希望もあって自家用車ででかけることになりました。往復約20時間の旅。わたしは免許さえ取得していませんので運転手は夫ひとりです。これはもう、ちょっとした「冒険」です。

民営化効果により、「暗い、汚い、まずい」を脱却したサービスステーションを敢えて楽しみながら移動しました。心配した高速1,000円効果による渋滞もありませんでした。コンビ二、スターバックス、焼きたてのパン、元気な食堂・・・各休憩所で「民営化効果」を肌で感じました。子供用トイレ、人工肛門の方にも対応できるトイレの設置など、移動の権利を保障する優しさも感じました。

「民でできることは民で」。確かにそのとおりですが、民で行った方がよいことと、そうではないことの「見分け」を誤ってはいけないと改めて思いました。高速道路週末1,000円の政治には首を傾げるものの、いざ払う段階になると身にしみて有難かったというのが本音。今までが不当に高すぎた!と気づきました。

帰路は軽井沢周辺、諏訪湖周辺の観光渋滞に巻き込まれることがないよう、早朝5時に出発。夜明け前の関東平野の空は紺から黄色のグラデーション。地球の営みの美しさを味わいました。無事に島本町に戻れ、つくづくほっとしました。


「水無瀬駒」のこと

2010年10月08日 | もっと文化を!そして歴史を!
島本町指定文化財第1号「水無瀬駒」は、水無瀬神宮の宮司を務める水無瀬家に約400年間伝わる将棋の駒。安土桃山時代の公家で能筆家として知られた水無瀬兼成(1514年~1602年)の作で、高級材である黄楊(つげ)を用い、作者と制作年が特定できる最古の将棋駒といわれています。

水無瀬家は、かつて四代にわたって将棋の駒銘を書き、「駒の銘は水無瀬家の筆を以って宝とす」といわれました。「水無瀬駒」は水無瀬家で作られた将棋駒の総称です。中でも兼成は特に有名で、89歳で亡くなるまでの間に天皇や公家、大名などの依頼により700組を超える将棋駒を作ったそうです。

水無瀬駒の字体は、現代の将棋駒の文字の手本となっており、「水無瀬」という書体が今でも使われています。また、関連資料として併せて文化財指定した「象戯圖(しょうぎず)」は、同じく水無瀬兼成の書いたもので、6種の将棋の初期配置、表裏の文字、駒の進め方などが図面で示され、この時代の将棋の指し方を具体的に示す資料としても大変貴重なものです。

兼成没後に記されたという『将ギ馬日記』によると、譲渡先は、徳川家、豊臣家(関白秀次・秀頼・淀・羽柴秀勝)、天皇、僧侶など多岐にわたっています。駒に劣らず重要な歴史的「覚書」が現存していることが水無瀬駒の価値を高めています。

画像は、水無瀬神宮 薬師門
9月21日「ふるさと島本案内ボランティアの会」にて
第6回養成講座受講生による実習案内で町を歩きました

「中将棋」のセミナー開催

2010年10月07日 | とだ*やすこの活動日記
平成20年7月に施行された「島本町文化財保護条例」に基づき、町指定文化財第1号に指定された「水無瀬駒」にちなみ、ゆかりの水無瀬神宮で、中将棋の復興をめざす将棋大会が開催されます!

とき:10月16日(土)午後1時30分
場所:島本町立歴史文化資料館   
定員:77名
講師:武田穣氏 中将棋連盟会長・名古屋大学教授

水無瀬神宮に現存している「水無瀬駒」には、現在一般に普及している「小将棋」と、92枚、144の升目で勝負する「中将棋」の駒があります。現代ではあまり馴染みのない「中将棋」ですが、江戸時代以前に貴族社会で愛好された古将棋のひとつで、昭和初期までは関西を中心に盛んに指されていたといわれています。

島本町はこの秋、町制施行70周年を記念して、後鳥羽上皇ゆかりの水無瀬神宮の客殿(豊臣秀吉寄贈)を会場にし、中将棋の復興に寄与する大会を開催します(10月31日)。現在一部の熱心な愛好家の間で指されるのみとなっている中将棋を「無形文化財」ととらえ、水無瀬駒にちなんだ大会開催で、未来に伝承しようとするものです。

「獅子」「酔象」「麒麟」「鳳凰」など個性的な駒がダイナミックに動き、取った駒を使えないのが特徴で、故大山15世名人はこの将棋を非常に愛されたそうです。すでに昭和45年、「中将棋の打ち方を知っている人はわずかしかいない、これでは絶えてしまいそうな気がしてならない。なんとか後世に伝えたい」とおっしゃっていたそうです。

水無瀬駒に残っている中将棋は、「歩兵」(ほへい)が一枚欠けているものの、92枚のうち91枚が残っています。「玉将」の底に「86才」の銘があり、黄楊に墨書き。水無瀬駒、なかでも中将棋に着目すれば、全国的にオンリーワンになれる文化事業です。「地域伝統文化活性化事業補助金」が支給される予定、全額国のお金での開催となります。

中将棋セミナーはそれに先駆け、歴史文化資料館で開催されるもので、中将棋連盟会長・名古屋大学教授・武田穣氏の解説のあと、日本中将棋連盟の指導で参加者が対戦を体験します。町が作成したルールブックが無料配布されます。

町制施行70周年記念事業として、「将棋の駒のふるさと・島本町」の存在と魅力をPRできるものと期待しています。文化、歴史、教育的な側面からの地域振興をめざして、継続的な事業に育てていけるよう、みなさんのご参加をお待ちしています。

10月31日(日)午後1時30分からは、水無瀬神宮客殿において、プロの棋士による「中将棋公開記念対局」が開催されます。対局棋士は、神崎健二七段、中田功七段。立会に木村義徳九段(大御所とのこと)、聞き手に室谷由紀女流1級(人気者らしい)です。町は境内に大型画面を設けるよう準備しています。

画像は、2中の文化祭 2年生の舞台発表「夢屋~自由はいかがですか~」
大道具・照明なども含めて素晴らしい出来栄え
わがまち島本は、水と緑と文化の薫る町をめざそう!

平成21年一般会計に反対

2010年10月06日 | とだ*やすこの町政報告
<10月5日の本会議にて、平成22年第1号認定、2009年度・平成21年度一般会計歳入歳出決算について、人びとの新しい歩みを代表して、戸田は反対の討論を行いました。いままで予算・決算の討論はおおむね平野議員がされていましたので、初挑戦ということになります。加筆・修正して記します。


◆2009年9月、消費者庁が発足しました。国の消費者行政の施策に伴い、当町の消費者相談においても、深刻化している相談、特に高齢者相談の増加を見込んで相談日が増加されました。ふれあいセンターへの相談室移設など、より利用しやすいよう改善が図られたことを評価いたします。次年度相談員増員にむけての募集・採用事務において、不公平、不透明との声が寄せられましたが、この点において、人事担当部局との連携による改善を求めます。

◆一般廃棄物処理基本計画に関するパブリックコメント募集の際に示された計画素案は、多額の費用をかけた委託成果品としては、コンサルタント業者の力量不足と断言して過言ではありません。設計および調査において、金額に見合う地域動向調査や生活排水の実態把握、将来予測などが技師によって充分に行われたとは思えない内容であり、策定業務に不備があったとして一定のペナルティを課されてしかるべき成果品であったと考えます。

なお、ごみ減量・水環境への配慮など住民の環境意識は高まりつつあり、地域の特性に相応しい循環型社会の形成に向けて、住民参画を実践していくことが今後の課題です。

◆仮称尺代5号線については、昨年9月議決において、従前と比較して非常に有利な国庫補助が期待できるとの説明がありました。55%の交付金(当時、地域活性化基盤創造交付金)と、3割の交付税措置です。しかしながら、その後の政権交代に伴い、2011年度からの交付税措置は不確定であるとのことです。この点、議会に対して充分な説明がされなかったことは問題です。

◆JR島本駅西側農地の問題については、「景観法」が制定されたことにより、自然環境や農空間、まちなみを「景観資産」「景観財産」として捉え、いかに保全するかを考える視点が重要となりました。これには農林業振興政策の裏付けが必要とされます。しかしながら、「地権者の意向に沿って」として、都市開発的発想から、地権者を対象にした学習会を推し進めるやり方には大いに疑義があります。

一方で、町は、昨年12月に、大阪府の都市計画区域マスタープランの区域区分変更案に対して、「土地区画整理事業案」を提案し「保留フレーム」の設定を求めました。この「保留フレームの設定」は市街化調整区域をいつでも市街化できるようにするもので、開発促進の条件を整えるものです。地権者の意向に沿ってとしながら、これについては農地地権者への説明もせず、合意も得ぬままにされた提案であり、非常に問題です。

◆住環境の悪化をもたらす開発の問題が多発しました。町の発展のため、賑わい・活性化を求めることを否定するものではありません。しかし、町営住宅跡地開発事業、健康モール建設問題、江川2丁目大規模マンション開発など、既存住民の住環境が著しく侵されるという事例が続きました。理不尽な状況に涙した人は少なくありません。

既存住民の立場にたち、暮らしの安全安心に配慮できる開発行政でなければ、町の魅力を新たに創造することは不可能です。むしろ今ある魅力を損なう開発になることは明らかです。

◆やまぶき園、指定管理料の安定運営加算金に関して、町の支出根拠について「明確ではない」との答弁がありました。不明確な根拠で公金支出を行うことは認められません。

◆「就学前の子どもの教育と保育環境の整備について」の基本方針の実施計画素案づくりが強引に進められました。当事者である保護者からも強く抗議が寄せられました。2010年度一般会計補正予算第2号で、待機児童対策として山崎保育園の増築、定員増が図られたところですが、「就学前の子どもの教育と保育環境の整備について」は、保育環境整備のための基本方針であるにも関らず、保育ニーズの増加についても、保育園の定員増についても記載がありません。

保育所利用の実態や予測に基づかず、第2保育所の廃止・民営化を目的にして策定されたからです。第2保育所の廃止・民営化を推進する実施計画素案は見直されるべきです。

◆消防本部の男女共同参画を推進するため、消防職員採用においては女性職員の積極的募集を行う必要があります。伊丹市は採用予定人員 男女合計6名程度という表記で募集を行っています。審議でも指摘しましたが、参考にしてご検討いただくよう要望します。

◆職員の意識改革、説明責任の向上、総合計画の進行管理の三つを当初目的に導入された行政評価システムのですが、2009年度は再び専門家のアドバイスを得られました。より効率的で有効な活用をめざし、事業評価シートの様式、評価の手法、外部評価の導入などを前向きに検討されるとのこと、評価いたします。

◆勤務評価制度の導入と平行して、最重点的に行われるべき人材育成において、現在7市1町で構成している「北摂都市研修協議会研修」への参加を実現し、すでに広域化を図られています。

広域的な職員研修の実施は、小さな規模の自治体が単独で行うには負担が大きすぎて実現不可能な講習を可能にするだけではなく、参加するすべての自治体の費用負担を削減するものであり、民が納めた税金の効率的、かつ有効的な分配です。

また、平成16年8月に、高槻市長と島本町長との間で交わされた広域行政の取り組みに基づき、継続的な実施が可能となった「高槻市・島本町共同研修」は、高槻市が毎年実施しておられる研修を受けさせていただくことによって、知識の向上を図ろうとしたものですが、結果、人的交流を促し、職員間の意見交換を可能にする貴重な機会となっており、発展的な継続を要望します。

「市町村職員中央研修所」(市町村アカデミー)において、研修講師養成を目的とする地方公務員制度、地方自治制度研修を受講した係長級の職員が、新規採用者を対象とする研修の講師を務めることにより、職員の地方自治法・地方公務員法の基礎的知識の習得が町内研修で可能になっています。

北摂都市研修協議会で知り得て実践してこられたとのことですが、引き続き、町内外に視野を広げ、広い視点での人材育成に努めていただきますようお願いします。

◆小中一貫教育の検討過程において、教育の主体は子供と教職員であるという考えから、教職員アンケート実施が必須であると考えます。小学校、中学校の授業を総合的に考えて取り組まれるべきことですので、全職員、全教職員に対してのアンケート実施を強く要望します。

◆「島本町財産に関する調書」は、他の議員からもご指摘があったように、内容を精査して正確なものにしておく必要があります。第6篇財務規則・140条に、管理する公有財産に移動を生じたときは、その都度公有財産移動報告により管財主管部長に通知しなければならないと明記されています。これに基づき、もれなく、正しく記載できるよう、各担当課におかれまして再度調査等を行っていただかなければなりません。

史跡桜井駅跡については、20年7月24日に府の財産が島本町に移管された際、土地そのものだけの移管手続が行われました。付随する複数の碑や旗立松などの歴史的文化財はまぎれもなく町の財産であり、無事次世代に継承するためには、「町の財産」であることを明確に記しておく必要があります。早急の対応を求めます。

◆高齢者の所在不明が大きな社会問題となりました。町内の100歳以上の生存確認が介護保険・医療保険サービス利用実績をもとに速やかに行われたこと。乳児検診、特に4ヶ月児健診は対象者255人すべてが受診されているという実績。これらのことから、行政の目が届いて、痛ましい虐待などの防止に寄与していると判断し、評価します。

このように細やかな保健福祉が可能なのは、もちろん職員のご尽力もありますが、3万人という人口規模だからこそ、と考えます。

◆さて、平成22年、2009年12月11日、島本町は、川口町長名で「高槻市島本町広域行政勉強会」再開に関する依頼文を高槻市長に提出されました。広域行政のみならず、合併の議論を含めて再開させていただきたいという意思を明記されました。住民の総意、議会の総意を無視した許されざる行為でした。

住民自治に反するこの依頼文の提出が、2009年決算を認定しかねる最大の理由です。以上をもって、第1号認定 2009年度・平成21年度一般会計歳入歳出決算についての不認定の討論といたします。

画像は、庭に突如として自生した彼岸花2輪
9月は父の、10月は義母の一周忌を迎えます
過去現在、多くの人に支えられて生き、
今こうして仕事ができていることに感謝します





9月議会が終わりました

2010年10月05日 | とだ*やすこの町政報告
10月5日、9月議会後半の本会議が終了しました。事前にお知らせする原稿をUPする際、画面がフリーズしてしまいインターネットにつながらなくなってしまい、失礼しておりました。ご報告します。

「島本町まちづくり基本条例」が制定されました。賛成(人びと・民主・自民・公明)反対(共産・会派に属さない議員)。島本町のまちづくり基本条例の柱は「住民自治」といえますが、にもかかわらず、条例制定の背景、意義、めざすところなどを制定の過程で広く住民に周知し、意見交換できる双方向性の機会をもたなかったことは問題でした。

今後は条例に定めた「基本理念」を活かし、町長・議会・行政・住民がそれぞれの責務を理解し、地方分権の時代に相応しい住民自治が島本町に根付くよう務めなければなりません。町の憲法と呼ばれるに値する、完成度の高い条例とはいえないというのが正直な感想ですが、小さく生んで大きく育てることが可能であると考え、戸田は賛成しました。

平成21年度の決算は、すべて認定されました。一般会計の歳入歳出決算に戸田は反対しました。主な理由、最大の理由は、平成21年12月11日、川口町長より高槻市長宛に、「合併の議論も含めた広域行政勉強会」を再開して欲しいとした依頼文を提出し、合併を推進する者にとって望ましい、太いレールを敷いたことです。

11日の文書提出について、議会への正式な説明はありませんでした。町長は「勉強会は合併の是非を議論する場ではない」「合併するとは誰もいっていない」という答弁を繰り返していますが、一部の議員の尽力より、12月11日付けの文書を提出し、島本町の存続を左右する合併問題を再浮上させた罪は、島本町史に残るべき失態と、わたしは考えます。

たとえ一部地域への利益誘導や党利党益からではなく(好意的にもてもそうは思えないが)、「合併が島本町の将来に相応しい選択」という誠意ある信念からの「尽力」であったとしても、水面下で物事を進める政治力を「合併」にからませて駆使した議員も同罪。このことをまず、声を大にして住民のみなさんにお伝えしなければなりません。

さて、今議会に提案された「島本町まちづくり基本条例」では、大綱質疑で澤嶋議員が議長によって質問を何度も遮られました。質問が大綱的ではないという理由ですが、直前に質問した議員は「注意」されつつも質問を続けることができました。澤嶋議員は、民主党議員からの野次に応じて、その勢いで議長が「中止」したといえます。

賛成の討論において、上記のことに抗議を申し添えた平野議員の発言が、議長に取り消しを求められました。議運で決着がついたことを蒸し返した「ルール違反」という野次が飛び交うなか、「議案の討論に関係のない議長の采配に関する内容」というのがその理由。

蛇足ですが、総務文教委員会では、町長がわたしに対して「答えられません!」と発言し、あまりに唐突で呆れました。自らマイクを消した後の発言と思われ、録音されていませんので不規則発言として会議録には記録されていませんし、証拠はありませんので戸田の空耳かもしれず、このことは問題にするつもりはありません。

しかし、他、の議員と比較して、わたしたち会派には不当ともいえる厳しい扱いが多いのが現実です。しかし、平野、澤嶋議員とともに、調査と研究の成果を住民と共有する活動を軸にして、地方自治にふさわしい議員活動を発展的に継続するのみ。戸田はへこたれません。

今議会では、我々の会派が申し出た議会運営委員会委員の辞職と選任(澤嶋議員から平野議員に交代します)につき、平野議員の選任に意義ありとして、その理由を述べた民主党の議員の発言が削除されました。いつにも増して波乱に満ちた後半議会でしたが、実質8月の半ばからはじまった長くて暑い9月議会が終わりました。

画像は、西国街道・広瀬地区にて10月2日撮影

感動をありがとう!文化祭

2010年10月01日 | とだ*やすこの活動日記
役場庁舎に隣接する住民ホールで第2中学校の文化祭を鑑賞しました。昨日は1年生のコーラス、2年生の演劇と吹奏楽演奏でしたが、今日はいよいよ3年生の出番です。卒業を前に学年がひとつになる素晴らしい舞台、それを下級生が、6年生が見届ける・・・島本町立中学校の、ここ数年来の伝統です。

言葉にならない感動。今年も、いえ、今年の3年生は特に素晴らしい舞台を披露してくれました。文化祭らしい、爽やかな演目でした。大道具・小道具、舞台の運びなど、特に裏方の動きに感動しました。全校合唱では、島本2中の底力を感じました。

校長先生の講評が秀逸でした。昨日も含め、文化祭は単なるイベントではないと再認識できる舞台でした。この文化祭を未来につなぐためには、いったいどうすればよいのか。思わぬ糸口がないものか。残留アスベストの天井の下で、わたしはそればかり考えていました。

住民ホールを廃止するとなると、これが最後の舞台となります。相互的に町の施策を考えるならば、廃止やむなし、決めるからには迅速に対応すべき、とわたしは考えています。にもかかわらず素直に賛成できかねる理由は、文化的理念の欠乏と手続き論の問題。また、ふれあいセンターに隣接する町有地の「有効的土地利用」として新たな多目的ホール建設の思惑が見え隠れしていることを問題視しているからです。

感情に流されることなく、町の施策を総合的にみた決断を!と自ら言いきかせても、言いきかせても虚しく、生徒たちの健気な頑張りに圧倒されっぱなしでした。たったひとつの舞台が世の中を変えるほど「文化には力がある」。施政者はそれを知っているからこそ、洋の東西を問わず、芸能・美術を手中に収めたのだとわたしは思います。

教育委員会や総務部の管理職の姿はみられましたが町長の姿はありませんでした。廃止とするならばまず計画的に示し、「これが住民ホールでの最後の文化祭」とする決断に至る過程を自らの言葉で延べ、伝統の精神を君たちが引継ぎ、新たな伝統を創造するのは君たちであると、舞台で生徒たちに向かって「希望」を託して欲しい。しかし期待はできません。

若者には希望がある。それを奪っているのは、自分も含めた訳知り顔の大人であると、今日わたしは核心しました。9月議会で町が今回提案した廃止は見送られましたが、それはイコール継続ではありません。継続ならば安全面、財政面、廃止ならば代替案と課題は山積ですが、引き続き生徒たちの文化祭について考え続けていたいと思います。

画像は、3年生の舞台「うた魂」のフィナーレ
客席を効果的に使って「劇団四季」も真っ青!?