とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

3月議会が終わりました

2011年03月29日 | とだ*やすこの町政報告
28日の本会議をもって3月議会が終わりました。議事に入る前に、東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷を捧げました。大地震、大津波の未曾有の被害に呆然とするなか、福島原子力発電所の放射能漏れが対策を複雑にしています。

被災地の復旧・復興への道のりは険しく長く、すべての国民の努力によって被災地のみなさんの生活救済・支援を行う必要があります。町長から島本町の対応について被災地への報告がされた後、町議会としての決議(案)を提出、可決しました。

澤嶋議員が欠席しました。体調を壊していましたが議会・委員会の日程に合わせて体調を整え欠かすことなく出席していましたし、先週24日の議員全員協議会の後も本会議に向けての会話を交わしていました。急な入院によるやむをえない欠席は、本人にとっても予想外のことでした。代わってお詫びいたします。

平成23年度の一般会計予算は可決されました。「人びとの新しい歩み」(戸田・平野)は反対しました。ひとり親・障害者・難病者への福祉金(個人給付)減額の条例案に反対しましたので、関連する一般会計には賛成できませんでした。

第5次行財政改革プランにそって財政健全への取り組みが加速しています。たとえば、一般には開放されていなかった機能回復訓練室・水訓練室を新たに貸館施設に追加、有料化します。2室は基本的に町の行う事業のみに使われており、効率的に使用されているとはいえませんでした。

このように、利用者の利便性向上と財政的効果の両立を実現する改革はまだあります。たとえば、プロジェクターを貸し出し可能(有料)とすることでパワーポイントが使える部屋が増えることを提案しました。小さくても確実な改革を日々積み上げるよう求めました。

水訓練室開放にあたっては、毎回、指導者の有無を必ず確かめること、責任の所在が引率者にあることを明確にすることなど、水の事故に対する注意と危機管理が課題となります。周知のため、指定管理者の充分な理解による受付業務が必須となります。

浴室(対象60歳以上)の使用料を新たに設ける提案には、年長者福祉の視点から慎重に行うべきという意見もありましたが、利用者への事前アンケート調査により、一定の周知と合意形成が行われているとして賛成しました。

一人一回約200円の経費と試算したうえで、年長者福祉センター施設であることを考慮、一回の使用料を100円と設定されました。金額設定の根拠が示されたうえでの提案。納得し受け入れられる改革として、これらのことは非常に重要でした。民生部にできて教育委員会にできないのが不思議。

たとえば浴室有料化は下半期で62万円の使用料収入見込み。これらの改革は、単年度的な財政効果としては決して大きくありませんが、中長期的には見過ごせない課題でした。有料化を望む声は、利用されない多くの年長者の声でもありました。浴室もプールも水に関連する施設、維持管理補修には膨大な費用がかかっているというのが現実です。

年長者祝金の廃止にも賛成しました。77歳(1万円)88歳(3万円)99歳(5万円)の方への個人給付でしたが、昭和58年に条例で定められたものであり、公の役割は変化していると判断しました。これからの長寿社会に相応しい公共サービスとして、福祉ふれあいバス運行目的の見なおしによる利用拡大などへの転換が必要と考えます。

町規格葬儀の補助金は廃止されます。代わって火葬料補助金が支給されます。主に高槻市でお願いしている火葬ですが、たとえば高槻市民は2万円、町外からは6万円、京都市に依頼した場合はさらに高額になります。他市は火葬場の建設維持管理に多額の費用を費やしておられ、価格の差は当然ですが、所得制限を設け、その差の2分の一を補助するものです。

ひとり親家庭(離別・死別を問わず)の児童(18歳未満)に福祉金として、月額3,000円(両親のいない児童は5,000円)支給されていましたが(昭和45年からの町単独事業)半分に減額されることになります。戸田は反対しました。

母子家庭・父子家庭の子どもと保護者の社会参加をサポートする島本町独自の福祉サービスとして維持するべきと判断しました。児童の医療費無料化など、それぞれの自治体にはそれぞれの独自サービスがあり、単独事業には町の特徴として誇るべき点もあります。

離別(離婚)は自己責任といわんばかりに、慰謝料・養育費が支払われていても支給するのかと「冷たい」発言をする議員もありました。「経費削減」しか口にしない議員は要りません!そんな議員に限って島本町の議員報酬では生活できない、政務調査費がないから活動できないなどと言っています。

半額にすることによる町財政への影響額は小さくありませんが(年間500万円)、より困難な状況にある人の視点に立てるか、と自らに問いかけ判断しました。自公民が賛成、多数で可決されました。

町営プールの使用料(2倍)が上がります。実質的な料金改正は平成24年の夏からになります。すべての小中学校にプールが完備された現在、町立プールは廃止すべきではないか、という住民委員会からの提言もありましたが、島本町伝統の「青空プール」は守られました。

体育的効果だけではなく、子育て世代の交流の場になっており、島本町で育った人が島本町で子育てをする、世代をつなぐ交流の場としての役割を果たしているプールですが、維持管理、補修に要する経費は相当なものであり、今回の使用料改正は評価できるものです。ただ、小中学生の利用に関する激変緩和の配慮がされていないとして反対しました。

子育て世代への負担軽減を考えるとき、小中学生全期間利用に限り、金額の据え置き、あるいは3,000円という額にとどめおき、「子どもパスポート」を発行するなど工夫が必要と考えたからです。小中学生終日200円という金額そのものが著しく不適切な設定とは思いません。

ですがたとえば低学年のお子さんふたりに保護者が付き添った場合は700円となり、350円から一気に倍増します。子育て世代の利用者負担増は思いのほか大きく、子どもパスポートの存在は改正のなかの「希望」になりえます。町営プール存続の意義を前面に押し出し、やむなく廃止としなかった町の意思を示すことで、愛され活用される町立プールになるのではないでしょうか。

継続して積極的に使用していただくことで、全期間利用料金を据え置き、もしくは3000円としたマイナス収入額は吸収できるとも考えます。少しの配慮がもたらす「希望」こそ政治に求められています。委員会で粘り発言しましたが、既に教育委員会で認められていることもあるでしょう、受け入れられはしません。

「希望」をお届けできる政治を目指します。そして「人びとの新しい歩み」は明日街頭に立ち、3月議会の報告をします。選挙に気持ちが忙しい議員が多いなか、今こそ市民派として町政報告しよう!と提案しました。夕刻、平野議員と生協前、水無瀬駅前に立ちます。町が大阪府の要請によって行っている被災地への支援報告もします。


画像は、3月13日に開催された小学生将棋大会
50人を超える小学生の真剣勝負!立派でした
来年再挑戦する!と言った多くの6年生の期待に応え
来年は中学生も対象にしなければなりません
悔し涙を堪える姿が職員・ボランティアを感動させました
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訃報

2011年03月27日 | とだ*やすこの活動日記
長年、島本町の保育の充実に寄与されてきた保育士のK先生が亡くなられました。3月末で定年を迎えられる、その直前のご逝去が衝撃的でした。K先生が所長をされていた第4保育所で息子がお世話になっていました。引越してきたばかりのわたしたち母子を、淡々と実に暖かく支えてくださいました。

島本町公立保育所の素晴らしさは、おそらくK先生の魅力とご指導によるものが大きいと、ひとりの母親として断言できます。特に、障害をもったお子さんへの眼差しと保護者への支援は秀逸でした。特別扱いはなく、その子のすべてをありのままに受け入れ、認める保育。

10年前、いきいきと現場で活躍されていたお姿が目に浮かびます。あのときの先生は今のわたしとおそらく同じ年でした。そう思うとひとりの女性として先生が思い浮かび、泣けてきます。運命(さだめ)とはいえ、やはり残念です。町外で一度偶然お会いし、保育所での笑顔とは違う笑顔に、あたりまえのことながら先生にもプライベートがあることを知りました。魅力的な方でした。

昨秋、第2保育所の運動会の会場で久しぶりにお話するチャンスがありました。「披露する・整然をめざす・勝ち負けの運動会」ではない、あの頃と同じ運動会。島本町立保育所の変わらぬ姿がありました。懐かしい光景を前に「先生、いろいろありましたし、今もいろいろありますが、息子はこのような環境で育てていただいたのだと思うと、とても安心できます。改めて感謝します」とお伝えしました。

体調を壊され、このとき既に現場を退かれていました。この日、この運動会の場で再び倒れられたと知り、保育の現場に最後まで思いを寄せておられた先生のことを思います。定年を迎えることなく現職で永眠されたことに、意図せぬ深い意味があるように思えてなりません。

子どもと保護者の成長をおおらかに見守る島本町の保育を誇りに思います。大津市で行われたお通夜には、お子さんを連れて参列される多くの保護者のみなさんの姿がありました。慕われておられました。先生、ありがとうございました。そして、さようなら。みんないつか参ります。
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広域行政勉強会・中間報告

2011年03月24日 | とだ*やすこの町政報告
高槻市・島本町広域行政勉強会の中間報告が公表されました。今日の午前中、議員全員協議会(16名の議員が同時に行政側から説明を受ける)が開かれました。中間報告は町のHPで見られます。

問題は、末尾にある文章に「行財政基盤のより一層の強化を進めていくため、合併を重要な課題と認識」という表現が添えられていること。主語は高槻市と島本町です。いつ、だれが、どのように「重要な課題と認識」したのか!冗談じゃない。

「行財政調査・検討」「島本町し尿処理課題」「事業連携」「大阪版権限移譲広域連携」4つのワーキング(作業部会=決定機関ではない)の調査検討報告をもとに、「合併を重要な課題」と認識するに至ったポイントはなにか!という戸田の質問に対する答弁は的外れ。要は答えられない。

川口町長・島田総合政策部長が高槻市に勉強会再開を依頼した平成21年12月から、町は一貫して「広域行政勉強会は合併の是非を問う場ではない」といい続けてきました。にもかかわらず、中間報告に「合併を重要な課題と認識している」と一定の結論を出す表現を追記しました。

じわじわと抜き差しならない状況で既存概念になっていく「合併」は許されません。そもそものスタートラインが間違っていました。合併の是非を問う以前の問題です。こういった流れを変えることができるのは、主権者である住民のみなさん以外にありません。考えるためには充分な情報と知識が必要。町には説明責任があります。

しかし!です。重いといわざるをえないのが議会の責任。合併も含めた勉強会再開依頼に、町議会を代表する菅議長が同行していたことが公になりました(平野議員の一般質問でついに認めた)。なるほど「人びとの新しい歩み」が議場で町長をいかに追求しても、歯の浮いた答弁しか得られないのは当然でした。

高槻市側からすれば、町長と議会の代表である議長がともに来訪しての依頼は「島本町の意思」と認識されて当然。自公民の合意なしで議長がそういった行動に出るとは考えがたく、町の存続に関わる重大案件を一部の議員との合意のみで進めた、住民不在の許しがたい交渉でした。さらに、政治とはそういうもの、という風土がこういった事態を助長しています。あぁ、もどかしい限り。無念。

菅議長は高槻庁舎内で市長・議長と公式に会見したにもかかわらず、「個人として儀礼的に行っただけ」と発言しています。信じがたい。「個人的に行ったと行っているではないか!」と議長をフォローする議員の声はどこかしら力なく、自分たちだけが知っていることを問題視することができなかったという点で同罪です。

島本町議会のこういったあり方こそ、草の根・市民派議員が根気よく問題にし続けてきたことに他なりません。

広域化のシミュレーションは示されず、中間報告にあるのは数字の根拠が極めてあいまいな合併の財政効果額のみ。財政効果を享受するのは、かつて島本町であった高槻市の一部地域ではなく、かつての島本町をも含む高槻市全体。もはや存在しない島本町とその町民ではありません。

人口3万人の島本町は決して小さい町ではありません。これから注目されるコンパクトシティです。静けさと便利さを兼ね備えたコンパクトシティです。

さて、いつなにがあってもおかしくないという「し尿処理施設」については課題整理にとどまる記述のみの中間報告。し尿処理委託をお願いしたことが、なぜ合併議論にまで発展したのか。自らと支持者の利益、あるいは党の方針にそって動き、仲良しクラブの議員がこれに安易に同調した、とわたしはみています。

繰り返します。島本町の財政力は府内トップクラスで必ずしも悪いとはいえない。現在府内で合併を検討している自治体は他にありません。豊かな法人税収入比率におごることなく、節度ある自治体運営で、清く、慎ましい島本町をめざせば、他の町村同様、単独で運営していけるとわたしは考えます。

中間報告を読み解く力をみにつけ、みなさんと議論を重ねなければなりません。

画像は、3月13日のJR島本町駅西側農空間
ホームに立つと、ついシャッターを押してしまう
これからの時代は「農地」こそ宝です
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議員ができること

2011年03月22日 | とだ*やすこの活動日記
統一地方選挙間近、選挙を控えている自治体では、襷をかけて街頭での募金活動をしている議員も多いようです。否定はしません。ですが議員の仕事は別にあるとわたしは考えています。二木洋子さんの報告会に参加して、テレビ報道では決して知ることができない情報を市民と共有することの重要さを学びました。

たとえば、島本町議会議員全員が「議会」として街頭に立つというのらば、議員が「議員が動いているという印象をもってもらうことで『ひとつの希望』が届けられる」という意味で賛成です。住民の方から「市民派はなにもしないのですか?」というお声をいただき、考えていました。

議会開催中でもあり「島本町政の視点に立って考える」というのが現時点でのわたしの答えです。いつもどおりに営まれている住民の暮らしをサポートする行政に、いつもどおり違う角度から視線を注ぐ。もうひとつは、確実に影響を受ける地方自治体財政を考え「これからなにをしなければならないか」が重要課題ということです。

その延長線上には、JR西側農空間の保全、安全安心のための自治体規模の維持、既得権を手放す覚悟などがあると考えています。既得権の見なおしのなかには、各種団体への補助金交付制度の見なおし、役職手当の廃止、町職員の住民手当や手厚い扶養手当の見なおし、適正な幼稚園保育料の試算などが含まれます。

国政に関して言えば、大前研一(原発に非常に詳しい)さんが述べておられるように、たとえば来年度一年は消費税を1%UPして復興に充てるという考え方などが有効的ではないかと考えています。民主党が積極的であった「原発ルネッサンス」による成長戦略(日本の原発技術を海外、特にアメリカや新興国に売る)はもはや不可能、非現実的となりました。国債発行による復興は、海外からの信用をダブルで失うでしょう。

昨日までの3連休を、わたしは委員会終了後の休息にしたいと考え、たまたま自宅にいることができ、私的な支援として友人への支援物資調達に費やすこともできました。もっとも、お彼岸ということもあって実家の母のもとに夫と息子が一泊してくれたので、これ幸いと夜は自分のことに集中。TPP関連の情報を集めたり、ブログを更新したりで貫徹してしまいましたが(電力消費という矛盾)。

福島原子力発電所が、最悪の事態を免れるよう祈り、地震、津波の被災地に水、支援物資とガソリン、ボランティアのみなさんによる「希望」が明日にでも届くことを願っています。作業にあたられる方の被爆を思うと、絶えられない辛さが襲ってきます。

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高槻・市民派議員の報告会で

2011年03月21日 | とだ*やすこの活動日記
高槻市議会議員、二木洋子さんの市政報告会に行ってきました。5期目最後の市政報告に加えて、福島原発震災について二木さんから情報発信がありました。40年前に関わられた愛媛県・伊方原発反対運動(弁護士団の事務局を担当されたそうです)が草の根・市民派議員活動の原点とおっしゃいました。

経験をもとに知りえた情報に基づきHP「わさび通信」を毎日のように更新されています。市政報告会には島本町から平野議員・外村議員も参加されていました。平野議員は40年来の友人として、最後に感動的なエールを送られました。

二木さんの報告会で、福島原発3号機がプルサマール、MOX燃料であることを知り、このことがあまり(全然?)報道されていないことに、この問題の怖さを再認識しました。原子力発電の技術は、労働者の被爆を前提に成り立っている技術であること。作業に従事している方はみな下請け会社の社員であること。

DAYS JAPANの1月号で、広瀬隆さんが「特集 浜岡原発 爆発は防げるか」と、今回の事故を的確に予言する記事を書いておられることを知り、帰路、雑誌が置かれている「マサラバザール」に寄って読みました。。「津波による冷却不能の事態」「電源喪失事故の恐怖」・・・想定外の事態という表現が虚しく響く的確な指摘を、電力会社も政府も無視してきました。

記事には、福島第1原発2号基で昨年6月に電源喪失事故が起こり、あわやメルトダウンかという重大事故が発生したとありました。完全電源喪失の原因が特定できないままの再稼動。このような重大事件が、大きく報道されていないことが非常に問題。原発事故はあきらかな人災です。

罪深い「隠蔽」の塗り重ね。怒るべきして怒った大惨事と、わたしは考えています。参加されていた劣化ウランに詳しい市民が、避難指示の裏には政府の判断で現地を離れて避難した人への補償の問題が絡んでいると思われると発言されました。「すぐには影響がないという数値」を連発する政府発表に憤り感じます。

「核」の怖さを技術への過信と経済的視点から封じ込めてきた代償は大きく、日本は重い十字架を背負いました。十字架の背負い方を間違わない、これが最低にして最大の責務です。みなさんも、どうぞ関心を寄せてください。そして行動してください。


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小さくても今できること

2011年03月20日 | とだ*やすこの活動日記
神奈川県で困難な状況に陥っている友人に最小限で最大限活用してもらえる工夫をして、わずかですが食料を購入して送りました。当初、こういった個人的な支援は現地での混乱を招くかと躊躇しましたが、複数の業者に確認の上、当該地の輸送については問題がないと判断し、支援を決断しました。

友人の家では、計画停電でのろうそく生活、食料・生活用品がまったく手に入らず、小学生から未就学児まで3人の男の子(ひとりが現在おたふくかぜ)の空腹を満たすだけの食料や必要な生活品が手に入らない様子が伝わってきました。

それだけならともかく、友人は(実は会ったことがないが、話が長くなる)の出身地は、今回、もっとも厳しい状況の被災地のひとつであり、ご実家やお友だちが被災されています。画像をみているだけで辛い被災地の様子が彼女の「ふるさと」なのです。

一方、防寒具を兵庫県に送るべくクリーニングを済ませたジャケット・コート類を選抜。選挙運動で来た水色のユニクロ・ダウンジャケットなどを洗濯して荷造りしました。期間を決めて兵庫県が行っている「支援物資募集」(被災地へのご支援をお願いします)に参加します。仕分け作業のボランティアさん宛てにメモ書きでひとこと感謝のメッセージを添えました。

想像を超えた広範囲災害の場合はあてはまりませんが、多くの企業が迅速かつ的確に大量支援する力を日本はもっています。今回は非常に厳しい状況ですが、時間が経てば避難所に必要なものが徐々に届きはじめると信じています。善意の募金も世界各国から集まっています。一方、そういった支援は、ともすれば、より困っておられる方に届かないという現実もあります。

昨日、新聞の小さな記事で、NPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」が、食料アレルギー患者用の食料や粉ミルク、マスクなどの物資の提供と活動へのカンパを呼びかけておられると知りました。被災地への寄付を考えておられる方は、受け入れ先のひとつとして同ネットワークのHPをご覧ください。

わたしは、兵庫県に送るダンボールには「被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ」配慮の内容を明記した文書を添えました。国立障害者リハビリテーションセンターからの発信で、とてもわかりやすくまとめわれています。みなさん、これにはぜひ一度目を通してみてください。具体的な工夫が示されています。

住民の方から発達障害の子どもさんや障害者の避難所生活について心配する声をいただき、被災地からの発信など、少しですがネットで調べてみました。

知的障害の子どもさんがおられる男性が、偏見や誤解があって避難所に入れない家族や、知的障害の子どもを家に置いて長時間給水所で並べないひとり親家庭の実情を訴えておられます。指定避難所にある山積みの救援物資は、自分たちには無縁の話、救援や支援に格差があってはならないと思う・・・と記しておられました。

被災地の復興とともに「原子力発電所の安全神話崩壊、その後」も長く厳しい道のりになります。関西電力によって電源地として開発されている若狭湾では、13基の原子力発電所が立地し「原発銀座」として有名です。どこで起こっても不思議ではない惨事です。どうか継続的な関心をお寄せください。お願いします。
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被災地へのご支援をお願いします

2011年03月19日 | とだ*やすこの活動日記
住民のみなさんに、島本町役場での募金をお願いします

島本町の募金箱
•島本町役場 (桜井二丁目1番1号)
  1階 正面玄関受付
  1階 福祉保健課窓口(7番窓口)
•島本町ふれあいセンター (桜井三丁目4番1号)
 ◦1階 健康福祉事業室窓口
•島本町立人権文化センター (広瀬二丁目22番27号)
•島本町上下水道部庁舎 (広瀬三丁目11番24号)
•島本町消防本部  (若山台一丁目2番5号)

受付時間は、いずれも月曜日から金曜日の午前9時から午後5時30分(祝日を除く)
領収書の発行を希望される方には福祉保健課で「仮領収書」を発行します
後日、日本赤十字社大阪府支部から「受領証」を郵送します

大阪府の支援もご覧ください。また、兵庫県は県民からの防寒具(新品・新古品)の支援を受け付けておられます。期間を決めてボランティアによる仕分け作業をされます(仕分けボランティア募集は終了)。混乱を避けるため古着の受付は行われていません。どうか節度ある本当の支援をお願いします。

募集している防寒着
 コート、ジャンパー等の防寒着 新品・新古品に限ります!
 
受付場所
 防寒着を以下までお送りください。取りまとめのうえ被災地へ

 〒673-0515 三木市志染町三津田1708
 兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場

募集期間
 平成23年3月17日(木)~3月24日(木)必着!

お問い合わせ窓口
 東北地方太平洋沖地震兵庫県災害対策支援本部事務局(兵庫県消防課)
 TEL:078-362-9821 (9:00~18:00。土日祝も対応)

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ニュースはやがて歴史になる

2011年03月18日 | とだ*やすこの活動日記
二日間の建設水道委員会が終わり、居間でテレビをつけながらパソコンに向かっています。テレビ界を引退されるという「そうだったのか」の池上さんが、「ニュースはやがて歴史になるということをぜひ知ってください」「まさかわたしが生きているうちにベルリンの壁が崩壊するとは思ってもいなかった」と言っておられます(3月1日収録の番組)。

昨日からわたしは「まさか自分が生きているうちに、この目で原発事故をみるとは思わなかった」と家で呟いていました。いつか、必ず起こると思いつつ、自分がこの目でみるとは思っていなかった・・・ひとつの原子力発電所に6基もの原発が隣接しているという現実も知らずにいました。

建屋に囲われた巨大な施設を身長2mに満たない作業員のみなさんが、暗闇のなか状況把握もままならず、決死の努力をしておられる・・・東京電力や政府の無策を批判するのは簡単ですが、完璧で安全な科学技術に支えられていると言われ続け、地域雇用の受け皿になっていた原子力発電所です。不夜城・東京と都会の暮らしを支えていた発電所でした。

わたしは息子を産んで以来、電子レンジを使っていませんし、炊飯器もガスです。それは火を使うことへの信頼であり、「脱原発!」への、ささやかな抵抗と意思表示でした。電磁波を恐れているということもありますが、今では携帯電話が手放せませんから、これには説得力がありません。

今は、日本と日本人がこの最悪の危機を脱することを祈ります。
文部科学省の福島原発最新情報 yahooでご覧ください

さて、今日は小学校の卒業式。卒業生のみなさん、おめでとうございます。6年間の思い出はみなさんのものです。辛いニュースが多い毎日ですが、みなさんの卒業をお祝いします。わたしは澤嶋議員の所属する建設水道委員会傍聴を優先しました。

にもかかわらず、花粉症による目の重さと副作用による睡魔に襲われるばかりで、傍聴に集中できませんでした。恥ずかしいことです。昨秋、ちょっとした風邪から浸出性中耳炎を患い(特に自覚症状はなく、肩こりや全身のだるさ、不安感に襲われます)、花粉症からの重症化を恐れ、今年は抗アレルギー剤を服用。眠くなる薬です。

所属する総務文教委員会に集中しつつ、民生消防・建設水道委員会の審議内容にしっかりと関心を寄せ、一年間の地に足がついた活動につなげよう!と意気込んでいましたが、少し気が緩んだのかもしれません。3連休は予定していた外出を控え、書類整理と家事に費やします。家事が滞るのがストレスになっています。

画像は、昨秋の町制70周年記念・島本町立歴史文化資料館の「昔の写真展」
「大日本国防婦人会 島本分会発会式」の様子
愚かな戦争を人びとは止めることができなかった
そして「ヒロシマ」さらに「ナガサキ」
「原発事故」を地震・津波の惨事と混同してはけません
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島本町にできること

2011年03月17日 | とだ*やすこの町政報告
みなさんのご家族、ご親戚、お知り合い、お友だちの安否は確認できたでしょうか。近しい方が被災された方もおられることと思います。災害とその影響への対応で困難な職務に就いておられる方も少なくないと思います。

役場と自宅との往復で街の様子がわかりかね、ニュースに心を痛めながらも、いつもと同じように過ごしていますが、東京都内だけではなく京都市内でもスーパーから電池やマスクが消えてしまったと聞き、驚きました。

島本町議会は、昨日10時からの会派代表者会議で、32万円(議員ひとり2万円)の義捐金を送らせていただくことに決めました。また、島本町としては、町長の交際費・予備費などからの流用で100万円の義捐金を決めています。

役場・ふれあいセンターなどに募金箱が設置されています。町でとりまとめ、日本赤十字社の義捐金専用口座に送金するとのことです。詳しくは町のホームページをご覧ください。個人の救援物資は、仕分け作業や物流に多大な負担を強いる「第2の災害」の経験から、今のところ多くの自治体では受付ていません。

午後には3月には珍しく冷たい雪が舞っていました。社会福祉協議会が夕方のJR島本駅・阪急水無瀬駅前で募金活動を予定しているとのことでしたが、風に雪が舞うなか、駅前に立たれたことと思います。また町職員組合では、職員による寄付のとりまとめの他、組合の文化体育活動費から45万円を被災地への支援金に充当し、被災地に届けることを提案されています。

島本町でも普段当たり前のように行っている行事・イベントの一部を緊急的に休止し、被災地への復興支援金にすることが可能ではないでしょうか。思い切って支援金に充てることで、みえてくるもの、得るものは大きいと思います。町の歳費からの直接的な支出の他、住民の参加意識を得られるかたちでの支援も大事、災害への備えにもつながると思えます。

議会が、義捐金の金額を議題とする会議を行っている間にも、大小問わず多くの民間企業で、たくさんの方が自分たちにできることを精一杯しておられます。島本町でも行事のあり方を見直すことで、さらなる金銭的援助ができないものか。将来的には復興の時期を迎えてからの支援が重要になります。

そうはいっても、今なお原子力発電所の危機的状況は現在進行形であり、島本町でも危機管理が必要です。あまりの辛さと不安に気持ちが前向きになれないでいますが、役場では職員の日常業務が普段どおりに続いています。いざとなれば住民の命と財産を守るのは職員です。

わたしは職員を信頼しつつ、議員として多角的な視線を町政に注ぐことで業務の改善と向上に務めます。

画像は、東上牧のし尿の衛生化学処理場
災害時には近隣自治体との広域的・相互的協力が必須
なのに!!!
し尿処理の委託という課題を「合併問題」にすり替え
「合併推進」を望む勢力がし尿処理問題を利用しました
これにNO!といえるのは主権者である住民のみなさんです
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民生消防委員会傍聴

2011年03月16日 | とだ*やすこの町政報告
民生消防委員会が終わり、建設水道委員会が17日、18日行われます。「人びとの新しい歩み」は澤嶋議員が委員です。JR島本駅西側地区に関連する委託料(まちづきり活動支援業務100万円)が計上され、いよいよ「まちづくり協議会」設置に向けての支援がはじまります。

昨年12月、淀川右岸流域下水道高槻島本雨水幹線が使用開始になったことから、若山台従来の調整池としての機能が不要になった若山台調整池を有効的に活用する(売却・埋め立て・企業立地など)との方向性。想定外のゲリラ豪雨に対する防災危機管理に、調整池の存在が見直されているなか、今回予算計上されている雨水量調査は非常に重要。

さて、昨日の民生消防委員会では、障害者・ひとり親・難病者への福祉金、個人給付を削減する条例改正が審議されました。第5次行財政改革の一環として、個人給付を廃止し、求められるサービスの充実へと方針が示されています。増加傾向にある個人給付の見直しが課題になるのはやむをえないことです。要は島本町としてどうするか、の判断になります。

委員会での採択結果は賛成少数で不採択。公明党の岡田議員・民主党の山口議員が賛成。平野・外村・河野・高山議員が反対。自民伊集院議員は保留でした。わたし自身は28日の本会議で、採択の表明します(「採択」ではなく、採択か不採択かを表明します)。

実は非常に迷っていました。ここ数日、台所でも、布団の中でも考え、迷っていました。当事者の生活の厳しさを思うと賛成することはできません。しかし地方自治体の財政状況を総合的に考えると利益配分の時代は終わり、膨らんでいく福祉的経費を思うと、やむをえない痛みの分散もありえる、というのがわたしの基本的な考え方です。

わたしは社会的弱者という表現がとても嫌いです。その意味で「福祉の切捨て」「弱者に痛みを強いる」というような表現は使いません。「施し」ではなく社会的に当然の「権利」であり、堂々と正しく受け取っていただくべきものであってほしい。

周囲の方に相談すると、頼りになるコメントをいただきますが、議員として自ら責任をもって自分で判断することが求められます。たとえば、それは・・・

島本町全体の財政規模から考えること、当事者の希望を把握すること、島本町にとって持続可能な施策か判断すること。厳しい立場にある人の目線を失わないこと。議員だけで取り組むには限界があり、情報を共有してみんなで考えるきっかけにすること。改革の余地はある!まずは情報公開に努めること!などなど。

痛みを伴う改革、既得権を手放す覚悟なくして、島本町は前進できません。住民のみなさんのご理解とご協力、参画がお願いできる活動を模索し、納得していただける改革による財源健全化に努めます。

ところで、原発危機と計画的な停電・・・原発存続への巧妙な誘導という見方があります。築地の魚市場を脅かす冷凍庫の停止、道路交通を混乱させる信号の停止、寒冷地の被災地区までも停電。原子力発電の比率は平均すれば3割で、広範囲な被災地で電気が使われていない。大量消費の産業界は工場の停止を決めているというものです。

電力不足を演出している・・・ということはないのか。「人命」より「経済」を重んじ、この難局を乗り切って原発の安全性を伝えたいという姿勢がみえかくれするテレビ報道や、呆然とした様子で「世界の経済のため」と発言した福島県知事。海外に発信されないことを祈ります。

原子力発電が、安全・安心クリーンなエネルギーという幻想は捨てなければなりません。原子力発電技術ではなく、日本は、NO MOREフクシマ!脱原発の理念を世界に輸出する使命を背負ったとわたしは思っています。評論家のようで自己嫌悪に陥りますが、そう思っています。

画像は、防災ボランティアの訓練(1月16日)にて
緊急時、毛布と棒日本で担架を作る手法
体験で乗らせていただきました
非常に安定していました
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