とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

フードロスを減らそう ~生き物の命を無駄にしない~

2023年02月26日 | とだ*やすこの一般質問
明日27日から令和5年島本町議会2月定例会議がはじまります。初日は一般質問、とだ*やすこの登壇は午後遅くになると予想しています。
*進捗状況によっては二日目の朝

今回のテーマは「食品ロスの削減」と「基金の債券運用」にしました。 食品ロスの削減はずっと以前から取り組みたかった課題です。


学校給食の残渣の削減をテーマに質問を準備しているなかで(言うは易しの課題です)、消費者庁のHPに商品棚手前の商品を購入する行動を「てまえどり」と名づけて全国的な取り組みが行われていることを知りました。

生活協同組合コープこうべと神戸市の取り組みが紹介されているのをみて、これならば島本町でも無理なく取組めるのではないかと考えました。

農林水産省のHPによると日本では1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられており、これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量で、日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になるといいます。

「もったいない」という言葉が世界に注目された日本でしたが、現在の日本は実は「廃棄大国」です。

日本の食料自給率は低く、わたしたちは多くの食べ物を輸入に頼っています。それでいて多くのフードロスを生み出しているのですから社会全体で解決していかなくてはなりません。


まだ食べられるのに捨てられてしまう食品はフードロスと呼ばれていますが、その削減は世界的な食糧危機、地球環境への悪影響への懸念から見逃すことのできない喫緊の課題。なにより生き物の命をいただいているのですから粗末にしてはいけません。

フードロスの削減には「食品リサイクル法」と「食品ロス削減推進法」ふたつの法的根拠があり、国は国民一人ひとりがフードロス削減を意識するための目標値を定めています。

日本でのフードロスは事業系と家庭系の2つに大きくわけらていますが、今回の一般質問では事業系ロスに係る取組みを求めて具体的な提言を行うこととします。

日本では食品の外見上の見栄えを良くするため、あるいは「販売期限」「消費期限」「賞味期限」などのラベルの仕組みによって、実際には食べられる食品が多く捨てられています。一向に改善されません。

他方、食品ロスを発生させる要因のひとつに消費者の過度な鮮度志向があります。スーパーマーケットやコンビニエンスストアで食品を購入するとき、賞味・消費期限が先のものを購入しようとする行為が、期限が短い商品の売れ残りを招き廃棄を促しています。


これを防ごうとするのが「てまえどり」キャンペーン。普通に考えれば手前からとるのがマナーですが、実際にはそうはなっていないのが現実で、本来あたりまえとされていた行為によって期限切れの店舗食品の廃棄を減らすことができます。

もうひとつの質問のタイトルは「基金の債権運用の考え方と実績を問う」。令和4年度より導入した基金の債権運用について詳細を問い、必要な考え方を確認します。大事な答弁を引き出すよい質問になると思います。



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柚木沙弥郎展にて(昨年12月・撮影許可)
1922年生まれの染色工芸家

歳を重ねて益々明朗な作品
100年前の日本の食生活を想う

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多様な視点から考える避難所運営

2023年02月07日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
先々週、先週はスケジュール手帳が予定でいっぱいになりました。景観計画策定委員会(傍聴)、後期議員研修「こども・家庭を取り巻く現代的な課題と地方自治体にできること」、都市計画審議会(傍聴)。


コロナ過で自粛しがちだった学びの機会も取り戻しつつあります。「まちづくり緊急シンポジウム」(京都弁護士会主催:京都市の新景観計画について)、ごみ問題を考える学習会(政党に所属しない地方議員有志が専門家の助言を得て発足したもの)などです。

先週末は「きょうとみんなの防災カード」体験ワークショップ(きょうと男女共同参画センター防災事業)に参加しました。災害時の避難所運営には男女共同参画・多様な視点が欠かせません。

たとえ実現が困難でも人権に関る重要な課題として認識しておく必要があります。一般的に避難所の運営は自治会や町内会の役員や自主防災会のメンバーが担うことが多く、その多くが男性です。

このことを批判するつもりはありません。意図するところは、意思決定の過程に女性の参画があることの効果に目を向けていくということなのです。


たとえば、あえて女性5、6人にリーダー的役割を担ってもらい、相談、要望のとりまとめをしてもらったところ状況が一変した事例があったそうです。
*基調講演「男女共同参画・多様な視点で災害に備える」池田惠子教授 静岡大学教育学部 静岡大学防災総合センター

なにかと相談しやすくなっただけでなく、個人の苦情と受け止められがちな要望が避難所運営の全体的な課題解決につながったというのです。

カードを使ったワークショップで、わたしは「男女がペアで巡回した方がよいのはなぜですか?」というカードを選びました。お金も時間もかけずに、すぐにできることなのに、これまで気がつかなかったからです。

まずこのテーマで4人のメンバー(市民、府職員、市職員、わたし)が約8分間話し合いました。
*そもそも巡回ってするの?
*男女ペアの方が相談しやすい=ニーズが的確に拾えると思う
*ニーズが伝われば男女の性別は問わない、伝わることが大事なはず
*深刻な女性相談はすぐには拾えない、が、女性が顔を覚えてもらうことで次につながる
*安全面におおいては男女それぞれ複数での巡回が望ましい(特に夜間)

別のカードでは、避難所において互いに声をかけやすくするのにはどうすればよいか。特に男性の孤立を防ぐにはどうすればよいか、を話し合いました。

ひとりひとりのプロフィールを一枚の紙に書いて壁に張る、そこにはニックネームと趣味などが書かれている、というアイデアが出されました。避難所である種の匿名性をもってつながりあう、というのです。

互いを知らないことへの不安を解消する、その人の得意分野がわかる、これは平常時でのつながりにもなる、など場が一気に盛り上がりました。避難所におけるアナログ、ゲーム的要素の効果と重要性に気づかされました。


参加するたびに思うことですが(数年来、積極的に参加するようにしています)、男女共同参画という視点で防災を考えると、女性問題、人権尊重に大切な気づきがあります。議員活動に活かしていきます。



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庭の椿がまもなく咲くでしょう
どこからか種が飛んできて自生
成長していくつもの蕾をつけました




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ご存知でした?ランドセルの歴史

2023年02月02日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
如月、梅の蕾が少し膨らんでいます。朝には黙々と集団登校する小学生も下校時は寒さ知らずの元気ぶり。走る背中に重たげにランドセルが揺れていました。

2023年のランドセル商戦(ラン活:ランドセルを購入することを昨今このように呼ぶそうです)はと~っくに終わっているようで、インターネット上には既に2024年度版のカタログが紹介されていて、わが目を疑いました。


もう20年もまえのことです。息子が一年生になるとき、早く買わないとお気に入りのランドセルは買えなくなるよ!と聞き、子どもをめぐる商戦にため息をつきました。

ランドセルは重くて小学生の身体に負担、ランドセルを背負っている高学年をあまりみかけない、価格が高すぎやしないかというような理由で、当時のわたしは息子にランドセルは要らないと思っていました。

ところが、父(息子にとっては祖父)に「そらあかん!そらランドセルや」「みんなといっしょやないと」(あぁこの同調圧力)と一蹴され、その強い口調に、初孫にランドセルを買う楽しみ(気合)を知りました。覆せない。諦めることにしました。

もともと革の鞄が大好きなわたしは、その機能性を思うと自身がランドセルを使いたいほどです。ランドセル業界の工夫は、ある意味、凄いと思います。

軽い人工皮革が主流になっていて、さらに重い荷物を支える負担軽減機能が工夫されているようです。そのせいもあってか大人のブランドバックさながらの高額商品、保護者の経済的負担を思います。

日本のランドセルは、江戸幕府が洋式軍隊制度を取り入れるときにオランダのランセル(背嚢)を利用したのがはじまりといわれています。

明治時代には主に陸軍が使用していました(これは有名な話)。頑丈で機能的なつくりはこの頃からのなごりといえるかもしれません。通学での利用は学習院初等科が起源とされています。

学習院が馬車や人力車による登校を禁止(明治18年・1885年)、使用人に学用品を持たせることなく生徒が自ら持って登校することとしたのがことのおこりだそうです。

「教育の場での平等」を理念とし、このとき通学鞄に「ランセル」が導入されたといいます。高級革製品であったため主に都市部の富裕層が使っていましたが、昭和の高度経済成長期、人工皮革が登場したことで広く一般に普及したそうです。


それまで庶民の間では風呂敷や布製バッグが使われていたといいます。わたし自身が小学生のころに一般庶民にも手が届くものとなっていたとしたら、昭和一桁生まれの父にとってランドセルはある種、豊かさの象徴だったのかもしれません。

さて、素材や構造の工夫によりランドセルの軽量化は進んでいますが、教科書のサイズや紙質の変更、一人一台のタブレット端末により中身の重量は増加しています。←ここ重要

ある民間調査によると小学校1~3年生が背負うランドセルは平均で3.97kgにも達しているそうで、低学年児童の身体への影響がやはり心配です。

現在、島本町の各小学校では、「入学のしおり」にランドセルを指定したり、ランドセルを選択させたりするような記述はしていません。むしろランドセルに限らないとしている学校もあるといいます。

議会において、島本町教育委員会として各学校長と協議、検討したうえで、必要と思われる配慮(必ずしもランドセルでなくてもよいなどの周知?)に努めるとの発言もありました。←協議、検討状況を確認します

それにしても!教科書の重さをなんとかしてほしい!と叫びたい。これは国政の課題です。民間企業がランドセルを進化させて軽量化しているのに比べて、教科書は重くなるばかり。子どもの視点に立っていません。

国会議員にも県府会議員にも少ない女性の視点、30、40代の声。市民に近い政治、子どもを視野に入れた政治をめざさなければ!と改めて思います。




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韓国のこどものお人形さん
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