「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

2013年 山book (1) 『邂逅の森』

2013-01-05 14:04:43 | 登山BOOK

■「邂逅の森」 熊谷達也 文春文庫 714円 [小説]  

 【山域】 秋田・阿仁周辺、山形・月山など

大正から昭和にかけて、秋田・阿仁のマタギの生涯を描いた大河小説。

山里の経済的困窮、その一方に山の豊かな恵み。

地形を読み、クマの痕跡をたどり、互いの知恵と生命を賭けた壮絶なやりとり。

旅マタギ、寒マタギ、冬の穴グマ猟、春の山まき猟・・・

そして、男女のおおらかで官能的な営み。家族との葛藤、憎しみ、あふれる愛情も。

生きて、死んでいくということ。

戦争に伴う産業構造の激変にもまれ、山間部の生活が大きく変貌する時代を背景に、

獣を追って野山を駆けるマタギのひとり、ひとりが我らに問う。

失いつつある大切なものはなにか・・・

すべては森が教えてくれる。

書店で手にした偶然の一冊が、知られざるマタギの世界にいざなってくれた。 

直木賞 受賞作。

(2013年1月3日 読了) (写真は、クマの足跡:小樽・2007-04-21 春香山)

 


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2 コメント

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あけましておめでとうございます (mori)
2013-01-07 20:36:53
ikuniさん、こんばんは。年末からずっと見せてもらっていました。
「熊撃ち」は私も読みました。著者と愛犬との信頼関係が素晴らしいと思いました。
オシドリのひな、かわいい!背中に白い斑点が2つあるんですね。知りませんでした。来年も産まれたら、私も見に行きたいです。
赤岳の花畑は私も行きましたが素晴らしかったですね。今度は、ikuniさんのコースで行ってみたいです。

今年もすてきな紀行文を楽しみにしています!
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ありがうございます (ikuni)
2013-01-07 23:16:01
ご覧頂いて感謝です。びっくりしたのは、自分でアップしておきながら、オシドリのひなに白点があるのを、いま知りました!!!
複数の目で見たり、感じたりすることが大切なんですね。
本年もよろしくお願いします。
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