「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

大雪山・旭岳 白鳥の雪渓 ノゴマが歌う

2008-07-23 22:46:02 | 表大雪
          (写真:白鳥の雪渓を抱く旭岳と後旭岳)

21日の登山記録①:
3連休の最終日、大雪山は「曇り時々晴れ」の予想。標高1600メートルの旭岳ロープウェイ駅に着くと、ガスで何も見えない。大勢の登山者も無言・・・
ロープウェイ駅~裾合平分岐~当麻乗越~当麻岳~安足間岳~比布岳~北鎮岳~中岳~裾合平~ロープウェイ駅という縦走を目指す。「裾合平分岐~当麻乗越」と「比布岳~北鎮岳」間を歩くのは初めて。狙いは、「未踏の登山路をつなぐ」。
ノゴマが喉の赤い日の丸を震わし、高らかに歌う。大きな群落を作るチングルマの見ごろは過ぎていたが、アオノツガザクラとエゾノツガザクラが鈴なりに咲き競う。
鳥と花々と、大雪山の一瞬の夏が体を吹き抜ける。

(写真:ノゴマ)


(写真:エゾノツガザクラ)


(写真:アオノツガザクラ)

裾合平分岐で、来た道を振り返ると雲の切れ間から北海道の最高峰・旭岳が見え隠れする。大きな山体には「白鳥」の雪渓がくっきり。地元の登山者が関西から来たグループに
「白鳥に見えるでしょ」と、ちょっと自慢気に説明していた。行く手の晴れ間から当麻岳も顔を出し、歩く意欲を誘う。


(写真:旭岳 白鳥の雪渓)


(写真:当麻岳)