「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

空が近い羊蹄山 

2007-08-18 21:21:15 | 羊蹄・ニセコ周辺の山々
             【父釜を囲む外輪山】
8月12日の記録:6時50分に倶知安の比羅夫コースから入山。針葉樹と広葉樹が混交する森を行く。8時40分に5合目に。6合目が近づくとハイマツが現われ、森を抜ける。ここからは低木とハイマツの長いトンネルが続く。

10時40分、ガレ場に達する。ニセコの山々の大展望がすばらしい。イワギキョウ、ハイオトギリ、チシマフウロなどのお花畑を登っていくと、青空がぐっと近づき、外輪山に出る。11時10分。道南の駒ケ岳も望めて、羊蹄山の見晴らしのよさを実感。

             【雲の向こうに駒ケ岳】

風が強く、何度も帽子を飛ばされそうになりながら、外輪山を歩く。オノエリンドウが今年も咲いていた。富士山の固有種なので、人為的に植えられたというのが定説らしい。
ユウバリリンドウに似た可憐な花だ。茨城県から来たという老夫婦に花の名を聞かれ、「富士山の花です」と補足したら、喜こばれて少々複雑な思いに。

            【富士山の花 オノエリンドウ】

11時50分、切り立った岩場の頂上に。外輪山のクレーター・父釜を見下ろすと、足が震える高度感。沸き立つ雲も力強い。

            【標高1898m】



12時10分、下山開始。16時5分下山。

温泉は比羅夫スキー場の「ゆころ」、600円。約20年ぶりの比羅夫。英語があふれて、オーストラリア人向けのマチに変身していた。ペンション風の小さな日帰り温泉で、源泉かけ流しが嬉しかった。帰路、中山峠から見た羊蹄山とニセコアンヌプリが
日没のシルエットとなって、わが身を送ってくれた。
  

過去の登山歴 
04年7月31日 真狩コース
05年10月9日 真狩コース
06年8月26日 京極コース