友人がわたしを描いてくれた。
11×17cmほどのものだ。
2歳ほどの先輩で、カラダを少々こわしたお酒呑み氏である。
描かして欲しいといって、デジカメで2、3枚撮って
帰っていった。
当然、居酒屋でのこと。
彼は郡山市に住んでいる。
自分の顔というものをよく知らない。鏡は朝とか見ている
けれど、どんな顔だか、頓着していない。
絵の顔の下半分が似ているとなんとなく感じている。
青春時代あたりまでは、顔のあり様を過剰なくらい気にして
いたが、その後は、むしろ避けている。無視している。
今は無関心だ。
自分が写っている写真も、2度くらいかの機会にほとんど
破棄した。
写真ではなく、絵はよい。
わたしの生活空間に奇妙な存在が現れてしまった。
そいつは、時々わたしを視ている、ような気がする。
目線はこちらを視ているわけではないが。
こいつとつき合う破目になりそうだ。
今まで、考えつかなかった存在ができてしまった。
絵はよい。だが、そこが嫌いでもある。