いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

グッドなテーマを、グッド・テイストでお伝えします。

「日本で最初のジェットエンジン《ネ20》」を見学しました。     5.28.

2014-05-31 22:45:44 | Weblog

       海上保安資料館横浜館のお話しの前に、別のお話しをひとつ入れます。
       2つになるかもしれません。お許しを。


       
       


       横浜に着くまでに、いくつかのテーマの見学がありました。
       そのひとつが「日本で最初のジェットエンジン《ネ20》(1945年、“橘花”に搭載)」
       の見学です。ジェットエンジンというものを観るのです。
       それは、ある大きな企業の資料館とでもいうところに陳列されていました。
       2つしか残っていません。もうひとつはスミソニアン航空宇宙博物館です。
       そこには“橘花”(きっか)自体もあるようです。


       
       
        アメリカ軍に接収された“橘花”。上はスミソニアンかどうか不明です。


    試作機“橘花”は1945年(昭和20年)6月に完成し、エンジンの耐久試験もパスしたあと、
    飛行試験を行うため木更津基地に運ばれ、エンジンと機体が組み合わされた。
    8月7日に松根油を含有する低質油を16分間分だけ積んだ軽荷重状態で飛行を行い、
    12分間の飛行に成功する。
    これが日本で初めてジェット機が空を飛んだ瞬間であった。


       
       


    ちょうどこのころアメリカでは、同国初のジェット戦闘機であるロッキード社の
    P80Aジェット戦闘機の軍への引き渡しが始まっており、ようやく月産30機に達しようと
    していたが、まだ実戦配備は進んでいない状況であった。なお連合国のイギリスは、
    1944年(昭和19年)7月にグロスター ミーティアの実戦配備をすでに行っていた。


       
        同時期に登場したP-80ジェット戦闘機の試作機XP-80A。機体形状は低翼。
       
        グロスター ミーティア。イギリスの航空機メーカー、グロスター・エアクラフト社が開発した
           連合国軍側初の実用ジェット戦闘機。
           ドイツ空軍の世界初の実用ジェット戦闘機メッサーシュミット Me262 に遅れること数週間で
           実戦配備された。



       そうなんです。ドイツがもっとも早かったんですね。
       《 メッサーシュミットMe 262 A 》が、それです。
       日本はそのエンジンが欲しかった。
       かろうじて1枚か、2枚の図面を手に入れるのですが、ここにも
       過酷なドラマがあります。


       
        メッサーシュミットMe 262 A です。
       
        資料館に置かれていたメッサーシュミットの額です。敬意あり。
       
        その図面のようです。
           ドイツから得たMe262に関する情報は、潜水艦が撃沈されたためにシンガポールで
           零式輸送機に乗り換えて帰国した巌谷中佐が持ち出したごく一部の資料を除いて
           失われてしまいます。



       「資料の肝心な機体部分やエンジンの心臓部分の設計図が存在せず、
       結果的に大部分が日本独自の開発になった」。
       これは、日本にとって結果的にはラッキーというべきかも知れません。
       戦後に行われた各国のエンジンの検証で、かなりの評価を得たといいます。
       しかし、大戦でジェット機は目立った成果を上げてはいません。
       間に合わなかったということですね。
       日本に到っては、昭和20年8月7日の初飛行で12分東京湾上空を飛んで
       それで終わりました。


       朝鮮戦争では、もはやジェット戦闘機の時代でしたね。
       
       
       


       

ヨコハマに出ました。    5.30.

2014-05-30 21:49:56 | Weblog

       
        2014.5.30. 15:34




       この風景が“横浜的”だと思いました。
       客船は“にっぽん丸”です。
       その右に横浜マリンタワーが見えます。




       




       この絵の左に、海上保安資料館横浜館があります。
       実は、そこに行くところでした。




       




       海上保安庁の施設の左に、自衛隊の護衛艦が停泊していました。
       見学会といった風に見えます。
       これは隠喩のつもりはありません。
       このような風景に慣れてきました。


       


        

「 マツコ有吉怒り新党 」は 成熟期か、成熟後期か?    5.29.

2014-05-29 14:07:56 | Weblog

       有吉 弘行も、夏目 三久さまも大きくなってきて、しまった。
       有吉に至っては、「週レギュラー13本、そのうち冠番組は10本。揺るぎない地位を
       築いてしまった」ということになっている。
       夏目さまも朝番組、18時番組に抜擢されたし(朝は見たことない)、深夜番組では主役も
       なさっていらっしゃる。
       二人とも、マツコさんには“尊敬”があるように思うけれども、力関係は否応なしに
       影響があり、変化してきていると思う(?!)。


       
       


       有吉も、マツコさんも、いわゆる毒舌キャラということだろうが、
       マツコさんの場合は、人間分析の展開の筋道が、それなりに深くてオモシロい。
       最近、ブレイクしている坂上忍というのがいるけれど、どうも好きになれない。
       分析屋によると、「ブスは嫌い」や「女は顔が命」などの毒舌と「潔癖症」が売り
       らしい。しかし、個人攻撃はしなくて、女性に支持されているというのだ。
       大事なのは女性に嫌われるとおしまいだ、ということを坂上は知っているらしい。
       毒舌キャラには、「ノリを超えない」の自分のノリ(ルール)を持っていなくては
       ならないのでしょうね。

       有吉が少々心配であります。有吉も、坂上も女性に好かれる顔じゃない。
       話しを戻すが、番組「怒り新党」の中のコーナー「新・3大〇〇調査会」が最近
       とみに充実してきたと思う。


       
       
       
       


       これはこれでオモシロいと思うが、コーナーが充実するのはマツコ・有吉の“トーク”との
       バランスが絡んでいるということじゃないのかな。
       などと思ってしまうのです。

       坂上でなく、もうひとり。
       “くりぃむしちゅー”の上田晋也(44)がジャーナリスティックな番組に起用
       されているのを見つけてびっくりしてしまった。(番組「ニュース巨人」6ch 0:41- 木曜日)
       上田はバラエティ番組での毒舌風な司会が好評なのだが、時々のバカ笑いが
       気になっていたばかりだった。番組では警察官僚を相手にかなりマジにやっておりましたよ。


       
       


       コーナーがエレガントに愉しく終わろうとすると、意外なアクシデントが起こります。


       


       夏目ちゃんが、涙いっぱいでウルウルしていたんです。
       マツコさんがすかさず、「愛に飢えているの?」と声をかけました。
       
       夏目さんは、この番組を大切にしたい・していると表現しているのを見ています。
       このときの涙の多さにはびっくり。
       北桜親方のビーズ趣味は、そこまでのテーマとは思われないので、どうした・どうした
       という印象だったのですね。

       どうも話しがまとまりません。
       困った。

       




       

ご近所のこんな景色  " バランスのいい ビル "     5.28.

2014-05-28 21:40:28 | Weblog


          





          こうして、しみじみと家・ビルを見ることってありますか。
          このビル 特に目立ちません。
          2階建てですが、少し大きめに感じます。
          すごく“バランスがいい”と思いました。

          洋服屋さんと美容院の看板が見える。
          人生設計の適度さ、充分さ、周到さが感じられるから
          でしょうか。
          ま、このビル丸々がひとつの家族のものかはわかりませんけどね。

          このビルの欠点は、この交差点に面していること。
          どちらの通りもバス通りです。







横浜港 ドイツ軍艦爆発事件 ( 昭和17年11月30日 )    2014.5.27.

2014-05-27 20:31:28 | Weblog

     ちょうど、現在の“赤レンガ倉庫”あたりに位置します。
     そこでこの爆発事件が起こりました。
     『1トン爆弾100発分 その衝撃の凄まじさは横浜空襲をしのぐものだった』
     と、本の帯にあります。


     


     セミナーという講演会の場で、その詳細を聞きました。

  この事故は港周辺の住民の多数に目撃されたものの機密扱いとされ戦後長く秘されていたが、
  横浜税関に残されていた事故の写真フィルムにより神奈川新聞社の取材で概要が明らかになった。

     講師は、その取材をされた本人です。
     「事故」となっていますが、原因がそう推定されているからです。


     
         煙をあげているのがトオル号、その左がウッカーマルク号、左手前が第三雲海丸。


     事件の概要はつぎのようになります。

  1942年(昭和17年)11月30日午後1時46分。
  横浜港新港埠頭8号に停泊中のドイツ高速輸送艦ウッカーマルク号が爆発。火薬類を満載した
  隣接の仮装巡洋艦第10号トオル号(トール号)が続いて大爆発、輸送船ロイテン号、第三雲海丸が
  次々と誘爆し、岸壁付近の上屋、倉庫、建物などを破壊した。1㌔以上離れた市街地の窓ガラスが
  割れるほどの衝撃で、トオル号の火災は数日間に及んだ。


     
         手前岸壁寄りがウッカーマルク号、奥がトオル号。

     
         煙の右奥に見えるのがロイテン号。


     死者102人(ドイツ人61人、中国人36人、日本5人)、負傷者多数。
     船舶大破焼失4隻、建物、荷物など被害総額は約3450万円。(神奈川県警察史)

     昭和17年11月はまだまだ初戦勝利のままの空気であったのでしょう。
     翌日の新聞に、「商船火災」と短く報じているだけです。
     上の3枚の写真は、当日ではなく、翌日・12月1日に東京税関の嘱託
     カメラマンが撮影したものだそうです。
     当日の写真が1枚あります。


     


     野毛山の方向からだそうで、歯医者さんが撮ったとのこと。
     港にカメラを向けることなど出来ない時代ですからね。
     東京税関のカメラマンさんも、歯医者さんも隠していたのでしょう。


  謎とされた事故の原因は、「ウッカーマルク」の油槽洗浄中に、作業員が喫煙していたことではないか、
  としています。前の積荷が、危険性の高い軽質油であったことを、日本側が知らせなかった点を捉えて、
  日独共同過失だと言います。
  ただ、当時の噂では、スパイの破壊工作説が有力だったそうです。ゾルゲ事件と絡めて分析されている
  そうです。


     お話しはいくらでもありますが、わたくしの不謹慎な興味は
     つぎのようになりました。

     ドイツの高速輸送艦ウッカーマルク号は、あの戦艦シュペー号の
     輸送艦であった。
     輸送船ロイテン号は、仮装巡洋艦トオル号に1942年8月9日拿捕(だほ)
     された。オーストラリア(連合軍)のナンキン号だったという。
     シュペー号も、トオル号も、どちらも開戦後通商破壊作戦に従事して
     いたのです。
     どちらも、自沈、爆発という最後を迎えてしまった。


     
      戦艦シュペー号・アドミラル・グラーフ・シュペー (装甲艦)。

     
      昭和17年11月30日の地震観測簿です。

     これは当日のものです。左下に「横浜新港岸壁ニ於ケル商船爆発ニヨル
     爆震」とあります。
     少々、駆け足でした。



     『横浜港ドイツ軍艦燃ゆ 惨劇から友情へ 50年目の真実』
     木馬書館、1995年・単行本。
     光人社NF文庫、2011年・文庫判。
     著者、石川美邦氏は現在・神奈川新聞の編集委員です。





[GOOD・5] アジアの女王“ なでしこジャパン ”のみなさんへ。    5.26.

2014-05-26 11:28:25 | Weblog
 
       オーストラリアを下した直後です。


       
       


   サッカー・女子アジア杯決勝、ベトナム・ホーチミンのトンニャット・スタジアム。

   14日の1次リーグA組での対戦では2-2のドローだった。
   日本は同戦で得点を決めたエースFW大儀見優季(26)をクラブの都合で欠き、新布陣で臨んだ。
   従来の4-4-2ではなく、MF宮間あや(29)をトップ下に置く4-2-3-1。
   22日の準決勝・中国戦で先制点を決めた大黒柱のMF澤穂希(35)は左ボランチ、
   豊富な運動量で好調なMF川澄奈穂美(28)は2列目の左サイドで先発出場した。

   序盤の15分間を乗り切ると、同28分、セットプレーで先制する。
   左CKのショートコーナーからDF宇津木瑠美(28)がゴール前に浮き球のクロス。
   これをDF岩清水梓(27)がファーサイドの角度のないところから、頭で折り返し気味に合わせると、
   相手DFと左ポストに当たってゴールマウスに飛び込んだ。
   岩清水は準決勝・中国戦の決勝点に続いてセットプレーから2試合連続得点。

   GK福元の好セーブ。
   その後も日本は粘り強い守りで虎の子の1点を守り抜き勝利。前身の女子アジア選手権を含め、
   14度目の出場で悲願のアジア女王となった。


       
       
       


       準決勝の中国戦が素晴らしかった。
       この試合時間を共有できた人はたいへんにラッキーだったと思い
       ますね。
       後半6分の宮間・澤のコーナーキックでの連携ヘッディング。
       後半35分、中島のハンドがとられてしまい、同点になる。
       これもドラマですね。
       試合は延長戦へ。
       決まらない。そして、後半15分も過ぎて、アディショナルタイム
       が2分と提示される。
       ドラマはこの最後の最後にも、用意されていた。(わたくしには
       書けません)

   濃密な時間はドンドン経過し、2分などとうに超えて19分台に突入。もはやこのCKを蹴ってもいいのか
   どうかすらアヤしい「ふざけたアディショナルタイム」の向こう側で、なでしこのラストワンプレーが
   勝負を決めます。延長後半19分台ラストワンプレー!宮間のCKが空中で直立静止する岩清水の頭で跳ね、
   ゴールデンゴール!

       中島の涙が止まらない。


   日本はチームとしてフェアプレー賞を受賞。大会最優秀選手には主将のMF宮間あや(岡山湯郷)が
   選ばれた。

       当然だね。

       


       澤穂希の存在、相手組にもリスペクトされている。
       宮間あや・キャプテンの安定感。キックも的確だ。
       川澄奈穂美のスタミナと、ムードメイク。
       岩清水、GK福元。
       「大儀見優季(26)をクラブの都合…」これはなんなんだろうか。

       若手も順調に育っているように思いますね。
       もうひとり忘れていました。
       そう、佐々木監督であります。

   〈佐々木監督〉「よく粘ってがんばってくれた。それに尽きる。僕は3回目の正直で何とか取ることが
   できた。これをW杯につなげたい」

   〈宮間〉「誰が欠けても優勝できなかった。みんなの勝利。ただ、私たちは世界一を取っているので、
   来年に向けてやらなければいけないことは多い。これが男子のW杯の弾みになればいい」

       そう、男子がシンパイです。
 




ゴジラファンがつくり上げた 『 GODZILLA ゴジラ 』。 『ゴジラ』の2。    5.25. 

2014-05-25 16:37:02 | Weblog

   北米(アメリカ、カナダ、3952サイト)、ほか61カ国・地域で一斉に公開。5月16日。
   イギリス、ロシア、メキシコ、フランス、オーストラリア、ドイツ、韓国、ブラジル、
   イタリア、スペインの主要10カ国の週末興収はいずれもトップを記録。
   ロシアでは、国内のトップ5作品内で約8割のシェアを誇っているという。

   それぞれの劇場では、スクリーンにタイトルが映りゴジラの咆哮が重なると「GODZILLA!」「Kaiju!」
   の掛け声がかかり拍手、ゴジラの足の登場シーン(初めて映画の中でゴジラが登場するシーン)
   に拍手、ゴジラが口から熱線を放射するシーンで拍手、本編が終了しエンドクレジット開始時に
   拍手といった反応が伝えられていますね。

      ゴジラはこんなにも愛されていたのです。素晴らしい。
      観た人たちの感想は、

   「今回は東宝のゴジラへのオマージュが随所に感じられて気に入った」
   「感動した! ゴジラファンのための映画でもあるし、またこれを機にゴジラファンになる映画
   でもあると思った」といったゴジラファンはもちろん、
   「この映画を作らせた1954年ゴジラを見たくなった」
   「ゴジラのデザインが素晴らしくて、もっと観ていたかった」など、
   初めてゴジラを体験した観客からも好意的なコメントが寄せられていたと言います。

      少し割引いた方がいいのかな。いいや、60歳になったゴジラが見事に
      蘇えったのでありますね。


      


      製作過程を辿っていきます。●6項目あります。
      最初にスタッフです。

   監督 ギャレス・エドワーズ
   脚本 マックス・ボレンスタイン(英語版)、フランク・ダラボン、デヴィッド・キャラハム(英語版)、
       ドリュー・ピアース、デヴィッド・S・ゴイヤー
   原案 デヴィッド・キャラハム
   製作 メアリー・ペアレント、ジョン・ジャシュニ、トーマス・タル、ブライアン・ロジャース
   製作総指揮
       坂野義光、奥平謙二、アレックス・ガルシア、パトリシア・ウィッチャー

   ①2004年の『ゴジラ FINAL WARS』公開後、東宝は以後10年間ゴジラ映画を製作しないことを
   発表しています。
   坂野義光は2007年、アメリカのプロデューサーのブライアン・ロジャースと会い、
   プロジェクトに取り組むことを計画した。ロジャースは2009年にレジェンダリー・ピクチャーズに
   話を持ちかけ、長編映画を製作するプロジェクトへと移った。

      開始のきっかけに、日本人がいました。
      スタッフ・リストの「製作総指揮」にふたりの日本人がいます。
      坂野義光さんとは、83歳。1971年(昭和46年)に、自ら企画した
      『ゴジラ対ヘドラ』で、脚本兼任(馬淵薫との共作)で監督デビュー。
      この作品で怪獣ゴジラに空を飛ばせたことで、田中友幸プロデューサー
      を怒らせてしまったと言います。
      もうひとりの奥平謙二さんとは、活動経歴が全く不明で、日本で
      調べる限りでは謎の人物だそうです。

   ②2010年3月29日、レジェンダリーがゴジラの権利を獲得していたことが表面化した。
   レジェンダリーはワーナー・ブラザーズと共同製作、共同出資してシリーズをリブートすること
   を発表した。レジェンダリーは『GODZILLA』に登場した「イグアナのような生物」ではなく
   オリジナルのゴジラに近い新作を計画した。レジェンダリー・ピクチャーズ会長兼CEOの
   トーマス・タルは「ゴジラは世界でも有数のポップカルチャー・アイコンであり、我々も
   その一ファンとして、ファンが見たいと思う映画を作りたいと考えている」と説明した。

      98年版アメリカ製ゴジラを認めるヒトはほとんど見当たらない。
      そして、“ゴジラ・ファン”がいろいろな場にいることを知ります。

   ③2013年1月7日、フランク・ダラボンが追加で脚本を執筆し、またメアリー・ペアレントが
   プロデューサー陣に加わることが報じられた。ダラボンはインタビューで「『ゴジラ』を見て
   我々が学んだことは、ゴジラが広島と長崎の原爆、そして当時我々アメリカ人が行った核実験の
   メタファーであるということだ」と答え、今回のゴジラを「自然が生み出した驚異」として
   描くと説明した。映画には「非常に魅力的な人間ドラマ」が追加され、ゴジラはオリジナルの
   原子爆弾でなく「別の現代的な問題」を踏まえたものとなる。

      この項目、この段階が興味深く、大事だと思う。
      アメリカ人が“原爆”を素直に受け入れていることに、驚きます。
      「ゴジラが広島と長崎の原爆、そして我々アメリカ人が行った核実験の
      メタファーであるということだ」と。
      いうことは、ゴジラそのものの誕生を全て受け入れているのですね。


      


   ④2013年3月18日、日本からは、渡辺謙の参加。同日には宝田明のカメオ出演も発表された。
   スタッフは、宝田の出演を「今回の作品を、オリジナル版『ゴジラ』と象徴的につないでくれるもの」
   と語っている。
   撮影中に行われたインタビューでブライアン・クランストン(出演者)は、「今作の描き方は
   スピルバーグの『ジョーズ』に似ていて、ゴジラの姿を大っぴらにさらけ出すのではなく、
   その存在感を暗示して、ほのめかすことで観客が恐怖を覚えるような演出がされている」と答えた。

      “宝田明のカメオ出演”とは嬉しいですね。
      「東宝のゴジラへのオマージュが随所に感じられる」と言って
      いましたね。
      敬意というか、強い尊敬といったものが感じられます。

   ⑤2013年7月20日にサンディエゴでのパネルディスカッションで、監督ギャレス・エドワーズは、
   「プレッシャーは自ら課してしまったものだと思う。というのも、これこそ(自分が)
   やりたかったことだから。この作品が東宝のゴジラの一部になってほしいと思う。これこそ
   本物のゴジラ映画だ、といわれるように」とコメントした。
   また、撮影のためにカナダへ入国する際、入国審査官たちに「絶対に変なもんつくるなよ!」と言われ、
   彼らと20分もの間、どうしたら良いゴジラ映画が撮れるかについて語りあったという。
   東宝からも「これまでの『ゴジラ』映画のレガシー(遺産)を受け継ぐ作品にして欲しい」と
   言われたという。
   2014年2月28日に、ドイツのハンブルグにて。質疑応答の際に98年の『GODZILLA』について
   質問されたところ、「本当のゴジラ映画ではない」と断言した。

      英国の新人監督・ギャレス・エドワーズ(39)の才能起用は
      大成功しました。これも素晴らしい。
      (観ていないのに、ここまで言い切るのはとも思うけど、
      よしとする)
      もちろん、彼も、カナダの入国審査官たちもゴジラの大ファン
      でした。


      
       ギャレス・エドワーズ監督(39)です。


   ⑥全体的な評価のいくつかです。
   映画監督のジョー・ダンテは「54年版以来最高のゴジラ映画だ」と称賛した。
   Rotten Tomatoesでは5月20日付けで228レビュー中73%の支持を受けている。
   New York Magazineのマット・ゾラー・サイツは4ツ星満点中3.5を付け「巨大怪獣の破壊の進行よりも、
   小さな人間がその進行をはるか遠くかTVの出来事のように見ていることに興味を惹かれる」
   と語っている。
   全体的に評価は高いが、ガーディアン誌は「日本のゴジラに込められていた反核の風刺が、
   この映画では滑稽なほど弱まっている腹立たしいリブートだ」と批判している。


    
      脚本のフランク・ダラボンさんが、項目③で言っています。
      『今回のゴジラを「自然が生み出した驚異」として描く。
      ゴジラはオリジナルの原子爆弾でなく「別の現代的な問題」を
      踏まえたものとなる。』と。
      この判断、それぞれの感想は、観ていたしましょう。
      長いおつき合い ありがとう。





あのゴジラが 帰って来た。 アメリカに 帰って来ました。   5.21.

2014-05-21 16:09:22 | Weblog


          




          この絵に“既視感”ありませんか。
          あのBGMが聞こえてきませんか。
          ここはアメリカの都会です。

          こんな一文を見つけました。
          引用させていただきます。


      「 若き才能ギャレス・エドワーズを監督に迎えた2014年版ハリウッド『ゴジラ』のレビューです。
      黙示録としての『ゴジラ』という原点に回帰しつつも、新たな『ゴジラ』像にも挑戦した意欲作。
      ずっと追い続けてきた作品だけに、期待と不安の両方を感じつつも、結果、ストーリー部分での
      強引さを差し引いても大傑作と呼ぶに相応しい出来映え。
      圧倒的な“自然”の前になす術のない人類の無力さと、反核というゴジラのアイデンティティから
      逃げなかったという意味では、1954年のオリジナルの精神を正統に継承する作品です 」





          



          2014年5月16日全米で公開開始。3日間で180億だとか。製作費は160億。
          ここには、日本が含まれていません。日本公開は7月25日です。
          2014年版ハリウッド「ゴジラ」世界最大のヒット。ということになるのでしょう。
 
          98年のハリウッド「ゴジラ」1作目はゴジラではない。あれはイグアナだ。
          これは、関係者・スタッフもそう言っているんですね。
          1作目は、好きでない人たちが作ったのだ。これは町山智浩さんが言って
          おりました。今回は怪獣ゴジラであり、好きな人たちが作っているのだと。
          いいですね。よい。よい。

          町山智浩さん(51)。このやたらと元気なアメリカ在住の評論家氏のコメントです。
          きのう・20日のラジオでした。
          「広島の原爆を反省している」
          「150㍍の巨大なゴジラは、完全にCGで造られているのだが、着ぐるみ風に
          つくられている。それがいいんだな」
          「ゴジラは60歳です。28本製作されていますが、なんといっても54年の
          ゴジラ第1作・オリジナルが最高」
          「このハリウッド2作目のゴジラは“畏敬”されるべきものになっている。
          上映終了時、ゴジラに拍手が起こった。それは映画に対してというより、
          ゴジラに対してだった」



          
          



          観ていないのに、持ち上げるのもこそばゆいのですが、
          わたくしも“好きな人”のひとりですね。
          製作過程と発言を時系列で見てみたいと思います。

          つづく。
          





“ 夕方のご近所 ” (3つの景色)    5.20.

2014-05-20 14:45:38 | Weblog

       
        2014.5.18. 17:10



       「湯屋」がいいでしょう。



       
        2014.5.17. 17:38



       勤め帰りのおじさんと釣りの若者。



       
        2014.5.18. 17:18



       わたくしの定点観測地点の「1本桜」です。
       春の2、3週間はあれほど注目されましたが、
       今はだれも見ることなく、忘れられています。
       この豊かな緑がスゴイですね。
       それにしても、「桜・サクラ」ってオモシロい、妙な存在ですよね。





「2045年問題」「シンギュラリティ・技術的特異点」 今ごろ知りました。   2014.5.18.

2014-05-18 18:09:48 | Weblog

       わたくしの好きなテーマ・領域であります。

       このテーマの主役、レイ・カーツワイル氏という方ですが、
       かなり昔から人工知能研究の第一人者として有名な科学者だそうです。
       かつて彼の提唱する「シンギュラリティ理論」はオカルト科学の一種と見なされ
       一部のSFマニアやギークの間にだけに支持を受けているようなものでした。
       しかし、グーグルが彼を会社のエンジニア部門に引き入れたことで
       レイ・カーツワイル氏の「シンギュラリティ」(技術的特異点、Technological Singularity)が
       去年くらいから一気に現実味を帯びるようになったという経緯です。


     
     レイ・カーツワイルさん(63)です。


  2014年2/4のWSJのニュースによると米グーグルのエンジニア部門のレイ・カーツワイルが
  5年から8年以内に人間に近い検索エンジンが登場し、長くて複雑な質問に返答し、検索しようと
  する資料の意味を理解し、さらに人々に役立つだろうと自らが考える情報を探し出すようになり
  2029年までには検索エンジンが人間のような能力を持つようになると述べたそうです。


      グーグルは昨年からロボット開発会社を次々と買収し、今年の1月には英国の
      人工知能開発会社「ディープマインド」を5億ドル(505億円)超で買収しています。
      グーグルは本気で「A・Iロボット」の開発に乗り出しているようです。

      「2045年問題」に戻しましょう。

      近年アメリカで、レイ・カーツワイルを中心に「2045年問題」が盛んに論じられて
      いるそうで、この問題に対応できる人材を育てるとして、カーツワイルやグーグル
      創業者ラリー・ペイジなども参加する「特異点大学」なるものまで創設されているとのこと。


  技術的特異点とは、コンピュータが発達して、その知能が人類の知能を凌駕する時点を言う。
  そして人間を凌駕する人工超知能が出現する。レイ・カーツワイルは2045年頃にそれが起きると言う。
  他の学者にはもう少し後、21世紀の半ばであるという意見も多いそうですが。
  特異点の後では科学技術の進歩を支配するのは人類ではなく強い人工知能やポストヒューマンであり、
  従ってこれまでの人類の傾向に基づいた人類技術の進歩予測は通用しなくなると考えられている。

  「シンギュラリティ」技術的特異点、Technological Singularity)とは、
  未来研究において、正確かつ信頼できる、人類の技術開発の歴史から推測され得る未来モデルの限界点を指す。
  この概念は、最初に数学者ヴァーナー・ヴィンジとレイ・カーツワイルにより提示された。
  彼らは科学技術の進展の速度が人類の生物学的限界を超えて意識を解放することで加速されると予言した。
  この意識の解放は人間の脳を直接コンピュータネットワークに接続することで計算能力を高めることだけで
  実現するのではない。それ以上にポストヒューマンやAI(人工知能)の形成する文化が現在の人類には
  理解できないものへと加速して変貌していくのである。


     
     ヴァーナー・ヴィンジさん(70)です。


      ちょっと専門的過ぎるかもしれません。
      コンピュータの出現があり、人工知能・AIが始まる。
      その発展・進歩の速度は、驚異的なものと予測されるらしい。
      AIロボットは、「ある人工知能学者によると今世紀半ばに、人類の1兆倍の1兆倍賢くなる」
      というのです。とても太刀打ちの範囲を超えていますよ。
      つぎの問題は「2045年以後」です。
      その前に、新しい発明・革新の世界を今まで私たち・人類はその都度、乗り越えてきましたよね。


  「カーツワイルの収穫加速の法則」
  彼によれば、ある技術が限界に近づくと、新たな技術が代替するように生まれてくる。
  パラダイムシフトがますます一般化し、「技術革新が加速されて重大なものとなり、
  人類の歴史に断裂を引き起こす」と予測している(カーツワイル、2001年)。
  カーツワイルは特異点が21世紀末までに起きると確信しており、その時期を2045年としている
  (カーツワイル、2005年)。彼が予想しているのは特異点に向けた緩やかな変化であり、
  ヴィンジらが想定する自己改造する超知性による急激な変化とは異なる。


  ジェラルド・S・ホーキンズは、著書『宇宙へのマインドステップ』(原著1983年8月)の中で
  「マインドステップ」の観念を明確にし、方法論または世界観に起きた劇的で不可逆な変化である
  とした。彼は、人類史の5つのマインドステップと発生した「新しい世界観」に伴う技術を示した
  (彫像、筆記、数学、印刷、望遠鏡、ロケット、コンピュータ、ラジオ、テレビ……)。
  次のマインドステップは2021年で、その後2つのマインドステップが2053年までに来るとしている。
  (2つとは、2045年、51年?。という記述もあるが)
  (ジェラルド・S・ホーキンズさんの顔写真は入手できませんでした)



       この「人類史の5つのマインドステップ」というのもたいへんに興味深い。
       それは、また。
       「2045年以後」になりますが、つぎの方を紹介します。

     
     ウィリアム・ネルソン・ジョイ(59)、通称ビル・ジョイさんです。


  2000年、ビル・ジョイ氏は WIRED(ワイアード) 誌の4月号に Why the future doesn't need us
  (何故未来は我々を必要としないのか)というエッセイを発表し、「ロボット工学や遺伝子工学、ナノテクノロジーと
  いった21世紀の強力なテクノロジーが、人類の存在を脅かす」という警鐘を鳴らした。
  彼は近い将来、知的ロボットが人類に取って代わるだろうと主張。
  GNR (Genetics, Nanotechnology, robotics) テクノロジーについて、GNRを悪用しようとする側と
  それを防ごうとする側で軍備拡張競争のような状態になるよりも、GNRテクノロジーそのものを
  放棄すべきだと主張している。
  ジョイの主張の多くについて、レイ・カーツワイルたちは反論している。

  「何故未来は我々を必要としないのか ( Why the future doesn't need us ) 」
   ビル・ジョイ

  「30年以内に私達は超人間的な知能を作成する技術的な方法を持ち、直後に人の時代は終わるだろう」 
   ヴァーナー・ヴィンジ

  特異点に達した後、人類はどうなるのか。カーツワイルは人類とコンピュータが一体化するという。
  また映画「ターミネーター」のように、人工知能が人類に戦争を仕掛けて、滅ぼそうとする可能性もある。


       「特異点後の7つの予想もつかない世界」なんていうのもありますが、
       ここで一回終わりにします。
       皆さん、スゴイですね。
       カーツワイル氏(63)は、その日を自分の目で見届けようと、毎日、150粒のサプリメントを服用して、
       老化と闘っているのだそうです。元気で、血色もたいへんよいそうです。

     
     背広のカーツワイルさんです。


       しかし、どう受け止めたらいいんでしょうか。
       この6月28日に公開される映画『トランセンデンス』(Transcendence)があります。
       ウォーリー・フィスター監督、ジャック・パグレン脚本。イギリス・中国・アメリカの映画。
       「トランセンデンス」とはまさに「技術的特異点」という意味の英語表現だそう。
       なんとジョニー・デップが主役なんですね。
       これは、愉しみだなと思ったんですが、脚本の評判がさんざんでした。
       シュワちゃんなどの映画が荒唐無稽ではなくなってしまった。
       「マトリックス」なんかがリアルになってくる。

       マジに、どう受け止めたらいいんでしょうか。
       どう、つづけるかも。