いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

グッドなテーマを、グッド・テイストでお伝えします。

[ GOOD ・4 ] 三浦 雄一郎さん・15年間の挑戦

2013-05-31 10:32:21 | Weblog

     
     右端の赤い衣装が三浦さんらしい。



     最高齢登頂者ではありますが、“80歳の挑戦”とはしませんでした。

     帰還の話がすごい。まさに命がけであったことを、高齢の冒険家(?)は話していました。
     オーバーでもなく、そのままを、むしろ淡々と話された。生還の話です。
     空気が三分の一、気温-18度。デス・ゾーン、死の世界だったと話している。
     8848㍍、世界でもっとも高いその地点=エベレストの頂上は、そんな場所だったという。
     1時間ほど滞在したその地点で30分以上も酸素マスクをはずしていたのが、三浦さんの
     不覚だったようです。
     降りようとしたら、足がゴムのようにフニャフニャだったと。
     8500㍍にキャンプをつくっていなかったら、どうなっていたかわからなかった、
     と話す。結局、ベースキャンプ(5300m)までヘリコプターを使って移動した。
     エベレストはもう、こりごりです。3回目のトライだけど、もう、こりごりです。
     そう繰り返していました。

     イモトが挑戦を考えているというが大丈夫なんだろうか。ベースキャンプから頂上へのルート
     は世界の登山家(?)で渋滞しているとも聞いたが!? そんな時代なのか!?




     

     



     1回目: 2003年5月22日、世界最高峰のエベレストに世界最高齢(ギネスブックに掲載)と
     なる70歳7か月での登頂を果たす。同時に二男・豪太との日本人初の親子同時登頂も遂げた。

     2回目: 2008年5月26日、75歳(世界歴代2位)でエベレストに登頂を果たす。
     その前日に76歳で登頂を果たしたとされるネパール人男性ミン・バハドゥール・シェルチャン
     の記録については、年齢を実証する書類、また登頂成功を証明する書類が存在しないことから
     認定されず、ギネスブックには三浦が最高齢登頂者として認定された。
     これに対してシェルチャン側が書類を揃え、再度、申請を行い、2009年11月23日にシェルチャン
     に認定証が授与された。

     3回目: 2013年5月23日、今回再々登頂。80歳。
     シェルチャンさんは、81歳で登頂を試みるが途中で胸痛が出現し、5月28日断念して下山した。




     

     




     三浦さんのたいへんに興味深い、すごいところがここです:

     54歳で南アメリカ大陸最高峰アコンカグアからの滑降を成功させたことにより、世界七大陸最高峰
     全峰からの滑降を成功させた。しかしその後目標を失い、不摂生な生活を送った挙句、身長164 cm
     に対し体重85 kg超、血圧は200近くまで上がり、不整脈まで出る不健康な状態となってしまう。
     しかし、99歳にしてなおモンブラン氷河の滑降という挑戦を続ける実父や、オリンピックに出場した
     次男の豪太らを見て改心、65歳の時に、5年後の70歳でエベレスト登頂を果たすという目標を立て、
     外出時には常に両足に重りを付け20 kg近いリュックを常に背負うというトレーニングを再開、(略)



     

     



     つまり、”65歳の挑戦”だったわけですね。
     「年寄りの半日仕事」なんていう、三浦さんの発言もありましたが、
     この全体のメッセージはすごい、と思う。




     








ロンスンの 「 サイコパス・テスト 」  プレゼン・6。最終回 “ グレー・エリア ” について。

2013-05-29 13:52:06 | Weblog

   私がロンドンに戻るとトニーが電話してきました。 「どうして電話をくれなかった?」
   私は みんな彼がサイコパスだと言ってると伝えました。 「俺はサイコパスじゃない
   ― 診断表の項目に“後悔の欠如”があるけど 、別の項目には“狡猾さ”や“人を操る傾向”もある。
   だから犯した罪を後悔していると言っても 医者は“サイコパスにありがちな ― 後悔を装う巧妙な手口だ”
   って言うんだ。 奴らは魔法みたいに何でも逆に解釈するんだ」。 そしてこう言いました。
   「審理があるんだ 来るかい?」 私は了解して審理に行きました。
   ブロードモアに入って14年とうとう彼は釈放されました。 決定理由はこうです。
   彼を無期限に収容すべきでない。 なぜなら診断表でスコアが高くても、それが意味するのは
   再犯の可能性がある という程度だからです。 彼は釈放されました。
   廊下で彼は言いました。 「ジョン いいか? みんな少しはサイコパスなんだ。 あんたも 俺もまあ 
   俺は明らかだが」。
   私はこれからどうするつもりか聞きました。 彼は「ベルギーに行くつもりだ 好きな女がいるんだが結婚してる。
   だから旦那と別れさせるのさ」。



   


   ここまでが2年前の話です。 私の本はここで終わっていました。
   その後20か月はすべて順調でした。 悪いことは起こりませんでした。
   彼はロンドン郊外で女性と暮らしていて、 サイエントロジストのブライアンによれば
   失った時間を取り戻しています― 不気味な気もしますが いやそうでもありません。
   20か月経った後、 彼は1か月間 刑務所に入りました。 彼によればバーで喧嘩になり 1か月 服役したのです。
   悪いことではありますが、 刑期が1か月であればどんな喧嘩であれ そうひどくなかったのでしょう。

   トニーが電話をくれました。 私はトニーが出所したのは正しいことだと考えています。
   狂った部分だけで人を評価すべきではないからです。 トニーは半分だけサイコパスなのです。
   社会は曖昧さを嫌いますが、彼はグレー・エリアです。 でもグレー・エリアこそが人の複雑さや
   人間性が見えるところ ― 真実が見えるところなのです。
   トニーが言いました 「ジョン 酒でもおごらせてくれ あんたがしてくれたことに感謝しているんだ」
   でも私は出かけませんでした。 皆さんならどうしていましたか?

   ありがとう。



   

   


   ロンスンの〆の言葉をくり返します。

   狂った部分だけで人を評価すべきではないからです。
   トニーは半分だけサイコパスなのです。
   社会は曖昧さを嫌いますが、彼はグレー・エリアです。
   でもグレー・エリアこそが人の複雑さや 人間性が見えるところ
   ― 真実が見えるところなのです。



   6回もおつき合いいただき、ありがとうございます。
   今朝の夢見はいかがでしたか。


   


壇蜜さんは 自分に素直で 自分の言葉で話す。

2013-05-28 16:08:43 | Weblog

   "先週のお天気お姉さん"を書こうとしたら、壇蜜さんの番組があった。
   ドキュメント番組で、彼女にかなり迫っていた。


   


   こんな絵面(えずら)がありました。
   その描き方が想像できると思う。


   彼女のスケジュール表は、写真取材で埋まっている。
   「わたし それしかできないもん」と答えていた。


   


   テーマ説明を聞いて、納得できるまで話している。
   なかなかに好ましい。扱いにくい人といわれても気にしないんだろうな。


   

   


   水溜まりも気にしていない。これなんかも小気味よい。
   もちろん、ヌードな局面は多い。
   この番組では、ワンカットだけそうしたカットがありましたが、
   わたくし、載せません。


   番組では、一泊二日の北海道ロケを行なう。


   


   本場のサッポロラーメンを食す壇蜜さん。


   


   これは、旅館での夕食風景。お酒はあまりつよくないようだ。残念。


   


   夜遅く、彼女の部屋を訪ね、話し込む。話題は忘れた。

   ひとつ、おみやげカット。
   学校を出て、いまいち仕事が決まらない彼女がオーディションを受けた時の写真。


   


   そうそう、さっきの話題だが、現在と未来を聞いていた。
   あたまのいい答えだったと思う。
   肩の力が抜けている。





是枝監督、おめでとう。 これはGOODだよね。

2013-05-28 01:00:43 | Weblog

   ゆうべのニュースから拾った絵です。


   


   是枝監督がどういうことを話したのか、スーパーの意味はわかりません。
   わりとシンプルに受賞のあいさつをしていたように思います。
   審査員賞って、すごくカッコイイですよね。
   あたまがよさそうな感じがします。

   是枝監督はカンヌの常連といっていいのかな。
   2004年では、「誰も知らない」で柳楽優弥くんが主演男優賞をいただいて
   いますね。



   


   この絵は最近のものなのか、当然そうでしょうが、
   柳楽優弥くんは今、23歳になっています。



   


   久々のテレビドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(2012年10月-12月)しか
   わたくし、監督の仕事を見ておりません。
   でも、わかってしまった、というカンジです。
   人に対する目線が、もっとも今風、現在なんでしょう。

   ま、速報です。

   


   

ロンスンの 「 サイコパス・テスト 」  プレゼン・5 。 企業経営者から “ 企業の精神病質 ”へ。

2013-05-26 18:41:14 | Weblog

     彼(アル・ダンラップ)は言いました。 
     「自分を信頼すべきだ」 「人を操りたがる」と私。 「それはリーダーシップだ」
     「感情の薄さ つまり 多様な感情を持てないこと」 「くだらん感情で悩みたい奴がどこにいる」
     彼は診断表を読み換えていきました。 「チーズはどこへ消えた?」みたいにです (笑)


     でもアル・ダンラップと過ごして気づいたのです。
     彼が普通のことを話したとします。例えば ― 「青少年の非行はだめ」 彼は陸軍士官学校出身
     だそうですが、 ウエストポイントに不良は入れません。 「結婚を何度も繰り返すのはだめ」
     彼は2度結婚しています。 確かに最初の妻は離婚届けに こう書いています。
     “彼がナイフで脅してきて 人肉はどんな味だろうと言った” と、 でも関係が悪化すると
     口論の末に馬鹿なことを口走るものです。 それに2度目の結婚は41年も続いています。
     とにかく そんな普通のことなら、 本には載せられないと私は思いました。
     その時気付いたのはサイコパスの診断をはじめて ― 自分が少しサイコパスに近付いたと
     いうことです。 私は必死になってサイコパスのレッテルを彼に貼り 彼の狂っている部分
     だけを見て診断しようとしていたのです。



     



     さらに気付きましたジャーナリストとして自分は こういうことを20年間してきたのだ。
     我々ジャーナリストはメモ帳を携えて世界を駆けまわり 宝石を探します。
     その宝石とはインタビュー相手の人格の 極端な部分です。
     我々は中世の僧のように宝石をつなぎ合わせますが 、ありきたりの物は捨ててしまいます。
     これがある種の精神障害を過剰に診断することにつながります。 小児双極性障害では
     たった4歳の子どもが 双極性障害と診断されます。 子どもは癇癪を起こすので
     双極性障害の診断表でスコアが高くなるためです。




     ここで、つぎの部分をくり返します。

     ヘア(診断表を作ったロバート・ヘア)は理由をこう説明します。
     徹底した資本主義では 精神病質的な行為が称えられる たとえば人に共感しないことや
     弁が立つこと 狡猾に人を操ることなどです。 最も非情な状態の資本主義は 精神病質が
     具現化したものです。 私達全員に降りかかる 精神病質のようです。
     さらにヘアは言いました「狂気を装ったかどうかも怪しい トニーみたいな男は問題じゃない。
     大した話じゃない。 本当の問題は企業の精神病質なんだ」



     興味深い部分でしょ。

     次回の「プレゼン・6」で終了です。





 

このおじさんの表情 がいい。  気になるCM/ 13.5.25.

2013-05-25 16:12:33 | Weblog


       



       このおじさんの表情がいいんだな。


       毎朝、娘を学校に送りつづける。3年間。
       むずかしい年齢なんですね。
       ムスッとした娘。なにを話すのでもない。
       そんな3年間の最後の朝、卒業式の日です。
       降りた娘がおじさん(おとうさん)に声を発する。
       「きょうまで ありがとう」
       予想などしていなかったおじさん(おとうさん)は、とまどい、困って、
       照れ笑いをうかべる、…
       娘は、言葉のあと、おとうさんの顔・表情を少し待って、ニコッとする。


       そんな20秒ほどの人生の中のシーンです。




       


       
       娘も、おとうさんもいいね。
       おとうさんの表情が いいんだな。

       
       どこの会社のCMだったか。
       ホケン屋さんだったと思うけど、ま、どうでもよいですね。
       CMで、いいドラマをつくろうよ、感動ものをね、なんて言ってつくったので
       ありましょう。
       見事に決まった! ということですね。

       






『 マツコ&有吉 怒り新党 』 面白くて 愉しくてしょうがないな。

2013-05-24 17:05:05 | Weblog

『お天気おねえさん』は、面白がっているのだが、
『怒り新党』は、ホントに愉しくてしょうがない。





人間に対する“洞察力”の深かさ! ですね。
マツコと有吉、番組的には“受け”の夏目の存在もある。







この日は、もうひとつのおまけも面白くて、愉しかった。
「新・三大なんとか」というシリーズ。







“デイリースポーツ”は神戸に本社があるそうで、その編集方針は全く揺るがない・
ブレない、というわけです。

「三大」のその1は、これ。







本田圭佑が飛び出し、“国民的ヒーロー”なんていわれた翌日の一面トップです。
スポーツ紙はもちろんすべて“本田圭佑”一色。
が、デイリースポーツはブレません。


その2。
スポーツ紙はいわずもがな、ワシントンポスト紙まで取り上げたという、
“なでしこジャパン”が優勝した翌日の一面です。







その3。









デイリースポーツの編集方針「1に阪神、2に競馬」なんだそうです。
マツコと有吉のチャチャも面白いのですが、愉しかった。
こんどの日曜日は、デイリーを買おうかと思っている。

番組全体の“Bクラス性”とでもいうのかな、みごとに番組もブレていないな。





ロンスンの 「 サイコパス・テスト 」  プレゼン・4 。 企業経営者の登場です。

2013-05-24 02:03:57 | Weblog

読者がいなくても続けます。
マジに言うならば、おのれ、自分でいいかな、自分のサイコ度を自覚しましょう。
ということになりますね。








医師は言いました。 「サイコパスについてもっと知りたければ、 診断表を作ったロバート・ヘアが
主催する サイコパス診断講座に行ったらいい」、 だからそうしました。
サイコパス診断講座に通って、 今では公認の 結構 優秀な サイコパス診断者です。


ここで、確認しますよ。

サイコパスは精神病質と呼ばれ、反社会的な人格を指す。反社会的人格とは、感情が欠落したり
極端に冷酷だったり、社会の規律を守れなかったり、罪を犯しても罪悪感が極めて薄かったりする。


ここで統計を紹介しましょう。
普通の人100人のうち1人はサイコパスです。 ここには1,500人いますから、 皆さんのうち15人はサイコパスです。
この割合はCEOや会社役員では 4%になるので、 この部屋に30-40人の サイコパスがいてもおかしくありません。
夜中には死体の山が出来ているかも知れません(笑)


ヘアは理由をこう説明します。徹底した資本主義では 精神病質的な行為が称えらる。 たとえば人に共感しないことや弁が立つこと、 狡猾に人を操ることなどです。
最も非情な状態の資本主義は 精神病質が具現化したものです。 私達全員に降りかかる 精神病質のようです。
さらにヘアは言いました。「狂気を装ったかどうかも怪しい トニーみたいな男は問題じゃない。 大した話じゃない。
本当の問題は企業の精神病質なんだ。 企業にいるサイコパスに話を聞いてみるといい」。


チェーンソー・アル” ダンラップにメールしました。 90年代に会社資産の収奪で利益をあげた人です。
弱体化した企業に参入して社員の30%を解雇し、 街をゴースト・タウンに変えてきました。
今度はこう伝えました。 「私の推測ではあなたが特別で ― 恐れを知らないやり手なのは 脳が特殊だからです。 その特別な脳について インタビューしたいのですが」 彼は 来るように返信してきました。







キッチンには彼と妻のジュディ ― ボディガードのショーンが一緒でした。
私はこう言いました。 「あなたが特別なのは脳が特殊だからだと言いましたよね」 「素晴らしい仮説だ」と彼。
「スタートレックみたいだな。驚異に満ちた物語ってわけだ」 私は続けて言いました。「心理学者ならこう言うでしょう。 その脳のせいであなたは...」(ぶつぶつと)(笑) 
「何だ?」 「あなたはサイコパスなんです。 いま精神病質の診断表を持っています。 一緒に見ていきましょうか?」
彼は気持とは裏腹に興味深げでした。 「いいだろう」
「まず過剰な自尊感情です」 これには彼も頷くしかないようでした。
彼の後ろには巨大な肖像画が掛っていたのですから。



その時気付いたのは サイコパスの診断をはじめて ― 自分が少しサイコパスに近付いたということです。
私は必死になってサイコパスのレッテルを彼に貼り、 彼の狂っている部分だけを見て診断しようとしていたのです。


つづく。






ジョン・ロンスン 「 サイコパス・テスト 」 プレゼン・3 “ トニー ” の登場です。

2013-05-23 00:55:20 | Weblog

目的地 ・ブロードムア病院に着き、 たくさんのゲートを通って、 健康管理センターに行きました。
ここで患者と面会するのです。 患者が入ってきました。みんな肥満体でスウェットパンツ姿
― おとなしそうに見えます。
ブライアンが耳打ちしました。「投薬されているんだ」。
これはサイエントロジストにとって最も忌まわしいことなのですが 、
私は内心“よかった”と思いました。(笑)



ブライアンが言いました「トニーだ」。男が入って来ました。 太ってはおらず健康そうです。
スウェットではなく、ピンストライプのスーツ姿でした。 自分が正気だと、納得させるような服装を
しているのだと感じました。




  この絵はジョン・ロンスンさんと思われます。



男が席につきました。 まず本当に狂気を装ったせいで入所したのか聞きました。 「そう その通り
17で暴行事件を起こしたんだ。 裁判まで拘置所にいたんだが 、同じ房のやつが言ったんだ。
「わかってるな? 狂った振りをしろ。 自分は狂ってるって言え、そしたら楽な病院に送られる。
看護士がピザを運んでくれて PlayStationができる”ってね」。
私は方法を聞きました。「精神科医の診察を希望したのさ 映画の「クラッシュ」を 見たばかりだった。
車をぶつけることで性的に興奮する人たちの話だ。だから医者に “車を衝突させると
性的に興奮するんです”って言ったのさ」。


とにかくトニーは自分の狂ったふりが上手すぎたと言っていました。結局、楽な病院ではなく、
ブロードムアに送られたのです。彼はここに着くとすぐに 精神科医に面会を申し出て言いました。 
「大きな誤解だ。 ― 俺は精神病じゃない」。
私は入所して何年になるか聞きました。「元々の刑期なら5年で出られたはずだ。
元々の刑期なら5年で出られたはずだ なのにブロードムアに来てもう12年になる」。


彼は続けます。「俺の隣にはストックウェルの絞殺魔がいて、反対側には“チューリップ畑”の強姦魔だ、
だから怖くなって部屋にこもりがちになった。 そしたら それがおかしい証拠だって言うんだ ―
打ち解けず気取ってるってね」。 つまりブロードムアでは連続殺人犯を避ける態度が 狂気のしるしなんです。
私には彼が正常に見えましたが本当にそうでしょうか?







そこで彼の主治医のアンソニー・メイデンに事情を聞きました。
彼によると 「トニーが刑を逃れるため狂気を装ったことは わかっていました。そもそも彼の妄想はありきたりで、
ブロードムアに来たら消えてしまったからです。それでも私達は彼を診察して、サイコパスと診断したのです」。
狂気を装うこと自体が サイコパス特有の人を操る、悪賢い行為です。診断表にもあります “狡猾で人を操る”
頭がおかしいと装うこと自体、 頭がおかしい証拠です。 他の専門家によると ピンストライプのスーツは典型的な
精神病質のしるしです。
診断表の最初の2項目は “口が達者で一見魅力的”そして“過剰な自尊感情” です。 私はトニーが他の患者に近付かないと言いましたが、典型的なサイコパスには誇張と共感の欠如が見られます。
トニーの正常そうに見える部分こそが 狂気の証拠だったのです。
狂気の証拠だったのです、彼はサイコパスでした。


つづく。





気になるCM。 13.5.22. ( カップヌードル・ SURVIVE グローバリゼーション篇 )

2013-05-22 17:22:21 | Weblog

     

     

     


     このコマーシャル映像、見たことありますよね。
     スーツ姿に甲冑をつけて、突撃していく。
     敵の大砲にひるむが、果敢に攻めていく。

     またゲームの広告か、と思ったが違っていました。


     

     


     この商品なんですね。

     抜けているカットが多いのは、テレビ取材のつらさなんであります。
     ネットから、お借りしてきました。
     ついでにいろいろわかりましたよ。


     


     これが敵の威容です。
     ここまでで、日本もついにアメリカを乗り越えたんだなあ、などと
     感じ入って観ておりました。
     が、設定はいろいろと工夫されているようで、

     突撃の直前、若いサラリーマンたち(!)はこんな言葉を発しています。
     「ナイス・トゥ・ミーチュー!!」「英検3級なめんなー!!」
     などと。
     「SURVIVE グローバリゼーション篇」というのは、このコマーシャルの
     題名です。
     60秒タイプがあって、前半にはつぎのようなカットがありました。


     

     

     社長(侍大將)「我が社の公用語を英語にします!」。
     社員(兵士たち)「ええっ!?」

     

     外国人の上司(敵の侍大將)に社員たちは突っ込んでいく。

     


     ま、こういうことなんだそうです。
     ニュージーランドで大規模撮影を敢行したんだそうで、まさに『ラスト・サムライ』を
     彷彿とさせますね。西洋化に立ち向かう幕末から明治初期を設定したとか。


     しかし、テレビではほとんど30秒タイプしかオンエアしません。
     アメリカ(らしい)軍に、日本の若者(サラリーマンらしい)が戦いを挑んで
     いく。そういう風にしか見えません。なんらかの“戯画化”だろうとは感じますが。
     カップヌードル・日清は「CM巧者」なんでありますよ。
     しっかし、“昭和”は既に遠くで終わって、“平成”も四半世紀に突入して
     いるのであります。