“元ホリエモン”こと、堀江貴文さん・40歳が出所してきました。
「あにぃ、ごくろうさまです」というのかな。
正確には、仮釈放で保護観察処分の状態ということらしい。
この人は、人をあやめたわけではない。金銭的にアヤメタということか。
まあ、細かいことは理解していないのですが、あのころ、はしゃぎ過ぎていた若いふたりの男を
検察が意図的に追及した、そんな感触を当時もったものです。
ニコニコでの会見映像が4枚あります。
90㌔あった体重を30㌔もそぎ落した姿がこれらです。刑務所生活が肉体をここまで変えたということですね。
ところで、この人の中味はどうなったんだろうか。この人のあたまの中が気になります。
当然ながら、わかりません。
語る言葉遣いに破綻は感じません。それでも、やはりわかりません。
会見の中で、2ヶ所ひっかかる部分がありました。
ちょっと長いのですが、載せます。
その1。
早く出てきた印象がありますが、の質問に。
最初は東京拘置所に入ったが、1週間くらいで長野刑務所に移送された。
その後3週間単独室棟で待たされており、そこで私のシフトが組まれたようだ。
その後訓練工場で2週間ほど厳しい訓練をやらされた。 いわゆる養護工場と呼ばれるところで、
ほとんどの受刑者が身体障害者や高齢で認知症の方が30~40人くらい。そこで「衛生係」と
いう職業についた。
一般的な工場でいうと、配食や洗濯物の管理、掃除や身の回りの世話をする役割だが、
私の配属は特殊だった。1人では入浴できない身体の不自由な方の介助だったり、
下の世話などいわゆる介護の現場に近いところ。 ただ刑務所というのは、時間もくっきり
決められて割と忙しい現場。文字通り汗水流して怒鳴られながら働かなければいけない
過酷な現場だった。周囲の受刑者の方や刑務官の方から、そこに配属されるとたくさん仮釈放が
もらえると言われた。逆に言うと、ふつうの受刑者は体験しないような過酷なことをやるところ。
同僚の衛生係の方も、刑期の4分の1を残して出所される方が多かった。そこに配属された時点で、
懲罰、反則行為をしなければ割と早く出所できるというところだった。
本来真面目な性格なものだから、そういった環境に置かれると真面目にしっかりやってしまう。
そういったところが評価されたと思っている。
その2。
これから何をするのか、の質問に答えた中で次の部分。
社会貢献については私が言うのもおこがましいが、刑務所を出て身寄りがない方を保護する
「更生保護法人」に興味がある。実際刑務所を出た方が偏見を持たれ雇ってもらえなかったりする。
そういう方の社会復帰を円滑にするようなもの。
私が思ったのは、刑務所にいる人たちが極悪な人でも変わっている人でもなく、本当に
「普通の人」ということ。若干変な人もいるが、凶悪犯というよりはトラウマを抱えていたり、
家庭環境が良くなかったり、社会に対してルサンチマンを持っている人。
[ルサンチマン:恨みや憎しみが心の中にこもって鬱屈した状態をいう言葉、です]
裏返していうと、世の中にいる普通の人が何かのきっかけで犯罪者になってしまうことも
十分あるということ。そういった人たちが刑務所に入ると、死刑でもない限り必ず出所する。
そういった人たちが再び犯罪を起こさないことが大事ではないかと思っている。
犯罪の絶対数を減らすのは再犯を減らすことから。私が(刑務所に)入って驚いたのは、
刑務所に入った人間の再犯率が5割を超えるということ。何らかの形でお手伝いできればと思う。
まずはそういった人を知ってもらうこと。私は普通の人よりは発信力あると思っているので
(そういった情報を)発信して知っていただく。最初からフルコミットして(更正)施設を
作るのは難しい。まずは寄付する、知ってもらう、再犯防止の方策を考えてもらうということ。
ほかにもやりたいことはいっぱいあるが、まだまだ自分の中で消化しきれてない部分のところがある。
有り余る時間があったので、飛行機の操縦免許についても十分勉強したし、生命科学系の本も
読んで造詣が深まった。
どう感じられました。
マスメディアでの報道は、やはり断片的すぎると思います。
やや好意的に聞こえますか。