ワールドカップ ばかりでごめんなさい。
これ以上の言い草はないでしょうね。
「日本コロンビア2軍に惨敗」「ブザマ4失点」「奇跡起こらず」「勝負の後半足止まる」「最下位敗退」
夕刊紙の見出しであります(6月26日とあるが、25日の夕刊です)。
もっともストレートに言い放つ夕刊紙といわれてます。
左下にこうありました。「これがA級戦犯5人」 ということで、参考に買いました。
案の定、
「日本代表A級戦犯はこいつらだ」「1勝もできずに終幕」「これが「奇跡」頼みの現実」
右から時計まわりで、
「邪教の教祖本田・選手を洗脳、チーム誤誘導」
「不徳岡崎・欠点克服せずにブラジル入り」
「奔放大久保・必殺パターンをぶち壊し」
「ガラスの10番香川・持ち味消えミスを連発」
「無能指揮官・肉を食わせてリフレッシュしかできない」
ザックさんの名前も省かれています。失礼な夕刊紙だ。
大したことは言っていません。
感情的、気分的な表現をもてあそんでいるだけですね。随所に散らばっている専門家のコメントは
それなりに適正であろうと思われますが、見出しに誤魔化されています。
わたくしは、「ザック ありがとう」ですね。
田崎健太さん(ノンフィクション作家)の“王国インサイドリポート”がわかりやすかった。
W杯は強ければ勝てるとは限らない。短期間で行われるから、特に1次リーグでは負けないサッカーが
必要になってくると。
彼によると、ブラジルの監督“フェリポン”(ルイス・フェリッペ・スコラリ氏の愛称)は慎重に
守備を固め、1人か2人、攻撃的な選手には好きにやらせるということだったそうです。
ここに、自然とネイマールたちが出てくる。
退任の記者会見を終え、引き揚げるアルベルト・ザッケローニ監督。
(25日、ブラジル・サンパウロ州イトゥ。山田喜貴撮影)
日本の場合、全体の底上げという長期戦略がある。だが、ACミランの本田圭佑、マンチェスターの
香川真司、インテルミラノの長友祐都たちと羅列すると、今回の攻撃陣は過去最強のように見えてしまった。
ここです。わたくしのいう“錯覚”と言うのはここです。
短期勝負の戦略・戦術に問題があった、ということになるのでしょうか。
なによりも、ザックさんの退任の論理が明確でしたよね。
日本の底上げに貢献された監督でありましょう。
ほぼ、全員が錯覚してしまい、“奇跡”までも声にしてしまったのか。
しかし、ここは、
「ザック ありがとう」