湾内や港で短時間に海面が急上昇する「副振動」の現象が24日夜から25日にかけて、長崎、熊本、鹿児島、宮崎の九州4県で発生した。=2009/02/26付 西日本新聞朝刊
長崎市や鹿児島県十島村では約160センチの昇降幅。鹿児島県内で小型の船19隻が転覆したほか、同県薩摩川内市や熊本県天草市では住宅に浸水被害が出た。長崎海洋気象台は「数日間は副振動が起きやすい気圧配置が続く」とみており、注意を呼び掛けている。
鹿児島県危機管理防災課によると、19隻は上甑(かみこしき)島やいちき串木野市、南さつま市の漁港などで転覆した。ほかにも10隻のいかりが切れた。大半は係留中で急激な海面の上昇が原因とみられる。
上甑島の瀬上地区では25日朝、海面上昇で川があふれて住宅8棟が床下浸水。車10台が水に漬かった。同島ではマグロのいけすも壊れた。
熊本県危機管理・消防防災総室に天草市から入った連絡によると25日午後6時までに、天草市河浦町崎津で1棟が床上浸水、7棟が床下浸水する被害があった。
鹿児島地方気象台によると、枕崎市の枕崎港では24日午後11時15分からの12分間に海面が143センチ、宮崎県日南市の油津港でも約70センチの昇降幅があったという。副振動は九州の南海上を前線や低気圧が通る際、湾内や港で起きることが多いという。
■副振動とは
潮の干満や高潮、津波などを主振動として、それ以外を副振動と呼ぶ。東シナ海など遠洋の気圧変動で潮位が大きく上下する現象。「あびき」とも呼ばれ、3月によく起きる。特に海岸線が長い長崎港で知られ、長崎海洋気象台は今年も1月27日に注意を呼び掛けていた。同気象台はホームページで「長方形の容器に水を入れ、一方の端を持ち上げて少し傾けてから元に戻すと、しばらく水全体が左右に振動するのと同じ現象」と説明している。=2009/02/26付 西日本新聞朝刊
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なにかというと、「温暖化のせいだ」というのはいかがか。
関連して、面白い言葉は見つけました。
■セイシュ
港湾・陸棚や湖沼の起こす固有振動をセイシュと呼ぶ。語源はジュネーブ湖に起こる長周期の振動に対する方言からきている。静振(せいしん)あるいは副振動とも呼ばれる。
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2月のある日の空です。
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