映画「20世紀少年」はそれにしてもひどい。
浦沢直樹氏の原作にしびれたもんだ。毎回買い込み、22巻すべて揃えた。おまけも
2巻ほどあったかな。映画のようなコマ割りと人物描写がなかなかに深かったし、画
が圧倒的にお上手である。大友克洋と双璧ですね。小中学生のころに出会っていたな
ら、やたらと模写していたんじゃないかな。
後半途中で逡巡し過ぎるきらいが必ず長編ものにはあるけれども、これは編集者か、
宮崎さんあたりのせいではなかろうか。
なぜか、神楽坂あたりの書店で買うことが多かった。ハンバーグのうまい洋食屋があ
ったのと、そのころの散歩コースになっていたせい。
ちょっと前の引越しの時、全巻ブックオフに出しましたが、そこそこだったです。
それにしてもひどい。グループの役者起用の面白味以外はなんもない。唐沢壽明とい
う役者は苦手です。
憤り、というか甚大なガッカリ感をなんとかしたくて、“タモリ倶楽部”を見てしま
った。それが、面白い。
『来夢来人』、読みは「ライムライト」だが、この名称のスナック(バー、クラブも
あるのか)のママさんを全国5軒から集めて、分析・検証していくのである。進行役
は“なぎら健壱”。
わたくしもズーッと引っかかっていたテーマどんぴしゃであったのです。デコ助みた
いなママさんが5人入れ替わり現われてたわいのない分析を進めていく趣向です。
わたくしはこの名称・ネーミングには、一種怒りに近い反感をもっていました。その
昔の小柳ルミ子のある時期の都会的とでもいったイメージがあって(勝手につくりあ
げている)、なんともそのあたりの感覚・センスが耐えられなかったのです。
番組の結果は、どうもなりません。
そういえば、ある時期行ったよなと懐かしい夜のワンシーンがよみがえりましたが、
“来夢来人”には行かなかったと思う。
ヴィジュアルは、わたくしのマンション・非常階段の踊り場で
見かけた“カナブン”です。