
2022年NHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」。埼玉県比企地域にゆかりのある比企能員、畠山重忠、
源範頼、木曽義仲、比企尼、丹後局などの武将・人物なども描かれる予定のようで、比企地域9市
町村(東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、鳩山町、吉見町、ときがわ町、東秩父村)で
は、2020年12月に『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」比企市町村推進協議会』を立ち上げて、さまざま
な取り組みをしています。
吉見町には、源頼朝の弟で蒲冠者と呼ばれた源範頼は、幼少のころの平治の乱後、岩殿山に身を隠
し、比企氏の庇護によって成長したと言われます。
その身を隠したという吉見観音として知られる
坂東11番の札所・岩殿山安楽寺
所在地:埼玉県比企郡吉見町御所374
を参詣してきました。

岩殿山安楽寺(吉見観音)への石段
右に「坂東十一番 岩殿山安楽寺」と刻まれた寺号標

石段の左側に建てられている「吉見観音(安楽寺)」説明板

寺号標の側面には「蒲冠者 源 範頼旧蹟」と刻まれています

石段を上り切ると『仁王門』
埼玉県指定有形文化財(名称:安楽寺仁王門 平成7年(1995)3月17日指定)
吉見町指定有形文化財(名称:安楽寺仁王像 昭和60年(1985)1月25日指定)

岩殿山安楽寺境内

『阿弥陀如来坐像(吉見大仏)』

『本堂』
埼玉県指定有形文化財(名称:安楽寺本堂 昭和52年(1977)3月29日指定)

左甚五郎の作と言われる欄間の『野荒しの虎』

『安楽寺三重塔』
埼玉県指定有形文化財(名称:安楽寺三重塔 昭和28年(1953)3月26日指定)
詳細については下5枚目に説明板の写真を載せておきますのでそちらで・・・
埼玉県内に現存する江戸時代以前に造られた三重塔はここ安楽寺のものを含め3基ありますが、
安楽寺三重塔(吉見町) 建立年 1652年ころ 総高 24.3m 県指定
西福寺三重塔(川口市) 建立年 1693年 総高 25.0m 県指定
成就院三重塔(行田市) 建立年 1729年 総高 10.0m 県指定
となっています。安楽寺三重塔は古さでは一番、高さでは僅かの差で二番となります。

ほぼ正面から

本堂裏から

同上

同上
今回は三重塔と紅葉を主目的にした参詣でしたので、本堂以外の堂宇の写真の分も三重塔に・・。

『安楽寺三重塔』説明板

本堂裏の紅葉

坂東十一番納経所入口の紅葉

吉見観音参道にある『厄除だんご どびんや』
参詣日:令和3年(2021)12月2日(木)