四季・めぐりめぐりて

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大谷瓦窯跡(埼玉県東松山市)

2017年11月01日 | 古代窯跡


名 称:大谷瓦窯跡(おおやがようせき・おおやかわらかまあと)
形 態:窯跡
時 期:飛鳥時代(7世紀後半頃)
指 定:国指定史跡(昭和33年(1958)10月8日指定)
所在地:埼玉県東松山市大谷大谷2192-1

【大谷瓦窯跡】
大谷瓦窯跡は、県道福田・吹上線を北側にのぞむ、丘陵の東南斜面に残されています。
昭和30年5月に2基の窯跡の発掘調査が行われ、完全な形で掘り出された1基です。
瓦窯跡は、瓦を焼いて製作した窯のことで「登り窯」とよばれる形態をもっています。
また、瓦の製造は、寺院建築とともに始まったものです。
この窯跡は、地山を掘り窪めて構築したもので、前長760センチメートル、約30度の傾斜を
もっています。
幅60センチメートルの焚口は、瓦を立てて補強してあります。
燃焼部は一段深く掘り込まれて、一つの部屋を形成しています。
また、瓦を利用して13の段が形成されているなど、全体に補強工作が慎重に行われています。
出土遺物は、軒丸瓦、平瓦、丸瓦、文字瓦などです。年代としては、白鳳時代と思われます。
                      (東松山市ホームページより引用)

上記にあるよう完全な形で掘り出された1基が国指定の史跡となっています。また、付近一帯
は周辺に窯跡群が埋没しており昭和44年(1969)に県選定重要遺跡に選定されています。

そんな大谷瓦窯跡を午後のいっとき、雨降る中を訪ねてみました。




写真中央やや左に白い点(案内板)が見えると思いますが、この背後に大谷瓦窯跡はあります。




雨天、更には山陰であることから暗くなってしまいました(何か映り込んでいますが無視してください)
文面の転記は省略しますが、Ooya Gayooseki おおやがようせき と読むようですが、文字ならなんだかすぐに
わかるも、言葉で聞くと何のことやらと考えてしまいそうです。
ここの道は、「東松山ふるさと自然の道 大谷伝説の里(秋葉道・大谷窯跡コース)」となっています。




大谷瓦窯跡
屋根が設けられ周囲は金網で保護されています。




標柱と案内板




こちらの案内板は昭和48年3月設置のようで、文字・図がだいぶ薄くなっています。
この案内板では、おおやかわらかまあと とルビがふられています。




正面から  金網で保護された窯跡周囲には見学用通路が設けられています。




窯跡を上から見てみましたが窯跡周囲はコンクリートで固められ、中は真っ平らです(残念) 
保存のため埋め戻されたのでしょうね。
折角の見学用通路が活かされないと思いましたが、ここは壁のある覆屋ではないため、これは見学用を兼ねた
窯跡を雨等から守るための設けたスペースだと判断しましょうか?




斜め上から




少し離れて左側から

国指定史跡ということで期待して行ったのですが、保護保存が優先?(重要なことですが)で、遺構を見られず・・・

散策日:平成29年(2017)10月15日(日)

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