四季・めぐりめぐりて

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新田義貞 矢止の松(群馬県太田市)

2018年12月19日 | 史跡・遺跡・文化財


名 称:矢止の松
別 名:-
概 要:新田義貞が元弘3年(1333)5月8日、生品神社で鎌倉幕府討伐の旗揚げした際、軍の吉凶を占うために鎌倉に向か
    って鏑矢を放った。その矢がこの松に当たった言われている。
指 定:-
遺 構:-
所在地:群馬県太田市太田市新田反町町(旧新田郡新田町)

近年まで老松があったといい、この松は2代目のようです。生品神社からここまでは南に約2kmありますので、矢が2kmも
飛んだということになりますが、まあ伝説ですから。
なお、生品神社では義貞挙兵の故事にならい、毎年5月8日、氏子によって「鏑矢蔡」が行われているそうです。




矢止の松は畑の中にポツンとあります。この標識がなければ見過ごしてしまったでしょう。




矢止の松の前に建つ大きな『新田義貞公矢止之松之碑』




上と同じような写真ですが




松の脇にある『新田義貞公矢止之松之碑』と石祠  石祠は『矢止ノ稲荷』というようです




 新田義貞公矢止之松之碑
元弘三年五月八日新田義貞公生品祠前ニ義兵ヲ挙フルニ當リ軍ノ吉凶ヲ占ヒ遥ニ鎌倉ニ向ッテ矢ヲ放チ諸将皆之ニ傚フ其矢ノ中
強弓ノモノハ此祠ニ至リテ止リ就中源朝臣義貞ト彫リクル矢菎深ク松樹ニ射込ト云フ依テ矢止メノ松ト稱シ近年迄老松在リ又祠
ハ矢止ノ稲荷ト言ヒ此地ヲ矢止ト稱ス振矢ノ地ハ矢ノ降ルコト雨ノ如キヲ以テ其名有リ今ヤ公ノ戦歿六百年ヲ迎エ其偉勲ヲ追慕
スルノ情又新ナリ茲ニ矢止之松ノ碑ヲ建設シ此遺跡ヲ永遠ニ保存セントスルモノ也
   昭和十三年五月




松は大きさを見ても分るよう、当然、当時のものではなく、後に植え替えられていることがわかります。

松の木を見上げてみました  当時のものでないと分りつつも、どのあたりに矢が当ったのかと空想するのも一つの楽しみと・・・

散策日:平成30年(2018)9月23日(日)

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