四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

仙波日枝神社(埼玉県川越市)

2019年05月24日 | 神社仏閣


社 号:日枝神社(ひえじんじゃ)
祭 神:大山咋神(おほやまくひのかみ)
創 建:貞観2年(860)
指 定:国指定重要文化財(日枝神社本殿附宮殿 昭和25年(1950)8月29日指定)
    川越市指定史跡( 日枝神社 昭和33年(1958)3月6日指定)
所在地:埼玉県川越市小仙波町1-4

日枝神社は、円仁(慈覚大師)が喜多院を創建(天長7年・830)した折に、その鎮守として貞観2年(860)に比
叡山坂本の日吉山王社を勧請したのが始まりとされます。
東京・赤坂の日枝神社は、文明10年(1478)、太田道灌が江戸城築城の際に、江戸城紅葉山にこの日枝神社から
分祀し、その後、赤坂に移したものであり、赤坂日枝神社もそう記述しています。

日枝神社のあるこの場所は、仙波日枝神社古墳という前方後円墳で、前方部の一部に日枝神社が建立され、後円
部の上にはかつて多宝塔(現在は喜多院に移築)がありましたが、道路建設のために現在は、前方部が遺るのみ
となっています。




鳥居と社号標  
日枝神社は旧国宝保存法では国宝指定を受けていました。現在の文化財保護法においては国指定重要文化財とな
っています。
ここに限らず旧法による国宝指定であった「国宝」の文字をそのまま残している城郭や社寺がかなりあります。




神額「日枝神社」




手水舎




「日枝神社本殿付宮殿 一棟 (国指定重要文化財 建築物)」説明板




底なしの穴
喜多院七不思議の一つということです。今は埋められ囲いがあるだけですが、昔はこの穴にお札を納めると、翌
朝、1キロはなれた龍池弁財天(たついけ べんざいてん)の双子池に浮いた、との伝承があります。
また、いくらたくさんのゴミを投げ込んでも、一晩のうちに無くなってしまうので、底無掃溜とも言われるそう
です。




拝殿  老朽化により平成16年(2004)に再建されたようです 




拝殿と本殿を囲む透塀




透塀の間から本殿を




古墳の上から本殿・拝殿を




石碑群




仙波日枝神社古墳の前方部墳頂にある立て札




裏側には 仙波日枝神社古墳縁起 が書かれた板が貼られていますが、随分と難しくことを書いたものですね




仙波鎮守 日枝神社 御神木縁起




現在古墳(跡)として遺るのはこの程度になっています

古墳を下から上まで撮りたかったのですが、この時は統一地方選挙の最中で、古墳際に大きなポスタ―掲示板が
設置されていましたので、それを避けたため上部のみになってしまいました。

参詣日:平成31年((2019)4月16日(火)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。