和ちゃんのgoodな日々

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浮世絵

2016-09-29 15:14:06 | 美術展・展覧会
山種美術館の開館50周年記念特別展 「浮世絵・六大絵師の競演」 を最終日迫る昨日鑑賞しました。歌麿、写楽、北斎、広重などの絵師の浮世絵は今までどこかで(美術の教科書やマッチ箱・・・)見たり、海外に流れてしまった浮世絵がゴッホをはじめヨーロッパの画家に影響を与えたり(ジャポニズム)海外の美術館特にボストン美術館には素晴らしい浮世絵があることは知っていましたが、本物の浮世絵を観る機会はなかなかありませんでした。またそれほど興味があったわけではありませんでしたが、今回観たいと思ったのは葛飾北斎の娘お栄(応為)を描く「弦・くらら」(朝井 まかて著)を読んで、父北斎の一生を知ったからなのです。誰も一度は目にしたと思う北斎の≪富嶽三十六景 凱風快晴≫はすじ雲の空を背にベロ藍を使った赤富士は特に有名ですが、思ったより小さなものでした。
              

写楽の役者大首絵はとても面白い構図で、似顔絵の原点のようでした。広重の「東海道五十三次」は日本橋・朝の景から京都・三条大橋まで、夏景色、雪景色、雨模様の中に山越え川越えの旅人、茶店で一休みする姿、、宿でくつろぐ姿など、庶民の生活が細かく繊細に描かれているので、一枚一枚丁寧に観ましたが、特に「日坂・佐夜ノ中山」では上り坂にある大石を振り返ってみている旅人「御油・旅人留女」では強引に旅人を引き込む女の姿に当時の世相もみられて面白かったです。
紅絵、漆絵、錦絵、続絵に描かれる美しさ繊細さ緻密に外国人が魅かれ、異国情緒に人気があるのも納得できる素晴らしい浮世絵の競演でした。

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