和ちゃんのgoodな日々

私の毎日の暮らし

PLAN75

2022-07-22 16:00:43 | 映画
人生100年時代に突入といわれ始めてから、和田秀樹さんの著作 「80歳の壁」「70歳が老化の分かれ道」「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」などなど目にする事が多くなりました。
老いとの戦い・老いを受け入れる世代、いかに70歳を過ごすか、一冊の著書に多くの含蓄が含まれ参考になることも多いでしょう。
私はこの3月に75歳、後期高齢者に括られる年齢になり、70代80代を意識して暮らさなければ・・・と一種の脅迫感や日頃のだらしない生活に罪悪感を持ってしまう気持ちもあって何も読んでいませんでしたが・・・
   私にピッタリの年齢、75歳をテーマにした近い未来にありそうな映画、[PLAN75」を知り友達と見ました。
高齢者緩和のため政府が導入した制度、75歳以上の尊厳死を推奨する時代に・・・「死ぬときくらいは選びたい」と自身の生死を選べる制度、安楽死の奨励だが・・・「尊厳死」という言葉が恐ろしく、あり得ないしあってほしくないと思いつつ、複雑な心の動きがありました。主人公ミチにかかり合う二人の若者の姿に救われました。

深沢七郎の「楢山節考」今村昌平の「楢山節考」小説も映画も良く知りませんが、上信越道?を通るとき眺める「姥捨山」の姨捨伝説や「姨捨駅」から眺める棚田の雄大な景色を浮かべる方が楽しいです。
    

シネマ歌舞伎

2022-01-08 11:45:31 | 映画
歌舞伎座では 壽初春大歌舞伎が2日に初日の幕を開けましたが、優雅に本物は見られないので、私はシネマ歌舞伎で豪華絢爛な世界・新春歌舞伎の醍醐味を味わいました。《京鹿子娘五人道成寺》・・・過去に「娘二人道成寺」「娘三人道成寺」があったそうですが、今回は五人、坂東玉三郎・中村勘九郎・中村七之助・中村梅枝・中村児太郎が踊り分ける演出だそうです。玉三郎と次代を担う花形の若手が代わる代わり踊り次いだり、五人一緒に踊ります。素人の私は美しい衣装、美しい舞台、絢爛華麗な映像を楽しみました。

歌舞伎座では見られないシーンがシネマ歌舞伎にはあって面白いです。
舞台裏のシーンには、5人が着替える姿や裏で働いている人たちの緊張感が伝わってきます。伝統ある歌舞伎を支える重々しさを感じました。



シネマ歌舞伎

2021-11-01 14:55:16 | 映画
先月は箱根の旅と、そしてシネマ歌舞伎「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を鑑賞、久しぶりに外出する楽しみを経験しました。
       やっとね~、待ち遠しかったです。
今回は有吉佐和子原作・激動の幕末が舞台・・芸者お園と周囲の人々の人間ドラマ、いつもの妖艶・絢爛豪華な衣装の玉三郎でなく渋い役者の演技を堪能しました。中村七之助の遊女は綺麗でした。
ムビチケカードがあるので 1月《京鹿子娘五人道成寺/二人椀久》 2月《沓手鳥孤城落月/楊貴妃》 鑑賞の予定です。   
  なかなか歌舞伎座へは観に行けないので、気軽に映画館で《シネマ歌舞伎》を観るのが楽しみです。誘ってくれる悪友に感謝して❣


鉄の女

2012-04-20 13:58:42 | 映画





わずか10数年前まで英国初の女性首相として世界の舞台で活躍し、輝かしい栄光に包まれてていたマーガレット・サッチャーを描いた映画、伝記ではなく実在の人物の姿が描かれている。議会制民主主義の伝統ある英国の政治、男性社会で奮闘し信念を貫き戦い続けたサッチャーの半生のドラマに引き込まれた。
政界引退後認知症を患っているという、映画の中で「今(現実)」と「過去」が交差する映像に緊張感があり、いつもと違ってとても疲れたが、たまにはこんな映画もね。

アカデミ―賞、3回目の主演女優賞に輝くメリル・ストリープのサッチャー、凄かったの一言。本物のサッチャーに出会ったようだった。「クレーマー、クレーマー」「恋におちて」「母の眠り」などが好きな映画だが、この映画、女優魂が全編に漲っていた。



海洋天堂

2011-11-02 17:39:04 | 映画
中国の映画を見る機会は少ないが以前観た映画「北京ヴァイオリン」「山の郵便配達」は感動した。どちらも地味な映画だが、父親と息子の絆をテーマにして、家族とは・・・を考えさせられた。




海洋天堂もまた父と子をテーマに・・・中国映画が描く「父親と息子」は優しさに包まれていて心が暖かくなる。


自閉症のひとり息子とガンに侵され余命わずかな父親との物語。父親が逝った後、一人で生きられるか、幸せに暮らせるか・・・ 卵のわり方・買い物の仕方・バスの乗り方など一つづつ教えていく。
魚に生まれれば幸せだったのに・・・水槽の中で魚たちと泳ぐシーンが素晴らしい。自閉症という重いテーマだが周りの人達に見守られて、父は海亀になって守っていくという《父と子》の絆が美しい映像の中で描かれる.

8月頃シネスイッチ銀座で上映されたが観たいみたいと思いながら機会を失ったが、川越の「スカラ座」で観られるというので今日観てきた次第。3人しか観客がいなかったが多くの人に観てもらいたい映画であった。








先日ホワイトさんが「川越スカラ座」で黒沢明監督の映画を観てきた「ブログ」を読みました。
「川越スカラ座」懐かしいな~と。私の家から5分ぐらい、中学、高校生の頃よく通った映画館でした。「エデンの東」「ローマの休日」「風と共に去りぬ」「鉄道員」「禁じられた遊び」・・・・いっぱい、いっぱいあります。
あの頃は2・3本立ての映画、一日中楽しめた娯楽でした。

平成19年に閉館しました(所有者が高齢」)が3ヶ月後に、特定非営利活動法人「プレイグランド」が引き継ぎ今に至っているようです。ですから上映する作品も選び、予告編,CMもなしで、音量もうるさくなく私にピッタリでした。お手洗いも昔と同じ場所、ただ全館暖房でないので後ろに大きなエアコンがあって、少しその音が気になりましたが・・ひざかけが用意されていたり懐かしい映画館で楽しみました。

      こんな立て看板も懐かしいです。

八日目の蝉

2011-05-18 16:54:57 | 映画
今話題の映画≪八日目の蝉≫を観ました。以前NHKでドラマになったが、なかなか観る時間がなく、確か最終回に少し観て最後のシーンが印象的であっな~と。その後映画化された事を知り、原作を読んでみようかと珍しく文庫本も買い求めた。

七日間しか生きられない蝉が八日目を迎えられたら・・・
本当の親と信じていた優しかった人が≪誘拐犯≫であったという衝撃的なストーリー、本当の母子のような≪愛情≫がいっぱいに注がれた生活、ゆがんだ形の愛だけど≪大好きだよ、薫≫に全てが込められている。偽りの母と子の逃避行であるが本当の≪愛≫とは何かと考えさせられた。

東京から、名古屋へ、女性だけのカルト集団での生活から≪小豆島≫への逃避生活。穏やかで美しい海を二人で眺めるシーン、写真館での最後の家族写真を撮るシーン、薫との別れのシーン、憎み切れなかった少女に残っていた愛された記憶が甦るシーンが印象的。そして大人の勝手さに翻弄され、心を固く閉ざし大人になった薫(恵里菜)が最後に叫ぶ≪誰も憎みたくなかったのに≫の台詞が恵里菜の未来を示唆しているようだった。

「薫ちゃん」役の赤ちゃんと子役がとても可愛く、いじらしく、実に上手でした。ゆったりした≪小豆島≫の美しい景色、そして中山千枚田の虫送りのシーンが素晴らしかったです。久し振りに映画を楽しみました。
≪映画っていいですね≫・・・誰かのセリフでしたね。

『天使と悪魔』特番:秘密結社イルミナティとは!?

2009-05-29 17:25:46 | 映画
『天使と悪魔』特番:秘密結社イルミナティとは!?


[ダ・ヴィンチ・コード」に続く大ベストセラーの映画、第2弾!。注目を浴びているので興味本位で観に行ったが・・・なかなか難しい映画だった。
日本人(というより私)にとってカトリックの世界は理解しがたいし、400年に渡る「宗教と科学」の対立、カトリック教会への謎の秘密結社(イルミナティ)の復讐、最先端の技術で生成された反物質の爆発の危機、タイムリミットが迫る中で暗号の解明など、スリリングであるが???でもあった。新教皇を決める儀式・コンクラーベやヴァチカンの世界が見られてた。

私は「ダ・ヴィンチ・コード」に軍配をあげる。

「グラン・トリノ」テーマ曲 ジェイミー・カラム Jamie Cullum Gra...

2009-05-15 15:11:17 | 映画
「グラン・トリノ」の続きを。遺言で「グラン・トリノ」を貰った少年が、海辺を運転する姿のラストシーン、少年の未来が託されているようだ。エンディングに流れる「歌」に余韻を楽しみ、最後まで席を立たなかった映画は久しぶり。

「グラン・トリノ」テーマ曲 ジェイミー・カラム Jamie Cullum Gran Torino



「グラン・トリノ」日本版予告編 GRAN TORINO Trailer Japa...

2009-05-15 15:05:13 | 映画
「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。 少年は知らなかった、人生の始め方を。」で紹介されるクリント・イーストウッド監督・主演の映画「グラン・トリノ」に魅かれて観に出かけた。孤独で、家族とも断絶し、戦争の傷跡を引きずる気難しい元軍人のウオルト、自慢の愛車「グラントリノ」を盗みに入った少年との出会いが彼を変えていく。しばしば人種差別のセリフや男っぽいシーンが多く、アメリカの現実を垣間見るようで・・・怖いが。
そして少年の未来のために一人で敵地へ乗り込む老人。撃たれ倒れた老人の手には、ピストルでなくライターが映し出される。西部劇の決闘シーンを思わせるシーン、そしてヒーローの老人、思わぬ結末だが実にカッコよかった。


「グラン・トリノ」日本版予告編 GRAN TORINO Trailer Japanese



えいがと学校

2009-01-24 19:04:33 | 映画
娘は珍しく土曜出勤、夫は陶芸教室とその新年会で、今日は一人のフリータイム。最近は「夫随」(と言うことにしておこう)で出かけることが多くなったので「後を付いていく」気分。何処へ行くにも気が楽と思う反面、一人では何も出来なくなるという不安も・・・。そこで今日は和光の裏にある「シネスイッチ銀座」で「そして、私たちは愛に帰る」の映画鑑賞と高田馬場の「東京製菓学校」菓子祭見学へ出かけた。


「そして、私たちは愛に帰る」・・・ドイツ・ハンブルグとトルコ・イスタンブールを舞台に3組の親子・6人が思わぬところですれ違ったり、巡り合ったりする。2つの世界で「異邦人」として生きる彼らが、愛する人を失った者と失わせた者として複雑に絡み合う・・・そして喪失からまた希望へと旅路が続く。「異邦人」の心情は分からないが、悲劇から始まったが最後は許す(許される)人間の生き方を感じた。魚を釣りに海へ出た父親を、浜辺で待つ最後のシーンが印象的であった。

トルコ・・・東洋と西洋の文化が交わり、日本人に人気のある観光地だが、なかなか今のトルコの映画を見る事はないし、現実に抱えている社会問題を知る機会もない。1960年代ドイツは人手不足解消に、トルコから多くの移民を受け入れ、現在270万の人が暮らし、一つの社会を作っているトルコ人の差別問題もあるという。