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和ちゃんのgoodな日々

私の毎日の暮らし

大倉集古館

2019-11-16 11:40:32 | 美術展・展覧会
  実業家・大倉喜八郎が設立した日本初の私立美術館「大倉集古館」リニューアル記念特別展《桃源郷展》へ行きました。数多くの実業家が個性ある美術館を持ち公開していますが、残念ながら「大倉集古館」はあまり知りませんでしたが・・・蕪村から呉春への受け継がれたものが、蕪村は俳諧師だけでなく絵画にも長じているのを知りました。同時開催された名品展、横山大観の「夜桜」と前田青邨の「洞窟の頼朝」が美しかったです。
           
     
          


9月に建て替えられオープンした《ジ オークラ トーキョー》41階建ての高層ホテルです。以前の「ホテルオークラ東京」は少し敷居が高く行ったことがなかったんですが、今日はせっかくなので覗いて(見学)みました。日本の美、和の様式を再現した玄関正面の花飾りと切子玉形のオークラランタンの照明やロピー、重厚感にあふれ優雅、さすがラグジュアリーなホテルです。でも残念ながら・・・落ち着きませんでした。
             

      

                             別館のロビーもまた優雅,屛風型壁面に棟方志功の「鷺綴の柵」の陶板タイルが飾られています。

             今回も思いがけず「オークラ 東京」も見られて一粒で二度美味しい体験をしました。

コートールド美術館展

2019-10-13 16:14:15 | 美術展・展覧会
            

つい先月、国立西洋美術館で《松方コレクション》を楽しみ、今回はロンドンの《コートドール美術館展》の絵を・・・といっても私は初めて聞く美術館でした。イギリスの実業家のコートドールが自からの目で気に入った作品を購入したというフランスの近代の印象派・ポスト印象派の絵画です。私でもよく知っている「マネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴーガン」の傑作が集結しています。
またそれぞれの代表作の絵に、見落としてしまう絵の特徴や観かたが細かく丁寧に説明されており、とても面白く鑑賞出来ました。マネの晩年の傑作「フォリー=ベルジェールーのバー」の左上の隅にある二本の足は曲芸師の足・・・えっ本当だ~と思うように楽しく、ゆっくり観られました。各展示の説明のパネルも大きくはっきりしていて見やすかったです。(松方コレクションのパネルは字が小さく見づらかったし、出口でそんな声を聞き、私だけでなかったと思ったり)
  
   でも今、日本にいて一年中、世界の美術館の名画をふんだんに観られる贅沢・・・良い時代ですね

お・ま・け

2019-09-13 16:24:42 | 美術展・展覧会
 

「国際子ども図書館」へ行く途中、手前に立派な洋館があり、恐る恐る階段を数歩上ってドアーをあけると、そこは近代洋画の父といわれる黒田清輝の記念館でした。外装も見事ですが館内も漆喰の壁、木製の赤い階段も、作品を静かに眺められる部屋もあって、贅沢な空間です。美術の教科書にあったあの有名な「湖畔」や「読書」は新年・春・秋などに2週間展示されるそうですが、次回はゆっくり鑑賞したいです。入館料は無料、上野恩賜公園にはまだまだ知らない施設がありそうです。




そしてお待たせ!やっと新型レッドアロー「ラビュー」に乗りました。乗り心地は良いけれど、イエローは落ち着かない気分でした。復路は従来の旧型レッドアロー、乗りなれているせいか(そんなことは無い・・の声も))やはりこちらの方が良いですね。
              

夢見る帝国図書館・世界をつなぐ子どもの本展

2019-09-09 14:27:54 | 美術展・展覧会
 上野公園にある「国際子ども図書館」その内行ってみようと思いながら、一つの美術展を見終わると足を延ばさずそのまま帰宅でした。中島京子さんの「夢見る帝国図書館」を読み「国際子ども図書館」になった歴史がを知り「世界をつなぐ子どもの本」(2018年国際アンデルセン賞IBBYオナーリスト図書展)が開催されているのでこの機会に行ってみようと思いました。
福沢諭吉が明治39年に提唱し東洋一を目指して作られた帝国図書館は西南戦争や第2次世界大戦で資金不足になり計画の3分の1になりましたが、洋風建築の立派なレンガ棟の建物です。貴賓室や特別閲覧室など、寄木細工の床、天井の漆喰彫刻、壁・竹小舞の柱、天井のこて絵、光天井など細かいところにも行き届いた贅沢な作りです。
国立国会図書館の支部「国際子ども図書館」は日本初の児童書を専門に扱い子供と本のふれあいの場です。子どものへや・世界を知るへや・児童書ギャラリー・本のミュージアムー・ホール・調べ物の部屋など自由に手に取って楽しめる、こんな部屋で子供と一緒に一日過ごせたら・・・と思いました。、
   
           
 

国際アンデルセン賞/IBBYオナーリスト図書展

国際アンデルセン賞」
小さなノーベル賞といわれる国際的な児童文学賞は、ムーミンシリーズの作家、トーベ・ヤンソンさんも受賞しています。2018年は角野栄子さんが作家賞、ロシアのイーゴリ・オレイニコフさんが画家賞を受賞。「魔女の宅急便」は大好きなお話ですが、「森のトンネル」も心に残りました。、
今までの日本人の受賞は,作家賞 まど・みちおさん 守り人シリーズの上橋奈緒子さん  画家賞  赤羽末吉さん(スーホの赤い馬) 安野光雅さん(ふしぎな絵)だそうです。  

「IBBYオナーリスト展」
IBBYが推薦する世界各国の子供の本が200冊、知らない世界中の言語・言葉・絵・イラストレーションの本を手に取って見られるチャンスは、なかなかないので十分楽しみました。、



{夢見る帝国図書館」 
図書館を主人公にした面白い小説でした。日本の近代文学を築いた作家たちが登場する帝国図書館の歴史と戦後を生きてきた喜和子さんの女性の人生が交互に語られる「一粒で二度美味しい」感覚で、ちょっと不思議な物語でした。この本が「国際子ども図書館」を教えてくれました


























美しき愚かものたちのタブロー・松方コレクション展

2019-09-06 10:52:56 | 美術展・展覧会
                           

いつも身近にある「国立西洋美術館」は、日本の若者にヨーロッパの本物のアートを見せたい、触れさせたいと実業家松方幸次郎が築いた一大コレクション《松方コレクション》が礎となった美術館です。私も松方コレクションを知っていましたが、多くはここで開催される「特別展」を観に行くばかりで、なかなか常設展示室を覗いてみることは少なかったように記憶しています。
原田マハさんが「国立西洋美術館」開館60周年の餞にと「松方コレクション」の全貌を描いた「美しき愚かものたちのタブロー」。マハさんの作品にはいつも個性的な画家たちや美術に魅せられた男たちの生き様が書かれますが・・・そして今回も実に面白かったです。
ロンドン、パリで収集した足跡、散逸、焼失、接収と時代の荒波に翻弄された《松方コレクション》のストーリーが書かれています。戦時中これを守った日置釘三郎の存在、敗戦国となりフランス政府に接収されたコレクションの返還交渉の労苦も知りました。ロダンの彫刻が中庭に建てられている過程も知りました。こんな物語をバックに、知り得なかったコレクションの歴史を浮かべながら楽しみました。

必死に望んでも返還されなかったゴッホの「アルルの寝室」の美しさと2016年発見されたモネの「睡蓮・柳の反映」縦2メートル横4・25メートルの大作、(上半分が失われていますが)が印象的でした。
   セザンヌ・ルノワール・モネ・マネ・ゴッホ・ゴーギャン・マティス・ロダンなど親しんだ絵画が見られる喜びのルーツをしっかり胸に刻みました。
                       
                       
  


「美しき愚かものたちのタブロー」・・・

すみだ北斎美術館

2019-05-24 11:06:16 | 美術展・展覧会
                 
浮世絵師葛飾北斎・・・小布施の「北斎館」「岩松院」の迫力ある天井画が浮かびますが、北斎が生まれ生涯を送ったゆかり深い本所界隈に墨田区が開館した「すみだ北斎美術館」は遠出しなくても十分楽しめます。一見シンプルに見える建物はスリットされていてとてもモダンに見えました。  
企画展「北斎のなりわい大図鑑」(4/23~6/9)と常設展「隅田川両岸景色図巻」「北斎漫画」(2/5~6/9)がゆっくりと見られこんな美術展も良いな~と思いました。
  企画展は200年前の生業、生活をする仕事の展示です。今はもう見られない仕事、また今に結び付いてる仕事、子供のころを懐かしく思い出しながら見ました。代表作「富嶽三十六景」や花鳥画など有名な錦絵と違った作品でしたが、面白いテーマで身近に感じました。
     

せっかく両国に来たのだから「大相撲5月場所」の雰囲気を味わおうと国技館へ足を延ばしました。3時半ごろなので取り組は幕下かな~、十両かな~、戦いが終わったお相撲さんがちらほら見られます。

        
                   

両国駅西口に直結した「両国・江戸NOREN」旧両国駅の駅舎の建物は、吹き抜けになっており真ん中に原寸大の土俵(そばで見ると小さく感じられる)もあり江戸の町屋の雰囲気になっています。食事処「築地食堂」で遅い昼食をとってからレトロ風のお店を回ってみました。そして両国駅の改札に入ると優勝した横綱の額も飾られ・・・やはり相撲・[両国駅」ならではの風景でした。。
  
1995年(姉たちと)と1997年(家族と)の5月場所、2回マス席で観覧する機会がありました。横綱は貴乃花・曙 大関は武蔵丸・若乃花・貴ノ浪の時代でした。寺尾・小錦・霧島もいましたね。懐かしい関取衆、遠い昔の懐かしい思い出です。
              

並河 晴之・・・七宝展

2017-04-08 08:31:49 | 美術展・展覧会
   開館10周年を迎えた国立新美術館では 草間弥生「永遠の魂」展とチェコの「ミッシャ展」が開催されています。そして東京都美術館でブリューゲルの「バブルの塔」展とスケールの大きな美術展が目白押しです。美術ファンでなくても話題の美術展、のぞいてみたい気持ちがいっぱいですがこれらの美術展ではどの作品も対峙するぐらいの気持ちがないと申し訳ないような気がしますし、巨大なエネルギーがないと満足できないかな~と・・・パスしています。
そして桜の季節 久しぶりに東京都庭園美術館へ、庭園を楽しもうという気持ちで七宝・・並河晴之」展へ出かけました。

「明治七宝の誘惑―透明な黒の感性」・・・明治時代輸出用美術工芸として人気を博した七宝、繊細な有線七宝の頂点を極めた並河晴之の回顧展です。七宝は身近なアクセサリーの感覚で、何の知識もなく出かけましたが・・・花瓶・壺・香合・香炉・水注・水盤・・・美しい色彩と四季折々の花鳥風月の緻密、細密、精巧、巧緻(どんな形容詞が相応しいか)にうっとり、特に蝶や藤の花の繊細さ、色の美しさに魅了されました。圧巻でした。
             

                            庭園内も桜が美しく、日本の良さを十分体験した一日でした。
                      

七宝とは
ガラス質の釉薬に酸化鉄や酸化銅ん度を混ぜたものを金属の上に乗せて焼くことで、様々な色合いの彩飾を施す金属工芸の一つです。
                                                (展覧会のパンフレットより)
 有線七宝の作り方の映像を見ましたが、「植線・・・リボン状の金属線で模様や絵柄の形を作り、素地に張り付ける」の作業が実に緻密でした。知らないことがまだまだいっぱいです。

浮世絵

2016-09-29 15:14:06 | 美術展・展覧会
山種美術館の開館50周年記念特別展 「浮世絵・六大絵師の競演」 を最終日迫る昨日鑑賞しました。歌麿、写楽、北斎、広重などの絵師の浮世絵は今までどこかで(美術の教科書やマッチ箱・・・)見たり、海外に流れてしまった浮世絵がゴッホをはじめヨーロッパの画家に影響を与えたり(ジャポニズム)海外の美術館特にボストン美術館には素晴らしい浮世絵があることは知っていましたが、本物の浮世絵を観る機会はなかなかありませんでした。またそれほど興味があったわけではありませんでしたが、今回観たいと思ったのは葛飾北斎の娘お栄(応為)を描く「弦・くらら」(朝井 まかて著)を読んで、父北斎の一生を知ったからなのです。誰も一度は目にしたと思う北斎の≪富嶽三十六景 凱風快晴≫はすじ雲の空を背にベロ藍を使った赤富士は特に有名ですが、思ったより小さなものでした。
              

写楽の役者大首絵はとても面白い構図で、似顔絵の原点のようでした。広重の「東海道五十三次」は日本橋・朝の景から京都・三条大橋まで、夏景色、雪景色、雨模様の中に山越え川越えの旅人、茶店で一休みする姿、、宿でくつろぐ姿など、庶民の生活が細かく繊細に描かれているので、一枚一枚丁寧に観ましたが、特に「日坂・佐夜ノ中山」では上り坂にある大石を振り返ってみている旅人「御油・旅人留女」では強引に旅人を引き込む女の姿に当時の世相もみられて面白かったです。
紅絵、漆絵、錦絵、続絵に描かれる美しさ繊細さ緻密に外国人が魅かれ、異国情緒に人気があるのも納得できる素晴らしい浮世絵の競演でした。

ポンピドゥ―・センター傑作展

2016-07-28 17:38:19 | 美術展・展覧会
                                    
   ポンピドゥーセンター傑作展
20世紀の現代美術展、ピカソにあまり興味はなかったんですが、ついこの間「暗幕のゲルニカ」(原田マハ著)を読みパリ万国博覧会のスペイン館の壁に巨大なキャンパスに描かれた「ゲルニカ」を巡るストーリー、ピカソのモデルの若き愛人ドラ・マールが製作過程を写真に撮ったり彼女の目から傑作「ゲルニカ」の誕生のドラマと9・11で夫を失った現在のNYのMoMAのキュレーターが国連本部のロビーに飾られていた「ゲルニカ」のタペストリーが消えた事件「過去と現在」を交錯しながら反戦、平和を追及したスケールの大きい小説でした。
少しピカソの人間像が浮かび上がり、「ミューズ」が見られるというので急に思い立って出かけてみました。
20世紀現代美術が集められた殿堂、1906年から1977年までのタイムラインに沿って1年ごとに1作家の1作品が見られるし、絵画だけでなく彫刻、写真、映像、デザインなどの作品が並んでいます。これも芸術かと思う作品もありますが、私はやはり、シャガールやマリー・ローランサン優しく、繊細な作品が良かったです。シャガールの「ワイングラスを掲げる二人の肖像」色彩も構図も良くて、愛に乾杯している幸せな絵でした。 レオナール・フジタの自画像や、ル・コルビュジエの静物画もあったり、20世紀の重要な意味を持つ1945年は作品の陳列はなく、ピアフの「バラ色の人生」の歌が流れていたり、私の生まれた1947年の作品を見たり面白い美術展でした。

上野に行くたびに良く立ち寄っていた美術館、先日近代建築の父と言われるル・コルビュジェの建築作品の(7か国17作品)が世界遺産に認定され、その一つの西洋美術館庭を覘いてみました。さぞ混んでいるかと思いましたがそれ程でもなく美術館と庭園の彫刻像、有名な作品を眺めました。

   ロダン(考える人)                  ロダン(地獄門)                  ロダン(カレーの市民)                      プーデル(弓を引くヘラクレス)

安田靫彦展

2016-05-07 13:33:55 | 美術展・展覧会
  歴史上の人物や場面を描いた日本画家「安田靫彦展」が竹橋の東京近代美術館で40年ぶりに開催されています(5・15まで)
  「美しい線 無駄のない構図、澄んだ色彩」・・・日本画のイメージはすべて安田靫彦が作ったと言っても過言ではないほどの大家だそうです。一般的な日本画のイメージではなく、歴史上の人物や場面が描かれた「歴史画」を初めて見ましたが、すべて上品で、麗しいです。鋭く繊細な線で描かれ、澄明な色彩は強烈でした。一つの絵をゆっくりと、そしてもう一度と戻っては見直したりと十分堪能しました。素晴らしかったです。

   
                                         
                                  黄瀬川陣                          飛鳥の春の額田王

40年前はまだまだ歴史画には興味がなく、日本画家「安田靫彦」を知らなかったので・・・、私には新しい出会いでした。法隆寺金堂の壁画の再現に尽くされたことも知り、早速家に帰り、本棚から取り出し、読みました。
                  

靫彦(やすひこ)のの漢字が分からず・・・夫に聞いたら「ゆげい」を引いたらと言われ「靫負」が出て来ました。なるほどと、また勉強になりました。