「富士と桜と春の花」展
富士山が世界文化遺産に登録されたのを記念する展覧会が山種美術館で11日まで開催されています。
生涯に1500点近くの富士を書いた横山大観の「霊峰不二」を始め、富士、霊峰、不尽、赤富士、新雪富士、湧雲富士、山中湖富士、富士宮富士、日本文化の象徴の富士を描いた絵画が並んでいます。片岡珠子の「めでたき富士」は強烈な色彩で躍動感があふれて、静かな富士が並ぶ作品の中で個性的でした。
日本の春を彩る桜も明治・大正・昭和の画家の作品に花の美しさが一様でなく花の優しさを感じながら見ました。
最近は、海外の有名な美術展ばかり追っていましたが、日本画の良さ、美しさ、そして心にほっとする瞬間でした。奥村土牛の「吉野」、上村松園の「桜可里」が印象的、千住博の「夜桜」に能の世界を感じました。
山種美術館は昔日本橋にありましたが、今は渋谷区の広尾に移っていて、恵比寿から歩いて行きました。美術館のスペースも程々でゆっくりと楽しめました。