中国の映画を見る機会は少ないが以前観た映画「北京ヴァイオリン」「山の郵便配達」は感動した。どちらも地味な映画だが、父親と息子の絆をテーマにして、家族とは・・・を考えさせられた。
海洋天堂もまた父と子をテーマに・・・中国映画が描く「父親と息子」は優しさに包まれていて心が暖かくなる。
自閉症のひとり息子とガンに侵され余命わずかな父親との物語。父親が逝った後、一人で生きられるか、幸せに暮らせるか・・・ 卵のわり方・買い物の仕方・バスの乗り方など一つづつ教えていく。
魚に生まれれば幸せだったのに・・・水槽の中で魚たちと泳ぐシーンが素晴らしい。自閉症という重いテーマだが周りの人達に見守られて、父は海亀になって守っていくという《父と子》の絆が美しい映像の中で描かれる.
8月頃シネスイッチ銀座で上映されたが観たいみたいと思いながら機会を失ったが、川越の「スカラ座」で観られるというので今日観てきた次第。3人しか観客がいなかったが多くの人に観てもらいたい映画であった。
先日ホワイトさんが「川越スカラ座」で黒沢明監督の映画を観てきた「ブログ」を読みました。
「川越スカラ座」懐かしいな~と。私の家から5分ぐらい、中学、高校生の頃よく通った映画館でした。「エデンの東」「ローマの休日」「風と共に去りぬ」「鉄道員」「禁じられた遊び」・・・・いっぱい、いっぱいあります。
あの頃は2・3本立ての映画、一日中楽しめた娯楽でした。
平成19年に閉館しました(所有者が高齢」)が3ヶ月後に、特定非営利活動法人「プレイグランド」が引き継ぎ今に至っているようです。ですから上映する作品も選び、予告編,CMもなしで、音量もうるさくなく私にピッタリでした。お手洗いも昔と同じ場所、ただ全館暖房でないので後ろに大きなエアコンがあって、少しその音が気になりましたが・・ひざかけが用意されていたり懐かしい映画館で楽しみました。
こんな立て看板も懐かしいです。