ガルモント KENAI インプレッション
テストコース:月山牛首雪渓エリア、月山山頂大雪城エリア
雪質:両エリアともにやわらかいザラメ(小さなスプーンカット少々あり)
テストスキヤー:IDEHA 石沢孝浩
テストブーツ:ガルモント KENAI G-FIT MENS 25.5サイズ
組合せスキー:K2テレマークスキー8611 167CM
組合せビンディング :22デザイン テレブルドック
ガルモントの来期モデルKENAIがキャラバン社から届き、以前のブーツ箱と比べ簡素化(エコロジー?)
された箱を開けると、深みのあるブルー色のブーツが目に飛び込んできた。
今までの丸みを帯びたエナジー、シナジーとは明らかに違う「角」を多く取り入れた無骨なデザイン。
しかし硬派なイメージでいかにも道具と主張するようなこのブーツに一目惚れ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/e1/00c774f4db3339892a2b23fb55030aa5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/7d/962ce0aa4080c5ad183a84b6cd74bfc5.jpg)
外見からは少し細身になったのと、メタルチッくな2バックル、ウォークモードレバーなどもカバーが
無くなり露出した感じが武骨さを際立させている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/63/914d7050a341f98da3c61cc2845137c5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/7e/b883646a00b01d6fd48f9997144192ee.jpg)
シナジー ケナイ
そして外見からは分かりづらいが、一番大きな違いはローワーシェルの構造。
今までのシナジーなどのローワーシェルが左右対称に中央から分かれてフロントスポイラーで被せる
構造と違い、ローワーシェルで足首を包み込むオーバーラップ構造。
実際に部屋で足を入れてみると、今までに体験したことのないフィット感。
特に足首周りのフィット感は素晴らしく、バックルを締めなくても、シナジーの締めている状態と
ほぼ変わりなし。というか隙間がない。
実際この時はインナーの形成をしていないのですが、形成をして足が馴染んでくれば更にフィット
すると思うと・・・エナジー、シナジーとは全く別のブーツと言って良いでしょう。
ブーツを履く時は、今までと勝手が違い少し入れづらい感じはあったが、慣れてしまえば問題なし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/43/84c99bcdaa5d0aa97ffcec1ba0caa81b.jpg)
シェルの高さはシナジーとほぼ変わりなし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/0b/c2fbe3cd7232274c7dff6a4fae98976d.jpg)
インナーの高さはエナジー、シナジーと比べ大分高く足首の部分が細身なのが分かるだろうか。
このような要因もフィット感の良さに繋がっているのであろう。
ちなみにシナジーのインナーをケナイに入れて履こうとしたが、シェル形状が違うため使用できず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/da/addbf40853304f1dbec5794a0e464e18.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/ca/15933aa470c3633ee9147cff7d9c4db7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/3d/b46c1928262dcd9bcd178b1bb4dbaa1f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/02/e17ce3f0a75fb49cb6a9b11546ca1ff7.jpg)
実際に今までのブーツと比べてみる。
左からシナジー、エレクトラ、ケナイ。
シェルは同じくらいの高さだがインナーが高いためケナイが大きく見える。
さて実際に滑ってみての感想だが、イメージ的に無骨で硬そうなイメージだが実に柔らかく蛇腹が
曲りとても素直な動きを見せてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/b1/ef7f2f75e930670f7b962dcbaa4484f9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/76/3b13d733862c64c5f959871f2530f03d.jpg)
特に蛇腹の真ん中にブルーのラインが引いてあるのだが、そこまでの前半の曲がりがとても柔らかく
少し荷重を掛けただけで蛇腹が直ぐに縮んでしまう。
後半は内足に荷重を掛け続けると自然な状態で蛇腹が最後まで縮んでくれる。
2バックルという事もあり、今まで3バックルのシナジーを履いてきた私にとって、荷重する際の
足首の曲がり部分にバックルがないのはプラブーツではスカルパのT2以来で、何も邪魔されない感覚で
足首が曲がるというのは、実にストレスがなく蛇腹プラス足首の素直な曲がりが柔らかいという
感覚に繋がっているのだろう。
ただインナーが高い分足首から上の過剰なホールド感を少し感じてしまうのも事実である。
まあそれは善し悪しで、柔らかくホールド性が高いことはパウダーシーズンには非常に
適しているように感じられる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/4f/52474a99c057bfc43108425563b83993.jpg)
もちろんこんなザラメでスプーンカットの斜面で決して良い条件ではないが、安定した滑りが出来た。
K2 8611&テレブルドックとの組み合わせで、正直ブーツが勝っている組み合わせだが、テレポジションをとった時に
プラブーツが勝手に走ることもなく、足裏で雪面を捉える感覚で、実に軟らかくテレポジションを作ることが出来る。
大回り、小回りと試してみたが、私の感覚で小回りが楽に滑れる気がした。
これはあくまでも私の感覚で「気のせい」かも知れないのだが。
しかしスキーを操作しやすいのは事実である。
厳冬期のパウダーから春のザラメ雪ツアーまで幅広く活躍してくれる予感!そんなブーツ「KENAI」。
対象としては、中級者から上級者の方向けであろう。
購入の際気をつけることが一つ。
ケナイはエナジー・シナジーと比べインナーもシェルも少し細身です。
足が細い私は、シナジーと同じサイズでチョイスしましたが、特に足幅の広い方には
ワンサイズ上のブーツが良いかもしれません。
まあ一番は実際に足を入れて履いてみることでしょうね。
そこで朗報です。
IDEHAを常に応援してくれる仙台のあしの豆さんで「TELEMARK SKI Exhibition」を8月1日~30日まで開催します。
テレマークスキーの商品の展示・早期受注を行っています。
サイズは限られますが「KENAI」も展示してありますので仙台市近郊の皆さん是非足を運んでください。
IDEHA石沢も応援に行きます。
テストコース:月山牛首雪渓エリア、月山山頂大雪城エリア
雪質:両エリアともにやわらかいザラメ(小さなスプーンカット少々あり)
テストスキヤー:IDEHA 石沢孝浩
テストブーツ:ガルモント KENAI G-FIT MENS 25.5サイズ
組合せスキー:K2テレマークスキー8611 167CM
組合せビンディング :22デザイン テレブルドック
ガルモントの来期モデルKENAIがキャラバン社から届き、以前のブーツ箱と比べ簡素化(エコロジー?)
された箱を開けると、深みのあるブルー色のブーツが目に飛び込んできた。
今までの丸みを帯びたエナジー、シナジーとは明らかに違う「角」を多く取り入れた無骨なデザイン。
しかし硬派なイメージでいかにも道具と主張するようなこのブーツに一目惚れ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/e1/00c774f4db3339892a2b23fb55030aa5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/7d/962ce0aa4080c5ad183a84b6cd74bfc5.jpg)
外見からは少し細身になったのと、メタルチッくな2バックル、ウォークモードレバーなどもカバーが
無くなり露出した感じが武骨さを際立させている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/63/914d7050a341f98da3c61cc2845137c5.jpg)
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シナジー ケナイ
そして外見からは分かりづらいが、一番大きな違いはローワーシェルの構造。
今までのシナジーなどのローワーシェルが左右対称に中央から分かれてフロントスポイラーで被せる
構造と違い、ローワーシェルで足首を包み込むオーバーラップ構造。
実際に部屋で足を入れてみると、今までに体験したことのないフィット感。
特に足首周りのフィット感は素晴らしく、バックルを締めなくても、シナジーの締めている状態と
ほぼ変わりなし。というか隙間がない。
実際この時はインナーの形成をしていないのですが、形成をして足が馴染んでくれば更にフィット
すると思うと・・・エナジー、シナジーとは全く別のブーツと言って良いでしょう。
ブーツを履く時は、今までと勝手が違い少し入れづらい感じはあったが、慣れてしまえば問題なし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/43/84c99bcdaa5d0aa97ffcec1ba0caa81b.jpg)
シェルの高さはシナジーとほぼ変わりなし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/0b/c2fbe3cd7232274c7dff6a4fae98976d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/d1/3d7c14f5b91d978575312e0c4869ff60.jpg)
インナーの高さはエナジー、シナジーと比べ大分高く足首の部分が細身なのが分かるだろうか。
このような要因もフィット感の良さに繋がっているのであろう。
ちなみにシナジーのインナーをケナイに入れて履こうとしたが、シェル形状が違うため使用できず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/da/addbf40853304f1dbec5794a0e464e18.jpg)
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実際に今までのブーツと比べてみる。
左からシナジー、エレクトラ、ケナイ。
シェルは同じくらいの高さだがインナーが高いためケナイが大きく見える。
さて実際に滑ってみての感想だが、イメージ的に無骨で硬そうなイメージだが実に柔らかく蛇腹が
曲りとても素直な動きを見せてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/b1/ef7f2f75e930670f7b962dcbaa4484f9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/76/3b13d733862c64c5f959871f2530f03d.jpg)
特に蛇腹の真ん中にブルーのラインが引いてあるのだが、そこまでの前半の曲がりがとても柔らかく
少し荷重を掛けただけで蛇腹が直ぐに縮んでしまう。
後半は内足に荷重を掛け続けると自然な状態で蛇腹が最後まで縮んでくれる。
2バックルという事もあり、今まで3バックルのシナジーを履いてきた私にとって、荷重する際の
足首の曲がり部分にバックルがないのはプラブーツではスカルパのT2以来で、何も邪魔されない感覚で
足首が曲がるというのは、実にストレスがなく蛇腹プラス足首の素直な曲がりが柔らかいという
感覚に繋がっているのだろう。
ただインナーが高い分足首から上の過剰なホールド感を少し感じてしまうのも事実である。
まあそれは善し悪しで、柔らかくホールド性が高いことはパウダーシーズンには非常に
適しているように感じられる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/4f/52474a99c057bfc43108425563b83993.jpg)
もちろんこんなザラメでスプーンカットの斜面で決して良い条件ではないが、安定した滑りが出来た。
K2 8611&テレブルドックとの組み合わせで、正直ブーツが勝っている組み合わせだが、テレポジションをとった時に
プラブーツが勝手に走ることもなく、足裏で雪面を捉える感覚で、実に軟らかくテレポジションを作ることが出来る。
大回り、小回りと試してみたが、私の感覚で小回りが楽に滑れる気がした。
これはあくまでも私の感覚で「気のせい」かも知れないのだが。
しかしスキーを操作しやすいのは事実である。
厳冬期のパウダーから春のザラメ雪ツアーまで幅広く活躍してくれる予感!そんなブーツ「KENAI」。
対象としては、中級者から上級者の方向けであろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/f8/6464087ebf943bdebbcb767d53e37b6c.jpg)
購入の際気をつけることが一つ。
ケナイはエナジー・シナジーと比べインナーもシェルも少し細身です。
足が細い私は、シナジーと同じサイズでチョイスしましたが、特に足幅の広い方には
ワンサイズ上のブーツが良いかもしれません。
まあ一番は実際に足を入れて履いてみることでしょうね。
そこで朗報です。
IDEHAを常に応援してくれる仙台のあしの豆さんで「TELEMARK SKI Exhibition」を8月1日~30日まで開催します。
テレマークスキーの商品の展示・早期受注を行っています。
サイズは限られますが「KENAI」も展示してありますので仙台市近郊の皆さん是非足を運んでください。
IDEHA石沢も応援に行きます。