AKB48の旅

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あらためて53rd世界選抜総選挙

2018年07月01日 | AKB
録画しておいたBSスカパーの「53rd世界選抜総選挙」完全版をようやく見終わった。というわけで、フジテレビ放送分しかなかったハンディがようやく解消されたということで、あらためて選抜メンバーのスピーチの感想など。

まずは去年と同様というか、もうぶっちぎりで素晴らしかったのが、言うまでもなく荻野さん。これはもう単なるキャラとかを超えた、圧倒的な自己プロデュース力だろうと思う。方向性は違うけど、もしかすると指原さんの背中を追えるレベルかも知れない、そうとまでも思わされた。

あともう一人あげるとするなら、大場美奈さんかな。荻野さんを除くほとんど唯一、AKBGの内部構造について触れようとしてた。いくらかでも自覚的に、自己言及的に物語を語ろうとしてた。たぶん無意識の内にだろうと思うけど、指原さんの不在を幾ばくかでも埋めようと努力してたように思う。

そういう意味では逆に、今回の総選挙は、指原さんの不在を痛感させられたとも言える。指原さんの存在が巻き起こしていた巨大な構成力の欠落。指原さんが中心になって紡ぎ出していたハイコンテクストな物語の消失。正に広義のプロデュース力と言えるだろう、隠然たる「力」の不在。

「力」の不在は、必然的に様々な不都合と直結してしまうことになる。箍が外れたように、魑魅魍魎の跳梁跋扈を許してしまう。善意と良心が、そのまま悪意と邪心へと反転してしまう。そして実際、その通りになってしまった、そう言えてしまえる状況と思えるのが、なんとも残念かな。