AKB48の旅

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「スカパー!音楽祭」の欅坂46

2016年10月31日 | AKB
本放送はフジテレビNEXTにて5月8日だったとのことだけど、BSスカパー!で10月29日に「スカパー!音楽祭」が放送された。その中で欅坂46によるカバーの2曲「君の名は希望」「制服のマネキン」が披露されてたんだけど、これが素晴らしかった。

何を今更というのは置いといて、まずはオリジナル曲ではなくてこの2曲が選ばれたという事実を、いかばかりに鑑みれば良いか。既述のように、私的に乃木坂の楽曲の中で最も「違和感」を感じていたのが、正にこの2曲。何か別の理由があるのか、それとも単なる偶然なのかも知れないけど、それでもこの2曲が選ばれたことに、あくまでも私的にだけど、深い意味を読み取りたい。

「君の名は希望」は、歌詞の内容を越えて、生田さんと故佐久間正英氏の物語として昇華された楽曲。死の淵を越えていくというソリッドな存在感が、乃木坂の虚構性を際立たせてしまう。一方で「制服のマネキン」は、詳細は差し障りがあるので書かないけど、そんな背景の物語ではなく、内部的な「矛盾」が浮き彫りになってしまってた。

NHKBS「乃木坂46 SHOW!」
http://blog.goo.ne.jp/ichthyophagi/e/0606c5ea26da84a12eb2c4642202c878

NHK「ハロー・グッバイの日々~音楽プロデューサー佐久間正英の挑戦~」
http://blog.goo.ne.jp/ichthyophagi/e/20f4214e7fe6ee44cf62e65ea4343977

「君の名は希望」
http://blog.goo.ne.jp/ichthyophagi/e/84e6b893d1ca219c33a8fdb284a7c256

ところが欅坂は違った。「比較してはいけない」んだけど、それでも例によって「対立厨」に墜ちてしまうのをお許し願いたいんだけど、欅坂の佇まいは、そんなくせ者曲とも言える「君の名は希望」そして「制服のマネキン」に、見事にジャストフィットして見せた。見事なくらいに何の違和感もなかった。

それが何を意味するのかについては既述を参照していただくとして、考えてみれば当たり前というか、目一杯背伸びをすれば「世界には愛しかない」を歌う事ができる、届くのが欅坂なわけで、であればこそ「君の名は希望」も「制服のマネキン」も、十分にこなせて当たり前ということになるんだろう。

あるいは時系列的に不可能ではないと思うけど、この2曲を歌う欅坂の風情を見て、あるいは意識してこの2曲を歌わせてみた上で、「世界には愛しかない」が作り上げられて行ったのかも知れない。