先日の代官山で行われた末盛千枝子さんのセミナーで
ご紹介いただいた本を少しづつ読んでいます。
ここ数日は図書館で借りてきた、バーバラ・クーニーの『エマ』(エマおばあちゃん)を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/88/8babad4c7027279216685665d5d59e86.jpg)
しましまの猫と暮すエマおばあちゃんには、家族が沢山いますが
殆どの時間を一人ですごしています。子供たちが遊びに来ても
みんなは、いろんな おみやげを もってきて くれました。
でも、いつだって ゆっくりする ひまもなく かえってしまいます。
・・・・ちくりっ、と胸を刺す言葉です・・・・・・・
なので、家族たちはエマおばあちゃんとゆっくり心を通わせる事も無く、
72歳の彼女を理解できずにいるように思われます。
さびしさを感じることもあったエマおばあちゃんですが、
絵を描くことで彼女の生活は変わっていきます。
最後のページ、絵筆をもって真直ぐに立っている
生き生きとした彼女の表情がとても印象的です。
読み終えて、私の頭には『ーだれも知らなかったー』と言われた
アルフレッド・ウォリスの絵が蘇ってきたのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/3d/1da97ba0f2927fba0378bcaf983e6a3e.jpg)
ちょうど二年前、東京都庭園美術館ではじめて観たウォリスの絵。
だれも知らなかったアルフレッド・ウォリスーある絵描きの物語ー
不思議な魅力に心惹かれて
今でも展覧会のチケットは手帳に挿んだまま持ち歩いています。
70歳をを過ぎてから絵を描き始めたウォリス。
ダンボールの切れ端や板に(たぶん)有り合わせのペンキで描いた風景は
ふしぎなバランス。
決して巧みなものでなく、一目で明るく元気になる~という絵でもない。
煙った緑や海の色。
そこに必ず在る灯台と船。
彼の絵の中で、特に船だけはキリリと確かな線で描かれているのも大変印象的でした。
彼の絵から、航海の日々、海と自然に対する愛情や畏敬の念があふれ出ていて。
そしてなにより、ウォリス自身が楽しんで描いているのが伝わってきます。
それを感じることが心地よい。。。そういう絵であったと思います。
美しいこと、巧みな事に感動するのではなく
絵を感じることの喜びを知った展覧会でした。
・・・余談ですが、
アルフレッド・ウォリスのお墓には、
=ALFRED WALLIS ARTIST & MARINER=という言葉と灯台が描かれています。
それはバーナード・リーチが彼の為に焼いた陶板でできていて。
とても美しく、すてきなお墓でした。 ・・・
心のままに、自由に、描く喜び。
大切な事は、歳は関係なくて、何時からでも始められる。
しっかりと胸に刻んでおきます。
ご紹介いただいた本を少しづつ読んでいます。
ここ数日は図書館で借りてきた、バーバラ・クーニーの『エマ』(エマおばあちゃん)を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/88/8babad4c7027279216685665d5d59e86.jpg)
しましまの猫と暮すエマおばあちゃんには、家族が沢山いますが
殆どの時間を一人ですごしています。子供たちが遊びに来ても
みんなは、いろんな おみやげを もってきて くれました。
でも、いつだって ゆっくりする ひまもなく かえってしまいます。
・・・・ちくりっ、と胸を刺す言葉です・・・・・・・
なので、家族たちはエマおばあちゃんとゆっくり心を通わせる事も無く、
72歳の彼女を理解できずにいるように思われます。
さびしさを感じることもあったエマおばあちゃんですが、
絵を描くことで彼女の生活は変わっていきます。
最後のページ、絵筆をもって真直ぐに立っている
生き生きとした彼女の表情がとても印象的です。
読み終えて、私の頭には『ーだれも知らなかったー』と言われた
アルフレッド・ウォリスの絵が蘇ってきたのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/3d/1da97ba0f2927fba0378bcaf983e6a3e.jpg)
ちょうど二年前、東京都庭園美術館ではじめて観たウォリスの絵。
だれも知らなかったアルフレッド・ウォリスーある絵描きの物語ー
不思議な魅力に心惹かれて
今でも展覧会のチケットは手帳に挿んだまま持ち歩いています。
70歳をを過ぎてから絵を描き始めたウォリス。
ダンボールの切れ端や板に(たぶん)有り合わせのペンキで描いた風景は
ふしぎなバランス。
決して巧みなものでなく、一目で明るく元気になる~という絵でもない。
煙った緑や海の色。
そこに必ず在る灯台と船。
彼の絵の中で、特に船だけはキリリと確かな線で描かれているのも大変印象的でした。
彼の絵から、航海の日々、海と自然に対する愛情や畏敬の念があふれ出ていて。
そしてなにより、ウォリス自身が楽しんで描いているのが伝わってきます。
それを感じることが心地よい。。。そういう絵であったと思います。
美しいこと、巧みな事に感動するのではなく
絵を感じることの喜びを知った展覧会でした。
・・・余談ですが、
アルフレッド・ウォリスのお墓には、
=ALFRED WALLIS ARTIST & MARINER=という言葉と灯台が描かれています。
それはバーナード・リーチが彼の為に焼いた陶板でできていて。
とても美しく、すてきなお墓でした。 ・・・
心のままに、自由に、描く喜び。
大切な事は、歳は関係なくて、何時からでも始められる。
しっかりと胸に刻んでおきます。