まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

7月の空

2008年07月30日 | 心おぼえ
今朝、パソコンを立ち上げていつもの様にメールの確認をして。
そしてまた、いつものようにブログを…というところで
フト、いつもではなく“時々訪ねてみるブログ”へいってみると
そこには映画『西の魔女が死んだ』の記事。
この映画、出演者の話を何かで知って少し興味を持ったけれど
行くのならきっと一人だな、と感じていて。
そして、一人となると案外出不精の私(苦笑)では観にいかないかも知れないな、とどこかで思っていたものでした。

さらに調べていくと、上映している映画館は少ないけれど、家から遠くない事が判明。
しかも水曜日はサービスディ♪ 行かぬ手はない。。。
希望の時間の席がとれなくても、まあ、たまには炎天下の散歩も悪くない、と言う軽い気分で出かけることにしました。


映画を見ながら、何度も祖母達のこと、そして孫と接している母の姿を想っていました。

一緒に暮らした祖母との記憶。
映画のような“ステキ”なハーブティーや焼き立てのクッキーはありませんでしたが、
春、土手へ蓬や土筆を摘みに行くのを楽しみにしていた事や
夏の日に、外は暑くてもお腹の中は冷えているよと言って
あったかい葛湯を食べさせてくれた思い出。
その時の気配をも感じながら映画を見ていました。

そして、過ぎてしまった、やり直しのできない、後悔。

こんなに甘くて、苦くて、たくさんの想いが交じり合って、家族なのか。
わかっていたコト、なのにまた新しい気持ちで考えてみるのでした。

そして、松浦弥太郎さんの本の中の言葉が浮かんできました。
上映前にロビーで読んでいた『くちぶえカタログ』
「セーター」のところで毛玉についてこう書かれています。

~人の心にもそんな毛玉のようなものが出来ているかもしれない。毛玉というのは何かと何かがこすれて、こすられることでケバ立ちが丸められ、木の実のようにそこにぶらさがっている。そうしていつの間にか落っこちる。日常生活で、心は嬉しいこと、悲しいこと、苦しいことなど、いろんなこととこすられているはずだ。その度に、心のまわりには小さくて丸い毛玉が出来ているのかもしれない。自分の心が毛玉だらけと考えてみたら、ちょっと嬉しい気持ちになってくる。~

色んなものにこすられて出来る毛玉。
毛玉をみれば、それが何とこすりあって出来たものかおおよそ見当がつく。
しかし、自分の意識にはないのに毛玉になっていることもある。
どうしてそこに毛玉は出来たのかわからない。
けれど、確かな事はきっと自分が動きまわっていたから。
そこに毛玉ができた。

つらつらと毛玉の事を考えながら歩き出して、空の写真を撮りました。

藍の生葉染め

2008年07月28日 | ワークショップ
藍の生葉染め。
去年は「らふと」さんで初の生葉染めを経験。
今回は世田谷ものづくり学校の庭仕事の楽しみ「藍の生葉染めと夏土用ランチ」に行ってきました。

サンサンと…
否、ギンギンと日差しが降り注ぐ藍の畑から
元気な葉っぱを収穫し、
さっさっとミキサーにかけて、たたっと布を投入。
そしてパッ~と広げたら、みるみる布が青くなる。

この楽しさ!驚き!
きっと、何度経験しても変わることなく楽しいのだろうと思われます(笑)



今回は用意していただいた綿×麻の布(ストールになる大きさ♪)の他に、
未晒の綿の糸と、白い毛糸を染めました。糸は軽く洗いました。

右上が毛糸、下が綿糸です。写真では判りにくいですが、綿糸より綿麻の布の方が青みが強いです。
染め時間は全く同じですが、毛糸は濃い色になりました。



こんなに綺麗な色に染まるのでしたら、もう少し毛糸をもって来ればよかった。
と欲の皮の張った思いが頭をもたげてくるのでした。(苦笑)

そして、もう一つのお楽しみ。
ジャーン。
なんと涼しげなランチボックス・・・(笑)


・・・はい、正しくは香り豊かなカレーでした。
ゴーヤ、セロリ、キュウリのピクルスも爽やかです。

棉の花 2008

2008年07月24日 | フラワーポット
昨日、棉の花が一つ開きました。
今朝も一つ。 これから暫くは、この淡い黄色の花を見つけるのが
楽しみになりそうです。

昨年収穫した茶綿の種を蒔いたのが5月9日。
発芽したのが5月20日でした。
(無精者の私でも、こういう成長の記録が写真と共にすぐに引き出せて。ブログを書いていて良かった、と今しみじみ感じています。笑)

さらにさかのぼって調べてみると、昨年の開花は8月19日でした。
今年は一つのプランターで6本の棉を植えている為、背丈がやや低いようです。
こんな事も関係しているのでしょうか?花もやや小さいように見えます。
また、昨年は幾つも落ちてしまった蕾ですが、今年はまだ落下が一つも無く。
あの小さな双葉から、よくぞここまで育ってくれたものです。



それにしても、花の写真が・・・
昨年も、今年のものほとんど同じです。(苦笑)

夏の日

2008年07月22日 | 散歩の途中
今日は『大暑:快晴が続き気温が上がり続けるころ。』だそうです。
梅雨が明けて、まことに毎日良いお天気。
また、夕暮れにはすうっと風が吹いてくる。
この夏は、*夏らしい夏*だなぁと思うことが幾度もあります。

同じように暑い一日だった日曜日。
夏休みの小旅行気分で旧白洲邸=武相荘=へ行きました。
*じゅうぶん日帰りできる距離なのですが、初めて降り立つ鶴川という名前とこの夏らしいお天気が『旅行』の気分にさせてくれます。

白洲次郎さん、正子さん、そして鶴川にあるこちらの家も多くの本や雑誌で紹介されていますね。
私も雑誌で何度か見たことがありました。
茅葺の屋根に四季折々に美しく咲く花や草。。。
こういう暮らしもあるのねぇーと写真を眺めてみるのみ、でしたが
偶然見つけた本の中に在った四角い火鉢が我が家のものととてもよく似ていて。
何だか気になって、見に行く事になったのです。(笑)

家の火鉢は、素っ気無いほど装飾が無くて線の太い感じに惹かれて買い求めたものでした。古いもので、家に届いてから隅々拭いて、オイルステインなどすり込んでみると、のびのびと木目が現れてきて嬉しかった。そんな記憶があります。
そして、引き出しの底から作者が書いたと思われる文字も発見。大工さんが作った火鉢とわかり納得しました。

暑い時に長々と火鉢の話、失礼しました(苦笑)

武相荘は、想像していたよりもずっと小さなお宅でした。(家の全てを公開していないようでしたが)
そして、少し考えれば判りそうな事なのですが…
『夏』の展示がなされているのですから、目当ての火鉢はありませんでした。(苦笑)
しかし、きりりと整えられた茅葺の屋根や風にそよぐ草花の様子はとても静かで、
私にはやはり「夏休み」でした。

きれいな屋根でした。
「寿」の文字。こうした屋根に文字が刻まれているのを見るのは初めてです。


山百合


葉かげに椿の実。
うっとりするような紅い色。


水引の花。
はじめて見る花でした。「赤まんま」のような小さな紅い花が並んでいますが
茎も葉も「赤まんま」のそれよりは明らかに大きく。


調べてみると「水引」とわかりました。この小さな花をよくよく見てみれば花びらが紅白に分かれていたかもしれません。花の名前がわからないと楽しみが減ってしまいますね。

そして、、、
なんと帰り道、思いがけないお店が私達を待っていてくれました。
コメダ珈琲です!
確か昨年の夏頃に、よく訪ねる幾つかのブログでこのお店の事が話題になっていたのです。
東京にはないサービス?、なにやらメニューも興味深く(笑)
いつか行ってみたいな、と思っていたのです。
武相荘から通りを横断してすぐの所にコメダ珈琲はありました。

おなかが空いていなくても、やはりコレはおさえておかないとイケナイ。。。
シロノワール(これはミニサイズ)


ちょっと得した気分になって帰りました。(笑笑)

更に帰宅して、かねてからこの連休に食べようと冷やしておいた能登のところ天を頂きました。
金沢の友人が送ってくれた懐かしい味のところ天です。
大変美味しくて、実は私一人で食べてしまって。
この日が最後の一つとなっておりました(苦笑)


暑い外から帰ってきて、美味しいところ天を頂く幸せ~
やはり、この日はとっておきの『夏休み』でした。

セーラーとペッカの運だめし

2008年07月17日 | 
久しぶりに図書館で絵本を見ながら何度も笑ってしまいました。
もちろん小さくクククッ!とですが(笑)
頁を繰るたびに、なんと言いますか・・・
突っ込み所がたくさんあって。
何だかツボに入ってしまったのです。ね。

最初は、裏側の表紙に刺繍の入った布があって、
それがちょっと気になり、手にとったのです。
お洒落でかわいい感じの絵本かな?(例えば“リサとガスパール”のような)という気持ちもありました。

しかし、その予感は表表紙から、頁を開くごとに見事に裏切られて。(笑)
湯村輝彦さん(テリーさん)のイラストレーションを思い出してしまうのは
私だけでしょうか?
目に飛び込んできた刺繍の布が『ジャクソン夫人のお手製のテーブルクロス』であった事までもが、
ちょっと嬉しく、面白く思えてしまうのでした。


セーラーとペッカ
作者のヨックム・ノードストリュームさんはストックホルム生まれの現代美術作家。
現在、5作品が出版されているこの「セーラーとペッカ」シリーズは、彼の唯一の絵本作品。とありました。

とにかく、第一作目の『セーラーとペッカ、町へいく』から順を追って読んでみなくては、と今思っています。(笑)