まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

no.186 と no.189

2009年08月31日 | 手仕事のもの
小高千繪さんという方の白いお皿をみせて頂きました。
『Plain plates』
300枚のお皿が並ぶ展示。
でも、最終日の午後でしたから、残りわずかで。。。

静かに重ねられ、また
僅かにカタチを変えながら並ぶ白いお皿を観るのは気持ちがいい ですね。
何度も手にとって、或いは光の加減を変えて見つめていると
丸いお皿の淵に、小さなさざ波が揺れているのに気づき。
ロクロの上で、一枚一枚うみ出されていったお皿の
時間の流れを感じます。

裏返すと、すーっと青い釉薬がみえます。
(この写真では全く分かりませんね・汗)



お皿の裏には通し番号が刻まれていて。
カタチや大きさは勿論ですが
やはり“番号”も気になります。

自分にまつわる、何かの数字(特別なものは無いのですけど)は
見つけられませんでしたが、選んだ二枚の皿の番号は
どこか親しみを感じられる186と189でした。

この2枚の間の187と188のお皿は、どうしているんだろう?なんて
考えながら写真を撮って。楽しかったデス・笑

『うちのまる』 養老孟司先生と猫

2009年08月26日 | 
『うちのまる』 養老孟司先生と猫の営業部長
猫好きの人から教えられて、図書館で借りてきました。

解剖学者・養老孟司先生の家の猫
スコティッシュ・フォールドという種類の
「まる」という名の猫の魅力が詰まった一冊。

それがスコティッシュ・フォールドの特徴なのか?
「まる」の個性なのか?
3歳にして7㎏ の体重が物語るように
の~んびり、穏やかな性格・・・

養老先生は『ひと言で言えば、『怠惰』な猫---』と書かれいていますが。。。

本を眺めていると、体の力がどんどん抜け出ていくような気がします。

そして「まる」にデレデレの養老先生は
私の想像をはるかに超えていて、、、
微笑ましくも、困惑…のお姿なのでありました・苦笑

しかし、巻末にあった
幼少期の養老孟司先生のお写真を発見したとき
全ての違和感が消えていってしまいました。

白い子猫を抱いた男の子の姿は
村上春樹さんの『ふわふわ』の世界、
そのままのように思えて。
全てが自然の運び、と感じられました。


大きな猫がお好きな方は必見です・笑

夏休み 2009

2009年08月18日 | 暮らし
この夏は、めずらしく家人のお休みが途切れず続いていて
(とはいっても1週間です)
私もそれに合わせることができたので、思いがけずのんびり~
「夏休み」らしい気分で過ごせた気がします。

でも、1週間を振り返ってみると

休みの始まりに、Bill Tapiaさんのライブ。
人生を歩む姿に
とびきり素敵な目標を示していただいて。まいりました。

休みの中盤には父の手術があり・・・
(幸い手術は無事に済んで、数日の短い入院を経てすでに帰宅しています。)

終わりに、ハリーポッターの映画を鑑賞。
今回の映画も、随分前に本を読んでいたので分かっていたはずなのに。。。
エンドロールが流れる頃から、幾度もダンブルドア先生の顔が浮かんで。

夏休みの間、
“お爺さん(*)”のことが終始気になって、考えていた自分がいました。
“お爺さん”に想いを寄せる夏休み。。。

これもまた、思いがけない出来事。
この夏の思い出です。

(*)“お爺さん”と一言でまとめてしまうのは、あまりに乱暴だと思うのですが、
適切な言葉が見つかりませんでした。すみません。


写真は今日の茶棉の花。
今年、咲きはじめの花より少し大きくなりました。

梅干し =土用干し=

2009年08月16日 | ワークショップ
6月に塩漬けした梅
毎朝、瓶の中を見て、クルンと回すのが日課になりました。

そして、やっと本日。
『土用干し』です。


通常は、えびら(梅干専用のざる)に広げるのでしょうが
なにぶん20個余りの梅ですので、あり合わせのザルで干すことに。
写真のような状態のものが3枚。
物干し竿を2本、平行にかけた上に置いてみました。
念のため、ザルが滑り落ちないように大型の洗濯バサミで両端をガードしています・笑

ザルの目が詰まっているせいでしょうか
梅を裏返すときに、ザルに張り付いた梅の皮を破ってしまいました。
来年、また梅干作りに挑戦することになれば
道具を改めねばいけませんね。

:::::::::::

私と同様、今年初挑戦の友人からは『梅布』の情報が届きました。
う~む。いろんな“専用道具”があるものです。

:::::::::::

3時過ぎには日が陰ってしまう我が家のベランダ。
土用干し第一日目は、早々に干した梅を元の梅酢に戻しました。
また明日も晴れますように!

Bill Tapia Japan live = ビル・タピア ジャパンライブ =

2009年08月13日 | 好きなもの
101歳のウクレレ奏者が来日する。と聞いて
家人がチケットを入手してきたのは梅雨の頃だったでしょうか。

その名はBill Tapia。御年101歳。。。確かな(?)情報はこれだけで
いよいよその日がやってきました。

8月9日(日)
この日2度目のステージ。
そして、日本公演最後のステージでもありました。


このライブの直前に、Billさんの曲を1、2曲聴いてみたのですが
掴みきれずにいて。
いわゆるハワイアンというよりJazzyなウクレレ、というのでしょうか?

正直なところ、演奏に集中できないかもしれない…という想いもありました。
が、そんな心配は彼の登場とともに綺麗さっぱり消えうせました。



次々に奏でられるメロディー
ここちよく歌うように弾むウクレレの音♫
キラキラ 瞳を輝かせて、うた声はとってもキュート。

しかも、Billさんは非常におしゃれな方で
この日は、丸い飾りの付いた白いハンチングをかぶり
白いシアーサッカーのジャケットにクレリックシャツ。
(身頃は白地に赤と青のタッタソールチェック)
ダークカラーのネクタイとダブル(裾を折り返した)のパンツ。
そして靴は赤。
伊達男!久々にこの言葉を思い出させていただきました。

:::::::::



演奏の合間に紹介されたBillさんのプロフィールによると
幼い頃に初めて手に入れたウクレレで、数年後にはプロのミュージシャンとなり
のちに“ビッグバンド”でバンジョー、そしてギタリストとして活躍。
以後、人前でウクレレ演奏はしていなかったそうですが
90歳を過ぎて、お嬢さんと奥様を相次いで亡くされ
深い悲しみを経て、再び手にした楽器がウクレレだったのだそうです。
ですから、音楽家としてキャリアは90年以上あるわけですが
彼ののソロアルバムはまだ3枚しかありません。

ずっと日本に行ってみたいと思っていた、というBillさんですが
初来日にもかかわらず、観光より仕事がしたい、演奏したい、と希望されて。
短い滞在期間に9ステージをつとめ、最終日の翌日には日本を離れる予定というのには驚きました。

:::::::::::::::

音楽家として揺るぎないもの。
強さ、たくましさ、そして柔らかさ。

しびれました。 いいえ、、、
うまく言い表せないのですが、あったかくて楽しい音楽に心が震えました。
そして、何故だか涙が流れて 流れて。

年齢ばかり申し上げては失礼ですが
こんな素敵な101歳の人が目の前に!
出会たことに感謝したい。
忘れられない、忘れたくないライブとなりました。

また、お会いしたいです。