まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

ノスタルジック ビーズ

2008年10月31日 | 暮らし
図書館でふと手にした本。
表紙の写真に目が釘づけになりました。



『下田直子のビーズ編み』 日本ヴォーグ社

表紙の一番下のブルーグレーのバック、
家にある祖母のバックととてもよく似ているのです。

本を開くと、ビーズやスパンコールを編みこんだ
キラキラ光るバックが次々に現れます。

普段「ヒカリモノ」は殆ど身に付けないのですが
抑えた色の“キラキラ”は素敵で、なによりとても懐かしく。
ゆっくり眺めていたくて本を借りて帰りました。


実家から持ち帰った祖母のバック。
中には黄ばんだ昭和46年10月6日の新聞が入っていました。




「あずま袋」を作るときに
いつも思い出すのですが、当時は“ちょっとキラキラしている物”が
流行っていたのでしょうね。


『スパンコールの巾着』というのを見ていたら、
またもやハッとしてしまいました。
もう一つ、とても似ているバックを持っていたのです。
それが↓コレ。昔々友人がくれたベレー帽で作った(?)私の巾着。
「ヒカリモノ」はちょっと・・・と言いながら、嫌いじゃない私がいました・苦笑



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古いビーズの光を見つめていたら藍の種が頭に浮かんできました。
↓は昨日収穫した藍の種。
こちらも、とても小さいけれど一つ一つ艶々と
引き寄せられるような光を放っています。


秋 いろいろ

2008年10月24日 | 散歩の途中
今日は予報どおり朝からザァーと音を立てて雨が降っています。
この雨がやんで、澄んだ日差しが戻ってくると
また、秋が少し深くなっているのでしょうね。

近くの桜並木も色をかえつつあます。
今年は赤く変化していくこの葉をみると、胸の隅っこの方がふふっと
沸立ってきます・笑 今年もまた、染められるといいなぁ~

↑は桂の木
小さな実が並んでいました。
少し離れた場所では紅葉が始まり、黄色く変化していますが
いつもの道にある桂の木は青々としていて、初々しささえ感じます。
今年こそは、桂の木の花を見ようと春には目を凝らしていたのですが
確認できませんでした。
この桂の木は、私の考えより後に花を咲かせていたのかもしれません。

忘れずに。 また、来年のお楽しみデス。

山茶花はチラホラと。
垣根の根元近くや端のほう
その身を隠すように咲いていました。

上を向いたり・・・


横を見たり・・・


風に導かれて

2008年10月21日 | 手仕事のもの
今年も工房からの風へ行ってまいりました。
今年も…といっても、去年はウン十年ぶりの同窓会で欠席。
一昨年のあの会場と今回はどんなところに変化が見られるのか?
密かに楽しみを熟成させながら、この日が来るのを待っていました・笑

しかし、どうしても昼過ぎには帰らなくてはならなくて
磯敦子さんの「綿の手紡ぎ」のワークショップにギリギリで申し込んだ後は
もう、会場を一回りするのが精一杯でした。
写真一枚撮れず。。。今回は、何もご報告ができません。

綿紡ぎ、実はこれも(カゴ編みに引き続き)長年の謎の一つでした。
これまでにも「実演」を傍らで見学した事はあったのですが
もう一つ腑に落ちないというか・・・
ふわふわの綿のかたまりからツッーっと
一本の糸が紡ぎだされている様子は魔法のようでした。

実際に自分がスピンドルで糸(のようなもの)をくるくる回していても
先生の手から繰り出される糸はやはり「魔法」としか思えませんでしたが
それでも、謎は少しとけたのでした。しかし、まだ道のりは遠いですね。
(何の道?苦笑)

このブログを通して知り合う事のできた琴子さんとは
偶然にも「綿紡ぎ」ご一緒できて、本当に嬉しくて。楽しい時間を過ごす事が出来ました♪


会場の様子はhuiziさん琴子さんrucaさんが詳しく書かれています。
皆様、もう既にご覧になっていらっしゃると思われますが。。。

いつもこの会場では、きらきらと光を包んでいるような風をまとった
作り手の方にお会いできる気がしています。
今年も初めて目にする作品の数々に様々なコト、考えて時間を過ごしました。
そして、年々力を蓄えこられたお庭の様子もとても親しみ深く。
心地よい時間を過ごす事が出来て、幸せでした。

次回は、時間に余裕を持って「工房からの風」を満喫したいと
今から心の準備をはじめています。

*写真は、現在小さなベランダで紅葉しているブルーベリーの葉とともに。(少々わざとらしく・笑)

竹のかご

2008年10月17日 | ワークショップ
籠・・・特に気になりだしたのはいつ頃からだったでしょうか?

盛岡で土地の方が編んだ竹のざるを手に入れた事がきっかけだったかもしれません。
それまでも、工芸品として繊細につくられた美しい竹細工を
ため息とともに眺めていましたが
ややいびつな対称の緊張感などないそのざる。でも
見れば見るほど作った方の手の感触が伝わってくるようで。
飽くことの無いリズムの美しさを知ったように思いました。

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竹のかごが一体どうやって立体になっているのか?
これは長年の謎でした・笑
しかし、こればかりはとても手出しが出来るものではないと考えていました。

でもギャラリーGALAさんで行われる
『稲垣尚友=かご屋の暮し=』展の案内にある
「かご編み教室」に心が大きく揺さぶられました。
出来上がらなくても、謎は解ける・・・こんな気持ちで梅ヶ丘へ出かけました。
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キャラリーの奥、会場。
桶の中、“底の部分”らしきものが水に沈められています。
金属のクランプ?のような工具が重しに…なんだか期待が高まります・笑


床には数種の材料と先生手作りの「秘密兵器」。
そして見本のかご。


終始笑顔でご指導いただいたおかげで、挫折することなく
なんとかカゴになりました。(私の場合完成までに4時間・汗)

力任せの跡と非力なカタチ。
見れば見るほど、マチガイも浮き上がってきます。
でも、自分で作ってみて初めわかる事だと教えていただきました。

竹は想像以上になめらかでした。
相変わらず手肌の状態が良くない私ですが、作業中に小さな傷一つ
つく事も無く。竹の油分でかえって手のコンデションが良くなっていました。
これは本当に驚きです。

抱いていた謎も少しとけて。
楽しい時間を頂きました。
そしてかごに対するおもいは、また少し強くなったような気がします。

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帰る道、商店街で見つけた家。
木造の昔ながらのつくりに目が引き寄せられ~
雨どいからこぼれる様に伸びている多肉植物に目が釘付け!になりました。
(こちらの商店街の事務所?のようです。)

満月をまって=Basket Moon=

2008年10月15日 | 
10月になって急に「籠」が頭から離れません。
もともと「籠」が気になるタチなのですが・笑

籠 かご カゴ・・・と(頭の中で)唱えていたら
ことり文庫さんで
こんな素敵な本に出会いました。

『満月をまって=Basket Moon=』
 メアリー・リン・レイ 文
 バーバラ・クーニー 絵
 掛川恭子 訳


〈今月のことり便〉 初めてお願いして
満月の今日、本が届くなんて、びっくり。
そして、じわじわと嬉しくなっています。

『小さなおまけ』は冬夜色のパステル
深く澄んだ夜の空の色ですね。



時が満ちて この身の内に落ちてくる 想い
時が満ちて うつりゆく営み
冬夜色のパステルを手に
静かに 流れいていく時を頬に感じる
満月の夜です

*籠については、また次の機会に。。。