まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

北斎 富士を描く 展

2008年02月27日 | 散歩の途中
日曜日は激しい風が吹荒れ~まさに春の嵐でした。
予定どおりにお墓参りに出かけたのですが、向かい風に度々歩を止められ、水を汲もうとしても蛇口から出てくる水はアチコチ横に流され難儀しました。
もうどうにも防げない風です。
こういう時、自然の力の大きさを思い知らされます。

強風の翌日は空が澄んでいますね♪
外出のたびに富士山を望む事ができる細い脇道を見るのですが
月曜日は青い空にくっきりと富士山。しかも珍しく宝永山までも姿を現していました。こうした美しい富士山を見ることができた日は、もうそれだけで佳き日であると確信めいた想いを抱いてしまいます。

そうして・・・
北斎の「冨嶽三十六景」と「富嶽百景」を観にいってまいりました。(笑)
こちらの展示、有名ないくつかの作品を中品に展開されているのかと思いきや

「冨嶽三十六景」は全46図に、同図ながら彩色が異なる4図を加えた50点、『富嶽百景』は図版を一点ずつ額装した全102点に、極めて早い時期に摺られた原本3冊の合計155点を展示します。
ということで、見ごたえ十分でした!

富嶽百景は本として発行されたものだったのですね。驚きました。
富士山の人気が大変高かったことがよくわかります。

荒海に富士山、大桶の向こうに富士山…などなど
よく知っていると思っていた北斎さんの作品ですが、実際に近くでみると簡潔な線と非常に細やかで繊細な描写が非常に小気味よく、富士山とともにある人の暮らしが飽きることなく描き出されていてとても新鮮に感じました。また、それが木版画であることにも驚きます。

会場は内は想いの他にぎやかで、絵の中の風景を覗き込みながらあれやこれやと話する人の姿が多く見られました。
きっと江戸の時代の人たちも、こんな風に感心したり笑ったりしながら、この北斎の富士の景色を見て楽しんでいたのだと実感しました。

ところで、
帰りしなに通路に貼り出された富士山の写真を見つけました。
実はこの展覧会、富士山のイラストや写真をプリントして持っていくと入場無料になるらしいです。もっとよく調べてから出かけるべきでした!

この写真をもって行きたかったのになぁ~と数年前の河口湖の写真を思い出しました。



こんな富士山も。(笑)


カタパン

2008年02月19日 | 暮らし
カタパン…その名のとおり、とても硬いです!
夫が名古屋に出かけるというので、何かちょっと面白い名物を~と頼んだ結果
お土産に買ってきてくれました。

とはいうものの、かなり食べ応えのある様子で
なかなか手が出ず…
あっという間に数ヶ月が過ぎてしまいました(苦笑)
幸い?明確な賞味期限が見当たらず(汗)

先日、思い切ってこのような姿に変身させてみました。



カタパンを牛乳にくぐらせて、生クリームとバナナを挟み
半日寝かせてからイチゴを貼り付け。
時節柄、チョコレートも少々飾りました。(笑)

子供の頃、マリービスケットで同じようなものを作った記憶が(微かに)あるのですが、さすがカタパン!半日寝かしたのでは中心部分に所々硬さが残っておりました。20時間以上寝かせた頃が食べごろ、のようです。

せっかくの硬いカタパンをあえて柔らかくしてしまうことに複雑な思いもありましたが、これはこれで楽しくいただきました。

梅は咲いたか♪

2008年02月13日 | 散歩の途中
晴天に恵まれる祭日なのですね~2月11日。

そろそろ見ごろか?と、梅の花を求めて出かけました。



駒沢公園の梅の木。
まだまだこれから、という木が多い中
既に七分咲きというのも数本ありました。
花の香りに心が澄んでいくようです。

こころも軽く~
gongxifacaiさんが紹介されていた瓢箪のパンフレットを入手すべく東京農大の「食と農」博物館まで足を伸ばしてみる事に。

現在展示中の古代魚類も屋久島の自然についても知識は無いわけですが、わかりやすい解説があり、予想外に楽しむ事ができました。

併設のカフェで昼食も頂きました。
「バジうめ」と「うめボナーラ」、少し冒険したつもりでしたが(笑)
どちらも美味しく☆新たな発見でありました。
日々「食と農」の研究をされているわけですから、当然ですね。

お隣の温室ーーーーーー

足元にはカメラ目線のカメ。


頭上には・・・?


こんな方もいらっしゃいました。


そして帰りには、すぐお隣の馬事公苑で
北風を切って走る馬の姿を間近で拝見!


なんだか盛り沢山の一日となりました(笑)

旧正月

2008年02月07日 | 沖縄
突然ですが、昨夜はTVで忌野清志郎さんのスタジオライブをみました。
病を克服して、武道館ライブを前に完全復活宣言!となるものでした。

すばらしかったです!
熱烈なファンの方々には怒られてしまいそうですが、これまでに聞いた清志郎さんの歌声の中でも特別に心に残るライブでした。
昔のCDを取り出して感動の余韻に浸りながら眠りについたのは言うまでもありません。

そして、一夜明けて本日は旧暦の一月一日。
心に残る歌番組をみて、新しい年を迎える。まさにお正月なのであります(笑)

旧正月といえば、
沖縄では旧暦で新年をお祝いすると聞きました。
現在、ひまわりが満開という南の島のお正月はどんな様子なのでしょうか。。。

先日の沖縄旅行については、もうなんとなく機を逃した感がありましたが、
やはりもう少しだけ、書き残します。

今まさにお味噌を仕込む季節~ですが
沖縄からもお味噌を3種類購入しました。
一つは2005年にお邪魔した玉那覇味噌醤さんの「王朝味噌」を、三越の地下で購入。
そして、今回はじめて発見した市場のお味噌屋さんで、「久米島の味噌汁用」と「宮古の麦麹」を。
お味噌屋さんでは、ついいつもの調子で「甘めのお味噌は?~」などと聞いてしまいましたが、南のほうのお味噌は普段食べているものに比べたらどれも「甘め」なのです。
色々と味見をさせていただいた挙句、特別甘い訳ではないという2種を選んでしまいました。
この他にも「油味噌用」とか「いなむるち用」など他にはない品揃えで、
もっと家が近かったら、全て試してみたい!ものです。

軽いお土産もあります。(お土産といっても自分自身にですが・苦笑)

1972年も子年だったのですね。


この頃、自分は何を思っていたんだろうか?思い出せません…


海中展望塔からの眺めは変わらない?


手前にある持ち手の付いているモノがユートイ。
船の中に溜まった海水などをこれを使って掻き出す道具だそうです。
以前、日本民藝館で、なんとも味のあるユートイを見て心に残っていたので、ついつい切手を手にとってしまったのです。この切手も渋いですね。


そして最後になってしまいましたが、一枚目の写真は沖縄県立博物館・美術館です。
昨年の11月にオープンしたばかりの新しい博物館。美術館も併設されています。
真っ白な建物は周りの真新しいビル群の間にあっては、砂の城のようにも見えて。
大きな建物なのに、なぜか目の前にくるまでそこにあることがわかりませんでした。
今回は博物館だけをさっと見ておこうと思って入りましたが、2~3時間かかってしまいました。美術館も、と欲を出していたら一日がかりになっていました。
博物館、見所は沢山あります。動植物や歴史的資料。
中でも特に心に焼きついてしまったのが戦後の沖縄の展示のなかの登川誠仁さんの歌でした。
全て焼き尽くされてしまった戦後の暮らしの中で、米軍から排出された空き缶にパラシュートの紐を張って作られた三線=カンカラ三線。
琉球民謡の登川誠仁さんが、このカンカラ三線を弾きながら自らつくり唄った『屋嘉節』が流れています。
かねてより、この方の歌声に強く惹かれているのですが、
心をしぼられるようなこの歌の前をなかなか離れることができませんでした。



ご興味を持たれた方は是非。

お箸

2008年02月04日 | ワークショップ
久しぶりに池袋まで出かけました。
といっても、電車の乗り換えのために降りただけなのですが。
時間があったので、日本の伝統的工芸品館へ。
池袋にいくと時々覗いているのですが、日本の工芸品が多数揃えられていて、即購入することもできます。今は岩槻の人形展と福井の伝統工芸士展、土佐和紙展も開催されていました。
お人形つくりの実演は、ちょうど休憩時間だったようで見られませんでしたが
「若狭塗りの箸の体験」コーナーがありました。
若狭塗箸といえば、いまNHKの朝のドラマで主人公のお父さんが塗り箸職人という設定。
箸の模様を研ぎ出している姿を見て、何とはなしに親しみがわいてくるのでした。

夜光貝や卵の殻を何色もの漆で塗りこめたお箸を一本づつサンドペーパーで研いでいくのですが、体験席に座っていらっしゃる方々は皆さん寡黙でいつ終わるとも知れない空気が流れているのでした。
そこに「一膳15分から20分くらいかなぁ」という声がどこかから聞こえて。
やはり、私も「体験」してみることに。(笑)

2膳手がけても30分くらい?と簡単に考えていましたが、
終了後に時計を見たら、1時間以上かかっていました。
驚きです!私の感じではあっという間だったのですが。

ご指導いただいた“職人”の先生のお話によると
磨き出したお箸には、その人の性格、人となりがすべて表れるのだとか。
恐ろしいことです。
私のお箸は、あちこち研ぎムラのあるカンジ。

出来上がったものは、良いとか好きとか嫌いとか、、、
そういうことではなく(苦笑)
ひたすら手を動かした感覚が心地よく、今も残っています。

眺めていたら
赤い方のお箸、子供の頃にとても良く似たお箸を使っていたような…
記憶がよみがえってきました。

軽くてとても使いやすいお箸です。