まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

落ち葉染め*山桜②

2007年11月29日 | 作りました
ワークショップで染めたインドシルクのストールも
前記の半襟と一緒に浸しました。
少し赤みが濃くなったようなので、翌日にもう一度同じ液に入れて、
今度は加熱と冷ますを2回行いました。
結果が↑です。

毛糸玉がひとつ残っていたので半分に分けて、これも染めてみました。
右は半襟と同じ液に、煮出した当日に10分くらい浸けてみました。
左は一日寝かした“2~3回半”の液に10分くらいです。
違いは見えているでしょうか?



ちなみに、染める前はこんな色でした。
ウールは良く色が入るようですね。



ジュートの平織りの布が少しあったのでこれも試してみました。
左は元々の色。右は1日寝かせた“2、3回半”の液で20分。
劇的な変化はありませんでした。。。


煮出した液はまだまだあるのですが、どこまで色が出るのでしょう?
どうしたものか?思案中です。

落ち葉染め*山桜①

2007年11月29日 | 作りました
日曜日の夜、布団の中で「やっぱり、桜の葉っぱを拾いにいこう」と
妙にしっかりとした決心をしてから目を閉じたのでした。

そして、午前中に近くにある公園の桜並木を目指して出かけました。
しかし、なんと既にお掃除の方々が幾人も入っていて、とても近づける状況ではありません。。。ビニール袋を手にしばし呆然。
そして、入口近くに一本だけ植えられている山桜の存在を思い出しました。
お掃除もまだこれからのようです。

並木のソメイヨシノより葉は小さいですが、紅葉もだいぶ進んでるようです。
つい、赤くてフレッシュな葉を捜してしまいますが、これはなかなか大変です。
木の周りをひと周りして、もう無いかなぁと諦めかけると
はらりと一枚頭の上に落ちてきたりして。なんとかスーパーの袋に半分くらいの量の葉を集めて帰りました。
落ち葉さがしは飽きずに続けられます。

持って帰った葉をざっと洗って袋につめ
ステンレスボールで煮てみました。


ワークショップでは趣のある布袋を使っていましたが
何しろ、やってみたい、煮出してみたい想いが先走っていますので(苦笑)
100円ショップで買ってきた洗濯用の袋を使いました。

重曹を適当にいれて(入れすぎた感あり)
お湯の色がずいぶん濃くなってきたな、というところで別の器に移し。
2回目から3回目半くらいの染め液は同じ器に。
(1回目の液は不注意で流してしまいましたので。)
4回目と5回目を一緒にしました。
↓ボールから引き上げた袋。ファスナーは初めからピンクでしたが網目の部分は白でした。案外染まっています。


2~3回目をあわせた液は1日寝かすことにして、4、5回目の液に色々つけてみました。
木綿の足袋と古い着物からとった正絹の半襟(たぶん)です。
半襟は20分くらい浸けて取り出したもの。
足袋は、入れる直前に気づいたのですが、なんと撥水加工が施されたものでした。
しばらくは表側が全く染まる気配が無いので30分くらい弱火で加熱。その後冷めるまで放置していましたら、はじめはすんなり色が入っているように思えた底と内側より撥水加工してあるはずの表面の方が濃い色になっていました。
化学変化がおきたのでしょうか?(苦笑)


いきなりの製品染めでしたが、思ったよりきれいに染まりました。ほんのり桜色デス。半襟の方はそれよりやや黄みがかっています。

落ち葉染め*その2

2007年11月27日 | ワークショップ
↑無媒染の方、桜の落ち葉を煮出しただけの液で染めたスカーフです。
実物はもう少し黄みが強いように思われます。
こんな優しい色がひそんでいるのですね~。

ところで--------------

今回のワークショップで、もう一つのお楽しみ♪は
同じ建物〈学校〉の中にある「GO SLOWゆっくりとカフェ」のお昼ご飯です!

メニューは~~~

・根菜たっぷりスープ(蓮根、ごぼう、えび芋、人参、大根、さつま芋)
・切干大根と油揚げの玄米おにぎり
・ゆかりと大葉のおにぎり
・キャベツとポテトのコロッケ
・豆腐とごぼうの揚げ団子
・柚子大根
・高野豆腐とえび団子の煮物
・梅酒ゼリー
・ゆず風味の煎茶

~~~ ~~~ ~~~
どのお料理も期待を裏切らない お・い・し・さ です。
特に根菜のスープは素材の自然な甘さが良く引き出されていました。
染める段になると、みんな鍋の中を覗きこんで…
何となく無言、でしたが〈笑〉
このランチタイムは、「おいしい~」「甘いですね~」とついつい声が上がってしまい。
近くの方々との会話も自然と弾んでくるのでした。

給食の時間のように机を並べて、楽しかった~♪



デザートのゼリーは、濃厚で美味。
一緒に参加していた友人がお土産に持ち帰りたい!と申しておりました。


この日から
どうにも落ち葉がきになってしまい・・・
昨日、近くの公園に行ってきました。
そんな訳で、桜の落ち葉染めの事
もう少しつづきます。

深まる秋の落ち葉染め*桜紅葉

2007年11月26日 | ワークショップ
23日、勤労感謝の日に
ずっと気になっていた『世田谷ものづくり学校』のワークショップを体験してまいりました。

赤や黄に染まった落ち葉。。。
椿灰や石灰、お歯黒液などで媒染して、
桜色やオレンジ、グレーを染めます。
だそうです。

夏の藍の生葉染めに次いで、草木染めは2回目です。

↑校門の前に立ったとき、足元に吹き寄せられた落ち葉がとても輝いて見えました。
そして、やはり、この校門の桜の葉を集める所から、この日の作業が始まりました〈笑〉
できるだけフレッシュなものを、と一枚づつ手に取って選別して集めます。


大き目の鍋で、煮出します。
重曹を加えて色を引き出します。
しかし透明感が損なわれる為、加えないで染色する人もいるそうです。
2日ほど前に、先生が同じ様にして煮出しておいてくださった染め液も加えて
各自持ち寄った布を浸します。
煮出される条件の微妙な変化で、染め液の色にも違いがでています。
手前の鍋はピンクというよりオレンジ、奥の鍋は紅が強いですね。


私が用意したのはインドシルクのスカーフとシルクシャンタンのハギレです。
スカーフは媒染液を使わずにそのまま水洗いしました。
ハギレは古釘の媒染液につけてみました。
どんなグレーになるのだろうと見ていたら、濃いブラウンに。
力強いイイ色です。

*この後、乾かすともっと軽い色。ドングリのようなブラウンになりました。

まだ花が付いている藍の畑の上に紐を張って乾かします。
風が強く爽やかです~。


つづく。。。

冬を前に

2007年11月18日 | Weblog
今日もすんだ青空。
いいお天気でした。

すうっと真綿を引いたような雲の隣には
同じ様に、透けるような白い半円の月が出ていました。

今日は「上弦の月」だそうです。

先日、学生時代の友があったかい小包を届けてくれました。
私の好物の美味しいものと小さな包みがふたつ。

包みの一つは↑ 断面も鮮やかに割られた胡桃の殻。
小さくて、手の中でカチカチとおはじきのような音を立てて揺れる様子が
とても可愛らしく、山の香りを運んでくれるようで
飽きずに眺めてしまいます。



もう一つの包みは月桂樹の葉。
ご実家の庭の、濃い緑の葉。
茶色い紙をあけると、ぷ~んと青い、いい香りが漂ってきました。
『風が強い所のせいか、葉の渕がフリルのようにうねっている…』という彼女の言葉に
海からの強い風に枝を揺らしながら茂る木の姿が目に浮ぶようでした。
あたたかな便りをありがとう。


今年、大きな災害にみまわれた町。
お母様の暮らす家の庭には、元気な月桂樹が青い葉を揺らしている。
そう想うと、少しほっとした気持ちが過ぎりました。
昨年より数日はやく冬の支度が始まったというニュースが流れていましたが。
しかし、できる事なら今年の冬は穏やかに過ぎて欲しいと願っています。