まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

自転車で散歩

2010年09月26日 | 散歩の途中
猛暑続きのこの夏。
後半は、日本列島を疾走する青い自転車(お友達のご子息の自転車旅)の
轍を思い描いて、勝手に気持ちを弾ませて過ごしました。

でも現実の私は、“ママチャリ”からも長らく遠ざかっております。

それでもこの頃は
めっきり涼しくなって、まさに秋晴れ♪自転車日和~
思い立って出かけてきました。
・・・と言っても、ぶらぶらーっと。
自転車で散歩・・・ポタリング・potterin・です・苦笑

車の少ない道を選んで世田谷方面へ。
春に花見をしながら歩いた道をぬけて、桜新町を通り千歳船橋へ。

今日の散歩には一つだけ目的があって。
それがホリグチコーヒー というお店に行く事。
現在『16人の陶芸家によるコーヒーカップ展』がおこなわれていて
萩原千春さんと萩原朋子さんが参加されています。

展のはじめ頃、一人でホリグチコーヒーに行った夫が求めた朋子さんのコーヒーカップ。
朋子さんの食器を見るのは初めてです。(!)
瓶のシリーズに通ずるような・・・



展示のコーヒーカップは、随分数が減っている感じでしたが
美味しいコーヒーとサンドイッチをいただいて。
秋祭りの町を、さらにウロウロ。。。

そして知らないうちに経堂のすずらん通り商店街にいました・驚
あいにくハルカゼ舎さんはお休み。お腹もいっぱいでお茶も出来ず。
いろいろ残念!でしたが、
前から気になっていた『李白』さんを発見できたのが収穫!でした。

帰りにPoco a Pocoさんで「森のはちみつ」を。



試食させていただいた、入荷したばかりの“栗のはちみつ”や
フルーティーな香りの“ロシアのはちみつ”もとっても美味しかったデです♪

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本日の走行距離22.6キロ。
気持ちよく帰ってきましたが、ちょっと腿が痛いです・トホホー
でもまた“自転車日和”に走ってみたいと思います・笑

十五夜に

2010年09月22日 | お味噌
夜には雨、という今朝の天気予報がはずれて
窓の向こうには明るいお月様が輝いています。

本日も猛暑。でしたが
夜になって、どうにかお月見の宴には支障が無いくらいに
気温も下がってきました。

とはいえ、私がここ2、3年
この十五夜に行うのは、今年仕込んだお味噌を開けること。
今年は3月3日のひな祭りの日に仕込んだお味噌です。

蓋を開けたときに広がるお味噌の香りが
ほんのひと時、満ち足りた感覚を運んできてくれます。

今回は熟成の時間が短いので
どんな風になるのかな、と思っていましたが
色は充分。お味は、少し塩が立っているかな??
でも、無事に美味しいお味噌になってくれました。

そして今年はお団子のかわりに
今朝とどいたもりのにわさんの9月のパンセットの中から
まぁるい『いちごプチパン』と今年の麦の穂を。

辛夷とお月見

2010年09月22日 | 散歩の途中
「近所の公園で、白い花が咲いているあの木なんだろう?」と
家人が呟いていたのが先週のこと。
よくよく聞くと、その辺りに植えられていたのは、確か…辛夷。

まさかと思って見に行くと、本当に咲いていました。
もうびっくり!
これも、この夏の猛暑の影響なのでしょうか???
それとも、コブシは条件によっては年に何度も花を咲かせることもあるのでしょうか?

写真は今朝撮ってきたものです。


もう花も終わりの頃で、枝にやっとぶら下がっている状態でしたが
若葉も芽吹きだし。。 こんなに暑いのに、そこだけ春の景色。

確かこの木は、今年の春もちゃんと白い花をつけていました。
この先、大丈夫だろうか? とても気になります。

今日は『十五夜の月』
お月見の夜 月の光にてらされる辛夷の白い花・・・
やはり不思議な景色でしょうか。

三代目

2010年09月18日 | 暮らし
一ヶ月ほど前から 突然始まった糠漬け。

三代目・・・とは、祖母の代から三代続いた糠床、という話ではなく・苦笑
漬物用に使っている、この白い器の中身が三度変わっているという事なのです。

はじめは、味噌漬け用に。
野菜やお肉をお味噌につけて、随分おいしくしていただきましたが
補充が間に合わず、終了。
(お味噌やにんにくを少量で放置しておくと、さすがに痛みます)

しばらく経って
お友達から教えてもらった「三五八漬け」を。
こちらは管理が楽で良い感じに続いていたのですが
肝心の「三五八の素」が入手できず、あえなく終了。。。

この「三五八」を出かける先々で探していた時に目に付いたのが
今回のビール酵母入りの糠。
近所のスーパーで売られているものの半分くらいの量の袋で。
その大きさに、軽い気持ちで始めてみたら?と
背中をちょっと押してもらったような気がしました。

なにを隠そうー
糠床・・・お恥ずかしい話ですが、何度も駄目にしているんです。
夫の実家から分けてもらった糠床も、
本を片手に一から自分で始めた糠床も悲惨な終わりを迎えました。
痛んだ糠床を始末したことのある家人は、
今でも「その話は思い出させないでくれ~」と申します。
そのくらい強烈な様子だったらしい。。。

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糠漬け・・・といえば
昔、人形町にあったおでん屋さんのお漬物が懐かしく思い出されます。
季節を問わず、いつも丁度良い漬かり加減で美味しかった!
お店のおばさんは、商売の心得として
『何か一つ、この店はコレが美味いと言われるものを持ちなさい』と教えてくれました。
あのお店は、おでん屋さんでしたけど
肝心要の品はお漬物でした。

それから、先日こんなことがありました。
お墓参りのたびにお世話になる浅草のお花屋さんで
ちょっと粋なおかみさんと話していて、急に『奥さん、糠漬けは作ります?』と訪ねられ
とっさに言葉が出ませんでした・冷汗

どうやら、息子さんの縁談がまとまったらしく、
家族の新生活にアレコレ思い巡らす間に浮かんだ言葉だったようですが。
手作りのお漬物は、なんたって欠かせない大事なものなのよ、と
おかみさんに言われた様な気がしました。

その後は正直に糠床をだめにした話をして
みんなで大笑いして帰りましたが
できれば今度こそ、長続きさせたいものと
胸の中でそっと拳を握ってみる、この頃なのです。

HANS COPER ハンス・コパー展

2010年09月02日 | 手仕事のもの
8月29日日曜日
ハンス・コパー展へ行きました。

ハンス・コパーを知ったのは
この夏の始まりの頃に観た、国立新美術館での『ルーシー・リー展』です。

ルーシー・リーのボタン作りの手伝いから陶芸の世界に入り。
程なくして、共に作品制作するようになる。
ルーシー・リーの工房から離れ、独立した後にも
幾度か、二人の合同展が開かれていて
その時のルーシー・リーの言葉…
『彼の作品はどれもが完璧なものだった。。。』が、頭に残りました。
(うる覚えですが、確かこういう意味のことを話されていました。)

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初めて観るハンス・コパーの作品。

実は、、、
国立新美術館に置いてあったハンス・コパー展のポスターをチラッと目にした時は
なんだかとても容易には親しめない気配を感じました。
とても硬質で無機的な感じ。
。。。焼き物なのですから、その通りなんですけど・苦笑

ルーシー・リーの作品の繊細で華やかな波動を絶え間なく受け取った直後で
他の情報を受け入れる余裕が無くなっていたのかも知れません。

しかし、実物は第一印象と全く違うものでした。

植物の小さな成長の姿、あるいは卵のような
明瞭な輪郭線の内にあるものは、静かで確かな息づかい。
整然と並ぶ作品の中に宿る、その一つ一つを
確かめながら歩きました。
そして、いくつかの作品では、
さらにプリミティブで、広大な自然を感じました。

いつか、もっと、他の作品にもふれてみたいです。

ハンス・コパーの言葉…『どうつくるのかではなく、なぜつくるのか』
展覧会から数日後、偶然みたNHKの番組で紹介されていました。

*ハンス・コパー展 / 汐留ミュージアムにて ~9月5日まで。
 その後、岐阜県現代陶芸美術館、岩手県立美術館、静岡市美術館にて開催予定。