まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

ヒルサイドセミナー最終回・「友情について」

2009年03月25日 | 心おぼえ
昨年来、末盛千枝子さんのお話を聴く機会に恵まれたことに感謝しています。

幼い頃から現在に至るまで、絵本というものに多く接してきたわけでもなく、
絵本にまつわる重要な記憶を持つわけでもない私にとって
『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』というセミナーは、全く別世界、という気持ちが自分の中にありました。
でも、幾つかの偶然、というよりチャンスに導かれて。

私には紹介された絵本はどれも未知の世界の扉を開けてくれるものに思え。
そして、なにより末盛さんのお話が楽しく、魅了されました。

その本について、その時の情景について、末盛さんの語られる言葉が
こんなにも心に真直ぐに染み入ってくる事に自分自身驚いていました。(ひねくれ者なので)


2009.3.19---最後のお話は「友情について」

『友情とは、お互いを見つめ合うことではなくて、ともに同じ方向を見ることである、ということを読んだことがあります。たぶん、親友でも、夫婦でも、あるいは恋人どうしであっても、最終的にはそのようなことが基本的に重要なことだと言えるのだと思います。あるいは、親子であっても、本当に人間同士として、心が通い、相手を尊敬するような気持ちになる時には、やはり、友情としか言えないような思いを抱くことがありはしないでしょうか。』   概略より

時には、親子・兄弟姉妹・夫婦…であってもその視線の向く方角を懸命に見出し確認してしまいたくなることもあり。。。
また、何欲するわけでもなく、“同じ方向を向いている”方々と出会うこともある(このセミナーでの一時のように)。。。

こんなことを、終始思い巡らせながら過ごした最後のセミナーでした。


セミナーの詳しい内容については、既にご覧になっている方も多いとおもわれますが
こちらや、こちらへ。

*rucaさん、琴子さん、乱暴な紹介でごめんなさい。

益子 2

2009年03月16日 | 散歩の途中
今年2月、一枚のお皿と出会いました。

EUAN CRAIG(ユアン クレイグ)さんのお皿。
透明感をもつ漆黒を配したこの器は、何を盛っても素敵なお料理に見えてしまう(家人公認)
ありがたいお皿です・笑



裏側。


『裏側にも心を向ける。これは日本の美の心…』と言いながら
(↑正確ではありませんが、概ねこのような内容のお話でした。)
見せていただいたのが、このお皿の裏面。
飛び鉋の文様の上に、澄んだ青がのっています。
正直に言うと、この裏面が一目で気に入ってしまったのです。

また、『化石燃料のガスや灯油を使うのでなく、薪のためにわざわざ木を切るのではなく、端材・廃材を使い短時間で窯を焚ける』という窯を自ら研究し、作り出したというのも非常に興味いお話でした。

前置きが長くなってしまいましたが、
この日、このユアンさんの個展も益子で開かれていました。

今回、島岡達三氏の器とは、想う様に出会えませんでしたが
島岡氏に学んだユアンさんの器の中に、島岡氏の作品と共通するもの。
同じ方角に向って吹いている風の様なものを感じることができて
楽しい思い出となりました。


益子の町で出会ったもの色々ーーー

益子町のマンホール


『益子町の花・木・鳥』である山百合と赤松、うぐいす、そして焼物の図、と思われます。
益子町ホームページ参照。
そういえば、この写真を撮っている時
うぐいすが伸びのよい正調を聴かせてくれていました。

やぎのメイちゃん。
勝手にえさをあげてはいけないのですが、運良く食事時間に遭遇。
藁を何本かと、木の葉を手渡しさせてもらいました・笑

電話番号36番

りっぱな棚受けと欄間

チロルチョコレート。
値札がチョコレートの正面に貼られていたので、買って剥がして見るまで何の味だか良くわかりませんでした・苦笑 
コンビニサイズではないので一つ¥21。


真岡鉄道。
帰りは益子駅経由。
車両は一つ。週末はSLも走っているそうです。

益子 1

2009年03月15日 | 散歩の途中
益子へ行ってきました。
焼物の町。
東京からも、そう遠くないけれど、初めて訪ねます。

行きは宇都宮からバスに乗って。
駅前のバスターミナルで「餃子像」を発見。
確か、二つに折れてしまった映像をニュースで見たような。。。
無事、修復されたのですね。



益子。。。
第一印象は想像していたよりもこじんまりとした所。
しかし帰る頃には、まだまだ見えていない奥行きの深さ、感じました。


町を歩けば「濱田庄司」氏のお名前を数多く目にします。
やはり、益子と言えば「濱田庄司」なのでしょうか。


益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子の中にある旧濱田庄司邸の登り窯。
りっぱな瓦屋根のついたりっぱな窯です。




参考館
濱田氏の蒐集品や作品を展示しています。

茅葺屋根の素晴らしい母屋の周りには、何匹もの猫がのんびりと~。
ちょうど食事の時間(彼らの)だったらしく、にゃーとなきながら
母屋の喫茶コーナーの奥に次々と入っていきました・笑

母屋の脇にある工房。戸口には薪が高く積み上げられ。


屋根の上には「ちょんまげ」みたいなものが…なんでしょう?

中は庭に面した大きな窓にロクロが並んでいます。



こちらも濱田氏の登り窯

新たなカタチを成すところ。だからでしょうか?
こうした登り窯をみると、生命の息使い、のような何かを感じます。


==じつは、日本民藝館で拝見した島岡達三氏の壷が心に深く残っていて
こちらに来れば多くの作品と出会えるかもしれない、と一人密かに期待していたのですが。
残念ながら、思うようにはいきませんでした。== つづく。

玉電ドロップス

2009年03月11日 | 好きなもの
週末に世田谷文学館へ行った記念に買って帰りました。
『懐かしの玉電ドロップス
*「玉電=たまでん」とは、東急(東京急行電鉄)「玉川線」の愛称です。

缶を見て思わず懐かしい~と手に取りました。
実際に玉電が走っているのを見たことは無いのですが、路面電車には心惹かれます。
よくよく見てみると、作っているのはサクマ製菓でした。
やはり懐かしいはずです・笑

↑の写真の下には
[昭和44年廃線 三軒茶屋分岐点(下高井戸線)200形と80形]とあります。
丸く角の取れた200形がかわいいです。

↓反対側には[昭和44年廃線 中里(下り) 80形]
年季の入った車体がとてもいいです。



ドロップス・・・
色々な味がありますが、子供の頃はなぜかフルーツ味があまり得意ではなくて。
チョコレート味かハッカ味を楽しみにしていました。
ガラガラと缶を逆さにして、手のひらに一粒受けるときは
それはもう祈!を込めて・苦笑

ところが、周りの人にこの話をすると
殆どの人が私とは逆で、チョコレートとハッカに当たらないように!と願っていたそうで。
「アレだけはだめだった」という話に。

その時一緒だったら、お互い安心して缶の中のドロップを取り出せたのにネ。残念でした・笑

宿り木? その2

2009年03月09日 | 散歩の途中
先日の、お寺のイチョウの木に緑の葉を茂らせる木について。

双眼鏡を持って、もう少し良く見てみよう~と考えていたのですが
お天気と私の予定がことごとく合わず…で。
とりあえず、図書館で『寄生植物 ヤドリギのひみつ』という写真の大きな
本を児童コーナーでみつけて。
見ているのですが、どうもわかりません。

そうこうしているうちに、家人が晴れ間を縫って
何枚かの写真を撮ってきてくれました・笑

拡大してみると、イチョウの木の“うろ”から伸びているように見えます。




↑の反対側から見たところ。
よーく見ると、写真中央やや下あたり
イチョウの太い枝が切断されて、切り株のように見えている部分のすぐ上には
掌状の葉も見えます。
下からはうかがい知る事が出来ませんが、このイチョウの幹の上は
なかなか居心地のいい場所なのかもしれません。



葉を更に拡大してみると、裏も表も緑色ですので
図書館の本に載っていたオオバヤドリギではないようです。




寄生木ではなく、幹の穴に根を下ろした着生木かも知れません。
着生しているだけなら、大イチョウに大きなダメージを与える訳ではないでしょうから(きっと)、そうであって欲しいと思っています。

これからも、時々観察して、花や実など
何か特徴的なものはないか探してみようと思っています。