まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

しゃっくり

2007年01月26日 | 暮らし
ある晩、家人が布団に入ろうとしら、急にしゃっくりが始まりました。
いざ寝ようとした途端のしゃっくり…気になりますよねェ~
素っ気無い素振りをして、突然「わっ」っと驚かせようか?と考えましたが、
何分夜中ですし…やめて
寝てしまえばそのうち止まるよーなんてお気楽なアドバイスをしてさっさと私は布団をかぶりました。本当に素っ気無いです。
冷たいようですが、実際わたしはしゃっくりを繰り返しながらも案外早く就寝できてしまうのです(苦笑)

しかし、3年ぶり?のしゃっくりに襲われた人はそういうわけには行かなかったようです。
パソコンを立ち上げ、なにやら調べ始めたようす。。。

しゃっくりと言えば、すぐに思い出されるのが小学校の学芸会です。
確か4~5年生の頃、友達の一人がしゃっくりが止まらなくなり
皆が止める方法を色々持ち寄る,というお話を舞台でやりました。
私は(友達C。恥)
『丼に水を八分目まで入れて、その上に割り箸を十字に重なるように置き、四つに分かれたそれぞれから順繰りにお水を飲むの。』なんて事をお友達に教えて、その通りやってもらいますが止まりません。
他にも急におどかしたり、額に短冊に切った紙を貼って、それを吹き上げる。なんていうのもありました。
色々やってみて、どれも失敗に終わり。結局はどうなったのか?
気が付いたら自然に止まっていた。という落ち(?)だったかもしれません。

そんなシナリオが小学校で演じられるくらいなのですから
しゃっくり=止める決め手は無い、というのが私の答えなのです。
なのに、手立てを調べる家人・・・
すぐに「あった、あった。」と戻ってきました。
その方法は
『舌を30秒ほど引っ張ってもらう』です(苦笑)

原因は解っていないが、しゃっくりは横隔膜のけいれん性の運動。
乾いた布のような物で30秒ほど強めに引っ張ると喉の奥を刺激してしゃっくりが止まる。のだそうです。
この方法を紹介しているお医者様のデータでは75%の成功率だそうです。高確率です!

「じゃぁ、引っぱってみて」としゃっくりをしながらやって来ましたが、
急に人の舌を引っ張るというのも勇気がいるものです。
思わず「ええ~私が?!」と拒んでしまいました。(ここでも冷たい私・笑)

「引っぱってもらう」と書いてあった…とぶつぶつ言いながらも自分で舌を引っぱる家人。
途端にしゃっくりが一つ出た時には思わず顔を見合わせてしまいましたが、その後は出てきません。
なんと、ピタリと止まってしまいました。
75%の内の一人でよかったね♪と妙な感動を得て、その晩はゆっくり眠る事ができました(笑)

これから、我家的にはしゃっくりの秘策として大切にしていこうと思っています。
皆さんはどんな秘策をお持ちですか?

*しゃっくりは、ほとんどの場合心配はないが、時として内臓疾患からくるものもあるので長く続く時は要注意。だそうです。何事も軽々しく見てはいけませんね。

ボロ市 2007

2007年01月21日 | 散歩の途中
少々時間が経ってしまいましたが------
1月15日、今年もまた『世田谷 ボロ市』に行ってきました。
昨年は雨まじりのお天気で、とにかく寒かった記憶が。。。
今回は青空も見えて暖かく、ゆっくり楽しめました。
こころもち、人出も少なかったような気がします。と言ってもすごいのですけれど。

トップの写真は「代官餅/からみ」です。今年は、売り切れ前に間に合いました!
それにしても、今気がついたことなのですが
はじめの写真が2年連続「代官餅」でした。全く、くいしんぼうの本性が如実に現れてしまって、お恥ずかしいかぎりです(苦笑)

↓テントの裏側で並んでいる時に撮りました。

どんどんもち米が蒸されています!
テントの中では沢山の地元の方々が、お餅をつき→丸め→からめ→詰める仕事にてんてこ舞いです。
出来たてが何よりうれしいですね~。
ちなみに、写真の"からみ”は大根卸しにねぎと鰹節、そして唐辛子少々が加わった醤油味です。この他に、“きなこ”と“あんこ”があります。

お土産に持ち帰る人もいらっしゃると思いますが、多くの方は近くに設置された「お休み所」で、即完食されています。勿論、私も即食べます。
地面にダンボールとゴザをひいて、小さなちゃぶ台が並べられた「お休み所」。
決して落ち着ける所ではありませんが暖かいお茶のサービスもあり、本当にありがたいです。

神棚が積み上げられた露天の様子は、なぜか懐かしい。
木製の臼と杵も“売約”の紙が幾つも貼られていました。


私が密かに楽しみにしているのが
『驚異のパンスト』を売っているこちら↓

壇上で『驚異のパンスト』に五寸釘を刺して、それでも破れないパンストの驚くべき強さをアピールしています!
いつも、ちょっと遠巻きにして見ているのですが(笑)
五寸釘を何度も刺すのを見るたびに、うわぁっ~と声を上げてしまう私であります。

今回は食べ物以外の買い物もできました♪

マッチ棒と比べると、その大きさがわかって頂けると思います。
小さなカゴはドールハウス用なのでしょうか?
それとお猪口を一つと、写真はありませんが手の中に収まるくらいの鏡を一枚。
小さな器で作ってみたいものがあるのですが、今回のボロ市ではほぼイメージ通りの物が見つかりました。
やはり、ボロ市は楽しいです。

初笑い

2007年01月16日 | 心おぼえ
金曜日に落語を聞きに行きました。
数年前に家の近くにあるホールで「新春落語会」なる演目があるのを知り、以来今年で3回目です。
毎回3~4人の落語家さんがお話にくるのですが、必ず春風亭小朝さんがいらっしゃるのが一番の楽しみです。
また、昨年は「紙きり」今年は「江戸曲独楽」をまじかで観て、ちょっと懐かしい新春のムードを味わいました。

思えば---
子供の頃のいっとき、寝る前に必ず家族でレコードを聞く時間があったのです。
ある日 父が落語のLP、12枚だったか?24枚だったか?…組(確か山藤章二さんの似顔絵が並んだ箱に入っていました・懐かしいです~)を入手して、暫くは毎晩それを聞きながら眠りにつくという日々が続いたのでした。
「はなし」をよく知らない私には、あらすじがはっきりしないものも少なくなかったように思われますが、それでも時々はくすくすと笑い、軽妙な語り口が心地よく感じていたのは確かでした。
そうして落語は、当時の私にとってTVのアニメや“みんなのうた”のメロディーと同じくらい身近なものとなりました。
しかし、年を重ねるに連れて随分「はなし」を聞かなくなりました。この落語会が年に一度のお楽しみです。

舞台を観ていて、つくづく思うのは
後に出てくる人ほど話しが上手いという事。当たり前と言えばその通りなんですが。。。
はじめに出てくる若い前座さんのおはなしも、うっすら緊張感をまといながらも面白いのです。
でも、師匠と呼ばれる方々は本当に面白い。涙が出るほど笑ってしまいます。たぶん想像以上の大きな声を出していると思われます。(笑)
普段から声が大きいのでハタと我に返り、周りの方のご迷惑になっていないか心配になるのですが、沸き立つ会場は私以上の声が沢山。何の心配もありませんでした。
こんな風に笑う事、普段の生活ではなかなかありませんよね?
ですから、いつもホールを出る頃には心身共にスッキリ!なのです。

ちなみに、この日の演目は
柳家 初花<しょっぱな> 『金明竹<きんめいちく>』
柳家 花緑  『初天神』
三増 紋之助 -江戸曲独楽-
春風亭 小朝 『ぼやき酒屋』
春風亭 昇太 『つぼ算』    

トリを務めた春風亭昇太さん、私が初めて出会ったのはかれこれ20年程前。
(出会ったといっても、お仕事中の姿を見ていただけですが)
日本橋・小伝馬町近く、宝田恵比寿神社の「べったら市」での事。

とにかく大変な人出で、皆大いに飲み、大いに食べている最中、神社の境内のやぐらの上でタンタンみたいに髪をまとめて眼鏡をかけた若い落語家さんが一生懸命に話をしていました。それが春風亭昇太さん。
その時、彼のはなしをまともに聞いていそうな人は殆ど無く、ちょっと可愛そうな景色でした。
こういう所で落語家さんは修行を積むのねぇ~と思った事が記憶に残っています。

その後TVでも活躍される姿を拝見するようになりましたが、あの時と同じ距離でおはなしを聞いていると、当時の自分と現在の自分…間に流れていった時間の幅みたいなものが何だか不思議にしみじみと思われるのでした。

----写真はその日の夕飯-----
おでんにトマトが案外合うと聞いて、入れてみました。
(トマトの酸味がなかなか美味でした)
最後に入れたはんぺんが、モッツァレラチーズにみたいで面白かったので写真を撮っていたら、火が通ったトマトの皮がシワシワに。
大笑いした私の顔にもきっとこんなシワが~~鍋を覗きながらまた小さく笑ってしまいました。

滝をみた日 =後編=

2007年01月10日 | 散歩の途中
山種美術館を出て千鳥ヶ淵を歩き、銀座へ向かいました。

まだ小さな蕾の姿を見出せない桜並木は
とても静かでちょっともの哀しい気配でしたが、
久しぶりに再会できた友と話すうちに、
黒い枝の向うに満開の花が広がって見える気がしました。
冬の桜並木もわるくない、と思い直します。

銀座で一つ要件を済ませた後、お茶でも…という事になり
ふと頭に浮んだ「和光チョコレートサロン」へ行ってみる事に。

こちらを知ったきっかけは、作家の嵐山光三郎さんがここでホットチョコレートを試された話を何かの刷り物で読んだのでR。。。 
勿論私も、そしてチョコレート大好き!の友人も初めて行くのでR。(笑)

階段を上っていくとチョコレートの香りが漂ってきます。
壁は落ち着いた木目のダークブラウン。
板チョコを連想させえるようなデザインに期待が高まります!

ガラスケースの中に並べられたチョコレートたち
一粒一粒が輝いて見えます☆
コーヒー、紅茶の他にシャンパンとチョコレートの組み合わせも。ふぅ~

私はさんざん迷った末、初志貫徹=ホットチョコレートのスパイス入りに。
彼女はビターをチョイス。
しかし、ほっそりとしたメニューの間に挟んであった「フォンダンショコラ」の写真がどうしても気になります。二人ともどうしても目が離せない感じで。(苦笑)

*この日の「フォンダンショコラ」は・・・
中から温かなチョコレートがとろり~のフォンダンショコラ+トンカ豆のアイスクリーム+ホワイトチョコのクレームの組み合わせです。

結局「フォンダン…」も一つお願いしてしまいました。
勢いに任せて頼んでしまいましたが、はたしてチョコレートを飲みながらチョコレートを食べられるのか?!不安が無かった訳ではありません。

が・・・これが全く大丈夫なのです。不思議なほど平気デス。
「フォンダン…」の一皿はどれも濃厚で美味!
チョコレートドリンクも深みを感じるお味なのに後味すっきり。進みますヨ(笑)

お店を出る頃には
満足感あふれ、心なしか頭もすっきりしておりました。
単純です。

襖絵の滝に心をかるくしたこの日
数時間後には美味しいチョコレートで更なる充実感を得る事になるとは。
思いもよらない新年の出会い、でした。

滝をみた日 =前編=

2007年01月09日 | 散歩の途中
新年、初の絵画鑑賞は山種美術館
千住博展―フィラデルフィア「松風荘」襖絵を中心に―

随分前になりますが、千住氏が滝を描いている所をTVの番組で見たことがあります。
画面に映し出された『滝』は本物の水の流れのようで、
いったいどんな人が?どうやって?これを描いているのだろうと惹きつけられました。

失礼かも知れませんが、千住さんはいたって穏やかな、どちらかと言えば普通な人の佇まい。(その時私にはそんな風に見えました)
そして、小ぶりな霧吹きを片手に滝の線を生み出しているのでした。
なるほど~しかり!と思いつつも、意表を突かれた思いは私の中にずっと残っています。

襖絵ということもあり、大きさは様々でしたが
確かにそこに水が流れ、落ちて行くのを感じました。
出入り口が近い為、決して静寂は望めない空間でしたが
観ている人は皆、水のぶつかり合う音に耳を澄ましているようにみえました。

実際の滝の近くを歩いていくと、細やかな水しぶきを頬に受けて清々しい気持ちが満ちてきますが、(=私はあぁマイナスイオン~なんて呟いたりもします・笑)
千住氏の滝を見て知ると、からだの中に直接水しぶきを受けているような不思議な感覚をおぼえました。

そして椅子に座って『滝』をながめる間、何人もの人が目の前に立ち止まり行き過ぎて行くわけですが、
他の絵画であれば、眺める絵の一部を遮られ少々哀しい気持ちになることも…ですけれど
今回は不思議と人が邪魔にならず、『滝』を見る人もその風景の一部になってしまうような、なんとも自然な情景に見えてしまうのでした。おもしろいです。

この襖絵の収められた部屋に腰を下ろすと、どんな世界が見えてくるのだろう?
幾度も想像を試みては、結局何一つ思い描けない私、でした。

*1月13日には千住氏のサイン会も予定させているそうです。