まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと



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プラネタリウム

2005年08月29日 | 好きなもの
日曜日、友人と3年ぶりに再会した。
とにかく涼しくて、静かで、ゆっくりできる所に行きたい。ということでプラネタリウムに行ってみることになった。子供の頃は渋谷のプラネタリウムに毎月楽しみに通ったりしていたが、二人とも最後に行ったのは一体何時だったのか全く思い出せない程ご無沙汰している。

さて、何処に行けばよいのか---いろいろ調べてみると、近頃話題になっている(!?)「メガスター」という新しいプラネタリウムが川崎市青年科学館にあることがわかった。ここは友人の住まいからも近いし、生田緑地の中にあるので(私は行った事は無いのですが)きっと木々に囲まれてゆったりできる所かもしれない。園内の案内図を見てみると「そば処」もあるらしく期待できそうだ。
昼前に登戸駅で待ち合わせて徒歩で向かった。案内にはバスやタクシーでの行き方が載っていたが徒歩でも30分足らず、二人で話しながら歩いてい行くとあっという間についた。

目当ての「そば処」は日本民家園の中にあるので、入ってみる事に。友人の子供の頃の記憶では、この民家園は古い建物が幾つかあるだけであまり楽しい所ではなかったらしい。しかし、入り口近くの展示室は見るからに新しいもので、奥の古民家の佇まいもいい感じ。長い月日を経て(笑)民家園はかなり見ごたえのある野外博物館に姿を変えていたようだ。こちらには現在23戸の古民家が移築されており、毎日その中の幾つかの家では囲炉裏に火を熾して見学者を迎えてくれている。見学者にとっても嬉しい催しだが、かやぶき屋根の家を維持していく為にも囲炉裏に火を熾す事は必要不可欠なことなのだそうだ。(勉強になりました)

大きなかやぶき屋根の古民家の一階で手うちそばを頂く。家の中は冷房など無くてもとても涼しい。黒く重厚な梁のむこう、四角く開け放たれた窓の外では別世界のように緑がさわさわと揺れて、セミが大合唱を繰り返している。なんだか、遠くの村に旅行して来たみたいだね、と友人と顔を見合わせて笑ってしまった。園内をぐるッとひと回りしてプラネタリウムへ向かう。

プラネタリウムの建物は、昔どこかで見た小さな水族館に似ている様でなんだか懐かしい。大人200円の観覧料には感動した。数日前に放送されたというテレビドラマの影響らしく、館内は超満員。リクライニングシートの外側に補助いすを並べて座るほどだった。
「メガスター」が作り出す肉眼では見えない星を観察する為に双眼鏡も貸してくれる。急に期待が高まってくる~
初めに従来型の機械が星空を映し出すと、場内の小さな子供たちからいっせいに歓声が上がった。きっと、初めてのプラネタリウム体験なんだ!
「メガスター」の星空は更に小さな沢山の星々が浮かび上がってくる感じだ。天の川を双眼鏡で覗くと、一つ一つの光を確認することが出来る。夜空に奥行きを感じる、というのだろうか?上手く表現できないけれど。。。

私たちには普通の日曜日だったけれど、とにかく夏休みらしい一日だった。プラネタリウムは勿論の事、民家園も想像以上に楽しめた。
友人とはまた紅葉の頃にここを訪れる約束をして別れた。

=おまけ=
古民家の屋根。いろいろな色の石。
この丸太は一体どのくらいの深さまで・・・

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行李

2005年08月26日 | 手仕事のもの
一年程前の話。
盛岡に嫁いだ友人から突然「こうり」いらない?と電話がかかってきた。「こうり」って?  「氷」じゃなくて---「行李」のこと?!!

彼女は私の好きな物を良く判っていてくれて、というより好みがとても近い部分があって(私だけが思っているのかも知れないけれど)いつも盛岡で発見した素敵な物や美味しい物を送ってくれる。そして時々は荷箱の隅に、きっちり乾燥させたとちの実やもみじ葉楓の実、20cm以上もある巨大松ぼっくり、おはじきみたいにツルッとした河原の石等が忍ばせてあってビックリさせられる。でも、それがとっても嬉しい。

その彼女がご主人の家でこの行李が処分されようとするのを見て、とても捨てられないと思ったのだそうだ。既に幾つかの行李は、やはり捨てられないお母様の手によって解体され、編みなおされて花籠になったそうだが<すばらしいお母様です!>そればかり作っている訳にはいかないようだ。

実物は、想像よりもずっとしっかりとしていて”あじろ”の編目がとても美しい。友人は『嫌だったら取ってね』と言っていたが、四隅に縫い付けられた柿渋染の布もとても趣があって良いと思った。
聞けば、昔お父様が長期出張に出かける時に荷物を送るのに使っていた物だという。これには驚いた!今では全く想像も出来ないけれど、ほんの何十年か前まではダンボール箱なんて使っていなかったんだー。そしてこの行李の全く丈夫なこと!

今、我が家では内と外を別々にして使っている。一方はクロゼットの中で鞄入れに、もう一方は居間でウクレレ置き場に。時々立ち止まって、この整然と繰り返される編み目を見つめると、行李を作った人や、運んだ人、大事にしていた人の様子が目に浮かんでくるような気がする。人の手のかかったものは温かいナ。
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マチルダがやってきた

2005年08月22日 | 作りました
『おがくずぬいぐるみ』の講習会に参加してきました。

一月前、ちょっと立ち寄ったお店になんとなく古ぼけた感じの、でもとっても懐かしくて可愛いぬぐるみ達が大集合していました。どれも50年~30年くらい前に作られたものだといいます。ぎっしりとおがくずを詰めて作らたその人形たちは、やや黒ずんだりしていますが、しっかりと自分の足で立っていました。特に実物とほぼ同じプロポーションで作られている動物達はとても素敵です。象やらくだ、ライオン、ペンギン、豚などなど、どれもその立ち姿には自信に満ちた気品すら感じてしまいます。そして突然、頭の中にきりんの姿が蘇ってきました。小さい頃に上野動物園のモノレールの近くで買ってもらったきりんのぬいぐるみです。きっと同じ人が作ったに違いないと思いました。
この動物たちの作者は永野玩具製作所の永野義治さん(1918年生まれ)。昭和24年からおがくずのぬいぐるみの製作を続け、今も現役でお仕事をされているそうです!

かなりの時間動物たちの前に陣取っていたら、お店の方に講習会の案内を頂きました。当日予定されているのはカンガルーのマチルダと小さなバンビとトラ。どれもかなりラブリーで、我が家を思い浮かべると置いておく場所が想像できない。ウ~ム。。。正直かなり悩みました。とにかく“ぬいぐるみ”というものを作ったのは確か中学生の時の家庭科の授業が最後なのですから。
でも、永野さんにお会いしてお話を伺ってみたい!やはり申し込んでみる事にしました。

永野さんは想像以上にお元気で、ぬいぐるみの製作に熱い情熱を持ちつづけておられる方でした(私の勝手な想像、本当に失礼でした)時々楽しいエピソードを交えながらも道具の持ち方の一つ一つまで丁寧に教えてくださいました。子供たちに長く愛され一緒に遊んでもらえるようにと自らに厳しい基準を課して一つ一つしっかりと丈夫に作られているのだそうです。
当初、人形のボディーがほぼ出来上がった状態で並んでいるのを見て、これでは直に終わってしまうかも?と思っていました。しかし始めてみるとあっという間に3時間が過ぎてしまい、終了時間ぎりぎりにやっと完成形にたどり着きました。フー、反省しています。
カンガルーのマチルダです。手には針金が入っていて自由な角度に曲げられます。太い目打ちで穴をあけて耳と手を埋め込む作業は勇気が要ります。とても怖かったです。
子供の横にさしてあるお花は、なんと50年前に作られた物。帽子や首に巻いたリボンも何十年も前にぬいぐるみ用として作られた貴重なお品。これこそがお宝ですね。


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民藝館へ行かなくちゃ!

2005年08月21日 | 好きなもの
図書館で芸術新潮を見ていたら7月号の特集は「日本民藝館」だった。(今は8月だけれど)
「日本民藝館」は井の頭線・駒場東大前から徒歩5分、静かな住宅街にある。
数年前にはじめてそこを訪れたときも、今時分の暑い盛りだった。セミの大合唱に頭の中がふっと真っ白になりかけた時、突然目の前に白い壁の建物が現れた。武家屋敷か?それとも…?道の両側のその風格ある建物が民芸館だった。
入り口は大きな引き戸。中に入ると大谷石をひきつめた床に靴を脱いでスリッパにはき替えて上がる。建物の内も外も、日本の伝統的な造形の様でもあるし、全く斬新なデザインにも見える。

その日、展示物もさることながら印象深く心に残っているのが、各部屋に設置されている木製の展示ケースや台だった。シンプルでゆったりとした安定感があり、何より繊細できっちりと作り上げられていているのだ。こんな風に展示台に惹かれてしまうのは初めてだ。
芸術新潮を読んで、建物は勿論、展示ケースに至るまで創設者の柳宗悦氏のデザインである事がわかった。なるほど。。。

そして、そんな素敵な場所で現在行われているのが「琉球の美」展<9/25まで>だ。紅型や花織などの染織と壺屋の陶器。そのほとんどが柳氏が戦前に収集した物だという。
これは見逃せない。はやく日本民藝館に行かなくちゃ!

=駒場東大前駅の反対側には駒場野公園があります。そこには小さいながらも田んぼがあり、昔ながらのやり方でお米を収穫しているそうです。春にはれんげの花が咲き、秋にはかかしのコンクールも行われているようです。今の季節は青々とした稲穂が波のように風に揺れているのでしょうか=
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しのは きょろきょろ

2005年08月18日 | 
最近、縁あって絵本を愛する方々のブログを訪問させて頂いている。
大好きな和田誠さんと谷川俊太郎さんの本の紹介を読んでいて、ふと自分の本棚を見に行くと、ありました。お二人の本が私の所にも。それは「しのは きょろきょろ」。帯には『絵本にあきたらない幼児のために、はじめて本を読む小学校低学年生に』とある。

この本は私が幼稚園の頃、突然2ヶ月間の入院生活をすることになった時に沢山の玩具と一緒に誰かが持ってきてくれたもの。今となっては当時の私が“絵本にあきたらない”と思っていたかどうかは判らないけれど、母に何度も繰り返して読んでもらい、又自分でも何度も表紙をめくっていた事は覚えている。
年齢と共に絵本やお人形達は他のお家へ貰われていったけれど、この本だけがずっと私の本棚に残っていた。

物語は、5才のしのこちゃんが美容院にいるお母さんを待つ間、はじめて一人でデパートの中を探検するお話。デパートのキラキラ・ザワザワした様子としのちゃんが空想する世界がいきいきと描かれている。今読んでも、しのちゃんと一緒にデパートを探検している気持ちになってくる。
しのちゃんは元気で勇気がある。幼稚園生の私は、きっとしのちゃんのすぐ後ろを付いて歩いて、彼女の肩越しにキャンディーの山や、お魚売り場のいっぱいの目玉、怖い目をしたおじさん、そしてさくらんぼ姫に遭遇して彼女と一緒にどきどき、わくわくしていたに違いないと思った。
久しぶりに本を開くまで、かなり多くの事を忘れてしまっていたけれど(作者の名前までも。。。)しのちゃんと自分が体験した共通の出来事がとても楽しくて大切な思い出だったんだと気がついた。だからずっとここにあったんだナ。
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