まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

小箱のこと

2009年06月24日 | 心おぼえ
親類の慶事で東北へ出かけた義母が『おみやげ♪』と渡してくれた漆塗りの箱(写真・左)。

おおよそ10㎝×8㎝×5㎝。
丸みのある小さな箱は、懐かしい~見覚えのあるものでした。

数年前に、実家からようやく引き上げてきた荷物の中に
確か、同じ様なものがあったはず…と古い箱をあけて探し出しました。

そうして久しぶりに明るい所へ出てきたのが
写真・右の菊の花の文様の小箱です。

この丸い菊文様の方は
幼い頃、一緒に暮していた祖母が、何処かの旅のお土産として
私と姉に同じものを一つづつ買ってきてくれたものです。
当時の私は、『ふ~ん、箱かぁ。何を入れようかな?』ということ位しか
考えずにに受け取ったのだろうと思われますが、
今、あらためて見ていると 
旅先で見つけた小さな箱を、選んだ祖母の気持ちが何となくわかるような気もします。
これが年をとるという事でしょうか・苦笑

それにしても二つはよく似ています。
並べてみると、全く同じ大きさです。
『おみやげ』ってこういうものなのか?と妙に納得してみたり。。。

それで、よくよく小箱の入っていた紙の外箱を見てみると
どちらにも「玉虫塗」と印されていました。
新しい方の箱にはその説明書きも入っていて、
仙台の国立工芸指導所で開発された技法であり、「仙台名産」であるとわかりました。
30年以上前に、祖母が旅した先は仙台だったのですね。

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この箱の中には、少しの古銭(私が生まれる前のものもありました)と
このようなカードが入っていました。
美しい妖精のイラストはCicely Mary Barker(シシリー・メアリー・バーカー)の
『フラワーフェアリーズ』の挿絵の縮刷で、
ハイクラウンチョコレートの箱の中に入っていたおまけでした。
左にある大きめの2枚は、小学校1年生の時に担任の先生から頂いたもの(と思われます)。
笑顔がとても印象的な先生。
生徒のよい所を一生懸命見つけ出して、手作りのカードをくださったのですね~。

小箱は当時の私の宝箱だったとわかりました・苦笑

お義母さんの小箱から、思いがけず様々な思い出が広る一時でした。

梅雨の収穫...梅干しづくり

2009年06月18日 | ワークショップ
6月13日(土)
初めての梅干作りの日。

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幼い頃、実家で祖母が梅酒をよく作っていました。
よくよく記憶を辿ると、『うちで漬けた梅干』というのもあったような?・・・
でも、梅干を作っている所は見たことがありません。

時折、「家庭で作った」という梅干を頂くと、
市販のものとは違って、どれも香りが高く、
しみじみと心に残る味わいがあるように思っていました。
しかし、なかなか難しそうで。手出しできずにきました。

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そんな時、幸運にも♪
またまたキャンセル待ち⇒繰上げ参加で 行ってきました・笑
庭仕事の楽しみvol.35
梅雨の収穫...梅干しづくりとビワの実シロップ
(GO SLOW梅ごはん+ビワデザート付き)


教室に入って、まずはランチから
・雑穀、ゴーヤ、とうもろこし、れんこんの梅あえ
・びわとルッコラ、クレソン、セロリの白和え
・おからとじゃがいも、ひじきのコーンコロッケ(ころもにコーングリッツ)
・おかかとあおさのおにぎりーくわの葉包みー
・新たまねぎのすりながし
・びわゼリー(白ワイン入り)
・どくだみ茶
*さらに、昨年のワークショップで漬けた梅干と石田先生が2005年(?)に漬けた小梅も頂きました。

満腹!からのスタートです・笑

今年の梅は実が少なかったようで、IIDの梅を漬ける事は出来ませんでした。
かわりに、枇杷を皆で収穫。瑞々しくて美味でした!
種は決して捨てずに、蜂蜜や蒸留酒につけて
アマレットのような香りを楽しみます。


お庭の植物はどれもこれもとても元気。
写真では解りにくいのですが、花弁も葉も茎も肉厚なアジサイです


藍も大きくなっていました。


ドクダミ茶は花の咲いているものを摘んでつくると、香り高いお茶になるそうです。


蒟蒻づくりでお世話になったコンニャクイモ。
葉が初々しい。


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トップの写真↑
今回使う梅の実は、雨の後に収穫されたという
とても綺麗なものです。
香りも色もとても美味しそう。
やっぱり、食べたらすっぱいのかしら?… すっぱいですよねぇ・苦笑

楊枝でヘタを取って、布巾で優しくふきます。

一人500グラムの梅の実を計って瓶に移し
焼酎を振り入れてゆきわたらせます。
さらに氷砂糖と見紛う荒塩(80グラム)を加えました。


しょっぱくて、すっぱい ハズ。
解っていても、やはり一つ味見してみたいような。。。苦笑

一日一回、器を傾け回しながら梅雨明けを待ちます。
本日、5日後。
ずいぶん『梅酢』が上がってきました。



『土用干し』を、ドキドキしながら待つ事にしましょう。

混みあっています

2009年06月12日 | フラワーポット
我が家の植木鉢。
7号くらいの大きさなのですが

現在、いろいろ発芽しています。(どうしましょう。。。)

フウセンカズラの種3つを
先月、5月9日に鉢の真ん中に置いてみたのです。

数日後。
今度は昨年の藍から採れた種を淵に沿ってパラパラと撒きました。
狭いベランダなので、鉢の数はもうこれ以上増やせないのです。
一夏の間くらいは共存してくれるのでは?と考えて、やってみました。

そして、藍は5月23日に発芽。
*スーパーで売られている“ブロッコリー・スプラウト”よりも更に小さな
本当にちっちゃな双葉です・笑

しかし、フウセンカズラは一向に動きが無く。
種のありそうな場所を、ちょっと指で掘り返してみても、もう何処にあるのか見つけられず。
だめだったのかな?と思ってしまいました。

そんな中、松本のクラフトフェアで白い棉の種を衝動買いして・苦笑

たくさんは無理だけれど、試しに2つ3つ撒いてみよう♪
なんて思ってしまったのです。。。

綿の種は
水の中に30時間くらいつけると、すぐに白い根が出てきました。
フウセンカズラの種を置いた場所に2つ、埋めてみると。
3日後には双葉を広げました。(驚)
藍も細々とではありますが、大きくなっているようです。

当初の予定とは違うけれど、これはこれで楽しみ。なんて見ていたら

3日ほど前、棉の双葉の間から何かが芽を出しているのを発見。
そう、フウセンカズラですね。
発芽までは時間がかかりましたが、これからの成長は早いようです。
既に棉の背丈をぬいています。

種の時間を、私の短気な時計で推し量っていたのです。反省。

さて、どうしたものか?
このままではいけませんよね。。。困りました。


こちらは今朝の茶棉。
右下の小さい双葉は白い棉。
ココにも一つ植えてます。どうなることやらー。

『柚木沙弥郎 硝子絵・水彩画展』

2009年06月07日 | 散歩の途中
柚木沙弥郎さんの絵画展がCRAFT SPACE わさんで行われているのを知り、出かけてみました。

これまでに、柚木さんの型染めの布やカードなどは
他のお店で目にした事がありましたが、
「CRAFT SPACE わ」さんへは初めて伺います。

そして、硝子絵。
美術館や博物館で古い硝子絵を見た経験はあるのですが、
柚木さんの硝子絵とは、どんな作品なんだろう?
ちょっとドキドキ・ワクワクしながら渋谷の坂道をのぼって
お店に向いました。

大きなガラス越しに、いきなり目に飛び込んできたのは
柚木沙弥郎さんの後姿!
一気に緊張感が高まりました。ムム。

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作品の数はそれほど多くはありませんでしたが
とても瑞々しい作品ばかりでした。
特に硝子絵は、イキイキと輝く色彩が
四角いガラスの板の中で、元気に歌っているようです。

題材も様々。
何処かの国の夕暮れや家族の肖像、
ガンマン、スケボーに乗った老婦人・・・などなど
楽しいです。

途中でお店の方に声をかけていただき
柚木沙弥郎さん、ご本人ともお話させていただいたのですが
かなり舞い上がってしまって、、、
今思い出しても、顔が熱くなってしまいます・苦笑

松本のこと、そして盛岡・岩手山の景色のこと。
思いがけず、素敵な時間をいただきました。

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たくさんの作品集や絵本の中から一冊、選びました。


『旅の歓び』
頁をくりながら、最初に胸に飛び込んできたのが
芭蕉布を着たおばあさんの横顔。隣には

壺屋の飯椀 掌に包みいとしむ
情厚く思い深し


の文字があります。

どの頁の作品にも、旅先での人々の暮らし、生活する人の姿が描かれていて。
幾度も繰り返して見てみたくなりました。


久しぶりに爽やかに晴れ上がった日。
小さな散歩を繋ぎ合わせたようなこの日。
私にとっては、旅の途中の
出会いに満ちた一日に思えてくるのでした。


*トップの写真は型染めのうちわ。「山に雲」

幸福の御菓子

2009年06月03日 | 松本
松本の開運堂さんの『白鳥の湖』というクッキーです。

昔々、スペインの修道院で考案されたポルポローネ〈幸福のお菓子)と言う、和菓子の落雁に似た柔らかなクッキーです。
と、説明書きにありました。

夫の勧めで買ってみたのですが、私好み♪
シナモンが優しく香ります。
大好きな金沢の『愛香菓』とも似ていますが、もう少し和菓子寄り?で
何枚でも食べられます。

白鳥のデザインも素朴でかわいいです。
薄紙の袋をとめている小さな水色の白鳥のシールがすっかり気に入ってしまいました。
(どこかのポイントシールみたいに台紙に貼って並べてみたい・笑)

開運堂さんは今年で創業125年。
年内限定の「開運125」という名のお饅頭もありました。
こちらは、生姜とハチミツ入り。

そして、ロールケーキがとても気になりました。
ナッツロールとモカロール。
どちらもとても美味しそうで。
柚木沙弥郎さんデザインのパッケージです。
今回は諦めて帰りましたが、いつかきっと!と思っています・苦笑

*帰宅して柚木さんのHPを調べていたら、タウンページ長野県松本版の裏表紙に
柚木さんの描かれた広告が長年載せられていると知りました。
こちらも、いつか見てみたい。