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まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

満月をまって=Basket Moon=

2008年10月15日 | 
10月になって急に「籠」が頭から離れません。
もともと「籠」が気になるタチなのですが・笑

籠 かご カゴ・・・と(頭の中で)唱えていたら
ことり文庫さんで
こんな素敵な本に出会いました。

『満月をまって=Basket Moon=』
 メアリー・リン・レイ 文
 バーバラ・クーニー 絵
 掛川恭子 訳


〈今月のことり便〉 初めてお願いして
満月の今日、本が届くなんて、びっくり。
そして、じわじわと嬉しくなっています。

『小さなおまけ』は冬夜色のパステル
深く澄んだ夜の空の色ですね。



時が満ちて この身の内に落ちてくる 想い
時が満ちて うつりゆく営み
冬夜色のパステルを手に
静かに 流れいていく時を頬に感じる
満月の夜です

*籠については、また次の機会に。。。

セーラーとペッカの運だめし

2008年07月17日 | 
久しぶりに図書館で絵本を見ながら何度も笑ってしまいました。
もちろん小さくクククッ!とですが(笑)
頁を繰るたびに、なんと言いますか・・・
突っ込み所がたくさんあって。
何だかツボに入ってしまったのです。ね。

最初は、裏側の表紙に刺繍の入った布があって、
それがちょっと気になり、手にとったのです。
お洒落でかわいい感じの絵本かな?(例えば“リサとガスパール”のような)という気持ちもありました。

しかし、その予感は表表紙から、頁を開くごとに見事に裏切られて。(笑)
湯村輝彦さん(テリーさん)のイラストレーションを思い出してしまうのは
私だけでしょうか?
目に飛び込んできた刺繍の布が『ジャクソン夫人のお手製のテーブルクロス』であった事までもが、
ちょっと嬉しく、面白く思えてしまうのでした。


セーラーとペッカ
作者のヨックム・ノードストリュームさんはストックホルム生まれの現代美術作家。
現在、5作品が出版されているこの「セーラーとペッカ」シリーズは、彼の唯一の絵本作品。とありました。

とにかく、第一作目の『セーラーとペッカ、町へいく』から順を追って読んでみなくては、と今思っています。(笑)

あいうえおみせ

2008年06月17日 | 
先週の金曜日に安野光雅さんの講演会に行ってきました。
安野さんは普段このような催しはお断りになる、というのを聞いて期待と妄想と、いろいろな想いを膨らませて会場にむかいました。(笑)

既に沢山の方々がブログに書かれているとおり、
安野さんのお話はとてもとても楽しく、あっという間に2時間が過ぎていってしまいました。

胸に残る様々なお話。
特に町についてのお考えを伺えたことがよかったなぁ、と思っています。

それは、講演会の数日前に
図書館で、こどものとも7月号・安野光雅さんの「あいうえおみせ」を見つけた時、
なんとも上手く説明できないのですが、『ああっ、私…これっ!』と感じたことが始まりでした(苦笑)

数日後に代官山で安野さんの講演会に参加する予定があるからピピッと惹き付けられたのか?ほんのり懐かしいような、やはりこの絵が魅力的なのか?
その時の感覚を上手く言葉に置き換えられないまま時間が過ぎていきました。

「あいうえおみせ」についての質問に安野さんは
昔、自分が子供だった頃は小さくても一つの町に人が生活していく為に必要なほとんど全てがあり、生活共同体として在ったものだ。
そうした町から文化が育ち、文化と文化の交流がやがて文明となるのだと(いうようなことを)話されていました。
そして、生活共同体としての町が見えなくなってきた現在では文化の成り立ちが以前とは全く変わってしまったのではないか?ということも。

また、物を作る人の姿もいつも近くで見ることができた、と。
例えば、安野さんは幼い頃に「同じように四角く削られた木片を組み合わせてどうしてあんなに綺麗な丸いカタチになるのだろう」と思いながら“桶や”さんの仕事を飽かずに眺めていたそうです。

そうなのですね。
この本の中にも登場している いものやさんや、えんとつやさん、にまめやさん、こおりやさん、もんかきやさん、などは私の記憶にはっきりと残っています。
人の手の動き、並べられた道具達、ものが作り上げられていく様子を見るのは本当に楽しいものです。

帰宅して、こどものともの折込ふろくを読み返していてやっと自分の思いに気が付きました。
『町は生きていた』と言う文章の中で、安野さんは

町とは、産婆さんや小学校、病院、お寺、墓石など、ゆりかごから墓場まで、人が生きていくために必要なものが、過不足なくそろっているところで、それが町というもののカタチでした。
~ (略)~
この絵本はそんな過去への郷愁もないではありませんが、そんな町が復活することを願う気持ちの方が大きいのです。


と書かれています。

そうだったのです。
この本を手にした時、懐かしいなぁ~というどちらかと言えば感傷的なものではなくて、もっと前向きなエネルギー=町が復活する事を願う想いを受け取ったのだと気が付きました。
そしてそれが、とっても嬉しかったのだと思います。
漠然とですがいつもおもっている事でもありますから。

通販でなければ気に入ったものが手に入らない、
お気に入りのお店を探して電車に乗る…
自分の暮らしも、その理想とはかけ離れたものになっているのが現実ですが。
出来れば商う人の顔がちゃんと見えるところでお買い物をしたいと思いますし、自分の町の(少なくなってしまった)そういう所がずっと続いて、そこに在ってほしいと願っているこの頃であります。

BIRD -朝の空ー

2007年10月29日 | 
今朝の空です。
朝一番に窓を開けたら、大きく伸びやかな雲が朝陽に向かって弧を描いていました。
鳥がぐんと身体を伸ばして飛んでいるようでした。

寝ぼけた頭でカメラを持ち出し、シャッターを切ってみたのですが
その鳥の姿は私の眼の奥に微かに残っているだけ、かも知れません。。。

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今年の春に20歳の誕生日を迎えるAちゃんに
なにかを贈りたいと考えていた時
『my favorite things』のrucaさんの絵本を紹介する記事に出会いました。
rucaさんが大切な人に贈った本 【森の絵本】

大きな森を前にして、手に余るほどの迷いや不安を抱えていた昔の自分の姿が鮮明に浮んできました。そして、それは今のAちゃんの姿にも重なって。
勝手な妄想?〈笑〉と思いつつ、rucaさんの言葉に私の思いも少し添えてこの森の絵本を贈ったのでした。

そして、先日
突然Aちゃんからのメールが飛び込んできました。
森の絵本の絵を描かれた荒い良二さんのお話を聞く機会に巡り会えたそうで。
メールに添付されていたのは、あの本に頂いたサインでした。

A---〈名前)
  Bird : 
という文字の後に
love peace の文字が書かれた、小さな花をくわえた2羽の鳥たち。

そのサインを頂くまでの話は、まだ詳しく聞いていませんが
何だかとても嬉しくなって〈笑〉
何度もBird…と読み返してしまいました。

ブログに書いておこうか?しばし躊躇したのですが
今朝の空に浮んでいた鳥の姿と一緒に、ココに残しておこうと決めました。

Alohaブックカバー

2007年09月13日 | 
気が付けば、季節はすっかり秋に移って。
どしゃ降りの雨の後に、遠く富士山のシルエットを発見したりして…
今年の夏は特別にはやく過ぎていたみたい~などと考えていたら
忘れかけていた、夏の思い出が届きました。

『Yonda?』でおなじみの新潮文庫。
確か、7月のある日に、通りがかった書店の前に並ぶパンダの顔
そして<2冊買えば必ず貰える>というキャッチコピーに出会い。。。
ついつい「夏のプレゼント」に応募したのでした〈新潮さんの思うツボですね・苦笑〉

しかし、このブックカバーの応募は数多ある新潮文庫の中でも『今年の100冊』に選ばれた、黄色の帯がかかっているもの限定!なのでした。こうなると少々辛い。

散々迷って、
『海ちゃん』/岩合光昭&岩合日出子 と 『しゃばけ』/畠中恵を選びました。
動機は少々不純でしたが、後悔の無い選択でした。
特に『しゃばけ』は、前からちょっと気になっていましたが、なんとなく手を出さずにきていて。
でもこの一冊をきっかけにして、今年の夏は同シリーズのうち5作品を読む事となりました。

アロハなハイビスカス柄に重ねる“夏の思い出”は、持ち合わせていませんが
せめてHAWAIIなポスターと一緒に記念撮影しました。